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ついに発表!志望動機の作り方(10年度版)パート1~恋愛告白としての志望理由~ [志望動機・志望理由]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位を維持している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。みなさん後期試験の真っ只中の方もたくさんおられると思う。焦りはあると思うが、それがパワーに変わるようにお祈りしたい。スケジュールを作りながらも挫折している人もいると思うが、今の1分1秒を大切して少しの時間だけでも就活のために時間を作ってほしい。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は「優良企業の条件」はお休みして、みなさんの目下の大きな悩みである志望動機の作成方法についてのヒントをお届けしたい。これまでも何度か志望動機の作り方を書いてきたが、10年度版ということで更新したい。内容的にはかなり重複しているが、こちらの版を信用してほしい。

まず、志望動機は2つのフェーズ(層面)から成っている。

第1フェーズは、他の企業ではなくなぜこの企業を強く志望するのか、他社との比較優位性を示すいわゆる志望理由である。志望動機全体を恋愛→求婚で例えると、そのうち恋愛モードにあたる。Aさん、Bさん、Cさんの中で、なぜAさんとCさんではなく、Bさんのことが好きなのかを告白するシーンである。

そして第2フェーズは、この企業の未来を考えた場合に、この企業の中で自分には何が実現できるのか、そして自分の人間としての目標をどのように達成していくのかを伝えるいわゆる実現宣誓である。つまり求婚モードなのだ。Bさんとともにどのように幸せな家庭を築き、共に人間の完成に向かって歩んでいくのかを約束するシーンである。

今回はこのうちパート1として第1フェーズ(志望理由)を見ていきたい。

第1フェーズ(志望理由)は、以下のとおり、3つのコンテンツから構成される。志望動機を文章にする時の基本として、企業のことが先に来るようにする。つまり、志望動機の主役は実はみなさんではなく、企業の方なのだ。だから、「私は…」から始まることはない。
(1)企業研究・分析を通じて得られた企業文化、社風、企業・組織の価値観
(2)それらの文化、社風、価値観などから生み出されている企業・組織のいくつかの強み
(3)それらの文化、社風、価値観や強みに魅力を感じる理由(自身の価値観と共有点)
である。

例としては、
①常識にとらわれない。現状に満足せず常に上を目指す。顧客満足度の重視を徹底している。
②顧客のタイムリーなニーズに対応した商品の開発。日本でのシェアトップ維持。世界での商品流通。
③常に上を目指してそれを達成することを喜びや成長として感じることができること。地域や国別のニーズに対応した海外展開の積極性こそが世界の企業としての果すべき役割であること。
等が考えられる。

ここで見てほしいのは、みなさんの志望動機には(2)(3)がなく、(1)だけの「上を目指している姿勢と顧客満足度を追求しているところが好き!」となってしまうのだ。これでは「Bさんはファンションセンスが良いので好き!」と同じである。ファッションセンスの良い人ならいくらでもいるし、上には上がいるのでBさんよりもファッションセンスの良い人が出てきたら浮気するということだね。

もっとひどいパターンは、製品を取り上げて「この製品が好き!」という人もいる。「貴社の製品には以前より愛着があって顧客のことを大切にされていると実感しています」も同じようなもんだよ。これでは「Bさんはスカーフをしているので好き!」と同じである。Bさんが好きなのか、スカーフが好きなのかわからなくなってしまう。

同じようなパターンで、その会社の人を取り上げて、「人事の人が好き!」「キラキラ輝いている社員さんが好き!」「自分もあの人のようになりたい!」という人がいる。恐ろしいことに、ある就活本や就活業者のセミナー資料には、「人を好きになりなさい!それを志望動機につなげなさい!」的なことが書かれてあるのを見た。思わず笑ってしまい、これは夢ではないかと疑ったぐらいだ。でも…みなさんの志望動機を見ているとこれが結構多い。なんと内定者の就活記録にも平気で登場する始末だ。

本当にそうなのか?「Bさんがファンションとして身に付けているものがたまらなく好き!」と同じようなものである。ひょっとすると、Bさんとしては嬉しいかもしれないので、勘違いするかもしれないね。でも「あなたもそのスカーフみたいな存在になれるようにがんばれ!」なんて…私には言えない。

もし人を中心に考えるのであれば、
人事のどういうところが好きで、それはこの会社のどのような文化から生まれ、内外の人にどのような影響を与え、どのような企業の強みに貢献しているのか?
キラキラ輝いているというのはどのような状態で、それはこの会社のどのような文化から生まれ、内外の人にどのような影響を与え、どのような企業の強みに貢献しているのか?
自分が憧れるあの人はどんな人で、それはこの会社のどのような文化から生まれ、内外の人にどのような影響を与え、どのような企業の強みに貢献しているのか?
などを深く掘り下げてほしいと思う。しかし、言っておくが、あまり一人の人で考え始めると、企業全体としては的を得ない回答にもなることもあるので注意すること。

つまり(1)では表面的な文化、風潮、価値を捉えるのではなく、OBOG・会社訪問、経済雑誌等の情報、研究会、セミナー、インターンシップ、説明会(重要な順)などを通じて十分な企業研究と分析が必要になる。HPをサラッと読んで説明会に出ているだけの人は、まともな志望動機が書けないということだ。余程の突破力がない限り、結果は見えている。この時点で後の文章を読む気がなくなるかもしれないが、それがこの厳しい就活の現状なので仕方がない。

やり始めればそんなに難しいことではない、業界地図を買って(サイドバーにある)、図書館で日経ビジネスのバックナンバーをコピーして(企業研究・分析を日課にしよう!~対照的なSONYとAppleの未来を考える~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-07)、iPod!を聞くだけ(就活にiPod! を活用しよう! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-11-21-1)でも企業研究である。言っておくが会社HP(採用情報のページ含む)を読むことは企業研究にはならないんだよ。わかっている?そこには、会社の都合の良いことしか書いてないからね。

もし、業界地図、日経ビジネス、ポッドキャストなどに掲載されない場合の企業研究については、会社訪問をお願いするのが良いと思うが、それでもダメなら、最後の方法はやはりHPやブローシャーに頼るしかない。先程も言ったように基本的に企業研究でHPを使うことは賛成できないが、それしか研究や分析の媒体がなければしょうがない。ただし、そのHPの見方が重要になる。「行間を読む!」これしかない。例えば、社長の言葉の中で、「人の幸せを演出するのが私たちの会社の役割である」と書かれているとすると、人とは誰なのか?…日本人 or 世界人?高齢者 or 子ども?富裕層 or 貧困層?、幸せとは何のか?…平和?愛?お金?、演出とは何なのか?…生み出すこと?創り出すこと?アレンジすること? 等について、考えてみる。他のページ、ブローシャー、説明会でのプレゼンなどいろいろな要素からその行間を埋めていく努力をするのである。

今日から真面目に企業研究・分析をやると信じてさらに書き進めることにしたい。
(2)(3)について、考えてみよう。(2)は(1)で特定したその企業の文化、社風、価値観などが生み出している企業・組織の強みをいくつかあげてみる。(1)と(2)を切り離してしまうと他社との差別化を図りにくくなるからである。現状に満足せずに上を目指す会社はいくらでもあるし、日本でシェアトップの会社はいくらでもるが、現状に満足せずに上を目指してきたからこそ、日本のシェアトップを守り続けいる会社はある程度限定されるからである。

(2)の強みは、みなさんの感覚的な強みではない。会社として自覚している「競争のための武器」である。平和を志向する身として「武器」という言葉はあまり使いたくないのであるが説明しやすいのでお許し願いたい。「競争のための武器」がロケットなのか、大砲なのか、ライフルなのか、ピストルなのか、刀なのか、長刀(ナギナタ)なのか…どんな闘うための武器を持っているのかを見つけ出すようにする。ロケットから長刀までできるだけ多くの「競争のための武器」を見つけ出してほしい。

(2)の見つけ方については、OBOG・会社訪問というよりも、経済雑誌での他社との比較論からの第三者による評価分析が参考になる。それらの記事には、ロケット、大砲、ライフル、ピストル、刀、長刀などのシェア、動向、新しい動きなどが書かれてあるので、他社との比較が容易になる。

(3)でようやく自分のことを話すことになるが、これも(1)と(2)を受けての話なので、自分勝手にこの企業を選んだ理由を書いたり、話したりすることではない。(1)の企業の文化、社風、価値観と自分の人間性、環境、価値観との共有点を表明する、あるいは、(2)の企業の強みと自分の知識・能力・経験との共有点を表明する、あるいは両方の共有点を表明することになる。つまり、企業の強みの源泉である価値観に共感しても良いし、強み自体に共感しても良いし、価値観と強みの両方に共感しても不自然ではない。重要なのは、闇雲に好きということではなく好きとなる正当な理由があるということだ。

いったいどこに共感できるのか。それはみなさんにしかわからない。その企業の資料を読んだ時の感覚や企業の話しを聞いたときの感覚を良く思い出してほしい。何らかの共有点が存在したからこそ、その企業への応募を決めたはずである。

例えば、今一番仲の良い友達のことを考えてほしい。その友達とはなぜ仲が良いの?そんなこと突然聞かれたら答えられないかもしれないが、実は正当な理由があるのだ。その友達とは何らかの価値観が共有できていたり、その友達の良さを認めていたり、お互いがその良さを認め合っていたりするのだ。違うかな?

企業への応募には共有点など何もなく、ただ「良さそうな会社だから」「先輩が受けろというから」「記念に残るから」応募したかもしれない。しかし、それらさえも、「なぜ良さそうに思える?あなたにとって良いって何?」「先輩がなぜあなたに受けろと言ったと思う?」「記念ってどんな記念?記念に残る程にあなたがその会社を評価しているのはどういうところ?」こうして突き詰めていけば、必ず共有点は見つかるのである。

上の①~③の志望理由を文章として組み立ててみると、
①貴社は、常識にとらわれず現状に満足することなく常に上を目指している姿勢を大切にして、顧客満足度を徹底されている。②この企業文化こそが、顧客のタイムリーなニーズに対応した商品を開発し、日本でのシェアトップを維持し、世界での商品流通を拡大しているなどの強みにつながっていると考えている。③自身は中学校のクラブ活動以来、大学時代のゼミ活動やボランティアサークルに至るまでチームでの取り組みを大切にして成果を上げてきた。メンバーが同じ目標に向かってベクトルを合わし、レベルの高い目標を達成することを喜びや成長として感じることができるので、貴社の考え方に大きく共感できる。また、自身は途上国の貧困削減に貢献するボランティア活動に関わっており、貴社の地域や国別のニーズに対応した海外展開の積極性こそが「世界の企業」としての果すべき役割であることに共感できるため、貴社を志望する。

今日のところは、志望動機の前半部分である第1フェーズ(志望理由)のみを説明した。次回は、後半の第2フェーズ(志望動機)を公開したい。

志望動機は難しい。企業研究・分析と自己分析の共有点を迫られるからである。自己分析もまだまだ進んでいない状況の中、高度な企業研究・分析を迫られ、しっかりとできていないことと、ほとんどできていないことを融合させられるのだから、たまったものじゃない。お手上げの状態になる。でも、この難関を乗り切らなければ、先は見えない。

始めはイケテナイ志望動機に嫌になると思うが、一つ一つのコンテンツ(目次)についてしっかりと考えることができるようになれば、徐々に高度化できる。昨日より今日、今日より明日。それで良い。ただし、企業研究・分析と自己分析が毎日高度化されることが条件だ。相思相愛の志望動機ができるように、今日のところはまず恋愛告白について理解すること!まさに、幸せになるための就活だね。

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2010-01-27 23:36  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

就活指令…自己PRの高度化計画パート5~大学時代に自身の強みが発揮された経験をできるだけ多く見せろ!~ [自己分析]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位を独走状態である( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。今回からアマゾンのアフィリエイトを使ってお薦めの書籍やDVDの広告を出してみた。就活や息抜きとして活用していただければ良いと思う。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は、自己PRの高度化計画のパート5である。パート1~パート4を読んでいない方は、まず読んでいただきたい。そうでないと意味がわからなくなる可能性もあるので。
パート1(就活指令…自己PRの高度化計画パート1~自己PRのスクラップ&ビルドにチャレンジせよ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-12
パート2(就活指令…自己PRの高度化計画パート2~自己PRの結びは社会人になる覚悟を示せ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-18
パート3(就活指令…自己PRの高度化計画パート3~自己PRの導入文で自分が伝えたい特徴の全て表現せよ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-22
パート4(就活指令…自己PRの高度化計画パート4~もう一度自分の原点(ルーツ)を思い出し、そこに立ち戻れ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-24

今回はパート4として、「大学時代に自身の強みが発揮された経験をできるだけ広く見せる」ことの高度化について考えていきたい。みなさんが書いている自己PRを見ていると、ルーツやビジョンがなく、導入文もかなりイケテナイが、不思議なことにその強みが発揮されたエピソードについては必ず書かれている。でも、残念ながらそれもイケテナイのが現状だ。一つのエピソードが飽きるほどに延々と続くのである。

違うだろ?エピソードが知りたいんじゃない。あなたの誰よりも優れている人間性、行動特性、価値観を知りたいんだ。それが飲食店でのアルバイトであろうが、ボランティアサークルであろうが、地域社会のフィールドゼミであろうが、そんなことはあまり関係がない。誰よりも粘り強い人は雇いたいと思うが、飲食店のアルバイトで苦労した人を雇うかどうかはわからない。エピソードがなくても良いといっているのではない。エピソードの表し方が、「粘り強さ」を証明できるように、一点突破ではなく、東西南北の外堀を埋める必要がある。

そろそろ、リクルート星人好みの一点突破のエピソードから脱却して、その強みの恒常性を見せることを考えてほしい。もう時間がないぞ!今の一点突破のこだわりを捨て、一からいやゼロから自分の本当の強みをいろいろな経験から考えみてほしい。

パート3を振り返ってみると、「粘り強い人」をもう少し差別的優位性のある文章にしてみると、「最後の最後まで諦めず、周囲が求める結果につなげることができる粘り強さがある。その粘り強さは、チームがチャンスの時もピンチの時も周囲のパワーが落ちた時に遺憾なく発揮され、周囲にオンリーワンの存在感を示し、それが自分の自信と成長につながっている」であった。

その強みが大学時代に発揮されたのは、どんな経験だったのだろうか?みなさんも自分の強みで考えてみてほしい。ここではできるだけ大きな経験(時間とエネルギーの積)順に10の経験をあげてみる。ただし、同じ経験での違う活動は2つまでとする。
(1)ボランティアサークルでの執行部としての活動
(2)ボランティアサークルの活動全般
(3)長期インターンシップでのグループ活動(3回生)
(4)ゼミのコンテスト参加・入賞(3回生)
(5)カフェでのアルバイト(3年間)
(6)新入生支援ボランティア(2回生)
(7)学園祭実行委員としての活動(1回生)
(8)低回生サブゼミでの活動(1回生)
(9)ゼミの活動全般(3回生)
(10)低回生時の友人との温泉旅

みなさんは10の経験をあげることができただろうか?ある会社では100の経験を書かせて100点満点で採点するという。この試験のアイデアは素晴らしいと思う。みなさんのアピールする強みが本当の強みかどうかを試されるのだ。一つの最も力を注いだことから逆算して自分の強みを書いている人は、10どころか2つ目も書けないかもしれない。

上の「低回生時の友人との温泉旅」などはかなり苦しいが、旅行の中で様々なピンチを乗り切ってきたとすればそれでも良いだろう。しかし、10の経験を書けない人は、自分の強みを再度考え直した方が良いかもしれない。上のパート1の記事をしっかりと振り返って、本当の自分の強みをしっかりと見直してほしい。今なら未だ間に合う。

見直す人のためにパート1に付け加えて、もう一つの方法を紹介すると、10の経験からの逆算である。常日頃から「経験から逆算するな!」と言っているが、この時期になるともう時間がないので、唯一許される逆算ということにしておきたい。一つの経験からの逆算は非常に危険であるが、10の経験からの最大公約数的な逆算は許されるということだ。まずは、強みや特徴などを考えずに、大学時代に力を入れて取り組んだことを10あげてみて、その中で自分が発揮した人間性、行動特性、価値観(パート1参照)を整理してみる。10のうち7つ以上の共通した人間性、行動特性、価値観があれば、それが自身の強みや特徴である可能性が強いということになるだろう。

さて、上のように(1)~(10)の経験が並んだところで、その強みがどのように発揮されたのかを簡単に整理してみる。
(1)ボランティアサークルでの執行部として海外フィールドでの活動の責任を持ち、成功できたこと
(2)ボランティアサークルの3年間の活動を通じてみんなと協力して多くの人に笑顔を与えることできたこと
(3)長期インターンシップを通じてグループとして企画営業を担当し営業報告書マニュアルを完成させることができたこと
(4)ゼミのコンテストのテーマに関する調査、分析、整理、プレゼンを取りまとめることができ、結果につなげることができたこと
(5)カフェでのアルバイトを通じて、リーダーとして新人アルバイトの教育を任されて、店全体としてのモティベーションをあげる雰囲気作りに成功したこと
(6)新入生支援ボランティアとして、学生の生活面と勉強面での不安を取り除くための対話を大切にして、対象の新入生全員の居場所を見つけることができたこと。
(7)学園祭実行委員として大イベントのスケジュール管理をアシストする役割を任されて、先輩のニーズ応えて迅速に且つ丁寧な作業を徹底できたこと。
(8)ゼミの活動を通じて、パートリーダーとして研究の方法、プレゼンテーションの方法、意見共有の方法などについて先生やゼミのリーダーと協力して統一化を図ることに貢献できたこと
(9)低回生サブゼミでの活動のサブリーダーとして学園祭などの大きなイベントでの取り組みをまとめて、クラスの融和を図ることに成功したこと
(10)低回生時の友人との温泉旅を通じて、スケジュールと予算の管理を買って出て、いろいろなピンチを乗り越えながら想い出に残る旅行ができていること(現在進行形)

上から順番に3つほどを同系のトピックを避けながら選択する。(1)と(2)が同系なので、(1)+(2)、(3)、(4)を選択する。そしてその中から、もう少しだけ詳しく説明したいことを選択する。上の場合は(1)になるだろう。もちろん、これらの選択は、企業によって多少変化させても良いが、企業に合わせ過ぎて大きく変化させてしまうと軸がブレて個性が失われるので注意が必要である。また、(5)~(10)は今は使わないが他のエントリーシート項目や面接で使う機会が出てくると思う。

みなさんとしては3年間継続した(5)を入れたいと思うかもしれないが、やはり大学生なので学校に近い取り組みをより優先させるべきだろう。もし(5)と(4)が逆であっても、私ならカフェよりもゼミのことをアピールするだろう。

つまり文章的にはこうなる。上の文章をさらにわかりやすく且つ簡略化することも大切だ。
『…この強みが大学時代に発揮された経験としては、途上国の貧困地域に対する生活支援のボランティアサークルの3年間の活動と執行部の経験、長期インターンシップでのグループ活動として営業報告書マニュアル作成、学内でのゼミナールコンテストでのとりまとめと入賞などをあげることができる。特にボランティア活動での執行部としての経験では…』
というように続いていく。あとはみなさんの得意のパターンである。でも、そんなに詳しく説明する必要はないし、文字数も足らないだろう。企業側が求めているのは、その強みや特徴が、入社してからも存分に発揮されることなので、その強みや特徴をイメージできる程度で良いと思う。

もう時間がない。焦らして申し訳ない気もするが、本当に時間がないのだ。みなさんが思っている「こんな程度で良いだろう」と思っている内容では、この100年に一度の大不況を乗り越えるには相当の時間がかかる。このブログを読んでくれていて、ここまで読み続けてくれている人は、必ず乗り越えられると信じているが、その時期が問題なのだ。いつかは乗り越えられても、2月~5月に乗り越えられないようでは前途が厳しくなる。

今はただ、自分の現在の文章に固執せずに、頭を柔らかくして、本当の自分を見つけてほしい。みなさんが、大学のキャリアセンターで見てもらった自己PR、有料セミナーに参加して完成させた自己PR、先輩に見てもらってアドバイスを受けた自己PR、OBOGに評価してもらった自己PR…申し訳けないが、それでは企業が「この人に会ってみたい」「この人と働いてみたい」と思わせる自己PRにはならない。とても残念なことだけど、大学のキャリアセンターには本当に社会の第一線でしのぎを削った人は少ないし、有料セミナーの講師はリクルート星人に代表されるように幸せと成功の区別がついていない人が多く、アドバイスをくれる余裕のある先輩やOBOGではまだまだ社会人としての力がなくコトの本質を見極められない。

それでは誰を頼れば良いのか?それは自分でしかない。このブログを含めいろいろな人の言うことを「参考程度」にして、あとは「自分」が全てを決めていくのだ。問題はそのいろいろな人に無責任な人が多いので気をつけてほしいと思っている。私はこのブログを書き続ける限り、みなさんに対して大人として責任を持つつもりだが、それもあと何日続くかわからない状況になってきた。

「自分で探す」「自分で気づく」「自分で変える」…自己PRの高度化のヒントはこれらの言葉に凝縮されている。一日も早く探し、気づき、変われ!

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2010-01-26 23:09  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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就活指令…優良企業の条件パート4~リスクを管理できている会社を選べ!~ [志望動機・志望理由]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位に定着してこのブログへの訪問者数を伸ばしている。( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。現在、自己PRの高度化計画と優良企業の条件を日替わりで提供している。しかし、みなさん余程優良企業ではなく有名企業に入りたいだけなのか(笑)、優良企業の条件の記事の訪問者数やアクセス数は、自己PRの高度化計画の約半分、評価も決して高くない。

一人でも多くの人にこのブログに気づいてもらい、読んでもらい、幸せへの道を見つけてもらいたいと思っているので、できれば訪問者数やアクセス数は減らしたくない。しかし、本当に幸せになる優良企業を射止めてもらいたいので、あえて訪問者数やアクセス数などは気にせずに、優良企業の条件をお伝えしたいと思う。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今回は優良企業について考えるパート4である。パート1~パート3を読んでいない方はまず、
パート1(就活指令…優良企業の条件パート1~経営理念が明確で浸透している会社を選べ!~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-19
パート2(就活指令…優良企業の条件パート2~論理的思考で考え抜いている会社を選べ!~
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-21
パート3(就活指令…優良企業の条件パート3~客観的な視点を積極的に取り入れている会社を選べ! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-23
を読んでほしいと思う。

パート1~パート3でも書いたが、まず優良企業と有名企業は違う。有名企業でも優良企業ではない会社は山ほどある。また、今回の「優良企業」は「みなさんが幸せになるための自分にとっての優良企業」と絶対的イコールでもない「一般的な優良企業」を指す。一般的な優良企業、つまりイケテル企業とは、財務状況(収益性、安全性、成長性)、競争力、自社評価と第三者評価に優れた会社である。そしてそれらの評価軸によって毎年のように抽出される会社には、大きな共通点があることがわかってきた。

その共通点が、パート1の「経営理念が明確で浸透している」であり、パート2の「論理的思考で考え抜いている」であり、パート3の「客観的な視点を積極的に取り入れている」であり、今回のパート4の「リスクを管理できている」である。

まず、この「リスク」という言葉が難しいので、経済・経営専門的には正確ではないかもしれないが、わかりやすく説明することを第一に考えたい。まず、一般的に「リスク」と言うと「危険」や「危険性」と考えると思う。この「危険性」の高低について、その危険が起こる「可能性」の高低で判断してリスクを測ることになる。危険性が高くても可能性が低ければリスクは低く、危険性が低くても可能性が高ければリスクは高いことになる。

一方、経済・経営的に言うところの「リスク」は危険性ではなく、「不確実性」で測られる。例えば、ある企業が類似品の存在しない新製品を開発して販売したときは、不確実性が高いためリスクが高いという。しかし、その製品が売れない場合に会社の経営状態が悪くなることについては、そのリスクには含まれない。なぜなら、その製品が売れない場合に会社の経営状態が悪くなることは確実性が高いからである。

それでは、優良企業がリスクをどのように管理しているのか5つの特徴を見ていきたい。ここでもわかりやすいように、みなさんがサークル活動を運営していることを例として考えてみたい。

まず一つ目は、キャッシュフローの範囲内で研究開発や投資を実施し、健全な経営を実行している。キャッシュフローなどと言われてもわからない人も多いと思うので、「現金収支」と考えればよい。例えば、サークル活動を運営している現金が現在10万円あるとする。ただし、今月末に会議室利用料など2万円の支払いが残っている。ここで来月末のイベントに向けて計画する場合に、今月末の現金残高8万円、来月始めにサークルメンバーから集める参加費10万円のうち確実に徴収可能なメンバー分の7万円、イベントでの確実な売上予測5万円、計20万円を予算(キャッシュフロー予測)として考える。そしてこの20万円をフルに活用して最大の計画を作っているサークルが優良サークルの一つの特徴となる。優良でないサークルは、メンバーの参加費の可能性などは考えず、イベントでの収入も最大額を見込み、さらには再来月の参加費までを当てにして、不確実性の高いリスクの高い計画を作ろうとするであろう。あるいは予算などは考えず、昨年と同じ規模の計画を作るかも知れない。これも不確実性が非常に高くリスクが高い行為となる。

企業研究としては、その企業のキャッシュフローを正確に読み取ることができれば良いが、それもなかなか難しいことなので、日経ビジネスなどの経済雑誌などで投資やプロジェクトの情報を入手する。そこには、それらの資金の調達先や売上予測などについて第三者的に評価されているので、確実な資金手当てのもとで健全な経営が実行されている会社かどうかを判断することになる。その記事の見出しをみれば、直ぐに判断できると思う。

二つ目は、可能性とリスクのバランスを考えて実行している。先程、危険性と可能性について説明したが、「不確実性」についても「可能性」を考えるということである。ある企業が類似品の存在しない新製品を開発して販売したときは、不確実性が高いのでリスクは高いことはしっかりと受け止めるが、同時に現在の市場のニーズからも損失の可能性が低い場合は、プロジェクトを推し進める姿勢を取っているということだ。

サークル活動として考えれば、ダンスサークルとしてこれまで大学生の誰もが取り入れていないプログラムを披露するためにイベントに20万円を投入するのはリスクは高いが、新しいプログラムを実行することで新しいことを求めている客層を確実に見込めることでの5万円の収入とのバランスを考えて実行に移すことができるということである。

企業研究としては、会社のブローシャー(刊行物)や経済雑誌などで、投資やプロジェクトがリスク(不確実性)を受け止めた上で、可能性について追求した結果の実行であるかどうかを観察する。

三つ目は、事業リスクの責任者を明確にしている。リスクの分析による最終的な投資やプロジェクトの実施の責任は経営マネジメントにある。イケテナイ会社では、その責任をプロジェクト実施者に委ねているケースも少なくない。責任を持って仕事をやり遂げることと、事業のリスクを負うことは全く違う。不確実性の高いことを読みきるのは経営マネジメントの責任であり、それに応じた報酬や待遇が与えられているはずである。

サークル活動として考えれば、ダンスサークルのイベントを実施することを最終的に判断するのはサークルの幹部であり、そのことがサークルの約束事として明文化されている状態である。

企業研究としては、会社のブローシャー(刊行物)などで成功体験の話に出てくる「相談に乗った人」「意思決定した人」「責任を取った人」などに経営マネジメントの姿が出てくるかどうかを確認すると良い。

四つ目は、事業ポートフォリオ(資産構成、安全性や収益性を考えた有利な分散投資の組み合わせ)として、「安定」と「成長」に分散させている。ちょっと難しいと思うが、要するにあまり(一般的な)リスクを冒さずに安定して稼げるところと、少々(一般的な)リスクを冒して大きく稼げそうなところをうまく組み合わせるということだ。イケテナイ会社の中には、完全に安定から脱却して、成長にシフトするところも多い。成長が本当に成長を継続できれば良いが、安定を排除してしまうとリスクばかりが高くなってしまうということだ。

サークル活動として考えれば、ダンスサークルとして学園祭、入学式、卒業イベント、学内での同系サークルイベントなどの「恒例イベント」と外部でのパーティー、イベント、コンクールなどの「不定期イベント」を分けて考えている。恒例イベントの延長上に不定期イベントを置くようにして、不定期イベントのリスクの軽減している。

企業研究としては、現在の事業実施について、安定基盤と成長事業を分けて考えているかを分析してみる。安定基盤の排除や脱却などのリスクが高くなることを考えていないかについて注目する。

五つ目は国際事業展開による事業リスク(不況リスクや為替リスクなど)を分散させるような工夫をしている。これについては、サークル活動の例は当てはめられない。企業研究としては、企業の国際展開について調べてみよう。直営支社→子会社(現地法人)化→独立企業→ネットワーク企業の成熟度を確認すれば良い。

こうして見ていくと、イケテル企業は、
リスクを受け止め、
負えるリスクの範囲で実行し、
リスクの責任や対処を覚悟している。

みなさんの憧れている企業は、これまでの実績の中で、そして現在、それから今後、
どんな不確実なリスクを受け止めてきただろう?受け止めているだろう?受け止めることになるだろう?
その中でどんなことを最大限に実行してきただろう?実行しているだろう?実行することになるだろう?
そして誰がどのような責任を負い、対応策を講じてきただろう?講じているだろう?講じることになるだろう?

これらは、志望理由や志望動機を作成する上での大切な視点でもある。なぜなら、みなさんは、その志望する企業で、
リスクを受け止めたいと思っているし、企業としてもリスクを受け止めてほしいと思っている。
負えるリスクの範囲で実行したいと思っているし、企業としてもそれを確実に実行してほしいと思っている。
リスクの責任や対処を覚悟したいと思っているし、企業としても覚悟してもらいたいと思っている。

企業としては、企業の良いところばかりを捉えて志望してほしい(志望動機を作ってほしい)とは思っていない。むしろ企業の弱点やこれからのリスクを理解した上で、会社のことを好きになってほしいし、これから会社のために貢献してほしいと思っている。それこそが、相思相愛の志望動機を作るヒントである。

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2010-01-25 23:42  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活指令…自己PRの高度化計画パート4~もう一度自分の原点(ルーツ)を思い出し、そこに立ち戻れ!~ [自己分析]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で1位に引き離されてはいるものの2位を確保している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。ところで、昨日は23時30分から90分、NHK-BS2「BSサタデーライブ 大貫妙子 ピュアアコースティックライブ2009」が放送された。高校生の頃から 大貫妙子さんの音楽が好きで、この東京JCBホールのこのライブも女房と一緒に見に行っていた。そのライブの当日に通路を歩いていると、NHKの人から夫婦でインタビューを撮らせてほしいとお願いされた。いつも学生さんの前では偉そうにしゃべっていたが、いざカメラの前に立つと頭が真っ白になって、何を話して良いのかわからない。意味不明で取り留めないのことを話をしてしまい、これは100%カットになると信じていた。ところが、昨日、BSとは言え、生まれて初めて3秒ぐらい全国区の人になってしまった。折角の大貫妙子さんの音楽がこの3秒ぐらいの「ファンからのメッセージ」で台無しになってしまったような気がして、夫婦共々憂鬱な24時間を過ごしている。これは、就活本を出版して全国区になり、昨日のダメダメを取り返すしかない!ガンバロ!

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は、自己PRの高度化計画のパート4である。パート1~パート3を読んでいない方は、
パート1(就活指令…自己PRの高度化計画パート1~自己PRのスクラップ&ビルドにチャレンジせよ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-12
パート2(就活指令…自己PRの高度化計画パート2~自己PRの結びは社会人になる覚悟を示せ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-18
パート3(就活指令…自己PRの高度化計画パート3~自己PRの導入文で自分が伝えたい特徴の全て表現せよ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-22
を読んでいただいた方が良いだろう。

今回はパート4として、自己PRする強みや特徴の原点(ルーツ)を再確認してもらおうと思う。実は、アクセス数は少ないが、以前に(なぜ自己PRに過去や未来のことが大切なのか?~自分のルーツとビジョンを考える~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-11-27)を発信しているので、まずはこれを読んでほしいと思う。そこには、なぜ原点を表現することが必要なのかが書かれている。

なぜ、今回これを再確認しようと思ったかというと、この時期になってもみなさんの自己PRに自分の強みのルーツを示すことができてない、あるいは、ルーツが間違っていると考えられるからである。ルーツを示すことができいない人は、まずは忘れかけている記憶をしっかりと呼び起こして表現してほしいと思う。一方、ルーツを間違っている(と思われる)人の典型的な例としては、「…周囲を巻き込んでチームや組織として良い結果を残すことができます。この力は大学時代のサークル活動で育まれました。…」などのパターンである。これが、本当の、本当の、本当であればそれでも良いのだが、読む側としては、「これは逆算だな」と思ってしまうので、そう思わせないような工夫が必要だろう。でも95%以上は逆算だと思う。

なぜ逆算と思うかと言うと、余程の例外を除いては、みなさんが企業に対して自分がPRしたいことの核心の部分がそんな簡単に、そんな最近に、そんな格好良く育まれることはないからである。たまたま、サークル活動で何か良い結果を残せたことにクローズアップして、そこから逆算しただけで、それが本当にPRしたいことではないような気がする。

もちろん、大学に入ってから自分の人間性や行動特性が磨かれたり、価値観がガラッと変わったりすることを否定しているのではない。それはそれで現実のことだろう。しかし、大学に入るまでの18年間程を完全に否定して、本当のPRができるのだろうか?ちょっと私には理解できないことである。とにかく大学時代のサークル活動をアピールしないと!などと普通の人が考えることと同じことを考えてはいけない。このブログを読んでいる人は、もう普通じゃないんだから。(就活でコネと闘う覚悟をする日がついに来た!普通じゃない就活&軸のブレない就活が今日から始まる http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-01

きっと、その「周囲を巻き込んでチームや組織として良い結果を残すことができる」のは、他人との差別的優位性を示すことができるような、何らかの秀でた人間性、行動特性、価値観を持っていたからに違いない。それこそが本当にPRすべきことであると(私は)思う。例えば、大学時代に「周囲を巻き込んでチームや組織として良い結果を残すことができる」ようになったのは、昔から「人を大切にする」「人と話す」「人と力を合わせる」ことを大切にしなければならないと思っていたからに違いない。それらの言葉は、小学校の高学年で少年野球を始めた頃に監督に教えられたことなのである。

ということは、この人の強みは「周囲を巻き込んでチームや組織として良い結果を残すことができる」ではなく、「人を大切にして、人と話し、人と力を合わせることを常に意識して、チームや組織として良い結果を残すことができる」と言う方が良いのではないだろうか。では、その場合のこの特徴のルーツは「小学校の高学年で少年野球を始めた頃に監督に教えられたこと」になるのであろうか?それはちょっと違うような気がする。これがみなさんのルーツがまだまだイケテナイという理由なのだ。まだまだ詰めが甘い。というかまだまだ本当のことを突き詰められていない。

「小学校の高学年で少年野球を始めた頃に監督に教えられた」…本当にそうなのか。少なくとも私は(笑)違う。監督に怒られたのだ。「おまえは自分がチームの中で一番偉いと思っている=人を大切にしていない」「おまえは人と話す時はいつも自慢話で相手のことを聞いていない=人の話を聞いていない」「おまえは自分の成績が良ければそれで良いのか=力を合わせる意味がわかっていない」と怒られた。とてもショックだったが、それらの言葉が今の自分を支えている。本当に伝えたい強みや特徴を考えると、必ずその真のルーツが見つかるようになっている。

ルーツにはこのように誰か「人」が大きく影響していることが多い。自分の強みや特徴のルーツをしっかりと思い出してほしいと思う。嫌な記憶や封印した記憶もあるだろうが、それも全て思い出してほしい。ただし、それらのヒストリーを全て書くわけにはいかない。それらを書き過ぎると、単なる昔話でPRにならないからだ。

例えば、上の例では、「人を大切にして、人と話し、人と力を合わせることを常に意識して、チームや組織として良い結果を残すことができる。これは小学校の頃に、人を大切にしない、人の話を聞かない、人と力を合わせる意味がわかっていないと少年野球の監督に怒られて人間を変えようと思ったことに原点がある。…」ということになる。

単に、
「小学校の高学年で少年野球を始めた頃に監督に教えられたことが原点にある。」
というのと
「これは小学校の頃に、人を大切にしない、人の話を聞かない、人と力を合わせる意味がわかっていないと少年野球の監督に怒られて人間を変えようと思ったことに原点がある。」
では、随分印象が違うはずだ。文字数制限もあると思うが、その人のことをよりイメージできるようになる。

エントリーシートでは、あまりネガティブなことを書くなと言われているが、それは内容次第である。このように180度の転換は全く問題がないというか、逆に非常に効果的なのである。特にテクニックとして覚えるのではなく、何事もしっかりと掘り下げてほしいということである。

ルーツの探し方についてまとめると、
(1)まず、現在の自己PRを確認し、ルーツが書かれているかどうかを確認する。書かれていない場合は、そのルーツを探し当てる。もし、ルーツについて書いてある場合は、安易な逆算でないかを確認する。
(2)安易な逆算の場合は、その強みからさらに踏み込んで、なぜその強みが生まれたかを考えることで、本当に自分が伝えたい強みを明らかにする。
(3)本当に伝えたい強みには必ずルーツが見つかるので、良い記憶だけではなく嫌な記憶も含めてしっかりと追いかける。
(4)ルーツの表現は、あまり細かくなり過ぎずないように注意する。
ということになる。

原点回帰。ルーツを探し当てることができれば、またその原点に立ち返り、新しい自分を探すことができるようになる。それは自己PRだけのことではない。人間の全ての思考や行動には、ルーツがある。それらのルーツをしっかりと見極め、いつでもそこに立ち戻ることができ、常に新しい自分を見つけることができるようにしよう。そのためにも、自己PRすることのルーツは、何が何でも見つけよう。それが明日からの就活の新しい出発点にもなるからだ。私も「人に伝えるべきこと」の原点に立ち返り、将来のインタビューに備えようと思う。反省。

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2010-01-24 23:15  nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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就活指令…優良企業の条件パート3~客観的な視点を積極的に取り入れている会社を選べ! [志望動機・志望理由]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位で1位に接近中である。( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。今日は東京ビッグサイトへ行き、悩める就活生を待ち受けたが、何かの業者と勘違いされているようで、このブログの紹介チラシはほとんど受け取ってもらえなかった。これからはどんなビラ配りも、チラシ配りも、ティッシュ配りも無視せずに受け取ろうと決めた一日だった(笑)。

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さて、今日は、土曜日(アクセス数が極端に減少する曜日)なので簡単なトピックにしておこう。優良企業について考えるパート3である。パート1とパート2を読んでいない方はまず、
パート1(就活指令…優良企業の条件パート1~経営理念が明確で浸透している会社を選べ!~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-19
パート2(就活指令…優良企業の条件パート2~論理的思考で考え抜いている会社を選べ!~
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-21
を読んでいただいた方が良いだろう。

パート1とパート2でも書いたが、まず優良企業と有名企業は違う。有名企業でも優良企業ではない会社は山ほどある。また、今回の「優良企業」は「みなさんが幸せになるための自分にとっての優良企業」と絶対的イコールでもない「一般的な優良企業」を指す。一般的な優良企業、つまりイケテル企業とは、財務状況(収益性、安全性、成長性)、競争力、自社評価と第三者評価に優れた会社である。そしてそれらの評価軸によって毎年のように抽出される会社には、大きな共通点があることがわかってきた。

その共通点が、パート1の「経営理念が明確で浸透している」であり、パート2の「論理的思考で考え抜いている」であり、今回は、「客観的な視点を積極的に取り入れている」を見ていこう。

会社を経営して感じることがある。自分たちの会社のことばかり考えていると、周りの企業のチカラや文化をあまり理解していないこと、いや理解しようとしていないことに気づく。自分の会社が世のため、人のために良いことやっていれば他の会社には負けないという変な自信が生まれてしまう。こうした客観的な視点を持っておかないと、その周りの企業が協力や連携などの友好関係にある会社であれば、最大限のチカラを発揮できないし、一方ライバル関係にある会社であれば、競争での重心のかけ方を見誤ることになる。

経営者がその企業の中で育てられた生え抜きの人材だけでなく、他の企業文化の中で活躍された方を登用するのは、専門的な知識ばかりでなく、生え抜きばかりで見えなくなった大切なことを客観的に捉えることができるからでもある。

自分たちだけで、その客観的な視点を持ち続けることには限界があるため、主流でない傍流(ボウリュウ)の人材や外部の人材の意見を取り入れることが非常に大切であると言われている。イケテル企業では、本社の生え抜きではなく、傍流の支社長などを本部の要職に迎えることが多い。積極的に外の血を入れることで、視野を広げる努力を積み重ねているのである。

「名選手、名監督にあらず」という言葉もあるように、主流にいて活躍した人材がリーダーとして全体をまとめあげられるとは限らない。むしろ、会社のことを自分のことのように大切にするのではなく、大胆に改革や革新のためのメスを入れることができるのは、やはり傍流の人材や外部の人材ということになる。

みなさんが企業研究を進める中で、学校の図書館などの新聞のデータベースを使って経営者人事を追跡したり、HPや経済雑誌などでその人事対象者の発言に耳を傾けることで、傍流の人材や外部の人材をどの程度登用し、それらの人材の意見がどのように取り入れられているかを知ることができるだろう。

また、イケテル企業では、客観的な視点を鍛えるために、若いうちに他部署、子会社、現地法人などの(期限付きの)出向を積極的に進めることがある。ある程度の年齢での出向になると、左遷的な意味合いが強くなるが、若いうちの出向は自分から進んで受け入れて、外にいないと育まれない客観的な視点を鍛えてほしいものだ。

企業研究を進める中では、環境を変えるための異動や出向ではなく、教育や視野を広げるため、つまり研修目的での異動や出向がどの程度進められているのかやチャンスがあるのかなどをOBOGに聞いてみよう。

さらに、イケテル企業では、事業部間で客観的な視野を共有できるように、事業部と事業部の完全連携による共同企画、プロジェクト、人事交流などを進めている。日本の社会も組織体制的に欧米化が進むことで、事業部制やカンパニー制が定着を始めている。しかし、これらの体制では、事業部間やカンパニー間で排他的な文化が生まれてしまい、事業部各々では利益が上がっていても会社全体としてのベクトルが失われることで、大きなマイナスの影響が生まれている会社も少なくない。

そこで、事業部と事業部での共同提案によるプロジェクトの推進や人事交流(例えば、事業部長を有限で入れ替えるなど)などを積極的に進めることで、事業部メンバー、事業部全体、そして会社全体が客観的な視点を鍛え、その視点で捉えられた意見を前向きに受容できるようにしているのだ。

これは、事業部という「部分」の最適を目指すのではなく、会社という「全体」の最適を目指すためにも、客観的な視点を積極的に取り入れることが大切になるということだ。

事業部制やカンパニー制をとっている企業の研究や分析では、事業部間、カンパニー間の連携や交流についてまず資料で調べ、OBOGに聞き、セミナーや研究会で企業の担当者に確認することを忘れないようにする。

さて、今日はこのあたりで止めたいが、これまでの優良企業の条件として、
(1)経営理念が明確で浸透している会社を選べ!
(2)論理的思考で考え抜いている会社を選べ!
(3)客観的な視点を積極的に取り入れている会社を選べ!
を見てきた。これからもまだ続くが、この3つを見て自分の企業選びの参考にしているだろうか?

またまだ、イメージで就活をしているみなさんにとっては、別にどうでもいいや~と思っているかもしれない。自分が内定を取れる会社がそうだったら良いのに~と気楽に考えていることだろう。でも、少しでもイケテル企業の中から、自分が幸せになる確率が少しでも高いと直感できる会社を選んでほしいと思う。

また、みなさんがこれから面接で苦しむことになる「志望理由」や「志望動機」(私の場合、この2つを併せて志望動機と言う)について自信を持って言えるようになるためには、自己PRや学生時代に力を注いだことばかりを追いかけないで、こうした企業の特徴や視点について勉強を進めておく必要がある。

つまり、志望理由では、「なぜ他社ではなくこの会社なのか?」、志望動機では、「あなたのこれまでとこれからの知識・能力・経験を生かして、この会社でどのようなことを実現できる(貢献できる)と考えたのか?」を明らかにすることになる。みなさんが、面接に臨む前の日の「志望動機なんてどこの会社も同じ。この会社じゃないとダメなんて理由はないよ。実現できることなんて実際会社に入ってみないとわからないじゃないか!」という叫びが聞こえてきそうだ。残念ながら、その時点で不合格が決まってしまうのだ。企業の特徴や視点を知らずして、面接の突破はありえないのである。

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2010-01-23 23:44  nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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就活指令…自己PRの高度化計画パート3~自己PRの導入文で自分が伝えたい特徴の全て表現せよ!~ [自己分析]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で1位を脅かしいる( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。こちらは質の高い(本当の幸せを目指したい)読者が増えているので、着実に数字は伸びている。みなさんに感謝である。

いよいよ、明日はリクルート星人に占拠される東京ビッグサイト方面に出没する予定である。みんながちゃんと就活しているか監視しようと思う。(就活指令…これからの就活イベントやセミナーをどのように生かすか~徹底的に疑い、多くの人と知り合い、取捨選択する~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-15)いやいや、中には入れないので、周辺の駅で不審な業者を取り締まる警備員の目を盗み、リクルート星人に毒された学生さんに救いの?ブログのチラシを配ろうと思う。みなさんも気づかれたら声をかけてほしい。名刺交換しよう!(←これ約束手形になるかも)手伝ってくれる?

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は、自己PRの高度化計画のパート3である。パート1とパート2を読んでいない方は、
パート1(就活指令…自己PRの高度化計画パート1~自己PRのスクラップ&ビルドにチャレンジせよ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-12
パート2(就活指令…自己PRの高度化計画パート2~自己PRの結びは社会人になる覚悟を示せ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-18
を読んでいただいた方が良いだろう。

今日は自己PRの始めの文章である自己PRの導入文について見ていきたい。自己PRに限らず、エントリーシートの導入文は、その設問や大げさに言うとそのエントリーシート全体に影響を及ぼすぐらい重要な文章となる。

「私は人とのコミュニケーションを大切にする人間です。」…自己PRなので「私」は要らないし、「人間」なのは当たり前なので書く必要はない。そんなことどうでもよいが、書かないといけないことが書かれていない。どのようなコミュニケーションを大切にするのか?ということだ。言ってしまえば、人とのコミュニケーションを大切にするのは当たり前の話なので、それには何の意味もないということだ。

誰を対象にしたコミュニケーションなのか?人間性、論理性、対話力のどれを重視したコミュニケーションなのか?そのコミュニケーション力が発揮されるのは、コミュニケーションのキャッチボールでの自分がボールを持っている時か、相手がボールを持っている時か?コミュニケーションの段階は、知り合うタイミングなのか、相互理解の段階か、協同の段階か、どこに強みがあるのか?

「コミュニケーション」と言うのは簡単であるが、この言葉の奥は深い。それはこの言葉だけでなく、みなさんが良く使う「粘り強さがある」「好奇心が強い」「問題発見・解決力がある」「目標設定・達成力」なども同じことである。アピールしたいのは、どんな粘り強さなのか、どんな好奇心なのか、どんな問題発見・解決力なのか、どんな目標設定・達成力なのか…しっかりと自己分析を進める必要がある。

それでは導入文にはどのような内容を書けばよいのだろうか。それはその強みや特徴にもよるが、基本的には5W1Hを考えてみると、ある程度具体的になる。例えば、「粘り強い」人で考えてみよう。

HOW:どのように粘り強いのか?→最後まで諦めない、他人が驚く、結果につながるなど
When: どんな時(タイミング)に粘り強いのか?→ピンチの時、結果が欲しい時、周囲のパワーが落ちる時など
Where: どんな場所や空間で粘り強いのか?→一人よりも多くの人が集まる場所
Who: 誰に対して粘り強いのか?→特に自分を認めてほしい人の存在に対して
What: 何に対して粘り強いのか?→少しずつでも目に見えてくる結果に対して
Why: なぜ粘り強いのか?→存在感を示したい、直ぐに限界を認めたくない、自分の自信につながるなど

このように見ていくだけでも、自分の粘り強さの実態が見えてくる。しかし、これらの答えを全て導入文に書けばよいかというと、そうではない。これらの全てを書けば、確かに他人との差別的優位性が見えてくるが、文章にすると結局何を伝えたいのか自分でもよくわからなくなる。そこで、これらの答えの中から、自分が伝えたいこと、つまり他人との差別的優位性が示せるキーワードを選び、誰が聞いてもわかる導入文の案を作ってみる。

例えば、上の例で伝えたいキーワードを選択すると、
最後まで諦めない
結果につながる
ピンチの時
周囲のパワーが落ちる時
存在感を示したい
自分の自信につながる
だとする。

これで例えば導入文を組み立てると、
『最後まで諦めず、結果につなげることができる粘り強さがある。その粘り強さは、特にチームがピンチの時や周囲のパワーが落ちた時に発揮され、周囲への存在感を示し、それが自分の自信ともなっている。…』
ということになる。

これでも、「私は粘り強い人間です」よりも随分差別的優位性が顕著になったと思うが何かが足りない。いつも、導入文の作成でアドバイスしている3つの要素は、「わかりやすさ」「慎重さ」「力強さ」である。5W1Hによって、「わかりやすさ」と「慎重さ」はある程度充足したと思うが、「力強さ」が足りない。

ちょっと力強さを込められるようにリアルな自分を考えてみる。単なる言葉の技巧ではなく、その一つ一つの言葉について、自分の強みが発揮されている場面を思い出してほしい。よく思い出してみると、
最後まで→最後の最後まで
結果につなげること→周囲が求める結果につなげることができる
特に…ピンチの時や→チャンスの時もピンチの時も…遺憾なく
周囲への存在感→周囲にオンリーワンな存在感
自分の自信→自分の自信と成長につながっている
であった。

『最後の最後まで諦めず、周囲が求める結果につなげることができる粘り強さがある。その粘り強さは、チームがチャンスの時もピンチの時も周囲のパワーが落ちた時に遺憾なく発揮され、周囲にオンリーワンの存在感を示し、それが自分の自信と成長につながっている。…』
が導入文として考えられる。ただし、これはエントリーシートでの自己PRであり、面接の時はもっと相手に伝わる自己PRが必要になるので注意してほしい。(就活指令…エントリーシートと面接での自己PRの違い~フォーカス&ディープでエントリーシート以上にオリジナルのある面接での自己PRを完成させよ! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-05

このように自己PRの高度化の鍵は、結局、自己分析の深さなのだ。あれだけ「自己分析!自己分析!」と言われ続けたみなさんも、なぜか超表面的に自己分析を終えてしまい、学生時代に力を注いだことを自己PRとしてすり替えてしまっている。どのように粘り強いのか?どんなタイミングでその粘り強さが発揮されているのか?どのような空間で粘り強いのか?誰に対して何にたいして粘り強いのか?なぜ粘り強いのか?…そんな面倒くさいことを考えたくないのだ。実際になんとなく粘り強かったことを学生時代に力を注いだことで言ってしまった方が楽なのである。

もちろんイケテナイ企業では、「自己PR=学生時代に力を注いだこと」でOKの会社もあるだろう。でもよく考えてほしい。表面的なことで判断する会社では、入社してからもあなたのことを表面的にしか考えてくれない。もっと言えば、その企業は世のため人のために貢献することを表面的にしか考えられない会社なのだ。内定さえ取れれば、そんな会社でも満足か?私たちの人生が200年に延びるのであれば、表面的な30年以上も無駄ではないかもしれない。でも最大でも80年ぐらいの人生で人間として完成されるレベルに到達するためには、貴重な時間をそんな表面的な人生に使うわけにはいかない。…導入文は命ほどに重いのである。

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2010-01-22 22:20  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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就活指令…優良企業の条件パート2~論理的思考で考え抜いている会社を選べ!~ [志望動機・志望理由]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で1位を追いかけている。( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。最近、寒くなったり暖かくなったり、変な天気が続いているが体調管理には十分に気をつけて生活を送ってほしいと思う。健康ついでに言っておくと、たばこを吸っているみなさん!就活中は禁煙を!昔、たばこを吸っていた者としてつらいのはわかるが、それが結果を左右することもある。どれだけ臭いを消しても、面接官は直ぐに気づく。それだけで落とされてしまうなんて悲劇的だから。どうしても一時中断できない人は、「家の中で吸わない」「面接当日は吸わない」「本数を減らす」「吸った後の口の濯ぎ(歯磨きガム)」は守るように!でなければ…どうなっても知らない。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は、優良企業について考えるパート2である。パート1を読んでいない方はまず(就活指令…優良企業の条件パート1~経営理念が明確で浸透している会社を選べ!http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-19)を読んでいただいた方が良いだろう。

パート1でも書いたが、まず優良企業と有名企業は違う。有名企業でも優良企業ではない会社は山ほどある。また、今回の「優良企業」は「みなさんが幸せになるための自分にとっての優良企業」と絶対的イコールでもない「一般的な優良企業」を指す。一般的な優良企業、つまりイケテル企業とは、財務状況(収益性、安全性、成長性)、競争力、自社評価と第三者評価に優れた会社である。そしてそれらの評価軸によって毎年のように抽出される会社には、大きな共通点があることがわかってきた。

その一つがパート1でやった「経営理念が明確で浸透している」ということであった。そして今日は、パート2として、共通点の二つ目である「論理的思考で考え抜いている」ということを見ていきたい。「論理的思考で考え抜いている」会社には以下の4つの「考え抜く」特徴がある。この特徴を見ていると、イケテル企業が求めている典型的な人材像が浮かんできそうだ。

まず一つ目として、イケテル企業の経営者は、業界の常識、通説、他企業の成功例を無批判に受け入れることなく、自分たちの頭で論理的に考えて、考えて、考え抜いていることが多い。就活を進めていると、「わが社は常識にとらわれず常に新しいことを追い求めています!」などの言葉を目にすることがあるが、あれは「最近常識に拘っていては生きていけないことがわかったので、とりあえずこんな標語を作ってみました。」というイケテナイ企業の言い訳だったりするので注意が必要だ。イケテル企業はただの思いつきや表面的なことではなく、論理的な考え方で大切な非常識や他にはない成功を生み出している。

しかも、その論理的思考は、数多くの失敗から生まれている。なぜ失敗という結果に至ったのかその原因を自分たちで漏れなく分析している。これは失敗に至った原因をひとつに決めつけることなく、いろいろな原因の複合を解き明かすことで二度と失敗が起こらないように、そして次の成功に導けるようにしているのである。

このように失敗を財産として捉え、自分たちの頭で論理的思考で失敗を分析することにより、常識を破り、通説を退け、他企業にない成功につなげている企業かどうかをみなさんが評価しなければならない。それは表面的な資料や情報だけで読み解ける簡単なものではない。第三者によって書かれている新聞・雑誌記事やOBOG訪問、説明会、面接を通じて直感として伝わってくる企業文化から読み取るしかないだろう。キーワードは「自分や自分たちの頭で」ということだろう。

二つ目の特徴は、最終消費者の視点で考え抜いているということである。イケテナイ企業の経営者は、直ぐにクライアントである直接顧客を意識する。「顧客から仕事をもらっているんだから、顧客の言うことを聞かなきゃしょうがないでしょ?」というオヤジの声が聞こえてきそうだ。自分も46歳なので十分にオヤジの領域にあるが、どうかこのようなイケテナイ・オヤジと一緒にしてほしくないものだ。

しかし、イケテル企業の経営者はそんな目先のことは考えない。「結末」を考えて顧客と接している。だから、顧客を説得してその結末に導くことができるのだ。それでも顧客が納得しない場合は、その仕事を請けないことも覚悟している。最終的に誰も(あるいは一部の人しか)幸せになれない仕事を関係者が選択するわけがないと強い信念を持って仕事をしているのである。

最終消費者の視点で考え抜いているかどうかは、HP、広報資料、新聞・雑誌などの情報、説明会、面談などいろいろなことから読み取ることができる。企業にとっての最終消費者が明確になっているか、真面目に最終消費者のことを考えているか、そして、最終消費者が待ち望む結末を提供できていると言えるのかを考えてみよう。

三つ目の特徴は、制約や障害を突破することを考え抜いていることである。企業活動の中では、あらゆる制約や障害が立ちはだかるのは、日常茶飯事である。ギリギリでのリスクを請け負って、ナンバーワンやオンリーワンを狙いに行けば、必然的に制約や障害などの壁にぶち当たる。

仕事をしていて「なかなか難しいことだが、これを今月中になんとかしてもらいたい。できるか?」と尋ねると「人が足りません。物理的に無理だと思います。」という答えが返ってくる。そんなことは、イケテル上司にはわかっているのだ。おまえが根性を発揮して頑張れなどと言ってるのではない。「できない」ではなく「どうすればできると思うのか?」と聞いているのである。どれぐらいのヒトを・カネを・モノを、どのタイミングで、どのように投入すればできるのかを知りたいのである。壁は避けるためにはあるのではなく、乗り越えるためにある。

制約や障害を突破することを考え抜いているかどうかについては、企業の歴史を振り返り、どのような壁を乗り越えてきたのかを調べ、いまどのような壁を乗り越えようとしているのかを観察し、これからどのような壁が待ち受けていることを予測して乗り越えるためにどのような準備を進めているのかを聞いてみる。

四つ目の特徴は、他社と違う新しい軸で勝負することを考え抜いていることである。同じ軸だと競争が激しくなり、負けることになると大きな機会費用を失うことになることがわかっているのである。イケテナイ企業では、とりあえず他社がやっていて儲かっているみたいなので追随することを考えてしまう。リスクを負わず無難に逃げ切ろうという魂胆だ。リスクを負わずしてチャンスはないし、逃げ切りを考えるのは自分のことしか考えていないオジイかオヤジだけなのである(意外とこの類のオジイやオヤジが多いので気をつけて)。

あるイケテル企業の事業部長さんが「シェアナンバーワンにならなければ意味がない。ナンバーワンになれない時点で即座に撤退し、新機軸を打ち出すことにしている。それがこの事業部の存在意義ですよ。」とお話しされていた。

他社と違う新しい軸で勝負しているかどうかは、経済雑誌などを読めば競合他社との比較論が書かれているので、しっかり調べよう。大学のキャリアセンターや少なくとも図書館に行けば、日経ビジネス、東洋経済、週刊ダイヤモンドなどのバックナンバーが閲覧できるので、試験期間中に入手してコピーを取り、就活ノートに貼り付けること!

これらの4つの特徴である、
「論理的に自分の頭で」
「最終消費者をイメージして」
「制約や障害を突破して」
「他社とは違う新しい軸を設定して」
考え抜いている会社は、必然的そのような人材を強く求めていることは間違いないだろう。
「論理的思考を巡らせて、常に自分の頭で考えられる人」
「最終的な到達点を意識して、説得力を持って関係者をその地点(幸せ)に導ける人」
「目の前に立ちはだかるあらゆる制約や障害を受け止めて、その壁を越えるために工夫できる人」
「他人とは違う考え方を持ち、ナンバーワンやオンリーワンを見つけることができる人」

もちろん、この特徴からの逆算は良くない。しかも、全てのイケテル企業が一様にこのような人材を求めているわけでもない。だからみなさんは、今の自分に無理するのではなく、これからの自分としてこのような人材像を目指せばどうだろう。この4つあるいはそれらの組み合わせの中で、自分の感性としてピタットきたものを目標とすれば良い。そのためには、これからどのような知識・能力・経験を積み重ね、あるいはどのようなチャンスを生かしてチャレンジを繰り返しながら、その人材像に近づくのかを考えてほしいと思う。

経営理念が明確で浸透している会社を選べ!
論理的思考で考え抜いている会社を選べ!

まだいくつかあるが、結局企業に選ばれるイケテル人材も同じことなのだ。
自分に信念を持っていていつでもその信念に基づいて行動しているし、論理的思考でいろいろなことを考えて、考えて、考え抜いている人なのだ。そうだ!イケテル企業を理解して、イケテル人を追求しよう!このシリーズが続くことを期待しながら。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、上や下にある人気ブログランキングあるいは→ここをクリック!
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2010-01-21 22:00  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活指令…この就活の悩みはいつまで続くのか?パート1~努力が報われないときこそが大きな成長のときと心得よ!~ [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で1位を追走している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。みなさん後期試験を控えて、やはり両立に悩んでいることだろう。そろそろエントリーシートを締め切る会社もあり、エントリーシートを書くのに精一杯で他のことには手がついていない人も多いようで、ブログの訪問者は伸びていない。ブログのチェックはどうでも良いが、企業分析、OBOG訪問、筆記試験対策などはどうするのか?焦りばかりが募るだろうが、今からでも遅くないのでスケジュールをしっかりと立てて実行を試みよう!(就活指令…試験期間中の就活の進め方(試験のある人もない人も)~1月の1日、1時間、1分が明暗を分けることを自覚せよ!http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-11)目の前にあることばかりを追いかけても、幸せには近づかない。スケジュールを立てる時間を割けば、1社のエントリーシート作成のための時間を犠牲にしなければならないかもしれないが、このまま無計画で進めるより「捨てる」企業がある方が良いだろう。そんな無計画な状態では、どうせその1社も面接には進めないよ。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて今日は、楽しく就活を進めている人も苦しい就活が続いている人にもある「悩み」について考えたい。できれば、就活は自分の幸せな未来について夢や希望を持って取り組んで欲しいと思う。(就活指令…エントリーシートはこう書け!パート2~楽しく書けば、楽しく読めて、楽しい面接になる~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-04)しかし、人間はどんなに強くても、失敗、不安、後悔などが襲ってきて、「悩み」を抱えることになるのは当然のことだろう。いや、その「悩み」がなければ成長しないので、「楽しい」だけで終わる就活ではいけない気もしてくる。

就活をするといろいろな悩みが次から次へと浮かんでくる。
まずは、最近の悩みとして…
自己PRが未だに自分のことを伝えられていない…本当に完成するのかな?
企業研究が進んでいない…HP以外に企業のことをどのように調べればよいのだろう?
エントリーシートが溜まってきた…本当に全部出せるのかな?
グループディスカッションが苦手…自分はどのような役割を果たせばよいのだろう?
面接で緊張してまともに話せない…自信を持って話すためにはどうすれば良いのだろう?
筆記試験が通過しない…どのような対策をすれば即効性があるのだろう?

このあたりの悩みであれば、このブログの重要なトピックを読むだけでも大体のことであれば解決できるので心配ない。それは「悩み」には至らないのような悩みである。自分の考え方、動き方、時間の使い方、聞き方や話し方などを工夫すれば良い。というか、やるべきことをやっていないだけで、あとはやるだけのことである。

もう少し就活が進むともう少し高度な?悩みが表れるようになる。
それは「周りの人と比べた悩み」である。
他の人の自己PRを聞いていると自分のPRがつまらなく感じてしまう…どうしよう?
友達はOBOG訪問をして業界や企業を絞って就活している…OBOG訪問も絞り込みもできていない私…どうしよう?
友達はエントリーシートに書くことがありすぎて困っているらしい…いつまで経っても空白の多い私…どうしよう?
グループディスカッションで出会う就活生を見ているととてもしっかりとした軸があるように見える…いつまで経っても軸のブレている私…どうしよう?
グループ面接で同じ質問での他人の回答を聞くとどう考えても他人の方が説得力があって、違う話も聞きたくなる…説得力もなく違う話もない私…どうしよう?
友達は必ず最終面接まで行くのに、自分はいつも最終面接の手前で落とされる…どうしよう?
友達は筆記試験を簡単に通過するのに、自分は通過することが少ない…どうしよう?

他人に比べると明らかに何かが劣っていると思えてしまう。結構、自分の人間力には自信があった方だが、普通のあるいは普通以下の自分に見えてしまう。でも、今からこの人たちを追い抜くことなんてできそうにないし、もっと凄い人もたくさんいるんだろな~…上には上がいるんだよな~…そう思えてくる。そうすると、とても気が重くなって、益々自信を失くして、小さい自分になってしまう。

この悩みもそんなに難しくない。なぜならば、「他人は、他人。自分は、自分。」だからだ。他人に関係なく自分に自信を持てば良い。自分がやってきたことに自信がない人でも、「自分は自分のやってきたことに自信はないが、これからは自信を持てるように努力していきたいと思う!」という自信を持てれば良い。むしろ、他人の自信を借りて、この人の自信を少しいただこう!ぐらい思えるようにしよう。

直ぐに「他人が上、自分が下」とか、「自分が上、他人が下」と判断したくなる。人間という生き物はそんなもんである。もう他人を追いかけたり、他人から逃げたりせずに、「自分は自分で自分の生き方をしよう」と良い意味で開き直るのだ。だから自分はできなくても良いということではない。他人はどうあれ、自分は自分のやり方で、自分のペースを守り、自分の最大限の力を発揮して、自己PR、企業研究、エントリーシート作成、グループディスカッション、面接、筆記試験などに臨めばそれで良い。他人は関係ない。

この悩みから抜け出すのに1ヶ月~2ヶ月程かかる人もいる。でもその先にはもっとシビアな悩みが待っている。それは、「努力しても報われない悩み」である。これはとても厄介だ。私もキャリアオフィスで仕事をしながら、この悩みを解決する支援のために尽くしたが、結局ダメだった。私の言葉などは通用しないレベルの悩みなのだ。

今や有名人になっているあの偉そうな経済学評論家は「努力すれば必ず報われる。報われない場合は努力が足りない。」と豪語されているが、それはあまりにもデキル人の論理であると私は思う。私のようにデキナイ人(でもイケテナイとは言ってない)は努力しても報われない悩みを抱えることが多い。みなさんはどうだろう?努力すれば必ず報われてきただろうか?あるいは、これまではあまり努力されていなかった人にとっては、努力すれば報われる自信はあるだろうか?あるいは、報われなくても悩まない自信はあるだろうか?

これまでも寝食惜しんで相当努力したことでも報われずに悩んだことは多々あった。もちろん反省や改善の余地がなかったわけではないが、普通に努力して予想以上に報われたことを考えると、これはやっぱり不公平?と思ってしまう。

あれだけ時間をかけて自己PRを作ったのに…。
OBOG訪問をしてそのその企業のことを調べ尽くしたはずなのに…。
エントリーシートは全て計画的に作成して伝えることができたはずなのに…。
グループディスカッションではリーダー的役割を果たして良い結果を出せたはずなのに…。
グループ面接では他人との差別的優位性を明確に表現できたのに…。
面接では緊張せずに本当の自分を出せて先方も評価してくれていたのに…
筆記試験は10冊以上の参考本を全て制覇したのに…。
これ以上どうすれば良いの?

もっと頑張れ!というのは簡単だが、そんな言葉は当然ながら耳に入らない。耳に入れたくても、もう一人の自分がそれを拒否するのである。まだまだ努力は足りないかもしれないが、今のように時間に余裕がない状況では、これ以上の結果を出すのは難しいだろう…と半ば諦めの境地に入ってしまうのである。

しかし、実はこの悩みとじっくり向き合うことがとても大切なのだ。これから社会人として生き抜いていく中で、このような悩みは日常茶飯である。今この悩みから脱することができなければ、決して社会人として生きていけないのだ。この社会人は、仕事人だけを指しているのではない。家庭に入る主婦も立派な社会人である。どれだけ旦那や子どものために尽くしても報われないで悩む時が必ず来る。その時にあたながどのように悩みを解決できるかがとても大切なのだ。

では、どうすればこの悩みと向き合えるのか?…それはとても簡単そうで難しいことだ。「自分は悪くない!」と固まっている頭を切り替えるのだから、それはそれは結構たいへんなことなのだ。それは、「なぜダメだったのかを考える」のではく、「どうすれば報われていたのかを考える」ただそれだけのことである。もう一度言うが、相当冷静にならないと「なぜダメだったのかを考える」のではなく、「どうすれば報われていたのかを考える」ことはできないだろう。「なぜダメだったのかを考える」と「どうすれば報われていたのかを考える」ことは大きな違いがある。自分を正当化するか、自分を高度化するかの大きな分かれ目だからだ。

しかも、これだけは自分で考えるしかない。他人に「あなたはどうすれば報われていたと思うか?」なんて聞かれようものなら「さようなら」と言ってその場から立ち去りたくなるだろう。だから自分だけで考えるのだ。

どうすればもっと関心を持って聞いてもらえるような自己PRを作れたのだろうか?
どうすれば会社のことで調べなければならないことを知ることができたのだろうか?
どうすればエントリーシートの精度が上がり高い評価を受けることができたのだろうか?
グループディスカッションでどのような役割を果し、結果を出せれば評価されたのだろうか?
グループ面接では差別的優位性をどのように表現すれば理解を得られたのだろうか?
面接では自分を出す以外に何を表現し、伝えれば評価されたのだろうか?
筆記試験では参考書以外にどのようなトレーニングを積めば良かったのだろうか?

自分を正当化することなく、自分を高度化するために頭を巡らすと、また、新しい高みを目指す新しい自分が見えてくる。

よく考えてみると、企業が知りたがっていることは昔や今の自分ばかりでなく、その企業で働いたと仮定した時の自分ではないのか?もっと社会人をイメージした「これからの自分」もアピールできるようにしよう!今からでも決して遅くないはずだ。
よく考えてみると、話しやすいOBOGばかりから話を聞き、情報も同じ雑誌から抽出していたのではないか?もっと苦手なタイプ人とも話し、視野を広くして情報収集するようにしよう!今からでも決して遅くないはずだ。
よく考えてみると、エントリーの設問一つ一つとしては独立して確実に答えられていたと思うが、大きな流れというか、別人のようにひとつ軸や筋道が定まっていなかったのではないか?もっと、軸の定まった一人の人間として評価してもらえるように、全体と個別を大切にエントリーシートを書いていこう!今からでも決して遅くないはずだ。
よく考えてみると、グループディスカッションではリーダー的役割とは言いながら、自分の意見をどんどん述べてグループ全体の意見を調整を図ろうとしていなかったのではないか?リーダーの役割を果たすのであれば、もっと、自分の意見を抑えてグループが意見を共有し、成果を出すことに神経を集中させることにしよう!今からでも決して遅くないはずだ。
よく考えてみると、グループ面接では、他人との差別的優位性を示すのに、他人の発言内容を受けて言葉にしたり心の中で他人を否定するようなところがあり、それが態度や姿勢として出てしまっていたのではないか?もっと他人を意識せずに自分の本当の良さや自分の考え方が自然に話せるようにしよう!今からでも決して遅くないはずだ。
よく考えてみると、面接では自分、自分、自分、が強すぎて企業の存在を置き去りにしていたのではないか?もっと自分と企業が同じ時間軸や同じ環境の中で意識できるようにしよう!今からでも決して遅くないはずだ。
よく考えてみると、筆記試験対策では、自分の弱点となる問題を捨てて、他の問題に集中するような対策ではなかったか?もっと弱点を徹底的に補強し本当の意味での苦手意識を払拭できるようにしよう!今からでも決して遅くないはずだ。

この世の中には努力しても報われないことがあると思う。なぜ報われないのか?…それはタイミングの問題であったり、まわりのヒト・モノ・カネの事情だったり、カンキョウの変化であったり、ジョウホウの錯綜であったりする。しかしそれを問うたところで何も変化しない。どうすれば報われたのか?…それは「自分が変わること」…それしかない。それこそが、努力しても報われない悩みを解決する唯一の方法であり、人間としての成長でもある。

この先、努力しても報われないことがあれば、ただ嘆き悲しむのではなく、自分が変わることを意識してほしい。この限られた就職活動の期間においては、一日も早くそれに気づくことが大切になる。悩みができたらこの覚えやすい日(2010年1月20日:1と10と20の組み合わせ)の記事に戻って来い!待ってるよ!

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2010-01-20 22:53  nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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就活指令…優良企業の条件パート1~経営理念が明確で浸透している会社を選べ! [志望動機・志望理由]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で1位の尻尾が見えてきた( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。やはり自己PRは、自分で考えて、自分の言葉で、自分にしかない良さを示さないとダメだというとにようやく気づき始めたのかな?そのとおり。自己PRの最終形は今まで聞いたことがないもの、どこにも載っていないものになるはずだ。自己PRを進化&高度化させて一日も早くコピーの世界から脱出しよう。

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昨日は、ゴミ以下の人からこのクリック?の趣旨をゴミ扱いされるコメントを受けたが、その趣旨に嘘偽りは一切ないのでコメントを削除せずに堂々と放置することにした。(当面そのつもりはないが)もし商売する時は、高らかに宣告するのでご安心を。

さて、今日は、優良企業について考えたい。毎回、うるさいまでに言うことだが、まず優良企業と有名企業は違う。有名企業でも優良企業ではない会社は山ほどある。また、今回の「優良企業」は「みなさんが幸せになるための自分にとっての優良企業」とも違う「一般的な優良企業」を指す。一般的な優良企業、つまりイケテル企業とは、財務状況(収益性、安全性、成長性)、競争力、自社評価と第三者評価に優れた会社である。そしてそれらの評価軸によって毎年のように抽出される会社には、大きな共通点があることがわかってきた。それを何回かに分けて考えていきたいと思う。

今日は、その第一回目として企業理念について見ていこう。つまり、「優良企業では、経営理念が明確で、末端に至るまで浸透している」ことについて考えていく。

まず、経営理念が明確であるかどうかについてである。ところで、「経営理念」って何だろう?辞書には、「企業の目的・性格・基本となる考え方」と書いてある。これでは少しわかりにくいので、経営学的な定義から考えてみよう。私は経営学の専門性はなく、MBAの先生方にお叱りを受けるかもしれないが、経営者の端くれとして経営的視点で「経営理念」を定義したい。

私の見解としては、経営理念は、
(0)前提条件として、「企業に深く刻み込まれた道筋であり、簡単には変えれないもの」である。
(1)その企業がなぜ存在するのか(ミッション:使命)
(2)その企業はどうありたいのか(主観的ビジョン)
(3)その企業はどうあるべきなのか(客観的ビジョン)
(4)その企業が何よりも大切にするものは何か(価値観)
が明確にされていることだと思う。

そんなことは今まで考えたことがなかったと思うが、志望動機などで「貴社の経営理念に共感し…」などの文面を見たことがあると思う。これだけではイケテナイ文章なのだが、確かに経営理念に共感できるぐらい経営理念について知っておくことは大切なことである。

その企業はこの世のため、人のためにどのように役に立つために存在しているのだろうか?
人や企業にモノを与えて豊かさを生み出すため
人や企業からカネを預かって新たな価値を生み出すため
人や企業にジョウホウやサービスを与えて満足を生み出すため


その企業が自ら実現したいと考えるありたい姿とはどのようなものなのか?
世界一のシェアを誇る企業でありたい
日本で唯一の存在でありたい
常に成長する企業でありたい


その企業が社会から実現してほしいと考えられているあるべき姿とはどのようなものなのか?
環境か資源を守る企業であってほしい
愛や平和を実現する企業であってほしい
進歩を追及する企業であってほしい


その企業が社内的にも社外的にも共通して大切にしたいと考えていることは何だろう?
人と人とのつながり(チームプレーや連携)
情熱を持って動くこと
永久の発展や幸せ


このように(1)~(4)を見ていくと、なんとなくお題目でお飾りのように思えていた、企業の理念の実態が見えてきて、自分の価値との共有点や自分の知識・能力・経験の生かし方がわかってくるのである。そうすれば、志望動機も何となく見えてくる。一度、経営理念を(1)~(4)に分解して考えてみると良い。

次に考えていくことは、経営理念が明確になったとした場合、その経営理念が末端に至るまで浸透しているかどうかである。つまり、上で見てきたような経営理念が社員一人ひとりに浸透していることが大切である。社員とは正社員だけではない。契約社員、派遣社員、パート、アルバイト、ボランティアに至るまでがその経営理念を共有して行動していることが求められるのだ。経営理念の浸透について重要な視点は以下の3つのことであると考えている。

一つ目は、経営理念を浸透させるのは誰か?ということである。この答えは簡単である。口煩い総務部や管理部の人ではない。経営トップの役割である。理念やビジョンの浸透を社長室、秘書室、管理部門などに任せている会社では、優良企業への推進力となる社員のロイヤリティ(帰属意識)が育まれないのである。しかし、経営のトップが末端まで経営理念を浸透させるのは自分の役割であるこを自覚しているかどうかは、なかなか確認することが難しい。HPやブローシャー(出版物)などで経営トップがいかの経営理念のことを社員に自覚させようとしているかを読み取ったり、実際にOBOGなどから経営者の接点(実際の会話があるかどうかではなく経営理念を共有できているかどうか)を探るのも良いだろう。「社長のことはどう思われますか?」と聞けばだいたいの感触はわかるだろう。説明会やセミナーでは、その企業での「トップダウン」や「ボトムアップ」の考え方を聞くのも良いだろう。

二つ目は、理念や方向性を組織に浸透させるため、トップが「自分の言葉」で粘り強く繰り返し繰り返し伝え続けているかどうかである。これも同じようにして、HPやブローシャー(出版物)などから「自分の言葉」として伝わってくるものがあるか、あるいはOBOGがその経営者の言葉を代弁できているかどうかも判断の基準にできる。

三つ目は、理念の言行が一致しているかどうかである。つまり言っていることとやっていることに矛盾がないかということである。言行を一致させないと理念は形骸化し、マネジメントへの信頼が失われ、働きがいを失うことにつながることになる。よくある例として、どのような優良企業でも「売上優先」か「利益優先」かの右往左往や内部矛盾があると言われる。OBOGに聞いてみよう。

このように、経営理念として
(1)ミッション
(2)主観的ビジョン
(3)客観的ビジョン
(4)価値観
が表されているかどうかを明確にし、その経営理念が
(1)トップが責任を持ち
(2)トップの言葉で浸透させ、
(3)理念に関して言行が一致
しているかどうかが優良企業の条件の一つとなることを覚えておいてほしい。

これらの見ていけば、その企業の(一般的な)優良企業の度合いが見えてくる。ただし、経営理念は、「経営理念」として書かれておらず、ポリシーや行動計画などの付属書として示されている場合もあるので、そのあたりの関連文書も合わせて自分の中で経営理念として組み立てなければならない場合もある。

経営理念の明確化と浸透から見える優良企業の度合いは、一つ一つ正確に調べなくても、自分としての大体の感触でかまわない。この会社はミッションが示されていないとか、あの会社は理念の伝達についてトップが部下任せであるとか、あそこの会社は理念は立派だがどうも現場に浸み亘っていないとか、そんなレベルで良い。

重要なことは、経営理念がただのお飾りでなく動きのあるものとして捉えられているか、そしての経営理念について社員の一人ひとりが自覚をして行動に移しているかどうかについて、どんな時も観察をする気持ちを忘れないことだろう。自分が社員になった場合にも、その経営理念に含まれる、ミッション、ビジョン、価値観を理解して、トップの言葉を代弁するかたちで行動に移したいと思えるかどうかをイメージしてみるのも良いだろう。

志望動機で「貴社の経営理念に共感し…」の言葉は、正確に言うと「貴社のミッション、主観的と客観的ビジョン、価値観は、経営者の力によって経営者の言葉で伝えられ、実行に移されていることに共感し…」ということなのだ。だから、ミッション、ビジョン、価値観、理念の浸透方法や言語、言行一致の事実もわからないで、そんなフレーズを簡単に使ってはいけない。

もう直ぐ始まる、企業による研究会、セミナー、説明会では、どんな仕事ができるのか?どんな場所で働けるのか?どんな待遇で働けるのか?どんな人と働けるのか?…と期待に胸を膨らませる前に、まずは経営理念に関することを感じ取ってほしいと思う。まずは、この会社のミッションは?主観的と客観的ビジョンは?価値観は?から入ってほしいと思う。どんなに過酷な仕事でも、ビジョンに賛同できるならば会社を辞めずに続けられるが、どんなに格好の良いビルで働けたとしても価値観が合わずに心に冷たい風が吹けば一日も早く会社を辞めたくなるからだ。給料が高ければ、ビジョンが共有できなくても我慢して仕事を続けられると思ってるだろ?人間はね、人間である限り、自分に言い訳して30年も働くことなんてできないんだよ。

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2010-01-19 22:38  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活指令…自己PRの高度化計画パート2~自己PRの結びは社会人になる覚悟を示せ!~ [自己分析]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で1位を追いかけている( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。現在は引き離され始めたが、今日の未明に一度逆転していたようだ。相手さん、平日の昼間に数字を伸ばしているって…ひょっとして組織票?まあ、相手さんのポリシーには関係なく、これからも読者のチカラの一部になることだけを考えたい。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は、自己PRの高度化を目指すための提案パート2をお届けしたい。パート1(就活指令…自己PRの高度化計画パート1~自己PRのスクラップ&ビルドにチャレンジせよ!~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-12)では自分の人間性、行動特性、価値観を一からの見直すことを提案した。今回は、自己PRの結びとして提案する「強みを進化させた未来の自分」についてである。

いつもこのブログでは、自己PRを始めエントリーシートの設問は全てコンテンツ(目次)を考えてその目次を埋めるように文章を作るように教えている(就活指令…エントリーシートはこう書け!パート1~コンテンツ思考で行こう09冬版バージョンアップ~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-16)。

この中で、自己PRのコンテンツ案は、
①自分にしかない強みや特徴の特定
②強みや特徴の原点(ルーツ)
③強みや特徴の経緯
④自分にしかない強みや特徴の具体例
⑤自分にしかないその強みをどのように伸ばして社会人として生き抜いていくか
として紹介されている。
今日は、この⑤の高度化について考えていきたいと思う。

まずみなさんのエントリーシートを読んでいると、⑤についてはほとんど書かれていない。「この強みが御社でも発揮されると確信しております…」などのイケテナイ文章は目に付くが、未来の自分に関する売り込みができていない状況である。

「この強みが御社でも発揮されると確信しております…」のどこがイケテナイか?まず書き言葉では御社ではなく貴社(話し言葉では御社)である。でもそんな細かい日本語のことはどうでも良い。採点には関係ない。問題は、その強みが発揮されるかどうかを判断するのは企業なので、その人が確信しても全く意味はないということだ。就活参考本の中には、自己PRで簡単な志望動機を述べることを奨めているものもあるが、こんな中途半端な志望動機であれば、会社に対して失礼になるのでやめたほうが良いだろう。

このブログの読者や訪問者は、ここに来てようやく自己PRに自分の未来のことを取り入れるようになってきたと思う。しかしまだまだ、「その強みをどのように伸ばして社会人として生き抜いていくか」については、表現し切れていない。「現在の強みをこれからも発揮していきたいと思います」に留まっている。自分の強みでこれからも勝負していくのは当たり前のことである。そうでなければそれは本当の強みではないだろう。そんな当たり前のことに、審査側の心はプラスの方向には全く動かないので、スペースを割くのがもったいないだけである。

それでは、なぜ「その強みをどのように伸ばして社会人として生き抜いていくか」を表現できないのだろう?その答えは簡単で、「社会人」がどういうものなのかをわかっていないからである。社会人が何を目指して、どのような信念を持って、どのように何かを実現し、社会の豊かさを創りだしあるいは社会を変えていくのか…検討がつかないのである。それは、みなさんが就職活動を通じて、社会人の話を上辺だけで捉えて、中身を聞いていないことに原因がある。いや、正確に言うと、みなさんが悪いわけではない。みなさんに対して責任を果たしていない社会人が悪いのだ。

しかし、もうこの時期になるとそんなことも言ってられない。ダメな社会人が多いから、みなさんの方が大人になって、社会人がどんなものかについて、言葉を引き出すようにしなければならない。その社会人は、何を目指して、どのような信念を持ち、何かを実現し、どのようなに社会の豊かさの創造や変化に貢献してきたのかを聞いてあげる。これらの話を聞いているうちに、学生との決定的な違いが浮き彫りになる。

もう少し噛み砕いて言うと、「その強みをどのように伸ばして社会人として生き抜いていくか」という意味は、「あなたは今の強みだけで社会人を乗り切れると思うか?」ということを問うているのである。つまり、社会人になるための覚悟の程を示すことなのだ。社会人との接点を多くすれば、今の強みだけで社会人を乗り切れないことがわかってくる。ある社会人の先輩は留学経験だけで海外部門に配属されたが本当のコミュニケーションはあんなもんじゃないと言っていた。またある人事の人は、「若いうちから大きな責任を持たせるようにしている」と言っていた。あるOBOGは学生の意見にとても関心を示して「勉強になる」と言っていた。

そんな意見を聞くと、「今のコミュニケーション力では到達点は知れている。もっと言葉を超えた心のコミュニケーション力を持たなければ。」「今の結果を求める粘り強さだけでは全然ダメだ。もっと責任感を持たなければ。」「今のリーダーシップだけでは人はついて来ない。もっと他人の話に耳を傾けて他人から学ぶ姿勢を持たなければ。」と思えてくるのである。

これも自己分析なのである。今の自分の強みをもっと磨いて社会人として成長していく、自分に足らないことを補強して社会人として対応していく、自分の強みにさらに新しい強みをつけて社会人として最高のパフォーマンスを示していく。

強み+α
強み+弱点補強
強み+強み

いろんなパターンがあると思うが、どれが一番良いか?ということはない。ただ、一つだけ重要なことは、「真剣に&真面目に考える」ことである。「そんな面倒くさいことできれば考えたくない。内定取れたらそれで良いんでしょ?そんな嘘くさいこと考えないで、適当に格好の良いフレーズ考えるよ。」という人もいるだろう。もちろん、止めはしないが、そんな人は幸せになれないと決まっている。考え直すなら今のうちだ。

真剣に&真面目に考えることに意味がある。企業はみなさんと騙し合い(ダマシアイ)などしたくない。みなさんと企業を通じて真剣なつながりを持ちたいのである。どんなに簡単でカジュアルな面談であっても、みなさんと真剣に&真面目につながりを持ちたいと望んでいる。そのためには、上辺の格好良いフレーズや決め台詞など要らない。どんなにイケテナイ言葉であっても、イケテナイ表現であっても、みなさんが真剣に&真面目に考えた結果ならば、どんな時もそれを受け入れてくれるだろう。

「…これまでは人とのコミュニケーションを大切にして相手の話に耳を傾けることを徹底してきたが、社会人としてのコミュニケーションレベルに到達できるように、さらに言葉を超えて相手の心を読むぐらいのコミュニケーション力をつけて存在感を示していきたい。」
「…周囲に影響を与えて結果を残せる粘り強さという現在の強みだけではなく、結果を残すことに責任を持てる存在として進化していきたい。」
「…学生レベルのリーダーシップは社会人には通用しないと考えているので、常に周囲の人から学ぶ姿勢を持ちそれを自分のチカラに変えていくことで本物のリーダーになれるように日々成長していきたい」

これらの言葉も今の一瞬で考えた言葉なので、まだまだ真剣さと真面目さが足りないと思う。相手と共に、企業と自分の未来のことを真剣に考えることができる時が来ることを祈っている。だから、今日から自己PRは真剣そのものになる。笑いや冗談の話の中にも、きっとその真剣さや真面目さが伝わる時が必ず来る。その時まで決して諦めるな。未来について語り続けることを。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、上や下にある人気ブログランキングあるいは→ここをクリック!
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2010-01-18 23:00  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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