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(最終回)どこにも書かれていない、誰も教えてくれない、そして誰もができる面接対策を学ぶ~(第5章)グループでの自分の役割を柔軟に果たし、グループとして必ず結果を出す。 [面接対策]

緊急追加開催決定! 

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自分の強みを知り自己PRを完成さ せよう!

日時:2012年12月13日(木)18:30-21-30
場所:麹町・半蔵門周辺の会議室(参加決定者に詳細を連絡)
料金:5,000円(会場使用料、LIFO診断ツール、後日カウンセリングの全てを含みます。ツール購入のため事前の振込みとなります。)

このシリーズもいよいよ最終回となった。先日来、社会人として出会う97%はイケテナイという話をして、昨日もそういうイケテナイ人との関わりは嫌いだと発言した。誤解してほしくないのは、だからと言って3%の人を選り好みしているわけではないということだ。97%の人を観察しながら、自分のイケテナイことを改善できるように努力している。そして、自分のことはすっかりと棚に上げても、イケテナイ中から豆粒大のイケテルことを一生懸命引き出してあげられるように、アレコレと工夫している。しかも、その豆粒大のイケテルことを引き出してあげることができたならば、その勢いでイケテナサに気づかせてあげられるように工夫を始める。人か関わるのは嫌いだと言っておきながら、実は結構97%の人ともコミュニケーションを図っている方だと思う。

今回のテーマであるグループディスカッションでも、多くのイケテナイ人がみなさんの前に登場することになる。あるいは、自分がイケテナイ本人になるかもしれない。その覚悟と自覚はできているだろうか?勝手に仕切りまくって自分の主張を曲げない人、常に反対意見を主張して流れに逆らう人、やたら時間ばかりを気にして「作業」としか受け取れない人、その時その時によって意見を変えて軸が定まらない人、自分の発言が済むまでは落ち着かない人…いろんな人を認める覚悟をしないといけない。その人たちのイケテルところを引き出してあげたり、たまにはイケナナイところに気づかせてあげたり…できるだろうか?むしろ、そんなことをしたら、自分が不利になってしまうのではないかと不安になるだろう。なかなか難しいことではあるが、個人面接とは違うので、自分が果すべき役割をしっかりと自覚してほしい。しかも、それは「司会」や「タイムキーパー」という固定の役割ではなく、その場その状況そのタイミングでのタイムリーな役割を見つけ出さなければならない。「僕は司会」「私はタイムキーパー」と決め付けずに、どんな役割でもそれなりにこなせるように心の準備をしておこう。

それと、グループディスカッションでどうしても気になることがある。「まずは一人ずつ順番に意見を言っていきましょうか」と提案する人がいる。私はこのグループディスカションを会社のミーティングと想定して評価していた。ダラダラとした会議、問題提起ばかりで提案のない会議、なんとなくのコンセンサスを得るための会議…そんな低レベルの会議が再現されたチームに関しては、非常に低い点数しか与えなかったと記憶している。「順番に意見を言う」のは、そもそも「ディスカッション」という横文字の趣旨と合わないし、ダラダラとした会議になってしまうのは必至だ。会社のミーティングで順番に意見を言っていくのは、余程意見が出ない時か、何らかの事情で個別の意見を集約しないといけない時か、である。いずれにしても、ミーティングとしてのクオリティは極めて低い。このレベルの極めて低いミーティングの形態が常道とされていることに驚きを感じるのである。

かと言って…あなたが「順番ではなく、挙手で意見を出し合いませんか?時間ももったいないし…」と発言して、「いや、とりあえず順番に言ってできるだけ多くの意見を集めましょう」と反対する人が現われ、みんなもその反対する人に賛同すれば、雰囲気も悪くなりあなたの立場もなくなってしまう。どうすれば良いだろう?もし、事前に時間があれば、ディスカッションに入る前にリーダーの資質がありそうな人に根回しをして、「順番ではなく、挙手で議論を闘わし、盛り上げませんか?」と相談してみたらどうだろう。実際の会議でも、根回し(変な根回しではなく事前の合意形成)をする場合もあるので、そういうことも必要になる。熱くなり、無理矢理に挙手議論に持ち込み過ぎないように気をつけて、「ディスカッション」を意識しよう。

5.グループディスカッション

(1)グループディスカッションの目的・形式・ポイント

1)グループディスかションとは?
企業から与えられたテーマ(議題)について複数名で議論をして、制限時間内にグループで結論を出し、発表する形式。
人数・・・ 4~8名程度
時間・・・ 20~50分
テーマ・・・ 職業観、時事問題、業界の問題点と今後の方向性など
形式・・・
*ディスカッション:テーマに関するフリートーク形式。
*ディベート:対立する2組に分かれて討論。
*ケーススタディ:詳しく条件設定された設問について分析して話し合う。
*インバスケット:いくつかの要素が提示され、その優先順位を決める。
*ワーク:何らかの指示が与えられ、それを達成するために作業を行う。
目的・・・  一・二次面接の間で「足切り」的、最終選考手前で優秀な学生を選び出す

2)グループディスカッションの評価基準は?
「チームの目標達成に向け、自らの役割を意識してチームに貢献し、そして、目標を完全に達成できているか」

【総合力】
1.積極性・行動力
  ・積極的にチームの目標達成・課題解決に向け自ら関わっている

【対人的側面】
2.コミュニケーション力
  ・聴く力
   *話を受け止められる(反対意見も含む)
   *聴く雰囲気を作れている(うなずく・あいづち・表情・姿勢・視線)
  ・話す力
   *適切な言葉遣いができる
   *論理的/建設的に話す
   *知らないことを聞くことができる
3.協調性
  ・他の学生を気遣える(意見の出ないヒトに促す・周囲に感想を求める)
  ・議論を乱す言動がない
  ・感情的にならない
  ・全体の雰囲気を良くしようと心がけている

【思考的側面】
4.論理性・知性
  ・意見に論理性がある
  ・問題点を把握し、課題を設定できる
  ・論理的に議論を組み立てている
5.計画性・プロセス管理力
  ・時間・ヒト・モノ・カネなどを考慮し計画している
  ・時間と進行状況を確認している
  ・議論がそれた際に修正できる

3)グループディスカッションでの役割

1.司会・進行(リーダー)
  ・時間内に与えられた課題を一定の方向に導くために、メンバー全員を参画させる
   *的確な発言で議論をリードする
   *人の意見を引き出す
   *衝突した意見の調停
   *意見のまとめ
   *気配り

2.タイムキーパー(サポーター)
  ・時間を管理、論点ごとの時間経過を告げたり、進行を手助けしたりする
   (あと○○分なので、そろそろまとめましょう 等)
   *時間を意識し伝える
   *進行状況に合わせて進め方の提案する

3.書記(レコーダー)(アナリスト)
  ・意見や話し合いの過程を体系的に記録し、要所要所でまとめる
   *情報を整理しわかりやすくまとめる
   *まとめた情報の共有を図る

4.アイデアマン(プランナー)
  ・様々なアイデアを出すことでリーダーを強くサポートする
   *意見・思いつきではない革新的な考えがある

5.発表
  ・議論の結果とその結果に至った理由を説明する
    *論理的にわかりやすく話す

【補足】
・自分に合った位置づけを担当し、役割をしっかり果たす。そして没頭しすぎず積極的に参加する。
・他の役割にも気に掛け、気になる点があれば自らフォローしチームに貢献する。
・最近は役割を決めないで進めるようなケースもあるが、タイムキーパーは決めるか、時間は意識しておきたい。

(2)グループディスカッションの流れ

1)時系列フロー
①待機時間に参加者同士挨拶をし、名前をメモしておく
②進め方と時間配分の話し合い(最近は役割を決めないケースも多い)
③目的の共有・・・言葉の定義、課題設定など
④課題の要素分解と方向性(どの要素から話し合うか)の決定
⑤要素ごとに意見を出し合う
⑥まとめる
⑦結論
⑧発表者決定⇒発表


2)事例(問題解決型 : 「○○市の交通収入を○倍にせよ」)

①待機時間に参加者同士挨拶をして、名前をメモしておく
②進め方と時間配分の話し合い
初めに必要な定義や目的の設定を(5分ほど)して、伸び悩んでいる問題点を抽出(10分)してから、問題のタイプごとに解決策を洗い出し、最後にまとめ(10分)という進め方はいかがですか?「時間管理します!」「よろしくお願いします」
③目的の共有 (言葉の定義、課題設定など)
○○市の交通収入とは何かを簡単に定義しませんか。市営のバス、地下鉄、交通局とか。
また、どこを強化すれば目標の達成につながる可能性が大きいかを考えてみましょう。
では、市営バスの売上を○倍伸ばすという課題でいきましょう。
「まとめていきましょうか?」「よろしくお願いします」
④課題の要素分解と方向性(どの要素から話し合うか)の決定
では市営バスの売上が伸び悩んでいる問題点を先に挙げてどれから進めるか考えましょうか。
利用客が減っている、単価があげにくい・・・
では利用客を減っているのをどう増やすかから考えませんか。
⑤要素ごとに意見を出し合う
利用客を増やすにはどうすればいいでしょう。新規顧客の獲得、顧客の流出防止、購買頻度向上など、それぞれで上げやすいものからどんどん出していきましょう。
「まとめる時間を10分残して、後○分あります。」では、○分間で出せる分を出していきましょう。
⑥まとめる
「後10分です」「では今までのところを整理すると~~なります」
あと何か考えておいた方がいい点や気になる点はありますか。
⑦結論
整理すると~~~でよろしいでしょうか。
⑧発表者決定 ⇒ 発表
発表者はだれがやりますか。「はい!」「よろしくお願いします」「では時間がありますので確認しますと~~~」

(3)NG例
①長々話して、時間的な占拠をする
②自分ばかり目立とうとする、全く目立たない・発言しない
③貧乏ゆすり、ペンを回す、外部に反応する等、集中しない
④多数決・じゃんけんなどで決めようとする
⑤感情的になる
⑥話の語尾が小さくなる
⑦自分の役割だけに集中する(メモに集中する)

(4)問題例
【職業観】
・働くことの意義とは?(三井物産)
・就活に必要なスキル3つと、理想の上司が備えているもの3つについて(森永乳業:各30分)
・リーダーシップとは何か(トーメンエレクトロニクス)
・社会人と学生の違い
・これからはどんな社会人が求められるか?

【時事問題】
・新卒離職率が3割を超えている理由と改善方法(松下電工)
・これからの少子高齢化の社会で食品会社として生き残っていくためには?(日本ミルクコミュニティ:30分)
・ゆとり教育と教育格差の関係について(三菱東京UFJ銀行)
・企業モラルを維持するには?(三井トラストフィナンシャルグループ)
・子供が携帯を持つにあたって(博報堂:ディベート)

【業界特徴】
・当社が人気企業ランキング100位以内に入るためには?(ユニ・チャーム)
・三越を良くする新しいサービスを考える(三越:40分)
・商店街を活性化させるための施策提案(大日本印刷)
・自社の広告をつくる(朝日新聞社)
・業界で生き残るための戦略とは? 百貨店・ホテル・アパレル・ITコンサルティング・旅行代理など

【その他】
・感動とは何か(東急リゾートサービス)
・砂漠で遭難したとき必要なものは?(新菱冷熱工業)
・『アリとキリギリス』で、最後にアリはキリギリスを助けるべきか(キャノンマーケティングジャパン)
・動物園のサルは幸せか不幸せか(アデコ)
・飛行機が砂漠で不時着。助けを待つか、人里まで歩くか。詳細な設定あり(オリエンタルランド:20分)
・フリートーク(課題なし)

(5)今後の対策
①人の話を聴く練習をする(最も伝えたいことは何か?暗に伝えたいことは何か?)
②自分の意見を話す練習をする(最も伝えたいことを伝える技術を研究)
③新聞や雑誌などを読み、あらゆるトピックでの自分の意見を考えておく
④グループディスカッションに慣れる
⑤自分の動きを意識して、人の動きを観察する
⑥どんな人とでも認めることができることを目指し、いろんな人と自ら関わるようにする
⑦業界・企業別の求められるこれまでの人材だけでなく、これからの人材も意識する
⑧過去のテーマを調べ、自分だったらどのような結論をどのように導くか事前に考えておく

ココマデ。最後まで読んでくれてありがとう。テキストなので説明不足の点もあると思うが、いつでも質問してほしい。こうして、久しぶりに5日間連続でブログを更新したことで、自分のテキストのイケテナサを感じたところもあり、また改善していきたいと思う。1月から2月にかけて国際開発ジャーナル社という会社と協賛で、国際開発・国際協力などの分野の進路を目指す人への就職対策プログラム(セミナー&ワーク)を実施することになった。主に書類選考と面接対策なのでご関心のある方は参加していただいて、質の高い書類作成(エントリーシートを含む)とコミュニケーション力がフルに発揮される面接対策を勉強してほしいと思う。

また、リクエストに応えたいことや共有すべきことができたらブログを更新したいと思う。どうか、その日が来るまで、お元気で。どんなときも、どんなときも、どんなときも、応援している。時と場所を超えて。楽しい5日間をありがとう。

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2010-11-19 20:12  nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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(第4回目)どこにも書かれていない、誰も教えてくれない、そして誰もができる面接対策を学ぶ~(第4章)まだまだ見つかっていない本当の自分の見つけ方と伝え方はこうだ! [面接対策]

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セミナー&ワーク企画

自分の強みを知り自己PRを完成さ せよう!

日時:2012年12月13日(木)18:30-21-30
場所:麹町・半蔵門周辺の会議室(参加決定者に詳細を連絡)
料金:5,000円(会場使用料、LIFO診断ツール、後日カウンセリングの全てを含みます。ツール購入のため事前の振込みとなります。)

最近、セミナーなどでも積極的に話すようにしているのだが、私はこの世の中で嫌なこと&嫌いなことが3つある。第1位!仕事である。仕事は嫌いだ。このように就活をサポートしているものが仕事が嫌いなんて言うのは良くないかもしれないが、嫌いなものは嫌いだ。できれば、ダラダラと酒でも飲みながらテレビを見てゴロゴロしていたいと思う。仕事でパソコンの蓋を開けるのも結構時間がかかる。第2位!勉強である。勉強は昔から嫌いだ。だから頭の回転も人より随分遅い。親に「勉強しなさい!」と言われると余計にしたくなくなるということで自分を正当化し続けてきた。勉強が「楽しい!」と思ったことなど1秒もない気がする。第3位!人と関わることが嫌いだ。学生のうちはそうでもなかったが、前に書いたようにこの世の97%の社会人がイケテナイと思い始めてから人と関わることが嫌いになった。

みなさんはどうだろう?仕事はどうかわからないが、楽しんでアルバイトに取り組んでいる。毎回真面目に授業にも出席している。私の場合大学時代2回生以降、ゼミ以外の授業に出た記憶が無い。そして、みなさんは就職活動が始まると「私は人と関わるのが好きなので、是非営業をやらせてください!」と宣言する。本当に羨ましい限りである。だから、ある意味、安心してほしいと思う。こんなに仕事と勉強と人と関わることが嫌いでも、まとも?に生きている。まともの定義は難しいが、それなりのステータス、給料、仕事の環境、家庭を得ることができている。もちろん、「嫌い」=「やらない」ではない。むしろ、「嫌い」→「人一倍やった」ということだ。

みなさんにとって、本当に嫌のことや嫌いなことは何だろう?あるいは、仕事、勉強、人と関わることは嫌いじゃないだろうか?よく考えてみてほしい。ここで私が言いたいのは、こうして本当の自分を暴露してしまうことが決してマイナスではないことに気づいてほしいのだ。私が仕事、勉強、人と関わることが嫌いだ!と言ったことについて、みなさんはどう思われただろう?きっと、本当にこの人は仕事、勉強、人と関わることが嫌いなんだな~とは思わなかっただろう。いや、むしろ、仕事、勉強、人と関わることは好きではないが、「人一倍できる!」と思われたのではないだろうか。そんなもんである。自分の欠点や短所を真正面から認めて、自然のうちにそれらを克服してきた自分を探してほしいとさえ思うのである。

さて、今日は面接でよく聞かれる質問と対応についてのテキストを掲載したい。

4.よくある質問への対応の考え方

(1)質問例
面接で聞かれる基本的な4つの質問に関して、その対応の考え方を示す。

【質問例01】自己紹介してください。
[内容]
名前、学校名、学部・学科、専攻・専門(ゼミ)、出身地、趣味、特技・資格、学生時代に力を注いだこと、就活の軸など
[留意事項]
自己PRではなく、自己紹介をする。相手に頭の中に刻印を残せるように強調するべきところを考えてプレゼンテーションする。
[ポイント]
過去の20年とこれからの20年をアピールするのが自己PRだと考えると、現在の自分を100%知ってもらうのが自己紹介。幅広く浅くなるが、ウェイト配分を考えて強調点を示せるようにする。ユーモアや個性を真面目に発揮できるように自己紹介もいろんなバージョンを予め考えておこう。

【質問例02】自己PRしてください。
[内容]
自分の強みや価値観とその特徴、強みの原点、強みが学生時代に発揮されたこと、今後その強みどのように伸ばしていきたいかあるいはどんなチカラを加えていきたいか、就活の軸 など
[留意事項]
決して、台本の棒読みにならず、相手を説得するつもりで自信を持ってゆっくりと!話す。
[ポイント]
他人との差別化は原点や未来思考に鍵がある。学生時代にチカラを注いだことをいくら熱く語っても、人間力を評価してもらうレベルには到達しないだろう。企業に知ってほしい自分について、自分の原点や未来を交えてPRできるようにしよう。

もうわかったと思うが、「自己紹介」と「自己PR」は違うのだ。また、後から出てくるように「学生時代に力を注いだこと」=「自己PR」でもない。注意しよう!しかし、ここでさらに注意しておかなければならないことは、面接官が「自己紹介」と「自己PR」を明確に分けずに使っていることがあることだ。面接官が「自己紹介をお願いします」と言ったので本当に自己紹介だけしたら、「PRになってませんね」なんてバカなことを言ってくる面接官もいるのだ。ここは、みなさんが大人になり、「自己紹介をお願いします」と言われたら、その場の雰囲気などをよく考えて「自己PRも併せてやらせていただいてよろしいでしょうか?」と聞いてみるのである。同じようにして、「自己PRをお願いします」と言われたら、その場の雰囲気を読みながら「学生時代に力を入れたことについても詳しくPRさせていただいてもよろしいでしょうか?」と聞いてみる。その場ではできるだけ短いPRを求められている雰囲気であれば、学生時代に力を入れたことはあまり詳しく話さず、自分の人間性、価値観、資質・能力について簡潔に話すように専念したい。

ところで、「自己PRをお願いします!」と言われても、自己紹介しても良いのだろうか?私の個人的な見解としては、それがPRになるならば、答えはYESである。自己紹介で現在の自分を知ってもらった上で、過去に遡ったり、未来を夢見てみることは、十分にPRの土台となるからだ。

ちょっと、コラムをのぞいてみよう!

~コラム01・・・自己PRの前に少し自己紹介をしたら自己PRがやり易くなった~
『まず、少しだけ自己紹介させていただきます。R大学S学部の○○と申します。私は大阪出身で小さい頃からスポーツと音楽に関心を持ち、それを通じて多くの友人に恵まれました。人とのコミュニケーションを大切にしたいと考えコミュニケーションを勉強するためにR大学のS学部に入り、社会心理学を専攻しております。大学ではフィールド中心のゼミ活動、フットサルと軽音楽のサークル活動の両立、飲食店でのアルバイトなどに積極的に取り組むことで充実した学生生活を送ることができました。現在は、人のためになる仕事そして達成感のある仕事を軸にして就職活動を進めております。
それでは、PRに移らせていただきます。
これまでの人生を振り返りますと、やはり自分の強みは、決して最後まで諦めない粘り強さで結果を残し存在感を示すことができることです。中学時代の厳しい部活動がその原点にあります。この強みは、大学生活の全ての経験に発揮されてきましたが、特に軽音楽サークルでは最終的に代表を務めて、企画・運営に責任を持ち、サークル全体のモティベーションを上げるとともに、OBOGとのネットワークを再構築して活動の幅を広げることの成功につながりました。サークルメンバーの目的意識の違いから、まとまりに欠ける状態で「活動のための活動」になっていることに悩み続けました。しかし、粘り強くメンバーの意見に耳を傾けて、改善できることから始めて、多くの改善すべきことも試行錯誤でできるだけ実行に移すことでメンバーからの厚い信頼を得ることができるようになりました。「目的」こそ違うものの各人・各グループの「目標」を共有し、さらに高い次元の目標を設定することが成功への鍵となりました。
今後は社会人としても目標を達成するモティベーションで人と人を粘り強く結びつけ、いつでも、どこでも、いつまでもオンリーワンな存在感を示すことで、新しい価値を生み出していきたいと考えています。以上です。よろしくお願いいたします。』

【質問例03】学生時代に力を注いだこと、学生時代にチャレンジしたこと、学生時代にチームで協力して成し遂げたこと、学生時代に自分が変わったこと などを教えてください。

[内容]
テーマ、背景、内容・役割・目標、具体的な活動と成果、課題・工夫、成果、成長 を整理して話す。
[留意事項]
「具体的な活動」は目標を達成するために取った行動であり、「課題」は目標を達成するにあたって障害となった大きな出来事を表現する必要がある。例えば、目標が「軽音楽サークルの代表としてOBOGとのネットワークを再構築して活動の幅を広げること」だとすると、そのためには①OBOGとの連絡体制が整う②OBOGの活動への参画や協力の可能性を理解する③OBOGのスケジュールや場所を考慮した活動の企画 などの活動と成果を明確にする。また、「OBOGとのネットワークを再構築して活動の幅を広げること」の達成のためには、「練習場所の確保に苦労した」ことは直接の障害とはならないが、「自分が所属するグループとの活動以外は参加しない(目標を高度化したくない)メンバーがいること」は大きな障害となることに注意。
[ポイント]
時間とエネルギーの積から生まれる成長力が評価される。その成長力が社会人になっても維持され、会社に貢献できるチカラがあるかどうかを審査されている。目標設定・達成の考え方は企業人や社会人の成長を支えている。社会人では無理難題でも無難過小でも評価されないように、皆さんの目標の立て方が妥当かどうかも見られている。またその目標をどのように達成しようとしたか、論理的な組み立て(上の①~③のように)を示す必要がある。

~コラム…コンテンツ(目次)で考えるとエントリーシートも面接もうまくいくようになった~
(導入)
学生時代には、大学ではフィールド中心のゼミ活動、フットサルと軽音楽のサークル活動の両立、飲食店でのアルバイトなどに積極的に取り組みましたが、中でも軽音楽サークルの活動については最も多くの時間とエネルギーを費やしました。
(背景)
小さいころから、いろいろなジャンルの音楽を聴き、いろいろな楽器を演奏することで、音楽から元気を与えられてきました。アルバイトしたお金で楽器を買い、自分たちで音楽や快適な空間を創っていくことを実現したいと考えて軽音楽サークルに所属しました。自分たちが楽しむだけでなく、聴いている人を幸せにできるような演奏ができるように取り組んできました。
(目標)
そして、3回生になったときに代表を務めることになり、企画・運営に責任を持ち、サークル全体のモティベーションを上げるとともに、OBOGとのネットワークを再構築して活動の幅を広げることを目標としました。
(内容)
それらの目標を達成するために、メンバー個人やグループとのコミュニケーションを大切にして、常に目標・活動状況や成果・懸案事項・不満や不安に至るまでを聞き取り、メールで情報共有を図りました。また、サークル活動の高度化を図りと持続性を維持することを狙いとして、以前より計画されていたOBOGとのセッションを実現するために、OBOGとの連絡体制やスケジュールの調整を図りました。
(課題)
しかし、サークルメンバーの目的意識の違いから、情報の共有の反対やOBOGとのセッションに非協力的なグループも顕著になりました。
(工夫)
そこで、反対の意見や非協力的な事情を一つひとつ真剣に耳を傾け、改善案や譲歩案を示すことで粘り強く協力を求め、それらの全てのことをメールでメンバー全員と共有を図りました。そうすることで、全員が全員のことを思い、全員が全員の目標の達成を意識し、全員が全員のパフォーマンスの向上に協力するようになったのです。
(成果)
その結果、サークルのメンバーのモティベーションが非常に高くなり、OBOGとのセッションが実現し、演奏会(ライブ)も成功させることができました。
(成長)
この活動を通じて、他人のことを自分のことのように真剣に考えること、そして、人と人を粘り強く結びつけることの大切さを思い知りました。今までの周りの人との上辺だけの付き合いを反省するとともに、これからの人との深い付き合い方のヒントを得ることができた貴重な経験となりました。

【質問例04】志望動機を教えてください(志望理由は何ですか、またこの会社に入ってやってみたいことは何ですか?)。
[内容]
志望理由(御社の文化→御社の強み→自身との価値の共有)と実現できること(御社の強みの中の強み→御社の今後の事業展開→今後の御社の展開と関連する自身の強み→今後つけていくべきチカラ→実現・貢献できること) など
[留意事項]
一つひとつのコンテンツを大切にしながらも、コンパクトにまとめて言えるようにする。面接での空気を読みながら、どの程度の志望動機が要求されているのかを考え、「他社ではなく御社」であり、「今後の会社の中で実現できること」を軸に組み立てる。また、コンテンツを分解されても、分解された部分を取り出して答えられるようにする。例えば、「あなたがうちの会社に合っていると思うところはどこ?」や「あなたがうちの会社でやっていくためにはつけて行かなければならないチカラは何?」など。
[ポイント]
自分の話す志望理由が他社の面接でも通用してしまうような理由になっていないか、実現できることが非現実的な空想や逆に夢のない無難なことになっていないかを検証してほしい。もちろん志望動機を問われない面接もあるが、志望動機は問われるので準備するものではなく、自己分析と企業分析の統合化として整理しておくべきことなのである。志望動機のレベルを上げれば、上げるほど自分の自信につながり、過度の緊張から開放されることになる。

(2)面接の対策

1)徹底的に準備すること
用意周到&実施大胆!自己分析と企業研究に関するあらゆる引き出しを準備する。あとは質問に応じて開ける引き出しをコンテンツにしたがって変えていく。

2)練習すること&そこから学び進化させること
①ひとりで→できるまで、ひとりでやる。出題は自己PRと志望動機。
②家族に聞いてもらう→評価してもらおう
③友達と→電話ではなく直接会って練習する。今こそ本当の友達と話そう!
④先輩に聞いてもらう→評価してもらおう(ただし、最終的に信じるものは自分)
⑤OBOG訪問して聞いてもらおう→審査してもらうのではなく、話の中に自己PRと志望動機を織り交ぜ、評価してもらう(ただし、最終的に信じるのは自分)。
⑥キャリアオフィスで→直前対策として活用
⑦実際の面接で

3)緊張しないこと
①緊張感は必要、しかし緊張する必要はない。緊張すると自分が失われるだけである。
②緊張しないための方法→準備ができていること、(準備ができていなくても)自信を持つこと、「本命」や「第一志望群」の意識を捨てること。

4)失敗を通じて成功体験を作ること
①失敗からイノベーションを起こす
面接での失敗を通じて、どのようにすれば成功していたのかの成功パターンをイメージする。失敗があるからこそ、次への成功があることを自覚する。凹んでいるだけでは何も生まれない。
②成功パターンの状況、内容、話し方などを知り、次に生かす
面接がうまくいった時の成功パターンを分析する。自分はどのような状況におかれた時に自分らしさが出るのかを知っておく。慣れてきたらそのパターンに持ち込むことも可能になる。

5)周りに影響されないこと
グループ面接やグループディスカッションで周りの言うことに惑わされないようにする。他人の自己PRに影響されて同じような自己PRになりがちであるが、他人と同じでは差別的優位性を主張できない。むしろ他人と違うことを言うようにする。グループディスカッションでも他人の意見を受けて「私も○○さんと同じ意見ですが・・・」は止めた方が良い。同じような意見かもしれないが、多分同じではない。(全体のバランスを考えながら)自分オリジナルの意見が表明できるようにしよう。

今日はココマデ。そろそろ、他人とは明らかに違う「本当の自分」を表現する覚悟ができただろうか。
次回はいよいよ最終回。グループディスカッションをお送りしたい。その後、しばらくブログを休眠することになりそうだが、もし何かリクエストがあればコメントしてほしいと思う。就活カフェもみなさんのリクエストがあればいつでも開催する準備はできている。就活の「良い答え」を見つけるのではなく、「良いコーチ」を得て、成長する。それが一番効果がある方法であり、近道でもあるからだ。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
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(第3回目)どこにも書かれていない、誰も教えてくれない、そして誰もができる面接対策を学ぶ~(第2章)(第3章)面接をイメージして「覚悟」すること!逃げたり、蓋をせずにトレーニングを始めよう! [面接対策]

緊急追加開催決定! 

セミナー&ワーク企画

自分の強みを知り自己PRを完成さ せよう!

日時:2012年12月13日(木)18:30-21-30
場所:麹町・半蔵門周辺の会議室(参加決定者に詳細を連絡)
料金:5,000円(会場使用料、LIFO診断ツール、後日カウンセリングの全てを含みます。ツール購入のため事前の振込みとなります。)

またアクセス数が増えた。きっといろんな人が読んでくれている。どうしようもなく何か手がかりをつかみたい人、これからの活動に期待と不安を持っている人、はたまた楽をするべく「答え」を求めている人、あるいは昨日コメントいただいたような社会人として前向きに生きようとしている人・・・。本当にいろいろだ。でも、なんとなく共通しているのは、「一日も早く結果を出したい!」という短期決戦を望んでいることだと思う。それも、私たちの人生も限られていて、死ぬ日も、時間も、場所も決まっているんだから、逆算するとやりたいことややらなければならないことが山ほどあるので、早く結果を出したい…ということではなさそうだ。どちらかと言うと、早く「安定したい」という想いに近いのだろう。「決まっていない」あるいは「決まらない」状態が「不健全」だとも考えているようだ。こうした「不安定」で「不健全」な状態から一日も早く抜け出したいと思ってしまっている。テレビに映っている就活生、街や駅や電車の中で見かける就活生、キャリアの相談に乗る就活生、…みんなそんな顔をしている。

でも、そんな表情や内心を百戦錬磨の採用担当者は確実に見抜いている。そんな人を採用するだろうか?社会人になればあらゆる問題や難題があなたの前に立ちはだかる。そんな時、「不安定で不健全な状態からとにかく一日も早く抜け出したい」と思うネガティブな人では、それらの問題や難題の解決は期待できないわけで、採用する意欲もなくなるだろう。

そう。こんな時こそ、良い意味で開き直ってほしいと思う。私たちは息をするために生きているのではなく、懸命に生きて+人間として完成し+そして死んでいくんだ と大きな心を持って、就活での成長を楽しんでほしいと思う。横浜隼人の高校球児の言葉「笑顔に(勝利の)女神が降りてくる」にはとても深い意味があると思う。それも単なるつくり笑いではない。高校球児としては血と汗の滲む練習や緊張感のあるイメージトレーニングの成果が笑顔を通じて自然体として発揮されるという意味だ。面接も同じ。しっかりと準備できれば、あとは楽しむだけ。心の底から楽しんで面接を受けることができるように準備を進めよう。もう、「どうしてもこの会社で決めたい」とか「どうせダメなんだろうな」とか、そんな小さい自分は捨て、大地を踏みしめて生きている自分を実感してほしいと思う。きっと、それが実践されれば、自然とオーラが湧き上がる。あなたのことを大切にしたいと思う人だけが、そのオーラに気づいてくれるはずだから。

今日は、「どこにも書かれている」&「誰でも教えてくれる」内容かもしれないが、しっかりと吸収してほしいと思う。


2.面接概要を知る

(1)試験の形式

1)個人面接
企業側1名対学生側1名あるいは企業側複数名対学生側1名の面接。個人が持つ資質・能力、知識の蓄積、学生時代の経験、職業観や仕事観、ビジョンや夢をダイレクトに伝え、アピールするチャンスである。また、企業分析でわからなかったことを聞けるチャンスでもある。

2)グループ面接
企業側1名あるいは複数名対学生側複数名の面接。学生側は2名、3名、4名…10名に及ぶ時もある。個人面接が「合格者の選考」の要素が強いのに比べて、グループ面接は「不合格者の振り落とし=足きり」の場合に使われることが多い。学生側が複数名いることで、1名あたりの時間が短く、発言の自由度も制限され、周りの発言による意見や考え方に大きく影響を受けてしまう。逆に考えれば、短い時間で自分が他人より優れていることを証明する機会でもある。自分ひとりが話し続けるということではなく、短い時間の中でできるだけ深く自分のことを理解してもらう。途中の無駄な言葉やエピソードは一切排除して、いきなり深い地点の話をできるようにする。例えば、サークル活動の話をするのも、メンバーが結束したことや表彰されたことはどうでも良い。サークル活動によって育まれた人間の成長(例えば、「イケテナイ自分に誇りを持つことができるようになった」など)を伝える。残りの時間は他の学生の意見や考え方に耳を傾け学ぶ姿勢を取るように心がける。

3)逆面接
通常の面接では、企業側が主体的に質問を投げかけてくるが、逆面接では学生側が企業側に質問することが主体となる面接である。企業分析の結果で理解したことの確認、関心を持ったことに関する詳細な質問、理解できなかったことに関する疑問や質問をしなければならない。企業研究と企業分析がしっかりとできていないと、何を質問して良いかわからず、通常の面接に比べて遥かに難しい。企業研究と企業分析を進める中で、逆面接をイメージしてまとめておくと、通常の面接にも活かすことができる。

4)その他の面接技法
①圧迫面接
②ロールプレイング面接
③コンピテンシー面接
④プレゼンテーション面接
⑤ディベート面接

①~⑤は読んで字の如くであるが、特に③のコンピテンシー面接は、最近多くの企業が取り入れている技法でなので少し取り上げたい。その人のコンピテンシー(行動特性)を知るために、特定の経験を深く掘り下げていくパターンである。簡単に言うと、「学生時代に力を注いだこと」について、細部に亘り根掘り葉掘り聞かれるのだ。担当者レベルの面接が4回も5回もあり、いつも「学生時代に力を注いだこと」しか聞かれない。「その時どういう判断で、どのような行動をとり、どのような結果が出たのか?その時どう想い、どう考え、どう感じたのか?…」…そんこと忘れたよ~と思うことをしつこく聞いてくる。話の深さが感じられなくなったり、辻褄が合わなくなったりした時点で次には進めなくなる。そして、会社が求めるコンピテンシーを持っている人が採用されることになる。

果して、このコンピテンシー面接、本当に良いシステムなんだろうか。私個人的には大きな疑問を持っている。ウィン&ウインのシステムだと主張する人もいるが、実際はそんなことないと思う。会社の利益や成長に貢献できる人が選ばれていくわけで、結局は会社の都合に合わせた面接形式なのだ。その(学生)個人の未来のことなどあまり考えない。会社が得をするかどうかが大きな基準となる。そんなの単なる「駒」や「歯車」や「ボロ雑巾」じゃないかと思ってしまう。だから緊張なんてすることない。相手は自分勝手に考えているだけなので、「勝手な人たちだ。全く。そんなに知りたいなら教えてあげよう!」と思いながら、自然体に臨めば良い。それらの行動が会社にマッチしているかどうかは、会社が決めること。相手に合わせなくて良い。相手に合わせようと考え始めるところから不幸が始まる。

(2)面接の主な流れ

企業によっても異なるが、面接の流れとしては、

グループディスカッション(ワーク)→
グループ面接→
個人面接(人事担当者レベル)→
個人面接(人事管理者レベル)→
個人面接(管理者複数レベル)→
最終面接(役員レベル) 

と進む場合が多い。途中のプロセスを省略する場合、高度なグループディスカッションやグループワークを途中に入れる場合、同じレベルの担当者と複数回の面接を実施する場合などが見られる。面接の段階が進めば進むほど、主役が「個人」から「企業」に移っていく。つまり、「自由な学生としての個人」から「責任のある社会人としての個人」として取り扱われることになるのだ。


3.実際の面接をイメージする

(1)押さえておくべきポイント

【ポイント1】
個人面接では相手と良好な人間関係を築き、正確な情報を伝達し、理解してもらい、実行してもらうことを心がけよ!これが面接での説得力となる!

【ポイント2】
面接での説得力は、「説明」「信用」「共感」が重要な要素となることを忘れるな!どれひとつ欠けても説得力は失われるのだ!
説明 :テーマの明確化、ロジック(論理性)、わかりやすさ、理由・根拠・裏づけ、コンテンツ
信用 :プレゼンス、姿勢、態度、話し方、服装
共感 :相手を知る、相手の立場になる、相手の意見を聞く、目と耳と心で話す

【ポイント3】
人間として好かれることは大切であるが相手に合わせても好かれるとは限らない。むしろ好かれないことの方が多かったりする。人間の好き嫌いは人によって違うので、好かれる人間になることは難しい。しかし嫌われない努力をすることはできる。新卒採用の場合で考えると、嫌われる人間は、パターンが似通っている。謙虚な姿勢を示せない人、協調性に欠ける人、他人に関心を持てない人、である。

【ポイント4】
熱意と冷静さの両方を持ち合わせること。「明るく、元気に!」面接に臨むことは信じて疑われていない姿勢であるが、それだけでは人の心は動かない。「明るく、元気に!」と同じぐらいの落ち着きや冷静さが必要になる。これらをしっかりと使い分けよ!

(2)マナー

1)マナーとは
相手に不快な思いをさせない思いやりを形にしたもの

2)第一印象を良くすることを心がける
①見た目・話し方に気をつける。これが悪ければ、話の内容を聞いてもらえない。
②身だしなみ:相手から見て「清潔感がある」「キチっとしている」の視点で整える。
③挨拶:自分から先に、笑顔で、元気にする。社内ですれ違う方にも挨拶をする。
    
3)訪問時に気をつけること
①家を出る・・・身だしなみ確認、時間に余裕を持って出発する
②会社の前・・・身だしなみ確認、コート・かばんを手に持つ、携帯電源を切る(時間は時計で管理する)
③受付では・・・15分前には到着、元気に挨拶
「失礼いたします。(おはようございます。)わたくし、○○大学の○○ ○○と申します。
本日、○時の面接でお伺いをいたしました。宜しくお願いいたします。」
④控室で静かに待ち、担当の方が入室して来られたら、立ち上がって挨拶する

4)面接の流れ 

面接での入退室の仕方(例)

入室前
①身だしなみを整える(清潔感)
②歩き方(キビキビ・かかとをひきづらない)
③立ち方(背筋を伸ばしてまっすぐ)
④表情(口角をあげる)

入 室
①ドアを3回ノック(中からの応答を確かめる)
②『失礼いたします』と言った後、ドアを開けて、アイコンタクトをとり一礼して入室する
③ドアを静かに閉め、面接官の方を向いて『失礼いたします』と一礼する
 (荷物を机に置く指示があれば従い、なければ椅子まで持っていく)
④席まで進み、椅子の横で挨拶・一礼をする
『わたくし、○○大学○○学部の○○ ○○と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。(礼)』
⑤席を進められたら、『失礼いたします』と一礼・着席をする

面 接
①座り方(背筋をのばす・2/3くらいに掛ける)
②聞き方(アイコンタクト・あいづち・うなずき・表情)
③話し方(元気に、明るく、ハキハキと、「~です~ます」)
  ・質問に対して、的確に答える(結論から話す、具体例をそえる)
  ・すぐに答えが出てない場合、「はい」と一呼吸おいてから答える
  ・質問の意味がわからないときや聞き取れないときは、
   「恐れ入りますが、もう一度お願いできますでしょうか」と聞き、「失礼いたしました」と言ってから答える
④話の内容

退 室
①面接が終わったら、座ったまま『ありがとうございました』と一礼する
②椅子の横でもう一度『本日はありがとうございました』と一礼する
③ドアの前へ行き、面接官に向かって『失礼いたします』と一礼する
④ドアを開け、礼をしながらドアを閉める
⑤受付の人にも『ありがとうございました』と挨拶をして帰る

この流れの中で結構みなさんができていない点は、入室の②のアイコンタクトである。下を向いたり、目を逸らしてしまったりする。その時点で勝負が終わることもある。あなたの真剣さや本気度をそのアイコンタクトに集中してほしい。「勝負をするためにここに来たんだ!」という想いで、ここはあえて笑顔は作らずに真剣勝負してほしい。目と目が合うまで見つめ続けるぐらいの気持ちでいてほしいものだ。

5) 携帯電話の扱い方
①携帯電話で受ける場合、自分の名前を名乗るように普段から注意しておく
②携帯電話の呼び出し音を落ち着いた普通の音にしておく。
③留守番電話機能をつけておく。連絡があったら早目に折り返す。
④家族に連絡がくる可能性のある企業名を伝え、受け答えを打ち合わせておく。
⑤面接に遅刻しそう。面接を辞退したい。必ずわかった時点で連絡をする。無断欠席は信頼を失う

今日はココマデ。当たり前の話が多かったが、そんな当たり前のことだからしっかりと吸収して、一歩先を行く「工夫」を考え出してほしい。常識やセオリーを理解した上で、自分の工夫を考えることができれば、他人との差別的優位性が顕著になるからだ。「あの人の面接対応はしっかりしているよね。しかも、他人とどこか違うオリジナルがある・・・。次に進んでもらおう。」そう言われよう。次回は、お待ちかねの面接で良く聞かれる質問と対応についての話だ。

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2010-11-17 20:22  nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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(第2回目)どこにも書かれていない、誰も教えてくれない、そして誰もができる面接対策を学ぶ~(第1章)他人との違いを明らかにして、未来の話をする…これに尽きる [面接対策]

昨日久しぶりに更新したら、アクセス数が倍になった。こんなサイトでも関心を持って読んでくれている人がいるのは素直に嬉しい。私の社会人観としては、というか、私が出会った社会人の97%はイケテナイ人である。自分は何者であるか?何のために生きているのか?今、何をしなければならないのか?良くわかっていない。みなさんは、今までは「好きな」友達や知り合いをある程度選択することができた。イヤナ奴やイケテナイ奴を切り捨てることもできたであろう。しかし、社会人になるとそうもいかない。イケテナイ上司、イケテナイ同僚、イケテナイ部下、あるいはイケテそうで実はとんでもなくイケテナイ人と巡り合うことになる。これは表面的なことではない。あなたのことを自分のことのように、いや、自分のこと以上に心配してくれるイケテル上司、同僚、部下なんて100人のうち3人いれば良い方である。私は思う。このブログを継続して読んでくれている人は、私にとっての3%の人だと。そんなみなさんが幸せになれるように、今日も心込めてお送りしたいと思う。


1.面接の基本を学ぶ

(1)面接とは何か?

1)面接は試験ではなく、「コミュニケーションを通してお互いを知る場」である。つまり、お互いが「納得する」ことが一番大切なのだ。しかし、実際の面接ではお互いが納得できる「機会」「時間」「場所」が限られているのも事実である。与えられた貴重な機会、短い時間、狭い空間の中で、お互いが納得できるかどうかが勝負となる。

2)何を伝えるか?…いかにこの会社で自分が生き生きとして働くことができそうか、そして、役に立ちそうかをわかりやすく伝える。

3)何を聞くか?…何を質問するかということではなく、面接を通じて会社の何を知ろうとするべきか?…会社の文化、姿勢、未来の音を聞く。

(2)面接の考え方(面接を受ける前に知っておくべき大きな考え方)

1)企業とは対等の立場であることを理解する

①先方の迫力に圧倒されない
先方はその道のプロフェッショナルなので迫力があって当たり前である。圧迫気味の面接は、その対応力を観察しているだけなので、「言い訳」せずに自信を持って回答するように心がけよう。質問がわからなければ聞き直す(確認する)、応えられないのであれば少々の時間をもらうか「わかりません」とはっきり言おう。とにかく何か応えなければならないという意識は捨てた方が良い。自信がなさそうな、「正直なところ自信はありませんが・・・」「こんな答えで良いのか不安ですが・・・」「正解ではないかもしれませんが・・・」などの前置きは一切要らない。全くの逆効果なのでやめよう。

②面接を試験と考えない
先程述べたように面接を試験とは考えず、コミュニケーションの場として考える。企業も皆さんとのコミュニケーションを望んでいる。皆さんが持つ潜在的なポテンシャル(可能性)を知りたい(引き出したい)と思っている。隠したり、隠れたりしてしまっては意味がない。どんどん自分を知ってもらい、だんだん企業のことをわかっていくプロセスが大切である。「審査されている」と考えるので辛くなり、緊張する。こちらにも選ぶ権利があることを忘れてはならない。選考されているのではなく、選考しているぐらいの気持ちになる。

③謙虚な姿勢を忘れない
ここで言う、「謙虚な姿勢」とは、決して媚(こび)や諂い(へつらい)で相手に合わせることではない。「相手の話に耳を傾けて、自分を変えていく」ことである。つまり、「相手に合わせるのではなく、自分を変えていくこと」。「自分はダメです。対した経験もありませんし。他の人を選んでいただいた方が良いかもしれません。」…これは謙虚ではない。相手の話を尊敬の気持ちで聞き、ダメな自分を変えていこうと決心をして、こんな自分にもチャンス与えてほしいと願うことが謙虚な姿勢である。また、「謙虚になる」と「謙虚である」は違う。「謙虚になる」は、「いつも謙虚でないから謙虚になる」ということになるからだ。自分の存在そのものが「謙虚である」ように、いつも人の話に耳を傾けて、自分を変えていけるようにしよう。それは「流される」ということではない。自分の軸をしっかりと思った上で、自分を革新・改善していくことだ。

④意味のわからないことは必ず聞き直す
意味のわからない質問、意味のわからない説明、意味のわからないプロセスについては遠慮せずに聞くようにする。「現時点まで良い感じで進んでいる。あとはあなたの判断次第になるだろう。」・・・これって内定???就職活動を止めたら内定??就職活動を止めると宣言した時点で定員に至ってなければ内定?いったいどれだ。キャリアオフィスに相談しても、それまでの経緯や言い方によってなんとでも取れるから判断できない。はっきり聞こう。ただし、聞き方には注意。「それって内定ってことですか?」とは聞かない。例えば「ここまで多くのチャンスを与えていただきありがとうございます。ところで、私が何を判断すればどのようになるのでしょうか。」と聞こう。

2)他人とは違うありのままの自分を知ってもらう機会と考える

①企業に知ってもらいたい自分を自分らしく表現する
マニュアルどおりや台本の棒読み状態の自己PRや志望動機では何も伝わらない。自分の言葉で、自分らしく、本当の自分をわかってもらうようにする。グループ面接などでは周りを意識し過ぎて本当の自分を見失うことがある。他人との差別化を図らないといけないので周りと違うことは良いことだと思うようにしよう。周りがこう言っているから自分もそのような感じのことを言おうというのが一番ダメ。周囲が自分よりも「大きい経験」をしているように思えてしまい自信を失くしてしまう人もいる。大きい小さいではない。経験の大きさに関係なく自分の魅力を最大限に伝え切ることができるようにしよう。あなたを必要と考えてくれる人は、ちゃんと聞いてくれている。

②サクセスストーリーが良いわけではない
学生時代に力を注いだことを聞いていると、サクセスストーリーやハッピーエンドな話しが多すぎて、どこかとても不自然のような気がする。どのような活動でも、目標は達成したとしてもそこには必ずと言っていいほど課題や教訓が残っているはずだ。失敗談や解決しなかったことの方が、自分らしさを表現できる場合もあるので、無理矢理サクセスストーリーに仕立て上げる必要もない。学生時代に残した課題を社会人として克服したいと宣誓するのも良いと思う。
一方、学生時代に力を注いだことが、チームの建て直しや対立の改善に焦点が当てられているものも少なくないが、これもダメ。「・・・悔しい思いをした。そこでチームと話し合い、解決策を話し合った・・・」など、やろうと思えば1日で解決してしまうような課題が登場するパターンだ。 ありのままの自分を知ってもらうには、その後にどのような活動をして、成果を出して、目標を達成したかを言わないと自分を伝えたことにならない。

③自身の価値観(大切にしていること)を伝える
「こんなふうに生きてきた」「これを大切に生きている」「こんな夢を持って生きてゆきたい」などで人柄を表せる。自己PRなどで適当な強みを表明するよりも、このような価値観を語った方が自分らしい場合もある。「私は粘り強いです!」ではなく「父親の影響を受けて粘り強さを大切に生きてきた」の方が伝わる。というのは・・・企業が知りたいのは、状況によって変化する「あなたの強み」でなく、いつもどんな時も変わらない(不変の)「あなたの価値観」である場合が多いからだ。

④将来や未来の話をする
未来の話ができる人間は魅力的で、存在感(プレゼンス)がある。過去の原点を意識したり、現在の自分の力を証明したりすることも大切だが、真剣に考えた未来の話であれば自ずと過去も現在も見えてくる。未来のことを真剣に考え、表現できるように日々努力しよう。まずは、ノートに「自分は何をしている時が一番幸せなのか?→それはなぜなのか?→そのためにはどのような社会人になるべきなのか?」をいろいろ書き出してみる。例えば、寝ている時→全てがリセットされる瞬間だから→いつも新鮮なアイデアを持って革新を考えていけるような「変化できる自分」であること・・・等など。「何がやりたいかわからない」とは言わず、諦めずにいろいろと書き出してみよう。どうしても自分の幸せがわからない人は、不幸せなことややりたくないことを考えて、それらを裏返して考えてみよう。

3)会社の価値観を知る機会と考える

①会社の質問や対応に企業文化が凝縮されている
会社の拘りを観察する・・・個人に拘るかあるいは組織に拘るか?過去に拘るか現在に拘るか未来に拘るか?競争に拘るか協力に拘るか?常識に拘るかチャレンジに拘るか?国内に拘るか海外に拘るか?能力に拘るかポテンシャル(可能性)に拘るか? 自分が会社に観察されているように、会社との接点を通じて会社の動きを細かく観察する。観察すればするほど、企業文化が見えてくる。例えば、1次面接に自分と年齢差のない若手が出てきたとすると、そこから見える企業文化は①若手に仕事を任せている②(誰もがわかる)表面的なことで判断する③年功序列でマネジメントへの距離が遠い、等が見えてくるだろう。内定で脅迫的な拘束をする会社も多々あるが、そういう会社は入社してからもいろいろな脅迫を仕掛けてくるだろう。しっかりと会社を見つめよう。

②企業理念の浸透度を検証する
社員への企業理念の浸透度はモティベーションの高さ、意思決定の早さ、帰属意識の強さに直結する。このモティベーションの高さ、意思決定の早さ、帰属意識の強さがマネジメント(経営者や管理職)への信頼、チームワークの良さ、仕事への誇りなどの「やりがい」や「働きがい」につながるとも言われている。方程式的には、「企業理念が浸透していない→仕事へのやりがいを失う」ということが言える。さらに重要なことは、企業理念の浸透は、経営者にとっての重要な役割である。面接で登場する様々な社員が企業理念を理解して動いているのか、最終面接で登場する(だろう)経営者が本気で経営理念を浸透させようとしているのかを理解することを心がけよう。

③企業の強みを理解して強みの中の強みを特定する
他社にはない強み(差別的優位性)は何なのか?それはどのような企業の価値観、企業文化、社風などによって育まれたものなのかを観察する。そして、その強みの中で今後の展開や競争を勝ち抜いていくための強みを特定していく。企業研究・分析の成果を、面接でのコミュニケーションを通じて検証していく。

④今後会社が展開していく事業を探る
皆さんはこれから働く人なので、当然これからの会社がどうなるかを知らなければならない。しかし、今後の事業の展開の詳細については、実質的に企業秘密のこともあり、容易に知ることはできない。そこで少なくとも方向性(国内か海外か?拡大か縮小か?集約か独立か?内製か外注か?・・・)について知ることができるように説明会、面接でのコミュニケーションや質問などで聞けるようにしよう。

4)この会社で実現できる(貢献できる)ことを伝える機会と考える

①志望動機のコアの部分となる
自身の特性、資質、知識、能力、経験などの強みを生かせること、それらの自身の強みやそれらを伸ばすことで(将来的に)実現できることを表明する。

②実現できること(貢献できること)の正誤は問われない
物理的に実現可能なことでなければならないが、真面目に考えたのであれば、本当に生かせるかどうかや実現できるかどうかは面接での判定にほとんど影響しない。

③何を実現できるか?誰(何)を対象に実現できるか?どのようにして実現できるか?を考える
抽象的ではダメ、具体的過ぎるのもダメ、コンセプトを語る。コンセプトとは概念ではない。思想であり、ポリシーである。そこには、他社との差別的優位性が生まれる。それらを考えることが「熱意」となって表れる。「頑張ります、貢献します、何でもします」は熱意ではない。熱意はコンセプトの表明!これに尽きる。また、数年前までコンセプトは「売上高貢献」のためであったが、最近では「利益創出実現→社会貢献」に変わってきた。

何を?(What)→誰に?or誰と?→どのように?
【例1】
海外商品流通→
アジア→
営業マンとしてのニーズ把握、海外事務所員としてのネットワークの拡大

【例2】
人材育成→
社員→
実際にいろいろな業務を経験して人材育成ニーズを知り、育成をプログラム化する
【例3】
付加価値を提供できるセールス→
お客様→
顧客満足度に拘りを持つセールスマンとしてその人の幸せを真面目に考える

【例4】
世の中を変える商品を企画する→
日本人&世界人→
常識の殻を破り、ゼロベース発想を大切にして世の中のニーズを観察する目を養う

④それを実現するためのキャリア・ビジョンを明確にする
コンセプトの実現までにどれぐらいの時間がかかりそうか?どのような知識・能力・経験が必要となるのか?を表明できるようにする。

(3)先輩の失敗から学ぶ

1)「求められる人物像」に合わせすぎて本当の自分を出せなかった
こう言えば気に入られるのではないか、ああ言えば嫌われるのではないかということを勝手にイメージして、本当の自分を置き忘れているパターンである。気に入られるように振舞って、本当に気に入られたとしても、その会社に入社すれば、気に入られるように振舞わないといけなくなる。本当の自分を出して落とされたのなら、悔いは残らない。むしろ採用されなくて良かったと思えるようになる。

2)自慢話を語るだけで「いかに役に立つか」 が伝わっていなかった
自慢話を延々とするが面接官が反応しないパターンである。途中からは聞いていない。面接官は「だから何?」と聞きたいのだ。その経験の中で成功につながった自分のチカラが今後どのように進化して会社に貢献していけるようになると考えているかを知りたい。多くの学生の面談を通じて、同じような自慢話を延々と聞かされている面接官のことも考えて、「だから何?」と言われないように「だから何?」を先に言ってしまうことも効果的だ。

3)イメージだけで語ってしまい中身が薄いことを指摘された
企業のHPやパンフレットをチラッと見るだけで企業分析を終わらせているパターンである。関連する書籍や経済雑誌は一切読んでいないし、OBOGにも会っていないし、勉強会や説明会にも参加していないので、薄っぺらのことしか話せないので、面接でのコミュニケーションが続かない。だから次の面接には進めなくなる。

4)最初から最後まで3つの準備不足(勉強不足、観察不足、行動不足)に悩まされた
就職活動では、毎日が勉強、毎日が観察、毎日が行動である。自分にチカラが足りないと自覚している人ほど、毎日の勉強、観察、行動が大切になる。友達と必要以上に選考状況の情報交換をしたり、無駄な就活イベントに毎回参加したり、ミンシュウの内定速報を気にしたり・・・そんなことをしている間に大切な時間は過ぎ去っていく。他人がそんな無駄な時間を過ごしているうちに、自分は効果的に勉強、観察、行動することで正に差をつけるチャンスでもある。

5)圧迫面接で喧嘩腰になったり、泣いたりして、冷静に対応できなかった
実際のところ圧迫面接はそんなに多くない。本当の自分で勝負していないから、質問に応えられず「圧迫」に感じているだけケースがほとんどである。確かに、ストレス耐性が採用の要件になっている企業や昨今のメンタル面での疾病の増加に対応するために圧迫面接を採用している企業も存在する。その場合でも、わざと圧迫しているので、冷静に対応すれば良い。そこで喧嘩腰になったり、泣いたりしてしまっては、相手の思うつぼである。

今日はココマデ。次回は面接の方式や流れを学ぶ。1日少しずつでも良いから成長しよう。このブログをプリントアウトして重要だと思うことにマーカーして、就活ノートに貼ろう。「今更!」なんて、おっさん&おばさんくさいことを言わず、就活ノートを作っていない人は、今日からでも良いから始めよう。その一歩があなたの大切な一歩になるんだから。確実に。私にとっての3%にあたる人は、今からノートに買いに行く。そして、今日が白紙でも、明日もっと素敵なノートを見つけて、ノートをうまく使い分ける人だろう。

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2010-11-16 17:41  nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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どこにも書かれていない、誰も教えてくれない、そして誰もができる面接対策を学ぶ~(第0章)残念ながら、ごまかし、ごまかしでは逃げ切れないのだ! [面接対策]

緊急追加開催決定! 

セミナー&ワーク企画

自分の強みを知り自己PRを完成さ せよう!

日時:2012年12月13日(木)18:30-21-30
場所:麹町・半蔵門周辺の会議室(参加決定者に詳細を連絡)
料金:5,000円(会場使用料、LIFO診断ツール、後日カウンセリングの全てを含みます。ツール購入のため事前の振込みとなります。)

久しぶりに更新しようと思う。全く更新していないのに結構なアクセスがあるのに驚いている。確かに、100年に一度と言われる大不況はまだまだ続きそうで、特に就職は年々厳しい状況となっている。でもこんな時期だからこそ、「楽しく」「充実した」「人間としての成長が期待できる」就活にしよう。いつでも、いつまでも、どんなときも、私は就活生が幸せになることを祈り続けたいと思う。この祈りが届いているのか、届いていないのか、そんなことはもうあまり考えないことにしている。ただ、祈り続けようと決めたからだ。

今週は、数回に分けて、先日ある大学で実施した面接・グループディスカッション対策のセミナーのテキストをご紹介したいと思う。

面接・グループディスカッション対策セミナー~本当の自分を表現する覚悟を決めよう~

今日の講師
立山桂司(たてやまけいじ)1986年大学を卒業後、国際開発のコンサルティングファームで途上国援助の仕事に携わる。2002年には、人事担当役員として難関といわれている若手コンサルタントの採用・人材育成・若手人材ネットワーク拡大に従事した。2006年には、自らコンサルティングパートナーシップを設立してCEOに就任するとともに、立命館大学キャリアセンター・キャリアオフィスで国際人材輩出のためのプログラムの専門職員として勤務し、就職対策アドバンスプログラムや就活支援プログラムの企画・立案・実施・評価に3年間に亘り携わった。同時に、就活応援ブログ「就活テクニックABC!~就活にテクニックはいらない」を公開している(現在、書籍執筆準備のため更新保留中)。現在は、国際開発コンサルティングファーム 合同会社適材適所(適材適所LLC)の代表を務める。


講師から、セミナーを始める前のメッセージ

着飾る必要は無い!毎日成長し、「今の自分 + α」で勝負しよう!


面接を受けるのが怖いという学生が多い。できることなら、ちょっと綺麗に飾りつけた自分で逃げ切れるものなら逃げ切りたいと思う。でも現実はそんな甘くない。同じように考えたあなた方の先輩のおかげで、企業の人事の人も騙され続けて成長したからだ。全ての着飾った着包みが剥がされて、丸裸にされる。だから、始めからそんなに綺麗に飾りつけなくても、ありのままの自分で勝負すれば良い。できる先輩もイケテルOBOGもそう言っていた。でも本当に今の自分で勝負できるだろうか?考えてほしい。残念ながら今の自分のチカラでは、この100年に一度と言われる大不況での就職活動をおそらく突破できない。ならば、どうすれば良いのか?着飾る必要は無いが、今の自分に加えて、「毎日の成長」がほしい。昨日より今日、今日より明日、明日より来週、来週より来月、確かに成長して「今の自分+α」で勝負してほしいと思う。+αのチャンスはいろんなところに転がっている。朝、缶コーヒーを我慢して日経新聞を買って理解できそうな記事を探して読んでみる。昼、図書館に行って日経ビジネスのバックナンバーでトヨタのことを研究する。朝か昼に面接対策セミナーに参加して面接のヒントを得る。夜に先輩やOBOGの話を聞く時間を作る。こうして、毎日毎日、成長すれば、いつの間にか逃げたいと思わなくなる。逃げないので、しっかりとつかまえてくださいよ!と願うようになる。

このセミナー勉強すること

1.就職活動をしなければならない本当の理由をもう一度考えること
2.面接を通じて「自分を伝えること」と「企業を知ること」の考え方を理解すること
3.面接の方法やプロセスなどを知り、実際の面接での対応の方向性を考えること
4.実際の面接での質問を知り、どのように回答すれば良いかイメージすること
5.今後の面接の対策を理解し、今日からトレーニングを始める決心をすること
6.グループディスカッションの目的、内容、流れ、審査基準、問題例などを知ること
7.グループディスカッションでの自分の役割を意識してグループとして成果を出すことをイメージすること


0.面接対策を始める前に・・・なぜ働く?なぜ就職活動?そして、なぜ面接対策?

(1)なぜ働くのか?
これは、エントリーシートや面接でもよく聞かれる問いである。そろそろ真剣に考えておこう。例えば、単純に考えるとこんな答えになる。
①お金を稼がないと生きていけないから
②そういう年齢になったから
③周りのみんなが働いているから

アルバイトやフリーターでもお金は稼げる。働くことに適齢期などない。周りの親類や友達のことだけではなく日本や世界に目を向けるとみんながサラリーマンをしているわけではない。
これから30年以上も社会人として働く意味は、そんな単純なことではない。深く、深く、考えてみよう。スタートは単純で良いので、そこから深く掘り下げてみる。例えば、①の「お金を稼がないと生きていけないから」と思うならば、生きてどういうことを実現したいのか?を考えてみる。その答えが「いろいろな人と出会い、その人たちと幸せの空間を共有したい」とする。それが仕事は関係ないことをイメージしたとしても、「いろいろな人と出会い、その人たちと幸せの空間を共有したい」ことは、働く社会人としてもとても大切なことと言える。紙にどんどん書き出して、「なぜ、働くのか?」の答えを探してみよう。その答えは、ひとつではないし、時間とともに変わっていく。でも・・・最終的には…「世のため、人のためになることをする」ことにつながっていくだろう。

(2)なぜ就職活動をするのか?
これは面接で直接的に聞かれることはないが、その間違った答えはあなたからオーラとして湧き出ている。
①一日も早く内定がほしいから
②就職しなければならないから
③みんながしているから

言葉とは裏腹に、これらの「本気ではないオーラ」が出ている人を企業はどう思うだろう?魅力的に思うだろうか?一日も早くこの人と一緒に働きたいと思えるだろうか?今一度、「なぜ就職活動をするのか」を考え直して、「本気のオーラ」を湧き立たせよう!
就職活動が始まればわかるが、毎日毎日、毎回毎回、自分のイケテナサを感じることになる。それに背を向けたり、蓋をしたくなったりして、本当の自分を出せなくなり、綺麗な自分を演出するようになる。それでは就職活動は益々うまくいかなくなる。自分を綺麗に見せていることも「嘘つきなオーラ」として湧き出ているからだ。自分のイケテナサとしっかりと向き合って、毎日毎日、毎回毎回、人間的に成長すること・・・それが就職活動なんだ。

(3)なぜ面接・GD対策をするのか?
この面接・GD対策セミナーに参加して、話を聞いただけでは、面接・GDに対応できるようになることはない。それでは、なぜ面接・GD対策が必要なのか?
①自分を良く見せるため
②内定を取りやすくするため
③面接で聞かれることの答えを準備しておくため
自分を良く見せても、よく見せていることは簡単にバレている。面接でうまく話せても内定を取れるわけではない。面接での棒読みや取って付けたような模範解答は、最も評価が低い。今日の面接・GD対策セミナーで何が変わるのか?「本当の自分を表現する覚悟ができる」・・・ただそれだけのことだ。

今日はココマデ。明日は面接の基本をお届けしたい。

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2010-11-15 13:21  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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就活で意識する幸せの見つけ方~適材適所を選択しよう~ [面接対策]

11月14日(土)に国際協力キャリアフェア2009が開催される(http://www.international-careerfair2009.com/)。国際協力を志す学生や社会人を支援するために、国際協力や国際貢献に関連する国際機関、研究機関、開発コンサルタント、NGO、大学院、民間企業等の組織がブース出展し、キャリア形成に役立つセミナーやワークショップも企画されている。

私が統括するコンサルティングパートナーシップであるインターワークス適材適所事業部も昨年に引き続き出展することになった。昨年は立命館大学キャリアオフィスと共同して出展したが、自分の母校であるのに残念であるが国際人材の輩出をあまり真剣に考えておられないので、今年は単独で出展することにした。

それにしても、適材適所事業部って何?とよく聞かれる。不思議なことにお店に行って領収書を発行してもらうために、「宛先はテキザイテキショでお願いします」というと、「テキザイテキショってどんな漢字でしたっけ?」という答えが返ってくる。この世の中?いや、この日本?いかに適材適所に生きていないか、生かされていないかがよくわかるでしょ?

辞書には…「人の能力・特性などを正しく評価して、ふさわしい地位・仕事につけること。」と表現されている。社会人としてはとても大切な価値観であると考えている。学生の皆さんでも、クラブ・サークル活動、アルバイト、ゼミの社会の中でもこの適材適所が大切と思わないだろうか。

最近の有名企業(必ずしも優良企業とは言ってないのでご注意を)ではコンピテンシー(行動特性)面接が流行っている。学生時代に力を注いだことをどんどん掘り下げて、その人の行動特性パターンを見極めるのである。コンピテンシー面接の穴は?いや罠?は、その企業にはプラスをもたらすことになるかもしれないが、その個人の幸せには直結しないことである。リクルート星人がコンピテンシー面接を採用しているのも頷ける(ウナヅケル)のである。

コンピテンシー面接で企業にプラスをもたらす採用をした会社は数年経つと困ることになる。企業にはプラスをもたらしても、必ずしも個人にはプラスにはならず、その個人は辞めていったり、病気になったりする。だから、企業と個人の双方が、個人の適材適所を見極めることがとても大切なのである。有名企業が必ずしも優良企業ではない証がここにある。皆さんも面接を通じてコンピテンシー面接をされていると感じたら、要注意である。適材適所に生きていける&生かされる会社をしっかり探そう!

ちなみに、11月14日(土)国際協力キャリアフェアでは、ブースとは別にキャリア形成のセミナーとして13時00分~13時50分まで、「国際協力業界への就職 ~書類審査と面接試験の突破の秘訣」のセミナーを担当することになっています。国際関係の企業や組織を(将来的にでも)進路として考えている方は、是非遊びに来てください(ただしフェア参加には事前の登録が必要のようです)。

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2009-11-01 15:29  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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自己PRを証明する実績やエピソードはピカピカじゃないといけないの? [面接対策]

自己PRに出てくるエピソード

前回は、面接で効果的に自己PRをするために、簡単に全体を表す自己紹介から始めるのはどうかという提案をした。今回は、自己PRで話す「自分の強み」を証明する具体的な実績やエピソードはどのようなことをどの程度話すべきかを考えていきたい。前回の記事を読んでない方は、まず http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-07-15 を読んでほしい。

エピソードの数と深さ

そもそも、自己PRでダラダラとエピソードを話すのは賛成できない。リクルート星人は「自己PRでは、自分らしいエピソードを詳しく話して、自分のことをわかってもらおう!」と言っているが、本当にそうなのか?一つの実績やエピソードを聞いて、本当に自分のことがわかってもらえるだろうか。

例えば、結果にこだわる粘り強さをセールスポイントとする人がいて、自己PRで塾講師として生徒の成績が上がるように、小テストや生徒とのコミュニケーションを粘り強く繰り返して結果につなげたことを話したとする。

こう言われると私なら、大学内での活動で「結果にこだわる粘り強さ」はどんなことに発揮された?最近の出来事で「結果にこだわる粘り強さ」が発揮されたことは何?と質問したくなる。質問できる時間があれば良いが集団面接などでは時間がないので疑問を残したまま終わってしまうこともある。しかも、高い時給をもらっているのだから小テストなどの工夫や最低限のコミュニケーションは粘りによるものではなくて当然のことだろうと思ってしまう。また、もしそれらの大学内での活動や最近の出来事についての質問にスムーズに応えられないとすれば、自分の強みを考え直した方がよいだろう。自分の強みを間違っている可能性が高いからだ。

それではどうすれば良いのだろう?私の提案としては、「結果にこだわる粘り強さ」について、簡単にいくつかの実績やエピソードを紹介して、その中からアピールすべき「結果にこだわる粘り強さ」について「少しだけ詳しく」話せばどうだろう?そしてその「詳しく」は、決して活動や行動の派手さや小手先の工夫ではなく、その人の本当のチカラとそのチカラがその企業や組織への貢献につながるレベルのことでなければならない。つまり、ピカピカに光っている気がするような目立つだけのエピソードではなく、これから磨けば光るような潜在性を感じ取れる意味のあるエピソードを準備したい。

少なくとも(内容にもよるが)小テストは小手先の工夫に映ってしまうし、時給の範囲内であろう。やはり、この場合は、(最低限ではない=時給の範囲外の)コミュニケーションが重要なんだと思う。そこに存在したコミュニケーションがどのように自分らしいのかをしっかり伝えなければならない。

例えば、『・・・その結果にこだわる粘り強さは、大学生活の中では塾講師のアルバイトでの生徒とのコミュニケーション、学部主催のゼミ研究の発表会に向けての大量の資料収集と整理、軽音楽サークルでの難しい曲へのチャレンジなどに発揮されました。特に塾講師でのアルバイトでは、成績の悪い学生さんを担当するほどチカラが湧いてきました。それは自分がかつてそうだったように、「何がわからないかをわからない」という気持ちがわかるからでした。やる気を引き出すことと成績を伸ばすことを目標として、時間を忘れるほどに「わからないこと」を粘り強くわかるようになるまで一緒に探し続けました。・・・』となる。

エピソードの長さ

この例でも少し長すぎる一歩手前のところだろう。もしこの後に、「学生時代に最も力を注いだことは何ですか?」と聞かれたら、やはり塾講師のアルバイトになってしまう場合は、話が少し被ってしまう。少しぐらい被った方が覚えてもらえて良いのだが、同じ内容のことを2度言わなければならないようでは被り過ぎである。どうしても大きく被ってしまう場合には、学生時代に最も力を注いだことについては、「成果」や「成長」の話を中心にすることになるだろう。

いずれにしてもエピソードの長さは程々にした方が良い。何人も面接していると、同じよう塾講師の話、同じようなサークルの話、同じような留学の話…が繰り返され、失礼な言い方をすると、話に飽きてしまうのだ。居酒屋でのアルバイトの話が続くと、「早く冷たいビールとヤキトリで・・・」なんてことを考えてしまう。だから「少しだけ」で良いのだ。もっと詳しく知りたくなれば、質問して確認するのでご安心を。

エピソードの大きさ

エピソードの一つや二つぐらいならいくらでも脚色できてしまう。そのエピソードから推測して自分を知ってもらおうなんて、あまりにも横着すぎる。しっかりと自分を分析すれば、エピソードなんていくらでも出てくる。「結果にこだわる粘り強さ」を持っている人は、今日も昨日も毎日毎日それに近いことがあるだろうし、自分の将来のイメージの中でそういう自分を描いているはずである。大きい、小さいは関係ない。歯を白くするために1時間歯を磨き続けることもそのひとつであろう。それは健康な自分を印象付ける最も大切なことかもしれないからだ。

どうしてもエピソードとなると大きいことを言って印象付けたくなるが、小さいことの方がその人の良さが浮き出たり、その小さいことの感性が仕事には重要だったりするのである。あまり大きい、小さいは考えず、自分らしさを表せるエピソードをいくつもいくつも思い出し、毎日毎日の活動の中から自覚してほしいと思う。

強みの条件

24時間「結果にこだわる粘り強さ」を発揮しているということはないと思うし、実は関心のないことにはものすごく粘り弱いかもしれない。全てのことに対して「結果にこだわる粘り強さ」が発揮されている必要はない。特定のことでも良いと思う。例えば、「他人に大きな影響を与えることができることについて」「結果にこだわる粘り強さ」を発揮できる(あるいは価値として大切にしている)となる。むしろこの方がわかりやすい。歯を白くするために1時間歯を磨き続けることも、やはりこの人の強みを表すエピソードなのである。いや、ホント。

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2009-07-23 14:45  nice!(2)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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自己PRの始まりは本当に「私の強みは…」で良いのか? [面接対策]

わかる人のために

前回の記事でコメントを受けたことについて、言いたいことは多々あるが、言わなくてもわかる人にはわかるし、わからない人には結局伝わらないと思うので、何も言わないことにした。正直もう止めようかと思ったが、わかる人のコメントを読んで、わかる人のためにもう少し続けたいと思った。それでは、気を取り直して・・・

プロポーザル

国際開発コンサルタントの仕事の受注は、発注者が指定する「プロポーザル」という技術提案書の企画競争で勝たなければならない。いわゆる注文生産ではないので、企画競争に負ければ、提案を書くための先行投資としての調査やプロポーザル作成の人件費や材料費などが無駄になり、「仕事がない」状況にも追い込まれる。

私、ちょっとプロポーザルには煩い(ウルサイ)。というか、考え方やそこにかける想いを文章にするのが好きなのである(ブログの読者からは日本語が下手と指摘されたが)。以前、国際開発コンサルティング企業では大型プロジェクトの調査業務に関するプロポーザルの全てを監修していた。現在は、大型プロジェクトではなく、個人のキャリアで勝負するプロポーザルのクオリティコントロール(品質管理)をしている。

大型プロジェクトのプロポーザルは、会社としての業務実績、業務の方針・方法、業務従事者の経歴などで構成され、ページにすると100ページを超す大作になる。章立てとなっているので、審査者はどこから読んでも良いことになっている。章立ての配点などは決まっているが、審査者によって厳しく見ないといけない章や節を重視する場合などは、実質的にそこから読み始めるだろう。

しかし、個人のキャリアで勝負するプロポーザルは5~10ページに限定される。大型プロジェクトのそれよりも1ページの重みがはるかに大きい。しかも一番始めのページにアタッチする「推薦理由書(1ページ)」と最後のページの「類似業務の経験(3ページ)」で99%が決まると言われている。中でも、推薦理由書が登竜門のようなものであり、その文章がダメだとその先に進めない感覚がある。その推薦理由書は、「推薦理由」「類似業務経験」「海外業務経験」に分かれていて、各400字程度でまとめることになっているが、「推薦理由」が全てと言っても過言ではないだろう。つまり、志望動機を重視するイケテル企業のエントリーシートのようなものだ。

審査者がすべてそうではないが、読み始めて関心が無くなったり、日本語の意味がよくわからなくなった時点でその先はほとんど読んでいないような感じである。それは、プロポーザルに不合格になった場合のデブリーフィング(評価結果フィードバック)の結果を聞けばその話し方から推測できる。

なので、この推薦理由を書く時は、対象者のキャリアを時系列的に説明するものの、できる限り伝えたい資質・能力や経験を優先的に表現していく。しかも、読み手を混乱させないような日本語を使い、最後まで飽きさせずに読み切ってもらう工夫に心血を注ぐのである。

キャリア重視のプロポーザル

数年前まではキャリア重視のプロポーザルも大型プロジェクトのプロポーザルの影響を受けて、業務従事予定者の推薦理由として、歯の浮くような意味のない美辞麗句が並び、中身とは関係なく学歴やプロジェクト実績などネームバリュー重視の言葉のオンパレードだった。当時からそんな意味のない褒め言葉は不要である、いや、減点の対象となると考えていたので、日本?の中で一番早くスタイルを変えたと思っている。人を褒めるのを止めて、そのプロジェクト業務を効果的に進めるために業務従事予定者がいかに適材適所な人材なのかを説明するようにした。

つい先日も今年の4月に入社したキャリアも実力もあるコンサルタントのプロポーザルをチェックしていた。チュニジアの科学技術研究のプロジェクト事前評価業務である。そのコンサルタントは4月以降、数件のプロポーザルを提出していたが、そのクライアントが発注する海外プロジェクトの評価業務実績がないという理由で選考されなかったことをデブリーフィングで知った。

そのコンサルタントは確かにそのクライアントの海外でのプロジェクト評価業務の経験はなかった。しかし、海外から来る研修員(公務員)に対してプロジェクトの計画立案、進捗管理、評価手法を教え、研修員が帰国後にその国でプロジェクトを提案できるようなトレーニングをこれまでに何度も請け負っていた。しかも、その(落とされた)クライアントからである。海外での評価業務の経験はなくとも、評価手法については深く理解しているし、対象者との合意形成を図りながらプロジェクトの計画を確認していく作業には十分に力を発揮できる。何よりも、「良い仕事」をしてくれる予感があるので、できるだけ早いタイミングで仕事を受注してほしかった。

そこで考えたのは、やはり「思ったよりも相手に伝わっていないようだ。あまりにも伝えたいことが先行してしまい、相手が本当に知りたいと思うこの人の実力や業務の実施能力が伝え切れていない。もっとバランスよくこの人の全体を見せてから、その中でも強調すべきことをアピールしても良いのではないか?そしてその強調すべきことは目立つことではなく意味のあることでないといけない。」ということだった。

まずは、これまで先行させてきた「目立つ」海外業務についてはクライアントによるプロジェクトの評価業務ではなかったため、強調するのは止めにした。バランスよく全体を見せるために、専門性の幅の広さ、英語・フランス語の対応力、そして研究所での勤務経験から研究成果を取りまとめる調整能力を見せることにした。

そして、プロポーザルとして配点の高い「類似業務3件」については、あえて先ほどあげた国内での研修業務をトップに持ってきた。一般的には海外業務のプロポーザルを書く場合に国内の業務経験で勝負するのはリスクが高いと言われている。いくら国内業務を頑張ってやっても、海外業務で通用するかどうかは疑問なところが大きく、高い評価を望めないからである。しかし、この業務を進めるための「しっかりとした理論を持ち」「周囲の合意形成を図りながら」「ドキュメントや報告書をまとめる」などのチカラを最も表現できるのは、やはりこの業務だった。

しかも、そのクライアントはこの研修業務でのこの人のパフォーマンスを高く評価していた。考え方によっては、海外から来る研修員に対するトレーニングの空間は言わば「外国」であり、このパフォーマンスは本当の外国でも通用すると確信していた。

結果、見事に受注することができた。良い仕事ができるように外国で頑張ってほしいと思う。

自己PRの「始まり」パターン

さて、今日は自己PRの「始まり」について考えてみたい。これまでも自己PRについては、何度も書いてきた。他人との差別化を図ることができる自分の強みとその特徴を表明しよう!と言ってきた。いろんなマニュアル本を見ても「…まずは自分の強みを話し、その後にそれを表すエピソードを詳しく話す…」というようなことが書いてある。そのマニュアル本の考え方には賛成できないが、やはり「強み」を先に話すということでは共通しているところがある。

先日、模擬面接をしていて強く感じたのだが、本当に自己PRの始まりは「私の強みは…」で良いのだろうか?ということである。いろんな強みを聞いたが、どうも当たり前のことだったり、あるいは、たった一つのエピソードから抽出された偶然だったり、「その続きを聞きたい!」と思わないのである。

それでいろいろ考えてみたところ、先ほどの私の国際開発コンサルタントとしてプロポーザルの書き方に辿り着いた。…「思ったよりも相手に伝わっていないようだ。あまりにも伝えたいことが先行してしまい、相手が本当に知りたいと思うこの人の実力や業務の実施能力が伝え切れていない。もっとバランスよくこの人の全体を見せてから、その中でも強調すべきことをアピールしても良いのではないか?そしてその強調すべきことは目立つことではなく意味のあることでないといけない。」…の「…もっとバランスよくこの人の全体を見せてから…」の部分である。

自己PRへの自己紹介の取り込み

そう。まずは全体をバランスよく見せるということが重要なのだ。そこで少し思い切った提案をすると、「私の強みは…」と言う前に、自己紹介を簡単にすればどうだろう?以前のブログで書いたが、自己紹介と自己PRは違う。「自己紹介してください」と言われても、皆さんは自己PRしてしまう就活病にかかっている始末である。その逆を考えてみる。「自己PRしてください」と言われて、少しだけ前置きとして自己紹介するのはどうだろうか?自己紹介もひとつの自分を売り込む手段であるからだ。

例えば…「まず、少しだけ自己紹介させてください。私は大阪出身で小さい頃からスポーツと音楽が好きで、それを通じて多くの友人に恵まれました。それらの友人とのコミュニケーションを大切にしたいとの想いから大学ではコミュニケーションを勉強するためにR大学の社会学系学部に入り、社会心理学を専攻しております。大学では留学、音楽のサークル活動、ゼミ活動などに積極的に取り組み充実した学生生活を送ることができました。現在は、人のためになる仕事そして達成感のある仕事ということを軸にして就職活動を進めております。それでは、PRに移らせていただきますと、これまでの人生を振り返りますと、やはり自分の強みは・・・」

というPRはどうだろう。30秒もかからない。約2分間のPRが許されるとすれば、30秒の自己紹介があっても良いと思わないか?この自己紹介導入によって以下のような効用が考えられるからである。
(1)違和感なくまずは自分の事実を話すことで極度の緊張から開放される。
(2)審査者が書類を確認しながら経歴などを目で追って、これから話すことをメモに取る準備をする時間を与えることができる。
(3)自己PRの本体部分の説明の前提として、学生時代を簡単にイメージさせることができる。
(4)自分を広く紹介することで、いろんな審査官がいろんな視点で話を聞きたいと思うようになる(面接でのコミュニケーションの材料が揃う)。
(5)集団面接などの時間が限られている場合でも、短時間に多くの材料を提供することができる。

そして次に自己PRで大切になるのは、プロポーザルの書き方から引用した「…強調すべきことは目立つことではなく意味のあることでないといけない…」という部分についてである。これについては、次回「自己PRを補足する実績やエピソードはピカピカじゃないといけないの?」と題して書く予定にしている。いや、書くとしたらの話であるが…

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2009-07-15 23:24  nice!(1)  コメント(7)  トラックバック(0) 
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自己PRと志望動機の「強さ」について考える(その2) [面接対策]

みんなのイチロー

前回は、イチローの言葉である「未来の自分から現在の自分をコントロールする」から、未来を創造していくことができる「強さ」を見つけ出した。その強さを自己PRに込めるために、PRする自身の強みを将来どのように伸ばしていきたいのかを表明することをお奨めした。前回に引き続き、イチローの話をしたい。

96年のイチローは、「チームのために」そして「ファンのために」という意識が、「自分のために」という意識を完全に上回っていたように思う。シーズン途中のイチローにとっては、とても不本意だったに違いない。自分のことでも精一杯なのに、どうしてチームメイトの心配やファンへの対応に気を遣わなければならないのか?いい加減にしてくれよ!というところだっただろう。

しかし…96年のイチローは違った。95年に野村監督率いる古田、高津、飯田、池山、オマリーなどのヤクルト軍団に完膚無き(カンプナキ)までに叩きのめされた結果に納得できなかったからだと思う。自分が封じ込まれたことも含めて、チーム力の大きな違いを感じただろう。日本一になるためには、最後の最後は結局チーム力の差であることを日本シリーズの舞台で学んだに違いない。

イチローは、自分は「進化する人」であり、「プロフェッショナル」であることを強く意識していた。「チームのために」昨年できなかったことを意識的にやり始めていた。試合前の雰囲気、試合中の動作、試合後のコメントなどから昨年との目指すレベルの違いを感じ取ることができた。また、ファンに対しても「魅せる野球」を全面に押し出していた。球場ではニコリともしなかったが、ファンのために「超一流としてのプレイを見せること」そして「試合に勝つこと」を両立させることが「魅せる野球」の結論であり、自身のビジョンとなっていた。ファンがお金を払って試合を見に来るのは、自分たちのプレーに感動し、勝つことに満足して帰り、明日への活力源になっている…そのことをイチローは人一倍意識していた。だからにニコリとしてもファンの満足度を引き出せないし、神戸の人も元気にはならないと考えた。全力プレーで勝つしかない。イチローは私たちが考えるよりも高いレベルで覚悟していたに違いない。

それが最も顕著になった試合がある。1位を走っていた日本ハムと5ゲーム差の2位で追うオリックスとの札幌丸山球場での8月真夏の直接対決の2試合である。小学校4年生の頃からプロ野球を生で見てきたが、これだけチームの気迫が伝わってきた試合はこれまでになかった。イチローが意識的に作り出してきたチーム力が爆発した。あまりの爆発にイチロー本人の存在さえも小さく見えてしまうぐらいのベンチ入りの監督、コーチ、選手、その他スタッフ40人の迫力だった。決して大量点ではないのに、負ける気がしない。攻撃の1本1本、1点1点がずっしりと重く、守備の1投1投、1球1球に魂がこもっていた。まさに、イチロー野球。それぞれの選手やスタッフ全員が自分の役割を意識して、たまには守備範囲をはみ出す意欲を持ち、球場に来てくれたお客さんを満足させる野球をするために200%の力を出し切っていた。

帰京する飛行機で日本ハムの選手たちと一緒になった。待合室で濃厚ミルクのソフトクリームを食べる選手たちの表情はとても1位の選手たちとは思えないほど小さく、戦意を喪失して切り替えの利かない印象を受けた。そのとおり、間もなく首位が入れ替わっていた。

そして9月23日にはイチローのサヨナラヒットでパリーグを制覇した。イチローは試合が決まった瞬間、2塁ベース近くで拳(コブシ)を高々と突き上げてのガッツポーズを繰り返した。これまで「相手に失礼になる」ということでガッツポーズを表に出さなかったイチローがなりふり構わずガッツポーズを爆発させている。満面の笑みでチームメートと抱き合い、涙を浮かべ仰木監督と握手し、そして拍手が鳴りやむまでファンに手を振った。こんなイチローが想像つくだろうか。もちろん現場にいたものとして、イチローがチームを強くしてくれたことを素直に感謝した。

祝勝インタビューでのイチローの一言はこうである。「札幌が全てだった。やっと全員の目標が一致した。試合を戦うごとに強くなっているこのチームでプレイしていることを誇りに思う。」自分を犠牲にしてまでチームやファンに尽くしてくれた強いイチロー。やっぱりあなたは世界一のプレーヤーだと思う。

志望動機を強くする

志望動機の作成については、このブログの志望動機の作り方(09年度版)
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-08

模擬面接を通じて見えてくるもの(その3)
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01
の両方を見てほしい。

志望動機の作り方(09年度版)では、志望理由(なぜこの会社なのか)と実現宣誓(何に貢献できるのか、何を実現したいのか)の2つのフェーズに分けて説明した。そして各フェーズを以下のコンテンツに分けて志望動機の作成を提案している。

第1フェーズ(志望理由)
(1)(自分が直感的に気になっている)企業・組織の価値観、組織文化、社風など
(2)(それらの価値観、文化、社風などから生み出された)企業・組織の強み〈できれば複数)
(3)(それらの価値観、文化、社風や強みに)魅力を感じる理由(自身の価値観と共有点)
第2フェーズ(実現宣誓)
(4)(自身が直感で最も注目している)企業・組織の強みの中の強み
(5)強みの中の強みを生かした今後の展開
(6)企業の今後の展開に関連した自身の強み
(7)貢献&実現できることを表明

模擬面接を通じて見えてくるもの(その3)では、恋愛・新婚・結婚論として3つのフェーズに分けて説明することをお奨めした。

(1)他の会社ではなくこの会社を選んだ理由
(2)その会社に入って貢献できると考えていること
(3)長いスパンの中でその会社で実現したいと考えていること

面接では後者の3つのフェーズに分ける方が「話す説得力」があるので、後者で志望動機を強くする方法を考えていきたい。先日、繊維素材メーカーを志望している学生さんの模擬面接を担当した。志望動機を3つのフェーズに分けて話してもらったところ以下のような内容を聞きとることができた。

(1)先輩からの紹介で説明会に参加して関心を持った。あらゆる素材を繊維にしてしまおうというチャレンジ精神があり、社員からも仕事にかける熱意が伝わってきた。
(2)自身の突破力を生かして難しいがやりがいのある最先端や特殊事業の営業として活躍したい
(3)最先端の分野で名を残したい

「強く」する前に、基本的なところからおさえておこう。まず、(1)では「理由」になっていない。チャレンジ精神や熱意を感じるからこの会社を選んだのではないと思う。自分の価値観としてチャレンジ精神や熱意とつながる部分があるからだ。例えば、「…自分もこれまでの人生の中でチャレンジ精神を大切に生きてきて、インターンシップで社会人として熱意を持つ続けることの大切さを学んだので…」などとなる。

よくあるパターンでは「御社の化粧品をずっと使ってきて、もっと多くの人にこの化粧品の良さを知ってほしいと思ったから」は理由ではなく、例えば、「御社の化粧品の質へのこだわりが、量より質を心がけて活動してきた自身の価値観と合うから」が理由となる。つまり、会社と自分の価値観との共有を考えなければならない。

次に(2)では、自分の希望を述べているだけなので、「(会社に)貢献できるか?」の問いには応えていない。会社は最先端や特殊事業をどのようにしたいと考えているのか?その事業の成功によって何が生まれるのか(変わるのか)?を考えないと自分が本当に役に立つ(貢献)できるかを想定できない。来年にもこの事業は縮小してしまうかもしれないからだ。だとすると…例えば、「御社は新しい生活のスタイルへの変革を提案されていることから、今後も最先端や特殊事業を積極的に進めていかれると説明会やOB訪問でお話いただきました。そこで、自身のこれまでの突破力を生かして難しいがやりがいのある最先端や特殊事業の営業に貢献したいと考えております…」となるだろう。

そして、(3)は抽象的過ぎる。(1)よりも(2)の内容が少なく、(3)が最も短くなるという典型的な×のパターンである。最先端で名を残すためには、どのような製品を世に送り出していかなければならないのか?あるいはどのようなシステムを会社に導入していかなければならないのかを真剣に考えなければならない。例えば、「最先端の製品の普及を最先端を進める他の業界と連携した最先端プロジェクトをマネジメントできるような存在となりたい」などになる。ここは、自身で開発したモノやシステムが社会に大きな影響を与えることを実現したい、社員・人材教育に関わることで次世代のシーズ(種)を生み出したい、真のグローバルスタンダードな会社と呼ばれるようなネットワークを築きたい、社会のために本当に役の立つCSRをマネジメントしたいなど…実現不可能ではない大きな夢なら何でも良い。

ということで、志望動機は
「尊敬する先輩からの紹介で説明会に参加したことをきっかけにして御社に関心を持ちました。説明会では、あらゆる素材を繊維にしてしまおうというチャレンジ精神と社員の皆さんの言動からも、仕事にかける熱意が伝わってまいりました。自身ももこれまでの人生の中でチャレンジ精神を大切に生きてきて、インターンシップで社会人として熱意を持つ続けることの大切さを学びましたので、御社の考え方に非常に強く共感できます。
 御社は新しい生活のスタイルへの変革を提案されていることから、今後も最先端や特殊事業を積極的に進めていかれると説明会やOB訪問でお話いただきました。そこで、自身のこれまでの突破力を生かして難しいがやりがいのある最先端や特殊事業の営業に貢献したいと考えております。
 入社後につきましては、例えば最先端の製品の普及を最先端を進める他の業界と連携した最先端プロジェクトなど、外部との連携による事業をマネジメントができるような存在になることを目標として、成長していきたいと考えております。」
となる。

強い志望動機

さて、いよいよ志望動機をどのように「強く」するかである。ここでまたまたイチローの登場である。「進化する人」であり「プロフェッショナル」を追及し、夢を実現することから逆算して、一人では成し得ないことをチームで成就させるための環境・雰囲気作りに取り組んだのである。そこに爆発的なチカラを実らせた。

そう。やはり、(3)の将来実現したいことについて、
1)自分が進化することで周りに影響を与える
2)自分がプロフェッショナルを極めることで周りを動かす
3)チームの一体感を生む
要素を入れ込むことを考えてみる。

「外部との連携による事業をマネジメントできるような存在になる」ために
1)他業界の動向を把握し、
2)他の業界の利害調整をできるような論理的思考やツールを持ち、
3)社内からの信頼を勝ち取る
ことが必要最低限の条件になるだろう。

「…入社後につきましては、例えば最先端の製品の普及を最先端を進める他の業界と連携した最先端プロジェクトなど、外部との連携による事業をマネジメントができるような存在になることを目標として、成長していきたいと考えております。そのためには、関連する他業界の動向や情報にも高いアンテナを張り巡らし、関係者の理解や納得を引き出すための論理的思考やツールを専門的に持ち、そして何よりも社内から大きく信頼される存在になれるように力を尽くしたいと思います。」

この文章が入ることによって、「外部との連携による事業をマネジメントができる」が夢物語や言葉の遊びにならない効果が生まれる。この志望動機が長すぎると思う場合でも、少々(1)が短くなってもこの(3)に全神経を集中させる。企業の関心は自ずと(3)なのだから、(3)に集中すれば良い。今までは(1)に集中しすぎて、(3)が抽象的になり、攻め込まれたのではないだろうか。簡単に言うと、自分のありたい姿をイメージし、自身の進化形、専門性、協調性によってそのイメージを強めれば良いと思う。言うのは簡単であるが、これを一社一社考えるのはたいへんなことだ。簡単だとは言ってない。でも人間は難しいことに挑戦しなければならない時があるのだ。

ガッツポーズを繰り返し、喜んで抱き合い、涙して握手し、多くの人から祝福される幸せをつかむために、今、楽しく苦しもう!これをタノクルシムという。皆さんと私の辞書に登録された言葉として残したい。

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2009-06-11 23:52  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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自己PRと志望動機の「強さ」について考える(その1) [面接対策]

神戸のイチロー

「強い」という言葉を書くといつもイチローのことが頭に浮かぶ。WBCでの活躍やメジャーリーガーとしての超一流のプレーではない。もっと強いイチローがいた。

オリックス・ブルーウェーブは1995年の阪神淡路大震災を乗り越え、その年にパリーグを制覇したものの、日本シリーズでヤクルトスワローズに大敗。1996年は神戸でのパリーグ制覇と日本一を合言葉に選手とファンが一体となった年である。

私は何を隠そう現在のオリックス・バッファローズの前身であるオリックス・ブルーウェーブのこれまた前身の阪急ブレーブスの追っかけをしていた。小学校の頃から、常勝軍団ブレーブスに魅せられて、西宮球場、西京極球場、日生球場、大阪球場、藤井寺球場に通っていた。中学、高校生の頃はクラブ活動が忙しくなり遠のいたが、1988年のオリックスへの球団譲渡後も応援を続け、2002年10月13日阪急ブレーブスの代表選手だった藤井康雄が引退する日までブレーブスを追い求めた。そしてその日もグリーンスタジアム神戸で藤井選手の引退式を見届け、プロ野球ファンも辞めて、今はプロ野球に何の関心もない。

95年~96年は東京圏にある西武球場、東京ドーム、千葉マリンスタジアムの試合はもちろんのこと、東日本の富山、山形、福島、函館、札幌まで遠征した。仕事?93年~94年は日本の季節感を感じることができないぐらい働いていたので、この2年間は出張命令なんて無視して、追っかけに徹していた。多分、もう二度とないことが起こる予感があったからだ。

この2年間のイチローは凄かった。その後も、今も十分に凄いが、完全に自分を犠牲にして神戸のために闘ったあの強さは尋常ではなかった。毎回見るたびにどこかスケールアップしているように映り、チャンスを作り、チャンスを広げ、多くのチャンスをものにしていった。あるテレビのインタビューでイチローはこんなことを言っていた。「…未来の自分から現在の自分をコントロールしている…という感じでしょうか。だからこの結果は当たり前だし、自分たちはこの未来のチャンスを必ずつかまないといけないと思っています。…」

イチロー独特の言い回しで、一瞬、聞き逃しそうになったが、とても重要なことに思えて、「…未来の自分から現在の自分をコントロールしている…」と呟きながら言葉を堀り起こして考えてみた。わかるような気もするし、わからない気もする。果たしてそんなことが本当にできるのか?

イチローの強さは日々増していく。試合開始前からの眼光の鋭さ、バッティング練習での完璧なミート(当時はこれを見るだけでも入場料を払っても惜しくないと思っていた)、練習のための練習ではなく試合のための練習が感じ取れる守備練習、無駄なく強く捉えるバッティング、言わずと知れたレーザービーム…どれをとっても100%の強さが伝わってくる。

そうか!イチローは神戸での胴上げを実現して神戸を元気にしている未来の構図を強く思い浮かべて、そのために自分がやるべきことを逆算して全て考えているんだ。自分一人だけの力では神戸での胴上げを果たせないとの思いから、自然のうちにチームが一丸となる雰囲気を自ら意識的に演出しているように思えた。

その結果、チームもファンも一丸となって、96年にパリーグ制覇をして神戸での胴上げ、ジャイアンツを破り同じく神戸での日本一を実現した。(あまり関係ないかもしれないが日本一になった日のスタメン発表のレアな映像をYou Tube にアップしているのでご関心のある方はどうぞ。 現場で撮ったビデオを抽出。http://www.youtube.com/watch?v=oL38TRn7JZs&feature=channel_page

「…未来の自分から現在の自分をコントロールしている…」この言葉は、このように言い換えられるのではないかと思う。「未来のありたい自分、そしてあるべき自分、つまり、まず自分のビジョンを明らかにする。そのビジョン実現のために何を(複数のWhat)、どのような目的で(Why)、いつのタイミングで(When)、誰と誰が(Who)、どこを対象に(Where)、どのような(How)、ことをやるべきかのイメージを持ち続ける。そこで自分のためにそして他人のためにも自分がやるべきことをやっていく。…」

私自身もイチローには到底かなわないので、自分なりの言葉に置き換えて実行した。「未来の自分から現在の自分を見つめる」ことにした。少し甘い気もしたが、「コントロール」では喜びを感じても、楽しさを感じないような気がしたからだ。もう10年以上これを言い聞かせながら、歩んできた。

強い自己PRを作ろう

今回はこの「強さ」を自己PRや志望動機にどのように込めるのかを考えていきたい。まず、今日は自己PRから。現在、副業でやっている模擬面接でも自己PRを聞いても、ほとんど「強さ」を感じない。どこか当り前のことばかりで、「それって…普通だよね?」となってしまう。

どこか当り前の自己PRを改善したいと思っている人も多いだろう。でも相手に大きなインパクトを与えることができるような「豊富な知識」「優れた能力」「大きな経験」があるわけではないので、強い自己PRなんて無理!無理!と思ってないだろうか。

あるいは、この時期になってもやはり「守り」に入ったままで、「無難」な自己PRになっていないか?このブログでも何度か指摘したと思うが、「この無難」が一番危険なのだ。小さい(笑)会社を経営して思うのは「リスク」は回避するものではなく、引き受けるものだと思っている。リスクから逃げていては絶対チャンスは生まれない。逆に言うと、チャンスをつかむためにリスクを引き受けないといけない。だから、そろそろリスクを引き受ける「攻め」の気持ちに切り換えよう。

無難に思える危険な自己PR

昨日も公務員を目指すとても明朗快活な学生さんの模擬面接を担当した。その学生さんの自己PRはこうだった。「私は相手の立場を考えたコミュニケーションができます。それはレジのアルバイト通して、お客様一人ひとりとのコミュニケーションに配慮してきました。例えば、ご高齢の方には少し声を大きくして、ゆっくりと話すように心掛けているように、お客様の状況やニーズをくみ取ったコミュニケーションを大切にしています。…」

とても無難であるが…相手の立場を考えないコミュニケーションなどないし、ご高齢の方に親切に対応するのも当たり前の話なのである。このPRだけで判断してしまうととても当たり前の人で進歩の無い人と思ってしまう。

そこでいつものごとく質問した。
(1)いつからそうなの?
アルバイトをやり始めた時に従業員の人にちゃんと目的意識を持って行動するように注意・激励された。その時以来、お客様や従業員との対応で相手の気持ちやニーズを一生懸命に考えるようになり、自分の行動を柔軟に変えていけるように心掛けた。

(2)それまでは相手の立場を考えてなかった?
恥ずかしながら相手のことを意識していなかった。でも人の話を聞く姿勢は他人よりも優れていたと思う。

(3)その強みがレジ打ちのアルバイト以外で発揮されてない?
ソフトボールサークル活動の副キャプテンとしてチームを盛り上げたことやゼミのグループ発表をまとめ上げたことにも発揮されたと思う。

これがわかっていれば、もっと攻めの自己PRができるはずである。例えば、「私は相手の立場や状況に応じて柔軟にコミュニケーションスタイルを変えることができます。以前は人の話を素直に聞くことを心掛けてきました。そして大学に入りに、スーパーでのレジ打ちのアルバイトを通じて、社会人との接点を持ったことでこれまで意識してこなかった相手の考え方やニーズを一生懸命考えることで、自分(のコミュニケーションスタイル)を変えることができるようになりました。それ以来、大学でのソフトボールサークルでの活動にも、政治学のゼミ研究にもその柔軟なコミュニケーションスタイルが発揮され、多くの人との信頼関係を築くことができました…」

未来の自分から現在の自分を見つめる

ここで考えなければならないのは、この攻めの自己PRをいかに強めるかである。このブログでも何度か言ってきたが、自己PRを強めるの方法はリクルート星人が推奨している具体的なエピソードや会話口調(「ありがとう!」など)ではない(←断言!)。イチロー的発想での「未来の自分から現在の自分を見つめる」視点。これしかない。社会のための価値を創り出せず現在の勝ち負けばりにこだわっているリクルート星の人には無縁の話である(困ったことにこのリクルート星人、自分では相当イケテル社会的価値を生みだして思っているんだから始末に負えない。全く無能な星人だ。)。

それでは上の例ではどのように「未来の自分から現在の自分を見つめる」と良いだろう。そこでその学生さんに聞いてみた。

(4)今後どうしていきたい(どんな人になりたい)?
もっともっと柔軟性が問われると思う。コミュニケーションの姿勢をどんどん変化させて、関わる全ての人から信頼される存在でありたい。

(5)そのためにはどんな努力が必要?
人の話からその意味や考え方がわかるように全神経を集中させて聞くこと。

結局、この人の自己PRはこうなった。
「私は相手の立場や状況に応じて柔軟にコミュニケーションスタイルを変えることができます。以前は人の話を素直に聞くことを心掛けてきました。そして大学に入りに、スーパーでのレジ打ちのアルバイトを通じて、社会人との接点を持ったことでこれまで意識してこなかった相手の考え方やニーズを一生懸命考えることで、自分(のコミュニケーションスタイル)を変えることができるようになりました。それ以来、大学でのソフトボールサークルでの活動にも、政治学のゼミ研究にもその柔軟なコミュニケーションスタイルが発揮され、多くの人との信頼関係を築くことができました。そして、今後、社会人になってもさらにコミュニケーションの柔軟性を問われることになると思いますが、自分を変えることを恐れずこれまで以上に他人の話に耳を傾けて、顧客にも組織にも信頼される存在になりたいと考えています。よろしくお願いいたします。」

ご報告

先日、びわこキャンパスでこのブログの読者に声をかけていただいた。いくつかの会社から内定を取っているものの、これで就活を終えて良いかどうかで悩んでいる様子だった。しかし、なんとなく内定している会社で妥協したい雰囲気があり、またエントリーから始めるモティベーションを呼び起こせない感じだった。その学生さんは荒削りながら大きなポテンシャルを秘めている。だから、「良かったな」とは言ったが、「おめでとう」とは言わなかった。

そして先ほど、またキャンパスで声をかけていただいた。「また、始めることにしました。よろしくお願いします。」…想いが伝わるとはこのことなんだ。結果なんてどうでも良い。自分の幸せを見つけようと最後の最後まで一生懸命やろうとする人をいつまでも応援したい。それが私に残された人生のミッション(使命)だと思う。

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2009-06-10 21:50  nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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