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就活指令…本当に業界は絞るべきなのか?…業界を選択するのではなく、可能性がゼロの業界だけを切り捨てろ! [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門でナンバー3に落ち着いている( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。25日から関西の方に滞在しているが、なかなか忙しい日々でブログの更新が危なくなってきた。今日からしばらく短い文章になるが集中して書きたい。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

今日はタイトルのとおり、「業界を絞る」ということに考えたい。この時期になると、ガイダンスやセミナーで「業界を絞りなさい!」の言葉を聞くようになる。先輩も「業界を絞らないと全部は受けられないから」と忠告するようになる。そして友達も「業界を絞れた!」と喜んでみなさんの焦り(アセリ)を誘うようになる。本当に業界を絞らないといけないのだろうか?

キャリアオフィスに勤務していた時に、やはり業界を絞る指導をするように言われたことがある。始めはいろいろな業界を見て、自分の適性や業界の動向を見極めて、業界を絞るのだそうだ。業務命令だったと思うが、私はそれを守らなかった。自分が担当するガイダンスやセミナーでは、「業界を絞るなんて危険なことはやってはいけない!」と断言していた。「自分の適性」がそんなに簡単にわかるのか?それは単なる思い込みに過ぎないのではないか?業界の動向もそんなに簡単に読めるのか?業界の動向を見極めるのは一種の賭けみたいなものではないのか?

言葉にするのは簡単だが、そんな簡単な問題ではない。業界の絞り方を間違うと人生が大きく狂うのではないだろうか。就職情報サイトの関係者、大学関係者、先輩、そして友達はそんな軽はずみな発言をしてはいけないと思う。

実際、食品メーカー業界を熱望して業界を絞っていた女子学生は結局大手の地方銀行に進み、商社を熱望して国際的な仕事を探し求めていた男子学生は結局リクルート星人の魔の手にかかり、自動車・自動車部品メーカーに拘っていた男子学生はITソリューション系の仕事に落ち着き、航空の業界に憧れていた女子学生は諦めきれずに航空・空港関連下請け業界を受け続けた…それも一人や二人ではない。多くの学生さんが全く違う業界を選択したり、業界を絞ることで本当に適性のある業界のエントリーが手遅れになり適性の無い業界に進まざるを得なかったり、もう引き返すことができなくなったりするのを見てきた。むしろ、業界を絞りそれを実現できた人は非常に少ない。しかも、その人たちが結果的に自分の適性と合致させることができたのか…多分答えはイエスではないだろう。

つまり、業界を絞って就活がうまくいかなくなった人が山ほどいるということだ。なのにどうして、業界を絞ることが推奨されるのだろう。きっと、有名企業(優良企業とは言ってない)に採用内定した人で業界を絞って就活した人が多かったのだろう。この人たちには二つのパターンがあって、一つは非常に能力が高く優秀でどんな人にも認められるような人、もう一つは要領よく計算高くたまたまその計算がうまくいった人、のどちらかである。

「非常に能力が高く優秀でどんな人にも認められるような人」はみなさんの周りにもいると思うが、やはりそういう人には到底敵(カナ)わないので、この人たちのマネをして同じように業界を絞ってはいけない。要領よく計算高い人…将来、結局は幸せになれない人のマネをしても決して幸せにはなれないのである。

自分の適性との合致は、きっと就活中にはわからないだろう。実際に会社に入ってもなかなか見えてこないことさえある。表面的にしかもイメージとして適性を判断することはできるが、もはやそれには何の意味も無い。

そもそも、自分の適性との合致を考えれば考えるほど、業界を絞ることなんてできなくなる。自分がこれまでに大切にしてきたことを考えながら、社会人として大切にしたいことを考えると、業界ではなく企業の選択となる。同じ業界でも審査を受けるべき企業と受けるに値しない企業が出てくる。例えば、「常にイノーベーション(革新)を大切にして変化を恐れない企業文化があること」を就活の軸として考えている人は、家庭化学用品メーカーに絞ることはなく、花○は受けるが、ライ○ンは受けないということになり、同じく家電製品メーカー業界に絞ることなく、パ○ソニックは受けるが、S○NYは受けないとうことになる。

しかし、全ての業界を対象にすると、企業研究・分析は当然追いつかなくなる。そこでやるべきことは「業界を絞る」ではなく「可能性がゼロの業界を切り捨てる」ということになる。例えば、「常にイノーベーション(革新)を大切にして変化を恐れない企業文化があること」を就活の軸として考えている人は、メガバンクの審査は受けないだろう。絶対に進路として考えられない業界のみを切り捨てよう。

ただし、気をつけるべきことは、「この業界のことは良くわからない」時に切り捨ててはいけない。特にBtoB(企業と企業の取引)の業界は知らないという理由で切り捨てられることが多いので、気をつけて見て行こう。例えば、携帯電話の通信業界には関心が強いが、携帯電話の中身の精密&高性能部品のメーカーについてはほとんど知らないというのが実態だろう。でも、携帯電話の進化にはどちらの業界の存在がより重要なのであろうか?よく考えてみよう。

業界を絞るのではなく、ゼロの業界を切り捨てる…実は今年中にこれを整理するために、みなさんは各種セミナーや業界・企業研究会に参加していたはずなのだが、みなさん、イメージに流されて業界や企業に関する表面的な品定めをしていただけで今年を終えようとしていないか。あと2日しかない。明日の朝から東洋経済新聞社の会社四季報・業界地図2010年版を買いに行くこと!他の会社の業界地図は関連企業との関係がわかりにくい。業界地図はとてもカラフルで1日は十分に楽しめる。楽しみながら全てを理解し、ゼロの業界を切り捨てる努力をせよ!

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2009-12-29 23:27  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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