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就活指令…有名大企業ではなく自分にとっての優良企業を見極める~本当のファーストベスト、チャレンジ、セカンドベストを設定せよ! [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位で1位を追いかけ始めた( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。一時は大きく引き離されていたが、こちらも訪問者が確実に増えているので、徐々に迫っていきたい。1日の訪問者は800人を超えた。昨日は最高記録の950人・3000アクセスだった。

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さて今日はプレエントリーと(本)エントリーする企業の難易度レベルについて考えていきたい。プレエントリーやエントリーの数やスケジュールの調整方法については、以前(就活指令…いわゆる「持ち駒」を絶やさないためのエントリーの方法~エントリー企業リストを作成せよ! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-01)で説明した。今回は、一歩踏み込んで、どのレベルの企業を受けるのか?というとても簡単そうで難しい話をしてみたい。

実は昨日、このブログの読者で総合商社に内定し、今年の4月から働くことになる人(タックンと呼ぶ)と話すことができた。これまでの私のキャリアからも悪徳!商社マン(笑)とのつながりもあり、ブログ上でも実質的には何の価値も生み出さない商社のことをボロカス書いているので、そのあたりの話を聞きたかったのだと思う。

昼ごはんを食べながら、私の商社マンイメージとは全く違う、「勉強をする商社マン」「間接的利益を追える商社マン」「市民社会とのつながりを大切にする商社マン」をステップとして、将来はアホでお金持ちで自分のことしか考えられないような商社マンを見捨てて、新しい価値を追いかけられるようなキャリアに進めるようにアドバイスをした。

その間、約20分ぐらいでそのあたりの話を終わってしまい、残りのカフェでの約2時間ぐらいは、ほとんどこちらからの取材となってしまった。タックン、ゴメン!でも、とても貴重な話を聞くことができた。みなさんにとっては少しショックなこともあるかもしれないが、しっかりと受け止め
てくれることを期待して共有したい。タックンに感謝。

タックンは総合商社志望で、なんと危険なことに!総合商社しか受けていなかったらしい。内定を取った商社以外は残念ながらダメだったが、最終面接に近いところまで進んでいたとのことである。内定を取った商社の同期内定者、出身大学内での商社内定者、そして最終面接に進んでいった人の特徴を考えてもらったところ、大きく分けて二つのパターンに属する人が多いということがわかった。実は、それは初めてわかったことではなく、私がキャリアオフィスにいたころも、そのパターンが顕著だった。

ひとつは、留学や海外在住の経験者あるいは英語力が優れた者である。国際人としてセンスが高く評価されるということだろう。もう一つは、体育会部活動の経験者である。やはり商社マンは高い目標を持ち、ロイヤリティ(帰属意識)を大切にして、バイタリティを必要とする場面が多くなるので、体育会系の人の評価は依然として高い。

ただし、もう一つ共通して持っておくべき特徴がある。それは、「何か軸となる大きな経験があり、それに確固たる自信を持っている人」なのである。今の自分を支えている揺るぎのない軸がなければ、留学や海外在住の経験者であろうと、英語力が優れていようと、体育会部活動の経験者であろうと、ダメだということである。

実際、タックンも大学入試で志望が叶わなかったことをバネにして、米国への交換留学、帰国後も塾講師、外部有識者ゼミにも所属するなど、充実した学生生活を送っていた。話をしていても、しっかりとした軸を持っていて、自信に満ち溢れ、自分が世界のビジネス環境や価値観や変えるんだというエネルギーが伝わってくる。

商社を志望している人で、留学や海外在住の経験者あるいは英語力が優れた者ではなく、体育会部活動の経験者でない人にとってはちょっとショックだったかもしれない。でも、それが100%ということではないが、大きな傾向があることは否めないので、それらの経験者に劣らないような、国際人としての素質と比類なきバイタリティを示すことができるように工夫してほしいと思う。もちろん、それらの経験者の人でも、「何か軸となる大きな経験があり、それに確固たる自信を持っている人」でなければなかなか難しいということを自覚してほしいと思う。

さあ、ここで改めて考えたいことがある。自分の実力のレベルの見極めである。例えば、総合商社を志望している(どちらかというと憧れている)が、留学や海外在住の経験はなく、英語力も人よりも優れているわけではなく、もちろん部活動などやっていない人がいたとする。でも、その人は居酒屋のアルバイトで店のために大きく貢献し、稼いだお金で学費や生活費を工面していた。周りからの信頼も厚く、人間的も非常に好感の持てる人材である。さて、この人は、はたして総合商社を志望企業の中心とすべきだろうか?

もちろん、総合商社の審査を受けることは問題ない。むしろ受けるべきだろう。自分のバイタリティがどこまで通用するのかを試してみれば良い。ただし、総合商社を中心に持ってくるのは賛成できない。中心ではなく「チャレンジ」としてあるべきだろう。中心に置くべき自分にとっての優良企業群「ファーストベスト」は違う可能性が高い。勘違いしないために言っておくと、ここで言うファーストベストとは、いわゆる超主観的な「第一志望」ではない。企業研究・分析を進めた上で客観的に判断した優良企業群を言う。(就活指令…第一志望を決めることに意味があるのか?~全ての企業を第一志望と考えろ!~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-06

それでは、どうすれば、「ファーストベスト」の企業を見つけ出し、「チャレンジ」として企業を設定できるのであろうか。必ずしも、総合商社にように内定者の特徴を共通化することはできない。むしろ、総合商社は共通化しやすい業界と言えるので、他の業界や企業の内定条件の共通化は至難の業だろうだろう。そこで、先程の総合商社のところで出てきた内定者に共通する特徴である「何か軸となる大きな経験があり、それに確固たる自信を持っている人」は大きなヒントになる。

みなさんは、まず自分のことを「何か軸となる大きな経験があり、それに確固たる自信を持っている人」だと思うだろうか?そして、同じ業界や企業を受ける周りの友達と比べてどうだろうか?友達よりもしっかりと太い軸があり自信に満ちているだろうか?自分が志望する業界や企業の内定者の話を聞いてみてどうだろうか?その人と同じぐらいの軸を自分も持てるだろうか?自分もこんなに自信を持って後輩に語りかけることができるだろうか?自分が志望する業界や企業のOBOG・社会人を訪問して、数年後このような軸を持てる人間に成長できるだろうか?その人の学生時代の軸や自信はどうだったのだろうか?…そのように考えてみる。

こういう就職活動を続けていると、自分の「ファーストベスト」が見えてくる。自分の軸と自信の身の丈に合った企業群が見えてくる。それは決して「大企業である有名企業」ではないかもしれない。コマーシャルでやっているようなBtoC(企業・消費者間取引)企業ではなくあまり有名ではないBtoB(企業間取引)企業なのかもしれない。自分のファーストベストがどのあたりのレベルなのかをしっかりと判断しなければならないのである。今、私はみなさんにとてもきついことを言っている。「自分の実力に合った企業を中心に持って来い」と言っているのだ。

もちろん、「自分の実力以上が求められる企業を受けるな!」と言っているのではない。受けた方が良い。言いたいことは、「自分の実力以上が求められる企業にチャレンジしている間に、ファーストベストの審査機会を失うことがないようにせよ!」と言っているのだ。

タックンは言っていた。「学生の身分である私にはそれは言えません。可能性はゼロではありませんから。」確かにそうである。企業も、大学も、OBOGも、内定者も、みんな「頑張れよ!」と言ってくれる。でも、実際のところは、無理なのだ。可能性は限りなくゼロに近いのが現実なのだ。そんなことを言えば、就職活動に失望するかもしれないが、それと向き合って生きていくことに大きな意味がある。タックンは決して無責任な人ではないが、「頑張れよ!」は今のこの100年年に一度の大不況を考えると、やはり無責任な発言になってしまう。少なくとも社会人には「可能性は限りなくゼロに近いが悔いを残さないようにチャレンジするが良い。ただし、自分のファーストベストを見失うな!」と言ってほしいものである。

私自身、留学経験もないし、海外在住の経験もなければ、英語が非常に得意というわけでもなく、体育会系でもない。大学時代には軸となる大きな経験など何もなかった。変な自信だけはあったけど。でも実際、国際開発コンサルティングの経営に携わっている。だから失望する必要はない。これからいくらでも取り返しはつく。

だから、今は自分の実力を冷静に見極めてほしい。つまり、「何か軸となる大きな経験があり、それに確固たる自信を持っている人」のレベル比較を勇気を持って進めてほしい。とりあえず、大企業である有名企業ばかりにプレエントリーしている人は、セカンドベスト(本当のファーストベスト)の企業のプレエントリーを進めてほしい。それは、大企業ではなく中小企業にプレエントリーせよ!と言っているのではない。一部上場の企業の中でも、BtoBのマイナーな企業は多く存在する。大学のキャリアセンターに行き、求人のデーベースで検索してみると良い。わからなければ、キャリアセンターに人に聞いてみよう!

タックンに聞いたみた。「なぜ学生さんはそんなに有名な大企業に拘るのだろう?」…「見栄、自慢、安定、大きい夢、存在感…」…そこで私はさらにこう続けた。「有名な大企業でなくても大きな夢は追いかけられるし、自分の存在感も示すことができる。仕事はどこでやるかではない。何をやるかだ。有名な大企業に入ったからと言って、安定は保証されているわけではないし、精神的に不安定になる要素が渦巻いている。見栄と自慢?その後に何がある?自慢して何が残る?自慢して気持ちよい時間を全部集めても24時間にも届かないよ。24時間じゃなくて24年間、いやいや48年間の幸せを考えようよ!」

タックン自身は「見栄、自慢、安定、大きい夢、存在感…」などと考える人ではない。それも一部あるかもしれないが、それよりも自分の大きな成長を求めて、世の中を大きく、幸せに変えていくことを考えている人なので、私の言葉の意味を全て理解してくれた。

新卒はほとんど全ての企業の審査を受けることができる人生でほとんど一回限りのチャンスである。だから、憧れの企業を受けることを止めようとは思わない。しかし、この不況の元での企業としての採用活動は、有名大企業もそうでない大企業も時期は同時並行に進んでいく。有名大企業が終わってから、セカンドベスト(本当のファーストベストかもしれない)のあまり有名でない大企業を受けようとしても手遅れになる。

みなさんの実力の程を理解しているわけではないが、今一度、自分のレベルをしっかりと見極めて、本当の意味での「ファーストベスト」を就活の中心に据え、可能性は低いが自分の成長のために審査を受ける「チャレンジ」を設定し、長期戦も視野に入れて「セカンドベスト」もフォローすることを決心してほしい。私は、社会人としての責任を感じ、「頑張れ!」とは言わない。「幸せになれ!」と言う。

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2010-01-13 23:35  nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(0) 
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就活指令…試験期間中の就活の進め方(試験のある人もない人も)~1月の1日、1時間、1分が明暗を分けることを自覚せよ! [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位を維持している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。昨日は連休の中日ということもあり、訪問者がいつもの半分ぐらいに落ち込んだ。そんな意志の弱いことでは、自分にとっての優良企業は見つからない。これからの一日一日が勝負の分かれ目になることを今一度自覚してほしい。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

もう直ぐ後期試験を控えている人も多いと思う。あるいは試験がなく就活に時間を使える人もいるだろう。いずれにしても、今日はこの試験期間中の過ごし方次第でその後の就活の状況が大きく変わることをお伝えしたい。これは実際、大学のキャリアオフィスで3年間に亘り学生さんの就活状況を観察していて強く感じたことである。

試験前や試験期間中になると、今まであまり積極的に就活を進めていなかった人も、焦りも手伝って無性に就活がやりたくなる。中学の頃、嫌で嫌で仕方がなかったクラブ活動の練習を試験期間中になるとやりたくなるのと同じ?感覚なのだろう。しかし、試験の勉強をしないと単位が取れないし、卒業できないと就活の意味もなくなるし、とりあえず今は試験勉強に集中しよう!…となるのである。でも、本当にそれで良いのだろうか?試験明けのスタートダッシュを切れるのだろうか?

試験がなく1月から就活を始めた人に追いつかれ、追い抜かれないのだろうか?大学のキャリアオフィスにいる頃は、大学側の立場上(実は立場を無視して言いたいことを言っていたのだが)「とにかく、まず試験を頑張りなさい!」と本心とは違うことを言っていた。本心を簡単に言うと、「もちろん両方頑張りなさい!」なのだが、それではまるで学校の先生の説教のようになってしまう。もう少し詳しく言うと、「就活のタイムスケジュールの中に試験勉強と試験予定の時間を組み込みなさい」ということである。

つまり、就活が中心となるスケジュールを立てることが前提なのである。スケジュールの立て方については、好評をいただいている(就活指令…後悔しない就活スケジュールの立て方~1月からの時間割を作成せよ! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-30)を参考にしてほしい。

ちょっとがっかりした?「そんなことしたら単位を落としちゃうよ」と思っているかもしれない。でも本当にそうだろうか?試験勉強しないと!と思いながら、ギリギリまでネットサーフィンしていないか?テレビを見ていないか?友達と話をしていないか?ノートを眺めているだけではないか?…今までの試験勉強を振り返ってみて、無駄な部分はなかっただろうか?

私もダラダラするのは好きだし、ギリギリになるまでやらない性質なので、気持ちはとてもよくわかる。しかし、今年はいろいろな意味で勝負の年、後悔したくない年、忘れられない年にするはずだ。(就活生のクリスマスとお正月の過ごし方~人生で忘れられない年を作ろう~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-03

勘違いしないように言っておくが、しかしこれは「就活が何よりも重要」と言っているのではない。できれば決まり切った就活なんてやらずに、自分の人間力だけで勝負させてあげたい気持ちはある。就活を中心としたスケジュールなんて冷静に考えてみると実に馬鹿馬鹿しく、腹立たしい。リクルート星人に侵略されることがなければ、こんなスケジュールを立てなくても、社会人との接点を作り、成長できる機会はいくらでもあったはずだ。

繰り返すが「就活が何よりも重要」だから「就活のタイムスケジュールの中に試験勉強と試験予定の時間を組み込みなさい」と言っているのではない。「社会人になる前に社会人との接点を持ち成長するための時間が限られてしまっている」ので、「就活のタイムスケジュールの中に試験勉強と試験予定の時間を組み込みなさい」と言っているのである。

時間がいくらでもあれば今はしっかり試験勉強をして、終了してから全ての時間を就活に充てることも「それでも良いよ」と言ってあげられるだろう。しかし、夏ごろから就活を始めている人にとっても、秋から就活を始めた人にとっても、年末頃から就活を始めた人も、今日?就活を始めた人も、この1月の1日、1時間、1分は非常に貴重な時間なのである。この貴重な時間を無駄にする人は、夏から始めても就活は次の夏を迎えても終わらず、秋から無難に就活を始めても春に挫折し、年末頃から就活を始めても夏になっても自分の弱点に気づかず、結局今日から就活を始めて1月を計画的に過ごした人が一番初めに抜け出したりするのである。

決して脅迫しているのではない。この3年間見てきた事実を話しているのである。しかも、今年度はこの3年間よりも厳しい状況になることはわかっていると思う。だから、わかってほしい。この1月の1日、1時間、1分を無駄にしないために、試験勉強と試験予定の時間を組み込んだ試験期間中限定の就活のタイムスケジュールを至急作ってほしい。ただし、それを作ること自体が大切なのではなく、実行しないと意味がないので、作ることのこだわりはいらない。他人に見せるスケジュールでもないので、見栄えはどうでもよい。そんなに時間をかけなくても良いが、修正は簡単にできるような構造にしておく。

試験勉強と試験予定の時間を組み込んだ試験期間中限定の就活のタイムスケジュールは、先に試験勉強と試験予定を入れるのではない。通常の週間スケジュールをベースとして、そこに試験勉強と試験予定を組み込み、それによってできなくなった活動を朝晩の空き時間に移動させたり、優先度が高くない活動を削除していく。

試験期間中でも必ずやるべき活動としては、
(1)エントリー企業リスト(就活指令…いわゆる「持ち駒」を絶やさないためのエントリーの方法~エントリー企業リストを作成せよ! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-01)の維持管理
(2)企業研究・分析(参考:企業研究・分析を日課にしよう!~対照的なSONYとAppleの未来を考える~http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-07
(3)エントリーシートの作成(締め切り1週間前に提出することを目標とする)
(4)OBOGなどの社会人との面談によるあらゆるモデルの発見
(5)SPI等筆記試験対策(時事問題の対応含む)
(6)自己PRと学生時代に力を注いだことの高度化
(7)友達との情報交換(就活中の同期の友達との付き合い方を考える~一生の友達と共に歩む就活の実践~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-09)である。

そんなの無理!と言っていては、優良企業に入り幸せになることが無理になる。無理でもやってみる気持ちが大切である。初日から大幅にスケジュールが変更になると思うが、自分の時間の使い方のイケテナサや自分の意志の弱さに今(1月)に気づけば、2月からのスケジューリングが的確になる。それが狙いなので、スケジュールどおりいかなくても決して諦めてはいけない。

それと、論外なことなのであまり言いたくないが、アルバイトとの両立はどうしても賛成できない。2月からの就活の本格化でお金もかなり必要と聞くので、アルバイトもやらなければ!と思っている人がいる。これを本末転倒という。意味は辞書で調べること。経済的な事情でどうしてもアルバイトをしなければならない人も、親、親類、学校にも相談してみよう。

一方、試験のスケジュールがない人は、逆にこの時期が大差をつける、あるいは一歩リードする、あるいは大逆転する大きなチャンスである。通常の週間スケジュールベースを作成して、着実に実行してほしい。特に、試験期間中はOBOG訪問する学生が少ないのでチャンスである。どんどん積極的にアポイントを取り会いに行ってほしい。(就活指令…OBOG・会社訪問のススメ~社会人としての理想モデルの発見こそが就活の成功につながる~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-18

試験と就活。どちらも人間としての成長にとっては大切なことだが、やはり重荷と感じてしまうだろう。あまり大きな声では言えないが…私にとって嫌いなこと&苦手なこと堂々の第1位!「仕事」、第2位!「勉強」なのだ。周りの人は信じてくれない。仕事と勉強ばかりしているからだ。なぜ、嫌いなのにやっているか?やっておかないと、本当に仕事と勉強しなくなるからだ。そして嫌いなことや苦手なことを克服すると新しい自分が見えてくるからでもある。みなさんも、試験期間中に新しい自分が見えるように、重荷だからこそしっかりと克服してほしい。きっと、この文章を最後まで読んでくれた人なら必ずできる。自分から逃げない人になれる人だから。

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2010-01-11 22:40  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活指令…衝撃事実!エントリーシートは読まれていない!面接は聞かれていない!~相手は自分の話など読みたくもないし、聞きたくもないと思っていることを自覚せよ!~ [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位を独走?している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。ちょっと1位に水をあけられているが、多くの人を救うことを諦めずに前に進みたい。みなさんも諦めずにできることから着実に進めてほしいと思う。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日はみなさんがエントリーシートを提出する前に、そして面接を受ける前に、衝撃の?事実を知っておいてほしいと思う。世の企業のほとんどがコネ採用をしている事実(就活でコネと闘う覚悟をする日がついに来た!普通じゃない就活&軸のブレない就活が今日から始まる http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-01)に引き続きの衝撃が走る!

実は、エントリーシートや面接の審査者はみなさんの話など読みたくもないし、聞きたくもないと思っているのだ。いや、嘘ではない。みなさんがどんな部活動やサークル活動をしてようが、どんなアルバイトをしてようが、どんなボランティアをしてようが、どこの国に留学してようが…そんな話は読みたくもないし、聞きたくも無いのだ。どのエントリーシートを読んでも、テニスサークルのオンパレードで、カフェのアルバイトで店長にサービス向上を提案してたり、塾講師でオリジナルのテキスト作ったり、途上国で家を一緒に作ったり、留学して伸び悩んだり…もういいよ。ごちそうさま。同じ話ばかりでお腹が一杯になる。

面接で話を聞いていても、どこか作った笑顔で、丸暗記の元気良さがワンパターンで、内定ほしいオーラが出ていて、丸暗記なので質問には応えてくれないし、ちょっと捻る質問をすると無理矢理なんかを応えようとする。こちらは信頼関係を築きたいのに、いつまで経ってもその距離は縮まらず、時間だけが過ぎていく。そのうち、こちらはお腹が空いてきて昼ごはんに何を食べようかと考え始める。

ネッピーって結構ひどい奴だなと思っているかもしれないが(笑)、これが人事や面接担当官の実態なのだ。私の場合は(汗)、この会社の面接は不合格でも、次の会社でのチャンスをつかめるように、文章や言葉で表されていないことを引き出してあげられるようにアドバイスをしていた。面接中にでも「不合格だけどアドバイスするね!」と言って面接を中断したこともある。それでも、やはり、時間がないのに同じ話ばかり読みたくないよ~とか面接での丸暗記にもういいよ~と思ったのは事実である。

BtoC(企業・消費者間取引)の企業あたりでは、自分たちの製品を将来買ってもらうために、悪いイメージを抱かないような配慮として、丁寧な面接を心がけている。「それは凄い経験をしたね~」「今後が楽しみだね~」「その貴重な経験はカタチとして残したいね~」…などと言ってくれるが、それが彼らの仕事なのである。たまにそんな話を真に受けて、「共感していただけた」などと志望動機になったり、第一志望になったするのである。

えっ?企業の人は私たちの話を真剣に読んでくれていない&聞いてくれてないの?!そうだね。話は読んでないし、聞いてないね全く。あの感じの良い人事の人も、鋭い切れ味で魅力たっぷりの営業の人も、落ち着きの中にも夢を語る部長さんも…そんなはずない。でもそうなんだ。みなさんが大学時代に頑張っていた姿をイメージすることはないだろうね。とても話を聞いてほしい人にとっては、信じたくないような残念な話であり、あまり話を聞いてほしくない人にとっても、それなら聞かなきゃいいのに…とどちらにしても「ショック」なことに違いない。

でも話は聞いていないが、その話から、人間性、行動特性、価値観などを見極めているんだよ。つまり、もし学生時代に力を注いだことのトピックであれば、アルバイトがコンビニかカフェかはあまり関係が無く、そのアルバイトでどのような考えでどのような行動を起こしてどのような結果や成果に結びつけたのか、その特性を見ている。自己PRのトピックであれば、どこが人と違い、どんな優位性があり、どのようにその強みをこの企業で再現できるのかを見ている。

話の内容は読んでないし、聞いていないが、人間は見ているということだ。これをしっかりと理解してほしい。「しっかりと書いたのにエントリーシートで落とされた!」のは人間性、行動特性、価値観が文章に落ちていなかったのであり、「ちゃんと話を聞いてくれなかった!」のは表面的なことは聞きたくないからであり、「面接官の一人が寝ていた!」のはいつまで経っても本当の話にならなかったからである。みなさんからすると、これらは許されない行為かもしれないが、無難に表面的なことを書いて、話しているみなさんを企業が許さないのである。これから就活だけではなく「許せない!」と思う時に考えてほしい。本当に許せないのは自分自身じゃないのかと。

エントリーシートや面接を審査する人が、あなたのことは知りたいが…読みたくない!聞きたくない!という本音を受け止めることができただろうか。完全に受け止めることができた?本当に?未だ受け止められない人は、この記事を最初から読み直してほしい。そうでないと、あなたは前に進めないのである。就活中に人間不信に陥り、血の流れていない人に囲まれ、その恐怖で身動きができなくなる。それほど、怖ろしいことに直面することになる。だから、今、自覚してほしい。人は自分の書くことなどには興味が無く、自分が話すことなどには何の関心も示さない。それが大前提なのである。

しかし、読んでくれなくても、聞いてくれなくても、「見てくれている」。これがみなさんの頼み綱なのである。本当のあなたを表現することを見てくれている。だから自分の内なる心をさらけ出そう。カフェのアルバイトで店長に提案していることを話すのではなく、綺麗好きな自分が率先して掃除していたらみんながやり出したことを話してほしい。塾講師でオリジナルのテキストを作ったことではなく、生徒から教え方が下手と言われて改善する努力をしたことを話してほしい。途上国へ行ったら家作りどころではなく1週間下痢が止まらず自分の健康管理のイケテナサを実感したことを話してほしい。留学で勉強せずに誘惑に乗ったら逆に生きた英語が上達したことを話してほしい。ちょっと大げさだが、それらが本当のあなたであれば、必ず見逃さず見てくれるはずである。もちろん、表現の方法は考えないといけないが、まずはどこかの本や先輩の記録から盗んできた表現や表面的なことを全部捨てよう。勇気を持って捨てるのはこの時期にしかできないことなのである。

エントリーシート書くときに思い出してほしい。このエントリーシートは読んでくれないが、内なる心を見られている。そして面接に臨むときに思い出してほしい。面接での自分の話は聞きてくれないが、内なる心は見られている。…だから、細かい事実や説明は必要ない。どんな考え方で、どんな想い(ただし一時の感情ではなく)で、どんな行動をして、どんな影響を与え、どんな改善をしたのかを伝えよう。表面的な会社の良さを社長の言葉などを借りて無難な言葉で綺麗にまとめるのではなく、自分の価値観との共有点を自分の言葉で表現する志望理由を伝えよう。自分の勝手な希望ではなく、自分の今のチカラとこれからつけていくチカラを足し合わせて、実現できるコンセプト(思想)を志望動機として語ろう。

そろそろ、ショックから立ち直っただろうか?ホントに?読んでもらえないし、聞いてももらえないんだよ。大丈夫?…よしOK!もう大丈夫だね。えっ?いつまで続くのか?…ちょっとショックだけど…みなさんが一人前になるまで続くだろうね…ショック!

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、上や下にある人気ブログランキングあるいは→ここをクリック!
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2010-01-08 21:34  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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就活指令…第一志望を決めることに意味があるのか?~全ての企業を第一志望と考えろ!~ [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位に落ち着いた( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。7日間維持していた1位を陥落し、定位置?に戻ってきた。この1週間でブログ訪問者が100名も増えたのは、この1週間のみなさんのクリックのおかげである。多くの人を救ってくれてありがとう。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日はみなさんが好きな言葉、あるいは言葉となるであろう「第一志望」についてである。もう直ぐエントリーシートの作成・提出のラッシュとなり、面接が始まるころに、第一志望や第一志望群という言葉が聞かれるようになり、みんなも影響されてその言葉を使うようになる。

しかし、私は例年丁度いまごろのセミナーで「第一志望という言葉を使うな!そんな言葉を使う人の就活は応援しないぞ!わかったな!」と釘を刺していた。やはりエントリーシートを作成する前に「第一志望」なんていう妄想を捨ててほしかったからである。そもそも、第一志望って何?

例えば、みなさんの先輩方が「私は第一志望の会社に入れました!」と意気揚々と話すので、それが憧れになってしまう。きっとその先輩もあまり大きな声では言わないが、当初の第一志望は他にあり、進路を決定する時に第一志望に変更した、いやそう思い込んだに違いない。もしそうでなければ、騙され続けて今頃不幸になっているか、今年の連休明けあたりに「本当にこれが第一志望のの企業なんだろうか…」とうつむくことになるだろう。

なぜ、私がそんなことを断言するのか?それは二つの理由がある。一つは、「第一志望」の理由が薄っぺらいからである。
「給料や待遇がとても良いから」…それがいつまで続くかはわからないのに?
「人事の人の話を聞いて熱意を感じた」…それが人事の役割じゃないの?
「残業が少なく、ノルマも無い」…楽をするために生きているの?
「若いうちから責任のある仕事を任せてもらえる」…それって管理者の責任逃れではないの?
そして
「この会社なら周りに自慢できる」…その先に何があるの?自慢して何が残るの?

もう一つの理由は、自身の就活軸に照らした客観的な優先順位付けによる1位ではないことである。例えば、自分の就活軸が(1)国際的な取り組みに非常に積極的である企業、(2)チームも強く、個人も強いようなサッカー型の体制をとる企業、(3)自身の貢献が正当な評価されて昇給や昇進に結びつく企業、だとする。簡単に言うと、将来海外での勤務が可能で、レベルが高く、金払いの良い会社に入りたいと人がいるとすると。プレエントリーした会社の全てを対象として、その

基準でレーティング(点数レベル)を設定して、点数をつけて順位付けをしている人がいるだろうか?そんな面倒くさいことやらないよ…と言うかもしれないが、それをやらないと順位は出てこないはずである。だから、第一志望、第二志望、第三志望なんて…嘘なんだよ。

結局、「第一志望」は、主観的で且つ表面的なものであって、なんの根拠もないことなのである。これが「直感的」なものであればまだ救いはあるのだが、周りの雑音に惑わされた「直感的ではない、主観的かつ表面的」な判断なのである。

「第一志望」と思い込んだり、宣言することで害がなければ良いのだが、これが実は大きな害を及ぼすのである。

まず始めにエントリーシートの力の注ぎ方に大きな影響が出る。ニセの第一志望群に力を入れすぎて、自分が幸せになるはずの優良企業のエントリーシートが適当になったり、提出を断念してしまう。だからエントリーシートの作成の前に、このようにこの記事を書いているのだ。

次の影響は面接への影響である。馬鹿な企業の人事は、「弊社の志望度はどの程度ですか?」と馬鹿な質問をする。すると、みなさんは真面目に考えて、「もちろん第一志望です」「志望度は高いです」「第一志望群です」と相手に合わした馬鹿な答えをしてしまうのである。内定辞退を防止するための脅迫としての心の狭い馬鹿な質問なのである。戦争中の軍隊のように「おまえは第一志望か!」「はい!当然自分は第一志望であります!」の世界である。会社に入っても一事が万事なので、そんな会社に進んでほしくないが、それよりもこの貴重な時間を無駄に過ごしてほしくない。「第一志望」に意味が無いことを知っていれば、もっと気の利いた答えができるからである。詳しくは、(第一志望ですか?と聞かれたらどう応える http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-04-22)を参照してほしい。

就活中の友達とのコミュニケーションにも影響する。どこが第一志望なのか?という話になる。友達は第一志望を明確に決めている。どこが一番なんてどうやって決めるのか?と尋ねてみると、「そんなのOBOGとの面談、セミナー、説明会とかで魅力的のある人と出会わなかった?その人に魅力を感じるっていうことはその会社に魅力を感じるということだよ!」と返ってくる。実に怖ろしい妄想である。しかし、その妄想を抱くようになると、次の日から第一志望~第三志望までは明らかになってしまう。

また、就活全般を通じて、第一志望が大きなプレッシャーとなる。第一志望の書類は間違いは無かっただろうか?第一志望の会社から面接の案内があるだろうか?第一志望で失敗したらどうしよう?他の会社からの面接中に第一志望の会社から合否の連絡があったらどうしよう?…プレッシャーに押しつぶされてしまい、その第一志望ではなく本当に幸せになる優良企業に近づくチャンスがどんどん遠ざかるのである。

そして面接後も大打撃を受ける。その「第一志望」が不合格になり、立ち直りに時間がかかったり、就活をやめてしまう人も出てくる。何の根拠もない「第一志望」なのに、「生き生きと働いて、みんなに自慢できたはずなのに…」と自分を責め続ける。「第一志望」を設定すると、目標を持つことができて、メリハリの利いた就活ができるという人もいるが、害の方が多すぎる。実際には、百害あって一利なし、なのである。

それでは、第一志望を一切持たなければ良いのか?いや、逆だろう。全ての企業を第一志望と考えることである。自身の就活軸に合わない会社は、プレエントリーから(本)エントリーをする企業を絞る時に振り落とされるはずである。(就活指令…いわゆる「持ち駒」を絶やさないためのエントリーの方法~エントリー企業リストを作成せよ! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-01 を参照)当初は就活軸から外れていたが、持ち駒を増やすために復活させた企業も第一志望になる。全てを第一志望としてエントリーシートを書き、面接を受け、友達と話し、結果を受け止めるのである。

あるいは、レーティングを設定して就活軸について全て評価して点数で順位をつけても良いが、評価分析する力はみなさんにはないだろう。社会や社会人の中身が理解できないと、正当で客観的な評価は難しい。そんな時間もないだろう。だから、今日から特定企業を第一志望にするなんて考えるのはやめよう。誰かに聞かれたら、上にも書いたように(第一志望ですか?と聞かれたらどう応える http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-04-22)を参考に適当に応えれば良いだろう。

(本)エントリーする企業は全て第一志望と考えろ!しかもそれを押しつぶされそうなプレッシャーとしてではなく、心地の良い緊張感として受け止めて就活に臨もう。そうすれば、周りに自慢できるレベルを遥かに超えて、夢と希望を持った社会人として周りは称賛してくれるだろう。

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2010-01-06 22:01  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

就活指令…企業が公表している「求める人材像」は本当なのか?~企業に合わせるのではなく、自分の適性を企業に判断してもらおう! [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で未だナンバーワンである( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。今日でお正月三が日も最終日。いよいよナンバーワンも多分最終日となるが、この間人気ブログランキングからのアクセス数が100を超えたことで、今後の読者数も増えると思われる。みなさんに感謝したい。ありがとう。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

今日は企業が求める人材像について考えたい。例年、企業の採用ページや説明会などで、「わが社が求める人材像」が明らかにされていることがある。「コミュニケーション力が豊かな人」「課題解決への熟考と努力ができる人」「チャレンジと創意工夫を大切にする人」「リーダーシップがあり周りの意見を集約できる人」…などと表現されている。これらを公表している会社は本当にこのような人材を求めているのだろうか?

採用ページで先輩が働いている写真や語っている言葉を聞いていると、求める人材像がは確かに合っているように思える。多分、会社の「典型的な優良行動特性=コア・コンピテンシー」がそれらの求める人材像として表されているのだろう。しかし、実際にそのコア・コンピテンシーに近い人材ばかりを採用しているかというと、実際はそうでもないのだ。

京都にある超女性らしい企業やこれまた京都にある超男性らしい企業は、コア・コンピテンシーだらけで、どこを切っても金太郎飴みたいに同じような人が出てくる。今回、これらの企業はちょっと例外として考えると、ほとんどの企業では実際は「いろんな人」を採用しているのだ。もちろん、求める人材像が面接での採点基準になっていることもあるので、基準に全く届かないレベルでは難しいと思うが、それらの基準が全てではない。むしろ、基準に達しているかどうかなどは、30分~60分程度の面接では表出化しない場合もある。そういう意味では、コア・コンピテンシーに拘ってもあまり意味がないように思えてくる。

企業が「いろんな人」を採用するのには、ちゃんとした理由がある。「船頭多くして船前に進まず(船山に登る)」という言葉があるように、同じような特性の人が集まり過ぎても企業活動はうまくいかないのである。明るく元気に営業をする人もいれば、ストイックに企画を練る人もいれば、慎重にミスなしの事務作業にあたる人もいれば、職人肌の技術屋もいれば…いろんな特性の人がいるので、企業活動が成り立っている。

例えば、「コミュニケーション力が豊かな人」を求めている企業は、ほとんど全ての社員が「コミュニケーション力が豊かな人」であるかどうかと言えば、必ずしもそうではないということである。表面的なコミュニケーションは豊かでなくても、心のつながりを大切にしている人や個人の研究力や競争力をより重視する部署も存在する。もちろん、コミュニケーション力が豊かな人であれば、それに越したことはないが、ある程度のコミュニケーション力があれば心のつながりを大切にしたコミュニケーション力のある人が否定されることはないだろう。ただし、根底に流れる共通項は必要かもしれない。例えば、「コミュニケーション力が豊かな人」ではなくても「人に優しい人」という共通項で結ばれていたりする。

さて、ここで問題となるのは、みなさんが企業が求める人材像に合わせようとしてしまうことである。「コミュニケーション力が豊かな人」を求めている企業では、コミュニケーション力を強調し過ぎるぐらいするようになる。かなり無理があるな~と企業側が思ってしまうぐらい無理をする。しかも先輩の就活記録、就活日記、馬鹿な就活本、無責任なブログは「企業に合わせて内容を変えた方が良い」とアドバイスしている。「コミュニケーション力が豊かな人」になり切ってしまう。そんな個性を埋没させるような悲しいことはやめよう。きっと、「コミュニケーション力が豊かな人」を演じて内定を取った先輩はいつの日にか不幸なことになる。そんな先輩を信用してはダメだ。あなたはこのブログを読んで真面目に取り組む限り、幸せになると決まっている人なのだ。

最近では、リクルート星人の陰謀で、コンピテンシー(行動特性)面接を採用している会社も多いが、それでも会社の求めるコンピテンシーに合わせる必要はない。ある程度は意識しておかなければならいが、他人との差別的優位性を示す行動特性が隠れてしまっては意味がない。もう、相手の顔色を伺う就活はやめよう。

もし、あなたが100%「コミュニケーション力が豊かな人」ではなくても、ある程度のコミュニケーション力があれば、あとはあなたの人間性、行動特性、価値観がどのようにその会社に適合するかは会社の人に委ねれば良い。つまり、合いそうな企業を選択して審査してもらうのはあなたの判断であるが、実際に採用の対象として合う、合わないを決めるのはあなたではなく、企業なのである。企業に全面的に任せれば良い。

「コミュニケーション力が豊かな人」を演じれば演じるほど、面接での信頼関係が崩れていく。もちろん、面接なので「演じる」部分があることは否定しない。しかし、それは企業に合わせることを「演じる」のではなく、「自分に自信を持って、社会の役に立ち、未来を生き抜いていく姿」を演じることを考えた方が良いだろう。

「演じる」ことで言うと、もっと勘違いしてはいけないのは、「明るく元気で快活な子」を演じるのが面接での鉄則ではないということである。どうもみなさんが面接に進むと、「悔いを残すな!」とばかりに急激に「明るく元気で快活な子」に変身してしまうのだ。ところが首尾一貫して「明るく元気で快活な子」であればそれも良いのだが、途中で厳しい質問を突っ込まれると、途端にトーンダウンし「暗くて悩み多き子」にこれまた変身してしまう。こうなると、そのギャップの大きさによってマイナスイメージが大きくなり次の面接には進めなくなる。

また、企業が求めている人材像についてもう一つの視点で考えて見たい。説明会などでみなさんは「御社が必要としている人材はどのような人材でしょうか?」と真面目な顔をして質問する人を見かけたことはないだろうか、あるいは自分でその質問をした覚えはないだろうか。果してこれが本当に的を得た質問と言えるのだろうか?

企業がコア・コンピテンシーを公表していない場合などにこの質問が有効のような気もするが、実際のところこれもあまり必要ではないように思える。これを聞いたからといって、その後のエントリーシートや面接に大きな影響があるだろうか?この答えが、「コミュニケーション力が豊かな人」だとすると、もし自分にそのような特徴があれば自信につながることもあるかもしれないが、これも説明者の主観であることも多く、実際に自信につなげて良いかどうかもわからないのだ。

私の個人的な見解としては、この質問をする人は企業研究・分析ができていない人だと思ってしまう。諸資料やOBOG・会社訪問などで企業研究・分析が進んでいれば、ある程度のコア・コンピテンシーが見えてくるはずである。それをサボって、横着に説明会で聞いてしまう印象が残るのである。

これまで見てきたとおり、企業が求める人材像を考え過ぎない方が良いということである。企業に合わせることからいろいろな不幸が始まる。自分らしさが包み隠されてしまい、他人との差別的優位性を示すどころか、他人と同じようになってしまい、仕舞いには突っ込まれて否定されてしまうことになる。

大切なことは、企業も合わせてほしいとは思っていないことである。無理をして合わせていることが手に取るようにわかり、そのギャップの大きさに幻滅してしまう。イケテル企業側としては、むしろ求める人材像よりもさらに進化した人物の登場を願っている。社内にいるコア・コンピテンシーを持つ人材を追い抜かす人物が現われ、会社のコアコンピテンシーが変化していくことが会社の発展につながると思っている。

だから、決して会社が公表する言葉に合わせずに、自分の特性がその会社で発揮される可能性を信じて、その判断を企業に任せよう。企業が求める人材像の言葉に惑わされず、むしろその根底に流れる価値観(例えば先程例に出した「優しさ」など)を見つけ出し、その価値観に共感できることを志望動機などで表現できれば良いと思う。冷静に、冷静に、普通じゃない就活&軸のブレない就活を実践しよう。http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-01

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2010-01-03 23:45  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活指令…いわゆる「持ち駒」を絶やさないためのエントリーの方法~エントリー企業リストを作成せよ! [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門のナンバーワンで新年を迎えることができた( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。これからどんどん順位は下がると思うが、大晦日と元旦の貴重な時間を就活に充て、認めていただけたことが何より嬉しい。ありがとう。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

今日は元旦なので少しだけ。エントリー企業リスト作成の提案である。前に(就活指令…本当に業界は絞るべきなのか?…業界を選択するのではなく、可能性がゼロの業界だけを切り捨てろ!http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-29)の記事で予告していたことである。

最近気になっていることの一つとして、どれぐらいの数のプレエントリーと(本)エントリー(エントリーシート等の提出)をするかということがあると思う。これは各個人の価値観や業界や企業の選択方法によっても大きく違うと思うが、例年の統計では、就活に真剣に&真面目に取り組んでいる人でプレエントリー100社程度、エントリー30社程度である。

これには「最適な数字」というのはないが、現在の100年に一度と言われる大不況のことをも考えて提案したいことがある。できれば、プレエントリーの対象は150社に増やす。(就活指令…本当に業界は絞るべきなのか?…業界を選択するのではなく、可能性がゼロの業界だけを切り捨てろ!http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-29)で提案したように、可能性がゼロの業界を切てた上で、「知らない業界」や「BtoB(ビジネス間の取引)を主軸とする業界」などに広げてみる。

この約150社を元に次の手順でエントリー企業リストを作成する。
(1)できればMSエクセルやデータベースソフトで整理したい。エクセルの場合は列に150社を並べ、プレエントリーと同時にHPサイト、採用ページサイト、エントリーIDやパスワードの列を追加する。いつでも定期的に採用ページに容易にリンクできるようにしておく。
(2)優先度評価の列を追加する。S:最優先、A:優先、B:関心、C:普通、Z:不明 などに区分する。S、A、B、C、Zの客観的な基準や指標を設定しても良いが、とりあえずは直感で問題ない。ただし、企業研究とともに更新すること。
(3)エントリー締切日を列を追加する。念のため1次締め切り、2次締め切り、3次締め切りの列を追加しておく。
(4)エントリー提出済み&合否の列を追加する。○印や(0,1)で管理し、エントリーシートの不合否が出たら(否)に更新する。
(5)1週間に一度、例えば月曜日の午前中をこのリストの更新日として習慣化する。締切日が新たに設定されたものはエントリー対象を再度調整する。締切日が過ぎているものや不合格になった行は順次削除すること。
(6)毎週の更新で今週と来週の前半に締切日が設定されている場合は、取り込むかどうかを最終的に判断する。
(7)その他必要に応じて、説明会や筆記試験の予定を組み込めようにする。

今回はこのエントリー企業リストをもとに常に20社の(本)エントリー状態をキープするという提案である。まずは締切日でソート(並べ替え)をして優先度SとAから20社を選択する。ただしBについては、2次以降の締め切りが期待できない企業については、+αで取り込むことを検討する。

この20社+αの中でエントリーシートの結果が不合格となった場合は、優先順にエントリー企業をを追加するようする。そうすれば、常に20社のエントリー状態を確保できるのである。150社の対象企業が50社を切った場合は、さらに50社のプレエントリーから始めることになる。この場合は、就活情報サイトよりも大学に到着している求人や学内での説明会の参加企業などを優先する。

なぜ20社なのか?もちろん人によっては、10社以内の審査しか受けない人もいるだろう。それで完結できる自信のある人はそれでも良い。あまりエントリーし過ぎると、一社一社の企業研究が疎か(オロソカ)になってしまし、中途半端になってしまうことを怖れる人もいるだろう。確かに難しい選択ではあるが、それはS、A、B、C の評価にしたがって企業研究のメリハリをつければ良い話であり、日頃から(就活指令…後悔しない就活スケジュールの立て方~1月からの時間割を作成せよ! http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-30)で指摘したような時間割を作成できていれば、中途半端になることはない。

厳格に20社というわけではないが、やはり20社がキープされていることによる「安心感」は非常に大きい。これが10社になると一週間で大きく計画が崩れてしまう場合もあり、それが一桁になる不安は面接に大きく影響するようになる。まさに内定ほしいオーラが噴出することになってしまう。

単に20社を確保するという就活ではなく、エントリーの締切日と優先度を考えて計画的に20社を確保していくのである。あまり好きな言葉ではないが、いわゆる「最適な持ち駒」を絶やさない一つの方法なのである。現在は本エントリー(エントリーシート等の提出)の予定が決まっていない会社が多いが、このエクセル表にエントリーに関連するWEBサイトやアクセス情報だけでも準備しておくだけで、就活の本格化の即戦力として強い味方になるだろう。

時間割に引き続き、エントリー企業リスト表を今週中に作成せよ!もう、勝負の年、2010年は始まっているのだ。セミナーや説明会などがない今こそがこのような準備作業を進めるために与えられた貴重な時間なのである。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
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2010-01-01 21:56  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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私が就活生の幸せを願う理由を告白します~どうか良いお年をお迎えください。来年は共に幸せを追い続けましょう~ [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で瞬間風速的0時30分から23時まで、ナンバーワンとなった( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。年末で他のブログもアクセスが低調であり、レベルの低い争いとなっているが、それでも瞬間的に1位を取れたことでアクセスが確実に増えている。皆さんに感謝している。ありがとう。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は1位になったら掲載すると約束していたことを話したい。なぜ私がこのようにみなさんの幸せを願い、応援を続けているのか?ということである。できるだけ手短にまとめてみたい。

2000年にエンジニアリング系の開発コンサルティング企業から、社会開発・人材育成系の国際開発コンサルティングファームに誘われて転職した。このブログでも転職直後の苦労話については何度か紹介したことがあるが、今日は2006年に辞めて独立することになったあたりを話したい。これまで、あまり本当のことを話していなかったが、昨年あたりからようやく一部の人に話し始めている。文字にとして発表するのはもちろんこれが初めてのことだ。

2000年以降、規模の大きいプロジェクトを受注することと、若手人材育成のシステムを整備することを使命として与えられ、それらの実現に貢献し、成功に導くことができた。それらの功績が認められ、取締役・ジェネラルマネージャーに就任し、会社全体の経営戦略に関わるようになっていった。

経営戦略に関わるようになっても、それらの戦略の実践や戦術のリソースとして若手人材の登用を積極的に進めていた。ある日、海外の長期勤務のチャンスをつかんだ若手人材が私のところにやってきて、若手人材を登用するシステムへの感謝と企画提案書に対する的確なコメントへの御礼を話し始めた。若手がデビューできる少ないチャンスをつかむために厳しい指導はしたが、実際にそのチャンスをつかんだのは本人であり、私は当たり前のことをしたに過ぎなかった。その時の想いとしては、自分より遥かに能力の高い人たちが現場の幸せを実現できるようにその人たちにできるだけ多くのチャンスを与えたいということであった。

しかし…その若手が話しているのを聞いて、あろうことか腹が立ってきたのである。自分が整備したシステムにしたがって順調にキャリアを積もうと考えている若手にものすごく腹が立った。それはその若手の態度や言葉のことではない。自分は寝食を惜しんで身を粉にして働き続けて体はボロボロで、何度もリタイアを覚悟したというのに、今目の前に座り期待に夢膨らませて喜びに溢れているこの人は元気で、しかもあと30年近くも自分の理想を追い求めることができるんだ…。そう。紛れもなく、若手人材のへ嫉妬を感じたのである。ショックだった。開発が行き届いていない国の人々が幸せになることを嫉妬しているのと同じことである。国際開発の仕事に携わっているものとして、弱者への嫉妬を抱くなど決して考えてはいけないことなのだ。

これではいけない。なんとかしなければ。このままではダメな人間になってしまう。その当時は、取締役・ジェネラルマネージャーとしての仕事にとてもやりがいを感じていたし、それなりの報酬を得ていたとこもあり、辞めるという選択肢など考えたことがなかった。しかし、時を同じくして、経営者の会議で決算の利益処分の方法や今後の事業展開をめぐって他のボードメンバーとの考え方の違いが浮き彫りになっていた。多分、経営に関する問題だけでは辞めるという選択肢は存在しなかったと思う。そんな経営上の問題はどこにでもあることで、それらをうまく調整するのが私の役割であるはずだった。

ところが、若手人材への嫉妬は、次に日になっても、次の週になっても、次の月になっても解決しなかった。むしろ、もっと嫉妬深くなり、ついには、若手人材の不幸を喜ぶレベルに突入しそうなった時、「辞めよう。そして一からやり直そう。」と決めたのである。

もちろん、いろいろな方から引き止められた。経営者間での対立、プロジェクトの失敗、はたまた精神的な病…いろいろな噂が広がっていた。その時の私には「若手人材への嫉妬なんです」とは言えなかった。仕事に関しては、全てを共有して進めていたので、経営戦略を引き継ぐことができれば、特に迷惑をかけることもなかった。私の存在自体やネットワークが失われることは、会社的には「痛い」と思うが、こういう展開も企業が成長するための一つの過程なので、会社のことは何も心配していなかった。それでも本当の理由をいったところで理解してもらえないと思ったのである。

そこで私は、一からやり直すために、嫉妬に塗れた(マミレタ)世界で生きようと決めたのである。大学との関係から国際関連の部署からの引き合いもあったが、学生との接点を持ちながらその嫉妬と闘うために、あえてキャリアオフィスでの受け入れをお願いしたのである。専門職ではあるが契約職員のためこれまでの給与とは桁が一つ違う薄給であり、家を借りることもできずに実家を占領することになり、妻にも母にも大きな迷惑をかけることになった。しかし、この先、自分に言い訳しながら生きていくにはあまりにも長すぎるのであり、一からやり直す必要があったのだ。

2006年4月は就活の状況が非常に順調な時期であり、着任と同時に嫉妬に塗れた日々が始まった。有名大手企業から内定を取った学生が次から次へとキャリアオフィスを押しかけて、嬉しそうに、希望に満ち溢れ、内定報告をして帰っていった。自分の体調が優れないこともあり、その嫉妬は益々激しくなっていく。前の会社では優秀な秘書にも恵まれ、自分は頭を使うだけの仕事をしていたが、大学では全てを自分で完結しなければならなかった。精神的にも物理的にも厳しい日々がそれから半年ほど続いた。

その苦悩の中で、2007年1月に以前より計画していたコンサルティング・パートナーシップを立ち上げることを決意した。大学の契約を打ち切って、パートナーシップに専念することも可能だったが、やはりダメな人間ではイヤだった。イケテル社会人の前に、イケテル人間でありたかった。京都からの遠隔コントロールでマネジメントし、できるだけ各コンサルタントの裁量に任せることにした。

状況が変わったのは、2007年の夏に次年度の就活が始まった頃である。私は国際的に通用する人材の輩出に関するグループを立ち上げ、就職活動のアドバンスプログラムを任されていた。そのアドバンスプログラムに参加した学生さんとのコミュニケーションが嫉妬に塗れた私を救ってくれたのである。私はその頃から「幸せになるために就活をやるんだ」と言い続けていた。そんな時、そのプログラムのセミナーで一人の女子学生が「私…幸せになりたいです」と言うのが聞こえたのである。今でもそのシーンははっきりと覚えている。他の言葉は何も聞こえず、その女子学生と私にスポットライトがあたり、その声が私に響いたような光景である。何かドラマのような展開であるが、自分でも経験したことのないような衝撃だった。「内定を取るためではなく、幸せになるための就活」…その言葉もこの瞬間に確信した言葉である。

そのことが私の全てを変えた。嫉妬の鎧(ヨロイ)が外され、ただただ学生の幸せを願って生きることができるようになった。キャリアオフィスに相談に来られる学生がたとえ私のアドバイスを受け入れなかったとしても、キャリアオフィスから去る後姿を見つめながら、「きっと幸せになるんだよ」と心の中で呟けるようになった。

私は決して賢い人間ではなく、鋭い切れがあるわけでもなく、歳とともに柔軟性も失われつつあり、嫉妬なく人の幸せを願うことができるまで、1年半もの月日を要した。しかし、この1年半の人間修行こそが掛け替えのない大切なことに気づかせてくれたのだと思う。私にとっても家族にとっても苦悩の日々であったが、ようやく前に踏み出すことができるようになる貴重な期間となった。

これでようやく、国際開発コンサルティング・パートナーシップのマネジメントに専念できる人間となり、社会人となった。そして、こうしてブログを通じて、みなさんに愛情を込めて言葉を届けることができるようになったのである。

今日の昼間、そのプログラムに参加していた学生が社会人となり、このブログの愛読者(進路決定者)の方も含めて忘年会が開かれた。この記念すべき日に、毎年の大晦日昼間忘年会を開くことにした。いつまで続くかわからないが、私を立ち直らせてくれた人々への感謝は絶えることはない。本当にありがとう。そして、みなさん、これからもできる限り、ただただみなさんの幸せを願い言葉を届けたいと思う。どうか、良いお年をお迎えください。そして来年もどうぞよろしくお願いします。

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2009-12-31 23:29  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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就活指令…後悔しない就活スケジュールの立て方~1月からの時間割を作成せよ! [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門でナンバー3で年末を迎えている( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。いよいよあと2日を切った。今年のうちにできることは、今年のうちにかたづけよう。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて今日は気分を一新して、2010年の就活のスタートダッシュを決めるために時間割を作成することを提案したい。「時間割」と聞くと、「小学生じゃあるまいし」と思うかもしれないが、その小学生レベルのことができなくなっていることを自覚しているだろうか。

小学生の頃、黒板の横に大きく時間割が張られていた。月曜日の1時間目、2時間目が連続で「国語」だった。国語が嫌いだった私にとってはそれは「苦しみ」でしかなかった。救いは3時間目が音楽で、4時間目が体育だったことだ。余程何かの行事が無い限り、その時間割どおりに授業は進んでいく。好きな授業であろうが嫌いな授業であろうが、決まった時間に決まったことをやっていくこが決まっていた。実は、それは高校生の時までは、そうだったことを覚えているだろうか?

ところが、大学生になり、時間割が大きく狂い始めている、授業があるとはいえ、高校生までの拘束力に比べればある程度自由に時間を使えるようになったと思う。嫌いなことや苦手なことに時間を使わなくてすむようになった。理工系の方は実験や研究にかなり拘束されていると思うが、それでも自分である程度時間帯を選択できるだろう。

現在の就職活動でも、大学内のガイダンスやイベント、外部のセミナーや説明会などはスケジュール帳に書き込まれていると思うが、自己分析(見直し)の時間、企業研究の時間、SPI等筆記試験対策の時間、エントリーシート作成の時間、OBOG・会社訪問の時間、面接練習の時間…などの予定は書き込まれていないだろう。それらはいつやるつもりなのか?「なんとかなるだろう」とか「そんなことやる時間はなくなるだろう」とか思ってないか?なんともならないし、やっていないときっと立ち止まることになる。

だから今こそ時間割を作るのだ。できればMSエクセル等のソフトを使いたい。ノートが好きな人はノートを使っても良いのだが、スケジュールの変更や入れ替えなどが難しいのでPC上で管理するのが良いだろう。ヨコ軸に日程、タテ軸に時間を30分ピッチでコラムを組む。予め1週間で管理するベーススケジュールを作っておき、前週の金曜日に次週の予定を更新するようにする。

1週間ベーススケジュールを見れば、月曜日から日曜日までの基本スケジュールが明らかになる。月曜日の朝にエントリー企業リスト(これについては後日説明予定)の更新、火曜日の午前中は大学図書館での企業研究の資料検索、水曜日の夕刻はSPI対策、木曜日の午前中は友人との情報交換と自己PR練習、金曜日の午後はOBOGや社会人との面談、土曜日は外部のセミナー、日曜日と平日の晩はエントリーシートの作成などの予定で9時から21時までの全てを埋めるようにする。そこに説明会などの予定が入った時に、当初の予定を7時から9時、21時から23時に移動できるようにする。

ということは7時に起きて23時に寝るということ?そのとおり。規則正しい生活の中で就活に望まないと、深夜作業のツケはエントリシートの文章や面接の対応に大きく影響する。文章から勢いがなくなり、面接では覇気が感じられなくなる。エントリーシートの作成が立て込み、追いつかなくなると深夜作業に突入していく。不規則な生活は自分では気づかなくても、文章、言葉、態度、姿勢には如実に表われて、相手はそれらを敏感に感じ取るのだ。

その時間割をしっかりと守るのだ。小学生の時間割のように、好き嫌いに関係なく、その時間になったら予定を実行する。エントリーシート地獄?さえも日曜日の全日と平日の19時~21時、21時~23時を使えば、深夜作業はほとんど必要なくなる。決して、始めから実行が難しい時間割を作るのではなく、少しだけ背伸びをして現実的な時間割を作成し、それを完全に実行する。毎週、毎週更新していれば、徐々に充実した時間割を決めれるようになる。そしてその時間割を実行することに慣れてきて、習慣化する。企業研究やSPI対策を習慣化させると、苦手意識が払拭され、自分に自信が持てるようになる。

逆にこの時間割を実行できなくなるとそこからどんどん不幸なことが押し寄せてきて、幸せの扉がどんどん遠のいていく。そんな時のために言っておくが、立ち止まった時にでも次週からの予定を組むチカラを振り絞ってほしい。このスケジュールはいつからでも修正してやり直せることを覚えておいてほしい。人間はそんなに強くない。立ち直るためには相当の時間がかかる。でもやり直すことで幸せの入り口は必ず見つかるのである。

なので…明日の大晦日は1月からの週間ベーススケジュールを作成する。テストの期間は、テスト期間はテスト期間バージョンを作る。2月の週間ベーススケジュールは昼間に説明会を入れるようにする。3月からのベーススケジュールには昼間に説明会や面接を入れるようにする。PCで作れば後からいくらでも修正できるので、まずはドラフト(案)を作ってほしい。7時から23時までのスケジュールが常にしっかりと埋まるように管理しよう。その先の幸せを信じて、明日から、いや今日からしっかりと実行してほしい。

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2009-12-30 22:16  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活指令…本当に業界は絞るべきなのか?…業界を選択するのではなく、可能性がゼロの業界だけを切り捨てろ! [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門でナンバー3に落ち着いている( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。25日から関西の方に滞在しているが、なかなか忙しい日々でブログの更新が危なくなってきた。今日からしばらく短い文章になるが集中して書きたい。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

今日はタイトルのとおり、「業界を絞る」ということに考えたい。この時期になると、ガイダンスやセミナーで「業界を絞りなさい!」の言葉を聞くようになる。先輩も「業界を絞らないと全部は受けられないから」と忠告するようになる。そして友達も「業界を絞れた!」と喜んでみなさんの焦り(アセリ)を誘うようになる。本当に業界を絞らないといけないのだろうか?

キャリアオフィスに勤務していた時に、やはり業界を絞る指導をするように言われたことがある。始めはいろいろな業界を見て、自分の適性や業界の動向を見極めて、業界を絞るのだそうだ。業務命令だったと思うが、私はそれを守らなかった。自分が担当するガイダンスやセミナーでは、「業界を絞るなんて危険なことはやってはいけない!」と断言していた。「自分の適性」がそんなに簡単にわかるのか?それは単なる思い込みに過ぎないのではないか?業界の動向もそんなに簡単に読めるのか?業界の動向を見極めるのは一種の賭けみたいなものではないのか?

言葉にするのは簡単だが、そんな簡単な問題ではない。業界の絞り方を間違うと人生が大きく狂うのではないだろうか。就職情報サイトの関係者、大学関係者、先輩、そして友達はそんな軽はずみな発言をしてはいけないと思う。

実際、食品メーカー業界を熱望して業界を絞っていた女子学生は結局大手の地方銀行に進み、商社を熱望して国際的な仕事を探し求めていた男子学生は結局リクルート星人の魔の手にかかり、自動車・自動車部品メーカーに拘っていた男子学生はITソリューション系の仕事に落ち着き、航空の業界に憧れていた女子学生は諦めきれずに航空・空港関連下請け業界を受け続けた…それも一人や二人ではない。多くの学生さんが全く違う業界を選択したり、業界を絞ることで本当に適性のある業界のエントリーが手遅れになり適性の無い業界に進まざるを得なかったり、もう引き返すことができなくなったりするのを見てきた。むしろ、業界を絞りそれを実現できた人は非常に少ない。しかも、その人たちが結果的に自分の適性と合致させることができたのか…多分答えはイエスではないだろう。

つまり、業界を絞って就活がうまくいかなくなった人が山ほどいるということだ。なのにどうして、業界を絞ることが推奨されるのだろう。きっと、有名企業(優良企業とは言ってない)に採用内定した人で業界を絞って就活した人が多かったのだろう。この人たちには二つのパターンがあって、一つは非常に能力が高く優秀でどんな人にも認められるような人、もう一つは要領よく計算高くたまたまその計算がうまくいった人、のどちらかである。

「非常に能力が高く優秀でどんな人にも認められるような人」はみなさんの周りにもいると思うが、やはりそういう人には到底敵(カナ)わないので、この人たちのマネをして同じように業界を絞ってはいけない。要領よく計算高い人…将来、結局は幸せになれない人のマネをしても決して幸せにはなれないのである。

自分の適性との合致は、きっと就活中にはわからないだろう。実際に会社に入ってもなかなか見えてこないことさえある。表面的にしかもイメージとして適性を判断することはできるが、もはやそれには何の意味も無い。

そもそも、自分の適性との合致を考えれば考えるほど、業界を絞ることなんてできなくなる。自分がこれまでに大切にしてきたことを考えながら、社会人として大切にしたいことを考えると、業界ではなく企業の選択となる。同じ業界でも審査を受けるべき企業と受けるに値しない企業が出てくる。例えば、「常にイノーベーション(革新)を大切にして変化を恐れない企業文化があること」を就活の軸として考えている人は、家庭化学用品メーカーに絞ることはなく、花○は受けるが、ライ○ンは受けないということになり、同じく家電製品メーカー業界に絞ることなく、パ○ソニックは受けるが、S○NYは受けないとうことになる。

しかし、全ての業界を対象にすると、企業研究・分析は当然追いつかなくなる。そこでやるべきことは「業界を絞る」ではなく「可能性がゼロの業界を切り捨てる」ということになる。例えば、「常にイノーベーション(革新)を大切にして変化を恐れない企業文化があること」を就活の軸として考えている人は、メガバンクの審査は受けないだろう。絶対に進路として考えられない業界のみを切り捨てよう。

ただし、気をつけるべきことは、「この業界のことは良くわからない」時に切り捨ててはいけない。特にBtoB(企業と企業の取引)の業界は知らないという理由で切り捨てられることが多いので、気をつけて見て行こう。例えば、携帯電話の通信業界には関心が強いが、携帯電話の中身の精密&高性能部品のメーカーについてはほとんど知らないというのが実態だろう。でも、携帯電話の進化にはどちらの業界の存在がより重要なのであろうか?よく考えてみよう。

業界を絞るのではなく、ゼロの業界を切り捨てる…実は今年中にこれを整理するために、みなさんは各種セミナーや業界・企業研究会に参加していたはずなのだが、みなさん、イメージに流されて業界や企業に関する表面的な品定めをしていただけで今年を終えようとしていないか。あと2日しかない。明日の朝から東洋経済新聞社の会社四季報・業界地図2010年版を買いに行くこと!他の会社の業界地図は関連企業との関係がわかりにくい。業界地図はとてもカラフルで1日は十分に楽しめる。楽しみながら全てを理解し、ゼロの業界を切り捨てる努力をせよ!

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2009-12-29 23:27  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活で迫り来る不安や落胆を解決する心の支えをどのように求めるのか [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門でベスト3に定着している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。年末に向けてアクセス数が順調に(笑)減っているが、こうして今日!読んでくれている人に感謝している。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日は評価シリーズを外して、これからどんどん迫り来る不安、疑問、落胆などとどう向き合っていくべきかについて考えたい。と言っても…私の心の支えの話が中心なのだが…。

2004年の今日12月27日に、父が帰天した。心筋梗塞の発作で二度の心臓バイパス手術をして元気にしていたが、手術の負担が大きかったのか肺の難病を患って天に召された。銀行マンだった父親は、小さい頃からとても厳しかった。いや、厳しいと思い込ます光線を発していたというべきか。私が物心ついたときの父は、平日はほとんど威厳を放ちながら何も話さず、休日の朝に遅く起きて来て学校のことやクラブ活動などのことを話す程度だった。父のテレビタイムである囲碁・将棋が始まる時間までの1時間ぐらいに食パンを食べながら話しているシーンが頭に浮かぶ。でもどこかに恐さがあって、話す言葉を選んだり、内容によっては話さなかったり、時にはゴルフが好きだった父のためによくわからないゴルフの話をすることもあった。どこかとても緊張していたような気がする。

社会人になってからは私が大阪から東京に出たこともあり、たまに帰省した時に少し話す程度だった。その頃は父もまだ働いていたので、社会人の先輩としてとても敵(カナ)わないところがあった。社会人などの考え方について聞いてほしいことも多々あったと思うが、どこか自分の考え方がしっかりとしていないような思い込みがあり、こちらからはあまり相談しなかった。ただ、私がどんな仕事をしているのか、国際開発のコンサルティング企業が何をしているのかにについてとても関心を持っているようだった。私の説明がうまくなかったようで、毎回同じことを聞かれていた気がする。

父は病気になる前、常日頃から私たちに自分の寿命は65歳だと断言していた。しかし、病気をしてバイパス手術で生死の境を彷徨(サマヨ)い、帰還して以来、生きることへの執着心が芽生えて、最後の最後まで自分は元気になると信じていた。3ヶ月前にはアラスカに旅行へ行き、1ヶ月前にはRV車を購入したほどである。結局72歳と5ヶ月を生き抜いて、人生を終えた。数ヶ月前のことを考えると、この人は80歳以上生きるに違いないと思っていたが、病魔は確実に進行していたようである。

私は大阪から離れて東京にいたので、臨終の瞬間には立ち会えなかったが、その2ヶ月程前に一度病状が急激に悪化して危ない状態に陥り、1週間ほど滞在して病院で付き添う機会があった。父は懸命に生きていたので、超多忙でほとんど実家に戻っていなかった自分が病院で付き添うものなら、きっと死が近づいていることを悟るに違いなかった。関西にある大学関係の仕事があると嘘をつき、しばらく大阪に滞在し、時間を見計らって病院に通った。

実はこの時、自身の体調も最悪の状況で、いつ体を壊してもおかしくない肉体&精神状態だった。若い頃から無理をしてきたツケが回ってきていた。しかし、この大阪の滞在によって、不眠で睡眠薬に頼っていた体を休め、自分と向き合う時間を作ることができた。この危ない状態の連絡は、自分にとっての大きな救いとなった。その頃の病院のベットに座る父は、以前より少し痩せていたが、特効薬のおかげもあり普通に元気な状態に回復したように見えた。本当はかなりしんどかったのだと思うが、私の前では無様な姿を見せたくなかったのと、元気になる自分を信じて自分の体に鞭打っていたに違いない。

呼吸による体力消耗の関係でお風呂に入れないため、東京に戻る一日前に、頭と体を拭いてあげた。私は多分父が泣くところを見たことなかった。その時も涙は見せなかったが、目を閉じている姿が確実に泣いていた。それを見て泣きそうになったが、父に生きるチカラを持ってほしかったので堪えに堪えた。そして、病室を出るときに「明日東京に帰る前にちょっと顔出すよ」と言うと、父は「今生(コンジョウ)の別れでもないので明日は来なくていい。しっかり仕事しろ。」と返してきた。私は「わかった」としか言えなかった。もっと違うことを言わなければならなかった気がするが、今から思うとその言葉は父が私に言わせた言葉だったのである。それが、今生の別れとなった。

そして2004年12月27日、仕事納めの日の未明に枕元の携帯が鳴った。兄からだったので直ぐにわかったが、まさに凄いタイミングだった。昨日までならとても帰れない状態だったのに、ビジネスマンの予定を配慮したかのうようなタイミングに驚いた。あんなに生きたかった人が、とうとう逝ってしまった。いったいどこに行ってしまったのだろうか?「死んだらそれで終わり。何も残らない。」と言っていた父は本当に消えてしまうのか。でも、あの涙を流さずに泣いて目を閉じている父の姿はその時も私の心の中で生き続けていた。

そして、お葬式の日、とうとうお別れの時が近づいていた。教会が哀しみの聖歌に包まれる中で奇跡?が起きた。兄の脚と脚の間から、一羽のムクドリが現れ、式壇の上にある聖者の像の上に留まった。じっとこちらを見つめている。扉も戸も締め切られている12月末の寒い日にどこからどのようにして表われたのか?その時、家族全員が思っていた。「父は生きている」と。それはムクドリに変身したという意味ではない。私たちの心の中で確実に生きていると確信した瞬間だった。

火葬後に葬儀屋さんが私たちのところに近づいてきて、ビニール袋に入れられたムクドリを手渡された時には本当に驚いた。式後に捕獲され、葬儀屋さんが私たちのために持ってきてくれたのだった。私たちは、ムクドリを受け取り、急ぎ鳥かごを購入して、家に戻った。家でムクドリについて調べてみると鳥かごで飼うことはできないと書いてあった。しかし、とても落ちついた様子で、1日だけでも一緒にいたいとの思いがあり、一晩だけ玄関に鳥かごを置いて過ごした。そして次の日、庭の日当たりのよいところにかごを移して様子を見ていた。わずか15分ぐらい目を離したところ、かごの底が抜けた状態で鳥かごから脱出し、空高く飛んでいった。その時、家族はまた同じことを思った。「父は生きている」と。

あれから5年の月日が流れ、またこの日を迎えることができた。この5年間、父は私の心の中で生き続けている。うれしいことも、楽しいことも、苦しいことも、悲しいことも、全てを共有できる父が心の中で生き続けている。時には勇気付けてくれる存在であり、時には慰めてくれる存在であり、時には要らぬ存在であり(笑)、時には相変わらず恐い存在であり、いつでも、どこでも一緒に生きている感じがする。たまに、「天国で見守ってくれている」という言葉を聞くが、これまでこの類の言葉は自分にとって現実的な話ではなかった。しかし、今の自分の心境を言葉にすると、「心の中で一緒に生きている」としか言い方が見つからない。

また、もう一つあの日以来進歩したことがある。それは父だけではなく、母も、兄も、妹も、そして何よりも妻も心の中で生きている感じがするのである。その実在とは別に、離れて一緒にいなくても、自分に勇気や慰めを与えてくれる存在として心の中で生きている感覚を持てるようになった。みなさんも、遠く離れている人もいると思うがどうか家族の存在を忘れないでほしい。ご家族はみなさんに知名度が高く、良い会社に入って立派な社会人になり、幸せな家庭を築いてほしいと望んでいるかもしれないが、最後の最後はみなさんの幸せだけを願っている。あなたの喜びや楽しさは友人とも共有できるかもしれないが、本当の幸せや痛みを共有できるのは家族なのである。

そして、私はこの数年間は大学で多くの学生との出会いがあり、学生さんから多くのことを学ばせてもらうことで、その人たちもまた私の心の中で生きている。最近では、このブログを積極的に更新する中で、ブログの読者の方にも励まされることで、心の中でその息吹が聞こえるようになってきた。みなさんにとっても、私のコトバやチカラが心の中で生き、どんなときもそのコトバやチカラが勇気になり慰めになれば幸いである。

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2009-12-27 23:48  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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