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就活指令…優良企業の条件パート3~客観的な視点を積極的に取り入れている会社を選べ! [志望動機・志望理由]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位で1位に接近中である。( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。今日は東京ビッグサイトへ行き、悩める就活生を待ち受けたが、何かの業者と勘違いされているようで、このブログの紹介チラシはほとんど受け取ってもらえなかった。これからはどんなビラ配りも、チラシ配りも、ティッシュ配りも無視せずに受け取ろうと決めた一日だった(笑)。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は、土曜日(アクセス数が極端に減少する曜日)なので簡単なトピックにしておこう。優良企業について考えるパート3である。パート1とパート2を読んでいない方はまず、
パート1(就活指令…優良企業の条件パート1~経営理念が明確で浸透している会社を選べ!~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-19
パート2(就活指令…優良企業の条件パート2~論理的思考で考え抜いている会社を選べ!~
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-21
を読んでいただいた方が良いだろう。

パート1とパート2でも書いたが、まず優良企業と有名企業は違う。有名企業でも優良企業ではない会社は山ほどある。また、今回の「優良企業」は「みなさんが幸せになるための自分にとっての優良企業」と絶対的イコールでもない「一般的な優良企業」を指す。一般的な優良企業、つまりイケテル企業とは、財務状況(収益性、安全性、成長性)、競争力、自社評価と第三者評価に優れた会社である。そしてそれらの評価軸によって毎年のように抽出される会社には、大きな共通点があることがわかってきた。

その共通点が、パート1の「経営理念が明確で浸透している」であり、パート2の「論理的思考で考え抜いている」であり、今回は、「客観的な視点を積極的に取り入れている」を見ていこう。

会社を経営して感じることがある。自分たちの会社のことばかり考えていると、周りの企業のチカラや文化をあまり理解していないこと、いや理解しようとしていないことに気づく。自分の会社が世のため、人のために良いことやっていれば他の会社には負けないという変な自信が生まれてしまう。こうした客観的な視点を持っておかないと、その周りの企業が協力や連携などの友好関係にある会社であれば、最大限のチカラを発揮できないし、一方ライバル関係にある会社であれば、競争での重心のかけ方を見誤ることになる。

経営者がその企業の中で育てられた生え抜きの人材だけでなく、他の企業文化の中で活躍された方を登用するのは、専門的な知識ばかりでなく、生え抜きばかりで見えなくなった大切なことを客観的に捉えることができるからでもある。

自分たちだけで、その客観的な視点を持ち続けることには限界があるため、主流でない傍流(ボウリュウ)の人材や外部の人材の意見を取り入れることが非常に大切であると言われている。イケテル企業では、本社の生え抜きではなく、傍流の支社長などを本部の要職に迎えることが多い。積極的に外の血を入れることで、視野を広げる努力を積み重ねているのである。

「名選手、名監督にあらず」という言葉もあるように、主流にいて活躍した人材がリーダーとして全体をまとめあげられるとは限らない。むしろ、会社のことを自分のことのように大切にするのではなく、大胆に改革や革新のためのメスを入れることができるのは、やはり傍流の人材や外部の人材ということになる。

みなさんが企業研究を進める中で、学校の図書館などの新聞のデータベースを使って経営者人事を追跡したり、HPや経済雑誌などでその人事対象者の発言に耳を傾けることで、傍流の人材や外部の人材をどの程度登用し、それらの人材の意見がどのように取り入れられているかを知ることができるだろう。

また、イケテル企業では、客観的な視点を鍛えるために、若いうちに他部署、子会社、現地法人などの(期限付きの)出向を積極的に進めることがある。ある程度の年齢での出向になると、左遷的な意味合いが強くなるが、若いうちの出向は自分から進んで受け入れて、外にいないと育まれない客観的な視点を鍛えてほしいものだ。

企業研究を進める中では、環境を変えるための異動や出向ではなく、教育や視野を広げるため、つまり研修目的での異動や出向がどの程度進められているのかやチャンスがあるのかなどをOBOGに聞いてみよう。

さらに、イケテル企業では、事業部間で客観的な視野を共有できるように、事業部と事業部の完全連携による共同企画、プロジェクト、人事交流などを進めている。日本の社会も組織体制的に欧米化が進むことで、事業部制やカンパニー制が定着を始めている。しかし、これらの体制では、事業部間やカンパニー間で排他的な文化が生まれてしまい、事業部各々では利益が上がっていても会社全体としてのベクトルが失われることで、大きなマイナスの影響が生まれている会社も少なくない。

そこで、事業部と事業部での共同提案によるプロジェクトの推進や人事交流(例えば、事業部長を有限で入れ替えるなど)などを積極的に進めることで、事業部メンバー、事業部全体、そして会社全体が客観的な視点を鍛え、その視点で捉えられた意見を前向きに受容できるようにしているのだ。

これは、事業部という「部分」の最適を目指すのではなく、会社という「全体」の最適を目指すためにも、客観的な視点を積極的に取り入れることが大切になるということだ。

事業部制やカンパニー制をとっている企業の研究や分析では、事業部間、カンパニー間の連携や交流についてまず資料で調べ、OBOGに聞き、セミナーや研究会で企業の担当者に確認することを忘れないようにする。

さて、今日はこのあたりで止めたいが、これまでの優良企業の条件として、
(1)経営理念が明確で浸透している会社を選べ!
(2)論理的思考で考え抜いている会社を選べ!
(3)客観的な視点を積極的に取り入れている会社を選べ!
を見てきた。これからもまだ続くが、この3つを見て自分の企業選びの参考にしているだろうか?

またまだ、イメージで就活をしているみなさんにとっては、別にどうでもいいや~と思っているかもしれない。自分が内定を取れる会社がそうだったら良いのに~と気楽に考えていることだろう。でも、少しでもイケテル企業の中から、自分が幸せになる確率が少しでも高いと直感できる会社を選んでほしいと思う。

また、みなさんがこれから面接で苦しむことになる「志望理由」や「志望動機」(私の場合、この2つを併せて志望動機と言う)について自信を持って言えるようになるためには、自己PRや学生時代に力を注いだことばかりを追いかけないで、こうした企業の特徴や視点について勉強を進めておく必要がある。

つまり、志望理由では、「なぜ他社ではなくこの会社なのか?」、志望動機では、「あなたのこれまでとこれからの知識・能力・経験を生かして、この会社でどのようなことを実現できる(貢献できる)と考えたのか?」を明らかにすることになる。みなさんが、面接に臨む前の日の「志望動機なんてどこの会社も同じ。この会社じゃないとダメなんて理由はないよ。実現できることなんて実際会社に入ってみないとわからないじゃないか!」という叫びが聞こえてきそうだ。残念ながら、その時点で不合格が決まってしまうのだ。企業の特徴や視点を知らずして、面接の突破はありえないのである。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、上や下にある人気ブログランキングあるいは→ここをクリック!
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2010-01-23 23:44  nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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コメント 6

N川

初めてコメントさせていただきます。
今回のブログの中でも最後の段落(つまり、志望理由では、・・・)の「志望動機なんてどこの会社も同じ。この会社じゃないとダメなんて理由はないよ。実現できることなんて実際会社に入ってみないとわからないじゃないか!」・・・私の考えそのものでした。
正直なところ、企業研究を進めていても、その会社だからこそという理由があまり見つからないでいたのですが、これからは、ネッピーさんが示された優良企業の3つのポイントを重点的に見ていきます!

by N川 (2010-01-24 18:55) 

ネッピー

N川 さん
コメントありがとうございます。企業の差別化については表面的にはわかりません。日経ビジネスなどの経済雑誌のバックナンバーをしっかりとチェックして、OBOG・会社訪問をして企業文化に触れ、面接を通じて読み取っていく作業になります。
私の説明の仕方が悪く誤解を与えたかもしれませんが、企業を研究を進めることはとても大切ですが、必ずしも優良企業の条件に当てはめて研究しても結果は出ないかもしれませんので気をつけてください。その企業の優良度合いを見る参考としてください。
それと、優良企業の条件は未だ続きます。7つぐらいあります。
by ネッピー (2010-01-25 17:37) 

やし

初めて拝見して、コメントさせていただきます。現在就職活動中で悩んでいます。「学生時代力を入れたこと」の内容ですが、私は恥ずかしながらアルバイトとファッションが好きなので、オシャレすることしかしていませんでした。仕送りはなしという約束で上京したのでアルバイトを一生懸命やっていました。なので給料が少しでも良いところを探し、先輩の紹介で病院の受付のアルバイトに決めました。その中で病院に来る方は基本的にナーバスな気分で来るのでクレームが起きやすい職場だと感じました。私はクレームの防止策に取り組みましたが、題材としてはあまり良くないのでしょうか?学んだことは、クレームの中で共通していることを見つけ、求められている事・改善すべき事を考えて取り組んできたので問題に対して人と向き合うというより同じ方向を見ることを学んだと思うのですが、ブログを読むと自分のエントリーシートではダメかなと感じてしまったので、コメントさせていただきました。少しアドバイスを頂ければと思います。よろしくお願いします。
by やし (2010-03-09 20:40) 

ネッピー

やしさん
コメントありがとうございます。
まず、学生時代に力を注いだこととしての病院の受付アルバイトですが、それはそれで問題ありません。しかし、「クレーム防止策に取り組んだ」というのは「本当かな?」と思ってしまいます。いやいや、それはあなたが嘘をついていると疑っているのではありません。それはあなたが考えることではなく、病院が顧客対応としてマニュアルを準備すべきことです。あなたが、本当に言いたいことが、「クレーム防止」ではなく、「いろいろなお客さん一人ひとりへの肌理の細かい対応」だとすれば、理解できます。しかし、そればらば、学生時代に力を注いだこととしての迫力やインパクトに欠けるかもしれませんね。自己PRとして、人とのコミュニケーションを通じて一人ひとりの細かい心の動きを理解できる」ということが言えるかもしれませんが、学生時代に力を注いだエネルギーは生まれない可能性が高いということです。
あなたが書いてくれた文章を見たときに、どうして「オシャレすること」や「生活費の全てを自分で賄うこと」などが学生時代に力を注いだことにならないのだろう?と不思議に思いました。長く続けたことで無理矢理捻り出すよりも、自然に一番チカラを入れたことが「オシャレ」なら、その方が良い文章や表現ができるのではないかと思うのです。
「オシャレ」はダメなことですか?なぜ「オシャレ」をしたいのか、どんな「オシャレ」にこだわりを持ち、どのレベルに到達することが目標だったのか、その目標を達するために努力したこと(アルバイトでお金を稼ぐこともあるし、雑誌研究、友人からの評価をもらうなど)、そして大学生としてのオシャレの到達度やオシャレと自分の人間性との関係を明らかにして、「自分のオリジナル、主張、存在感」などを語れば迫力があると思います。
単に「オシャレしてました~」ではダメだけど、「自分の主張をファッションで表現することで、それをコミュニケーションの手段として、多くの友人を得ることに懸命になった。言葉での主張ではなく、体全体で主張することの大切さや説得力の大きさを感じている。」という切り口ではダメですか。
もちろん、会社によっては「何それ?」となるでしょうけど、自分が本当に頑張ったことを理解できないあるいは理解しようとしていない会社でも入りたいですか?
その「オシャレ」がたとえ自己満足であっても、人前に出るときに常に自分の主張を持って、人の言葉や視線で評価を受け、今後の自分のオリジナルのある「オシャレ」に繋げることは大切なことです。
この時期に学生時代に力を入れたことの内容を変更するのは勇気のいることかもしれませんが、この大不況の就職活動にあって、無難に収めることほど怖ろしいことはありません。自分のオリジナルだ伝わり、あなたが本当に幸せになってくれることを祈って止みません。「明日死ぬと言われても、昨日やっていたことと同じことを、今日もやりたい。」その幸せのために勇気ある一歩を踏み出してください。応援しています。
by ネッピー (2010-03-10 18:45) 

やし

お返事ありがとうございます。背中を押されたような気がしました。もっと早くこのブログに出会いたかったです。学生時代に力を入れたことについて「オシャレ」の点から考えてみたいと思います。もし、良いものが作成できたらアルバイトのことを自己PRでの材料にしようと思います。完成したらネッピーさんに添削していただきたいのですが、よろしいでしょうか?また現在用意してあるアルバイトが題材の学生時代に力を入れた内容も今後の参考にしたいので、もしよろしければ添削していただきたいのですが。長々とすみません。お返事お待ちしています。
by やし (2010-03-11 05:26) 

ネッピー

やし さん
このブログへの何度かコメントをいただいているSeintSeiyaという人は、私に始めてあった時に「中国に3ヶ月程留学していた」というのが学生時代に力を注いだことでした。そこで、その中国への留学についていろいろ聞いたんですね。「なぜ中国なの?」「中国に行って学んだことは?」「どんな成長があった?」「帰国後の生活や勉強に生かされたことは何?」・・・でも返ってくる答えはどれも自信がなさそうで、面白くないんです。その人の明るく、やんちゃそうなキャラが全く表に出てこないんです。
それで、聞いたんです。「ホンマは頑張ったことはなんや?」…「バイク乗り回してました」、「どんなバイクや?」・・・「大型です」。「いろんな季節の風を感じながら大型バイクでツーリングして、その場所にある人、物、歴史に触れること」でええんとちゃうんか?その方がおまえらしいで。
SeintSeiyaくんは、その後、良い意味で開き直りの一歩を踏み出して、就活してました。その変化がどのように就活そのものや結果に影響したのかはわかりませんが、気持ちの部分が大きく変わったと思います。少なくとも自信を持って書き、言えるようになったことでしょう。人間的にはとても魅力のある人なので、何も変えなくても結果は同じだったかもしれません。しかし、良い意味で開き直り自信を持って就活に臨めた経験は、今後社会人になっても何事も正面からぶつかっていけるチカラになったと思います。
添削ですね。それはYesともNoとも言えません。あなたの営業や説得力にかかっていますね。「すいません!添削お願いしま~す!」ではきっとダメでしょうね。どうしたら添削を受けることができるのか、トイレいやお風呂(笑)に入りながら考えてみてください。あなたが添削する立場になった時に、どんな投稿やメールであれば添削したくなるでしょうか?
そう。このブログも就活なんです。社会人になるための勉強の場なんです。幸せになるためのね。
by ネッピー (2010-03-11 16:45) 

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