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学生時代に力を注いだことを本気で添削します!パート5 !~外国人と共感できる英語力を身に付け、ビジネスで通用する英語力を理解する~ [自己分析]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門でナンバー2を維持している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。いよいよ今年もあと4日。みなさん、宿題はできいるかな?(就活指令…今年中に準備しておくべきエントリーシートの7モデル(宿題)の発表 http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-20)これができなければ、ツケはどんどん溜まっていくのでご注意あれ。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。


今日は「学生時代に力を注いだこと09年秋冬版」(http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18) に基づいて投稿いただいた「学生時代に力を注いだこと」の評価シリーズの続きをお送りしたい。

【学生時代に力を注いだこと05】便宜的に番号を入れました
投稿抜粋ココカラ///////////////////////////////////////////////////
①コミュニケーションを重視した使える英語を目標に、力を入れて取り組みました。②始めたきっかけは、2点あります。③1点目は外国人が多い東京で一人暮らしを始めたので、外国人と交流できる機会を活かそうと思ったから、④2点目は社会がグローバル化していく中で、将来ビジネスの場で英語をできた方が有利だと考えていたからです。⑤留学生と友人になる、コメディドラマから日常英会話を学ぶ、NHKニュースは英語で聴くなど日常に英語を取り込む工夫をこらし、その結果日常会話程度ならできるようになりました。⑥英語ができれば海外へ旅行できるという自信と、自分の知らない世界を知りたいという思いから、6カ国、放浪しました。⑦この経験から日本とは異なる他国の考え方を文化から生で感じ取り、広い視野で物事を見るとともに、バックパッカーと交流する中で、見知らぬ人にでもフレンドリーに話しかけられる人間になりました。
///////////////////////////////////////////////////投稿抜粋ココマデ

まず、全体の評価をすると、いつも言うことだが、全くエネルギーを感じない。「日常会話程度ならできる」という表現は遠慮もあるかもしれないが、この言葉が全体の文章に悪い影響を与えてしまっている。あまり力を入れた感じを受けず、他人よりも少しだけ関心を持って取り組んだ程度にしか伝わってこない。エネルギーについては力を注いだことの目標を設定をして、その目標の達成に向けて出した成果が明らかになることで、エネルギーが生まれる。つまり、目標設定という「高さ」に向かうことで「エネルギー」の値もどんどん上昇するのである。しかし、上の文章では明確な目標が見えない。「コミュニケーションを重視した使える英語」の目標が曖昧であり、この経験や取り組みを始める前の英語力も判断できないので、目標の妥当性が評価できないのだ。

「学生時代に力を注いだこと」では、
(1)大学時代に「社会人に近づいた大学生」として
(2)最も時間をかけて取り組んだことを
(3)どれぐらいのエネルギーをかけたのか
を明らかにすることで、その人の
(A)人間性や
(B)行動特性や
(C)価値観(大切にしていること)
が浮き彫りになる。

投稿していただいた文章を見ると、どれぐらいの時間とエネルギーをかけたかよくわからず、大学生としての留学生との交流もどのようなカタチであったのかを全く推測できない。人間性、行動特性、価値観もよくわからなかった。さらに先日のトピックである(学生時代に力を注いだことで問われる3つの大切なこと http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-26)でテーマにしたチームワークや協同についても書かれていないが、留学生との交流やバックパッカーとの交流をうまく表現できれば良いと思う。

流れは悪くないが、「エネルギー」「行動特性」「チームワーク」がいずれも不明であり、「力を注いだこと」としてはゼロ点評価である。でも心配はない。伸びしろが100点あるのだから。

今回、みなさんと共有したいことは、上で指摘した「始まる前の英語力…」の部分、つまり「使用前&使用後」の変化の明確化についてである。学生時代に力を入れたことのコアとなる「目標設定」の妥当性は、目標設定前の状況や環境がわからないと、その目標設定の妥当性が評価できない。例えば、英語について考えてみると、そもそも英語が全体的に苦手なのか、話すことだけが苦手なのか、カタコトなら話せるのか、日本人となら話せるのか…それらの状態によって力を注いで目指すべき目標は大きく変わってくる。元々英語が得意だったのか、苦手だったのかで目指す目標も違い、もちろん結果も違うことは明らかだ。

学生時代に力の注いだことについて、「スケールの大きさ(小ささ)」を気にする人がいる。スケールが大きくないと認めてもらえない(読んでもらえない)のではないかと不安に感じているようだ。もちろん企業によっては大きなスケールの経験を高く評価する人はいるが、必ずしも大きなスケールの経験者がその企業が求める行動特性(コンピテンシー)を持ち合わせているわけではない。むしろ、スケールの大きな経験者ほど、自信を持ちすぎて詳細の分析ができていないことも多く、細かい質問を突っ込まれて対応できなくなるシーンもよく見た。また、大きなスケールの経験者は入社後に会社の体制やポリシーに不満を抱く分子になることも多く、モティベーションやインセンティブが大きく下がり、ダメな社会人になってしまうケースも多々見てきた。だからスケールの大きさなんてあまり気にする必要は無い。

スケールの大きさには関係なく、目標設定前の状況や環境を理解した上での妥当な目標の設定と目標の達成による状況や環境の大きな変化がより重要になる。ここで言う「妥当な」は「無難な」ではなく、「できるだけの多くの時間とエネルギーを注ぎ込んだ場合の」ということである。英語の勉強で考えられる例としては、「以前より英語には関心があったが、人前で英語を話す勇気がなく、会話に関する苦手意識を持つようなった。そこで、大学生になり、外国人とお互いの国の文化の違いを英語の会話を通じて理解できるレベルを目指し…こちらから積極的に外国人に話かけて、最初の会話の時点でその人が生きる文化や価値観を聞きだせるになった。。」などである。

ここでひとつ注意すべきことは、これまでにもブログで書いてきたが、「当初から組織がバラバラで、組織の立て直しに力を注ぎ、その組織は再生した。」のパターンは学生時代に力を注いだことの内容としてふさわしくない。なぜなら、(組織として)エネルギーメーターがマイナスからゼロになっただけである。再生した後の組織で何を経験したのかを書いてほしい。その経験の中で、苦労したことや工夫したこととしてその立て直しを表現すれば良い。

また、「学生時代に力を注いだこと」のコンテンツ(目次)については(就活指令…エントリーシートはこう書け!パート1~コンテンツ思考で行こう09冬版バージョンアップ~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-16)を参照してほしい。そこでは、以下のコンテンツ例を紹介している。
a.背景・経緯、
b.具体的内容・目標、
c.目標を達成するために期待される成果、
d.成果を出すために取られた活動、
e.目標を阻害する課題と解決のための工夫、
f.実際の成果と目標達成度、
g.人間として成長したこと

それでは①~⑦の内容についてのコメントをして、その後、a.~gのコンテンツと対照させたい。
投稿抜粋ココカラ///////////////////////////////////////////////////
①コミュニケーションを重視した使える英語を目標に、力を入れて取り組みました。②始めたきっかけは、2点あります。③1点目は外国人が多い東京で一人暮らしを始めたので、外国人と交流できる機会を活かそうと思ったから、④2点目は社会がグローバル化していく中で、将来ビジネスの場で英語をできた方が有利だと考えていたからです。⑤留学生と友人になる、コメディドラマから日常英会話を学ぶ、NHKニュースは英語で聴くなど日常に英語を取り込む工夫をこらし、その結果日常会話程度ならできるようになりました。⑥英語ができれば海外へ旅行できるという自信と、自分の知らない世界を知りたいという思いから、6カ国、放浪しました。⑦この経験から日本とは異なる他国の考え方を文化から生で感じ取り、広い視野で物事を見るとともに、バックパッカーと交流する中で、見知らぬ人にでもフレンドリーに話しかけられる人間になりました。
///////////////////////////////////////////////////投稿抜粋ココマデ

①上でも指摘したように、目標設定前の状況や環境を明らかにして目標を明確化してほしい。
②③④は目標設定の背景や前提のように書かれているが、目標設定そのものに取り込むべきだろう。外国人との交流やグローバル化に対応できるレベルの英語力をつけることを目標として設定することが望まれる。もし対応できるレベルに至ってない場合は、「外国人との交流に対応できる英語力」+「将来のグローバル化に対応できる英語力をつけるためにこれらから取り組んでいくことが見えるようになる」を目標として設定するなどの工夫をする。
⑤英語の勉強に関する活動が書かれているが、上でも指摘したように力を入れたエネルギーを表現できるようにする。留学生と友人になる、コメディドラマを見る、ニュースで英語を聴くという活動は「力を入れた」というよりも「時間を見つけて取り組んだ」のレベルである。また、上でも指摘したように、「日常会話程度ならできるようになる」は絶対ダメ。
⑥海外旅行でどこでどの程度の英語を使えたのかを表明する必要があるだろう。
⑦「見知らぬ人にでもフレンドリーに話しかけることができる」は安易だと思う。「人間としての成長」はもっと大きく、深い変化があったと思う。

a.~gのコンテンツと対照させると、
a.背景・経緯…書いてあったことは、背景・経緯というよりは目標設定の要素である。
b.具体的内容・目標…上で指摘したとおり、目標を明確化すること。
c.目標を達成するために期待される成果…目標が曖昧なので考えられていない。目標←成果←活動を再度整理してみよう(学生時代に力を注いだことを本気で添削します!パート2 !~女性剣士ここに見参!~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-11-20)を参照。
d.成果を出すために取られた活動…cと同じ。
e.目標を阻害する課題と解決のための工夫…活動と工夫の両方の要素を取り込んでいるように思える。活動と課題は明確に分けて、課題については目標の達成を阻害するレベルのことを書くこと。
f.実際の成果と目標達成度…目標の明確化とともにエネルギーを出し尽くした場合の最終到達点を意識して達成度を考えること。
g.人間として成長したこと…前半は良いが後半は深みがない。

①~⑨、a.~g.の指摘を含めて、脚色するとこのような修正例になる。
『英会話の勉強である。中学以来、英語に関心を持ち積極的に勉強してきたが、人前で英語を話す勇気がなく、会話に関する苦手意識を持つようなっていた。そこで、大学生になり、外国人とお互いの国の文化の違いを英語の会話を通じて理解できるようになることを目標として設定し、将来的にはグローバル化の進展とともにビジネスシーンで使える英語を話せるようになるためのヒントを得ることも課題として設定した。この目標を達成し、課題を解決するためには、実際に外国人との生きた会話ができるようになること、ボキャブラリーやスラングなどを充実させて文化を表現できること、そして自身の英会話の課題を明らかにすることなどで結果を出す必要があった。そこで大学内の留学生をお世話するボランティアなどで話す機会を持ち友達を増やし、テレビやデータダウンロードのサイトから英語のニュースを聴く習慣をつけ、海外のドラマや映画を英語のみで理解できるようになるまで見続けるなどを実践し、時間の許す限り英会話の勉強に取り組んだ。自分が伝えたい英語を話せるようになるまで多くの恥をかいたが、留学生の友人やバックパッカーで知り合った仲間がその勇気を称え常に陽気に励ましてくれることに支えられた。その結果、こちらから積極的に外国人に話かけて、最初の会話の時点でその人が生きる文化や価値観を聞きだせるになった。そして、将来的に英語を駆使できるビジネスマンになるための論理性と対話(往復)性に富んだ会話が必要であることを認識できた。この経験から、世界の人を知ったことによる自分の小ささを自覚できるようになり、そして、それぞれの人が生きている文化や社会を認めることのできる心の余裕を持つことができるようになった。今後はさらに進化した英語が話せるようになるための勉強方法と時間の使い方を考えていきたい。』

使用前&使用後…
現在、自分が書いている「学生時代に力を注いだこと」を再度確認していただいて、力を注いだことの前後関係を明らかにさせて、その目標設定が妥当であるか考えてほしい。達成から逆算した無難な目標を設定していないかを点検してほしい。逆算していたとすれば、無理矢理に全ての目標をクリアしたと言わずに達成率を下げて、達成に至らなかった考え方の甘さなどを今後の社会人あるいは人生の課題として設定すれば良い。

昨日より今日、今日より明日、「学生時代に力を注いだこと」の内容が進化するように、投稿への指摘を自分への指摘として消化してほしい。先輩やセミナーで見てもらい合格点をもらっているからといってそれを信用してはいけない。その先輩やセミナーはあなたの幸せなどは考えず、「こうすれば有利」「こうすれば通過する」などの何の根拠もないイメージでチェックしているからだ。自分が納得するレベルまで引き上げよう。今年のうちに。

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2009-12-28 23:06  nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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塩見賢人

突然の問い合わせ失礼します。
英語学習ひろば( https://hitononayami.com/ )というサイトの運営を行っております塩見賢人と申します。
現在は、WEBの立ち上げから日が浅い為、サイト上では個人として運営を行っていますが、弊社で専門の部署を立ち上げ、今後法人として行う予定となっております。

今回、御社のhttps://tateyama.blog.ss-blog.jp/2009-12-28 こちらのページを拝見し問い合わせをさせていただきました。
弊社のこちらのページ( https://hitononayami.com/foreign-owned-survey/ )では弊社独自に行った、外資系会社の調査結果を掲載しております。主な調査結果内容は下記の3点です。
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・実際に外資系で働く人たちが持っているTOEICスコア
・実際に外資系会社で働く人たちが必要だと感じているTOEICスコア

弊社独自にアンケートを行い調査した結果なので、他では掲載されていない内容です。
弊社では、この調査結果を、現在英語の学習を行っている幅広いユーザーや転職を検討しているユーザーに届けられればと考えております。
またこのような調査結果を掲載することで、御社のページの信頼度も向上するかと思います。
引用のリンクを張っていただければ、こちらの調査結果を使用していただいて問題ありませんので、是非ご検討ください。

また、今後もこのような調査結果を掲載していく予定ですので、是非ご確認ください。( https://hitononayami.com/category/survey/ )


by 塩見賢人 (2020-12-17 22:19) 

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