SSブログ

面接で意識していないと忘れがちな3つの姿勢についての考察 [面接対策]

優しい時間

仕事柄いろいろな国(特に開発の進んでいない国々)に行く機会に恵まれたが、とても印象に残っていて、できれば老後?は永住したいとも考えている場所がある。インドネシアの東部ヌサテンガラ地域、ティモール島の西にある「スンバ島」である。ここはインドネシアの代表的なお土産品のひとつであるイカット織(伝統的な織物)の代表的な産地でもある。ジャカルタやバリ島で売られている質の良いイカット織はほとんどがこの島で作られたものと思って間違いないだろう。

東西ヌサテンガラ地域は年間雨量が少ないため、水源の確保が大変で規模の小さなダム(ため池)を作るための調査の仕事で、地域の社会・経済調査や環境影響評価などを担当した。この島に滞在したのは、2週間ほどであるが、あの時間の止まったような空間での経験を決して忘れない。それは今までで最も充実した時間であり、自分を生き返らせてくれた時間であったことは間違いない。

その島のどこにいても、耳を澄ませばイカットの機織り(ハタオリ)の音が聞こえてくる。一生でたった一枚のイカットを織り上げることもあると聞いていた。若い人からご老人まで、女性の器用な指先によって紡がれいくイカット織の音がなぜか心に響いていた。ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり。丁寧に、丁寧に、丁寧に。優しく、優しく、優しく。そんな風に聞こえてきた。

それまで必死になって走っていた。オリジナルを求めすぎて幸せになるための就職に失敗した(そうなんだよ)私は、ただひたすら走っていた。いや、走るしかなったんだろう。そんな時、「もっと、ゆっくりと、丁寧に、そして優しく生きなければ、人として生きていく価値はない」とイカットの機織りいやその島のどこからかそんなメッセージが聞こえてきたことを鮮明に覚えている。

時が止まるとはこのことなのか・・・とてもとてもゆっくりした時間が自分を包んでいた。目を閉じると、何かに追われて懸命に走っている自分が目に浮かび、振り返って、そして立ち止まった。決して自分の時計は止まらないけど、急ぎ過ぎても意味がない。もっとゆっくり、丁寧に、優しく、生きることで、その一瞬一瞬の充実したコマを自分に残し、社会に残し、この地球に残すことができるのではないかと考えることができた。

私たちの使っているアナログ時計は12コマの刻みがあり、12時間制である。1日24時間なのに、24コマの時計を見たことがない。実は、どんなに有名な時計メーカーも24コマの精密な時計を作ることができないと聞いたことがある。本当にそれが事実だとすると、機械でさえも人間の造り出したものは「ゆっくり時を刻むことができない」ことになる。きっとそうなのだ。人間いや日本人?はゆっくりと時を刻むことが非常に苦手で、「ゆっくり」はかなり強く意識していないと不可能なことなのだ。

二宮和也さんと長澤まさみさんが主演した倉本聰さん脚本のドラマ「優しい時間」では、ドラマのメインの舞台となった「森の時計(カフェ)」に「森の時計はゆっくり時を刻む」という額が飾ってある。そしてそのカフェでは、お客さんにコーヒー豆をミルで自ら挽いてもらいゆっくりとした時間を楽しんでもらう仕掛けもあった。そうだ。やはり、時計の止まったようなあのゆっくりとした時間を大切にすれば、きっとそこに丁寧な対応が生まれ、優しい時間を持てるようになるのだと思う。

ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり

さて、今日も?前置きが長くなったが、最近、副業で進めている模擬面接での気付きについて話したい。模擬面接をやっていて、「これはちょっと聞きにくいな~」と感じる両極端な2つのパターンがある。物凄い勢いの早口でその人を印象付ける前に言葉が過ぎ去っていくパターン、もうひとつは、丸覚えの感があり、「え~~」という中継ぎの言葉が頻発され、大切な言葉がなかなか出てこないパターンである。

これはどこの面接対策本にも書いてあると思うが、「ゆっくり」と話さないといけない。これは間違いない。一つひとつの言葉をかみしめながら、丸覚えっぽくならないように表情豊かに相手の目を見ながら、たまには身振り手振りのパフォーマンスを繰り出し話すのである。話が長すぎると言われている人も、話しを短くしてでも、ゆっくりと話すトレーニングをしなければならない。そう。トレーニングである。言葉を明瞭にして、ゆっくりと相手を説得するような話し方ができるまでトレーニングする。このトレーニングを馬鹿にする人は、必ず本番で躓く(ツマズク)ことになる。「そんなことまでして、内定取るの?」と言うかもしれないが、内定を取るためではなく、社会人として認められるプレゼンテーション能力を磨くためである。

丁寧に、丁寧に、丁寧に

先週の模擬面接で学生時代に力を注いだことで「ゼミでの活動」について話してくれた人がいた。その時にこちらが知ることができた情報としては、
(1)4人のグループで発表したこと(自分はリーダー)
(2)グループでの研究成果を学部主催の研究大会で発表することになったこと
(3)4人のスケジュールを調整するのが大変だったこと
(4)発表前は徹夜の連続で大変だったがみんなで励まし合ったこと
(5)発表で入賞したこと
以上である。

ちょっと待てよ・・・疑問が一杯浮かんできた。とても真面目そうな人で、勉強頑張ったんだろうな~ということはわかったが、疑問が多すぎて力を注いだことのイメージが浮かばないのである。疑問は、
(1)なぜグループ発表なのか?(背景)
(2)そもそも・・・何の研究?(内容)
(3)その研究の内容的な到達点は何?(目標)
(4)これってどれぐらいの期間の話なの?(期間)
(5)徹夜になったのはどのようなコンセプトで進めたところどのような問題が起きたの?(課題)
(6)発表を審査した人は誰で、どのようなところが評価されたの?(成果、工夫)
(7)その発表でどのような人間的な成長があったの?(成長)
などである。

力を注いだこと、力を入れたこと、頑張ったことのエネルギーやパワーを表現するのに、ついつい精神論的な言葉(徹夜、励まし合い、大変・・・)で片付けてしまい、丁寧に説明するのを忘れてしまっている。勘違いしてほしくないのは、こと細かに感じたことや気がついたことを日記のように書きなさいと言っているのではない(恐ろしいことにリクルート星人系の就活本にそう書いてあった。自分のことをわかってもらうために感情や気持ちを表現しよう!と書かれてあったのだ。その本は次の日に捨てた。ブックオフに持って行く値打もないと考えたからだ。)。大切なのは、話のアウトラインを丁寧にすべて話すということである。

優しく、優しく、優しく

なかなか面接がうまくいかない人の中に・・・はっきりとものを言い、とてもしっかりとしていて、リーダー的なまとめ役をやらせてもそつなくこなす人がいる。実は先週2人もそういう人がいた。一見、早く決まっていてもおかしくないのに、なかなか結果が出ていないというパターンだ。この人たちは、「あたりが強すぎる」のである。

チームプレーが重視される活動では、こういうあたりの強さによって周りが萎縮(イシュク)してしまうことや対立が起こるケースが多いため、そのような人材は敬遠されることが多い。しっかりした軸を持ち、自分の考え方を持っていることはとても大切なことであるが、相手へのあたりは強すぎる必要はない。心当たりのある人は今日から気をつけよう。

また、違う意味での優しさになるが、就職活動で出会うすべての学生に対する優しさを持つことも大切である。確かにライバルであり、その人ではなく私を選んでほしいと思っているので、優しさなど一切思い浮かばないかもしれない。しかし、それこそが他人との違いを明らかにするチャンスである。内定を取ることを目標にしている典型的な学生のように温かい血の流れていない人と一線を画するチャンスがここにある。

もうこの人とは一生会わないかもしれない・・・今はあなたの幸せなど冷静に考えられないけれど、きっとどこかで幸せになってほしいと願いたい・・・そんな優しい気持ちを持って、心を尽して人と接してほしい。イケテル企業は、そういう様子をしっかりと観察している。見て見ぬ振りをしてそういう態度からいろいろなことを感じ取っている。あなたの中にある優しい気持ちを呼び起こしてほしい。

ある会社の人事の人から実際にあったこんな話を聞いたことがある。グループ面接中にある学生さんは気分が悪くなり言葉が出てこなくなったそうだ。そんな状況で、面接は進んだが、隣にいた学生さんが堪りかねて(タマリカネテ)その人の横に歩み寄りケアを始めたとそうだ。「大丈夫?」「どんなふうに気分が悪いの?」「一緒に退出しましょう」という話が聞こえてきた。その時点で面接は中断し、その勇気ある本当に優しい学生さんだけが次の面接に合格した。しかし、その学生さんはその先の選考を辞退したらしい。

優しい気持ちを大切にするためには、やはり「ゆっくり」とした空間を創ることが必要となる。勘違いの無いように言うが、今やれることを後に延ばすような「ゆっくりとした活動」ではない。人生の1コマ1コマをしっかりと意識して前に進むのだ。面接会場に入ることがひとつの素敵なストーリーの始まりであると意識するところから始めよう。

本当に伝えたかったこと

実は今回、ゆっくりとした空間を創り、丁寧な対応を心掛け、優しさを持つことを提案したのは、面接のことばかりではない。なかなか内定が取れない、内定が取れても納得いかない、就活へのモティベーションが維持できない、などの悩みを抱えている人に「急ぎ過ぎるな。ゆっくりやれ。人間、厳しくないと生きれないが、優しくないと生きる価値もないのだ。」ということを伝えたかった。

実際に幸せになるための就職に失敗し、随分と遠回りをしてきたものとして、「ゆっくりやれ」と言いたい。「敗北者」的な間違ったイメージを捨て、周囲の人たちからの「強迫」にもめげず、ただひたすら、ゆっくりと時を刻もう。ウルトラセブンはいつでも、どこでもみなさんの味方なのである。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-06-07 21:11  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:求人・転職

最終面接をクリアする「自然体」と「決め手」についての考察 [面接対策]

暑い沖縄?

こうして暑くると必ず思い出すことある。
大学4回生の時。その頃は7月1日が就職活動の解禁日だった。当然?インターネットのない時代なので、4月頃からリクルート星から送られてくる分厚い雑誌の資料請求葉書を書くことがプレエントリーだった。しかし、その頃からリクルート星人が嫌いだったのか(笑)、そんな画一的な就活に反抗したくて、結局資料請求葉書は一枚も書かなかった。6月に入って、いよいよスーツなどの物理的な準備を含め、自己分析や企業研究が進んでいないといけない時期だった。

そこで…私は…「そうだ!沖縄に行こう!?」となった。琉球大学に高校時代の親友がいて、いつでも遊びに来てくれと言っていたのを思い出したのだ。その親友は一浪しているし、相手にしてもらえるに違いない。その親友を知る親友(一浪)を誘い、何の連絡もせずに次の日に出かけることになった。

その頃、飛行機のディスカウントチケットがあったかどうかわからないが、もちろん正規料金である。確か、当時の沖縄はフライトの数が少なかったので、予約を取るのがたいへんだったが、トラキチの親友の親友が親父のコネを使ってねじ込んでくれたと記憶している。

那覇の空港に降り立った瞬間…暑かった。とても眩しい(マブシイ)暑さだった。泊まるところも決まってないし、親友も居るかどうかわからない状況のことなど忘れていた。とにかく経験したことのない暑さがちっぽけな自分を取り囲んでいた。その暑さとともに、その親友の狭い下宿で暮らした2週間は決して忘れない。親や兄弟に猛烈に反対されたけど、これ以上にない自己分析の時間だったから。

自然体と決め手

さてさて、表題に戻りたい。最近のこのブログに辿り着いた検索ワードを見ていると、「最終面接」「最終面接に通らない」「最終面接で落ちる」「最終面接に進むには」の言葉が増えてきたので、それについて思うことを書いてみたい。

最終面接に進めないのも、最終面接に通らないのも、大きな理由はこの100年に一度の大不況が大きく影響している。これが50%ぐらいあると思う。いつもの年なら軽くクリアしているはずなのに、今年は採用人数が極限まで絞られている。こういう年に限ってコネ採用が強くなるのも少なからず影響しているだろう。だから、そんなにそんなに落ち込まなくても大丈夫なのだ。上手く伝えられたし、先方の感触も良かったので、かなり高い確率で大丈夫だろうと思っていたら…バッサリと落とされた~という場合は、ほとんどがこのケースだと思う。大丈夫、大丈夫。その企業に入ったら不幸になるところを、不況が救ってくれたのだ。その奇跡を大切にしよう。

しかし、もう一方の気持ちとしては、どんなに不況でもどんなにコネ採用が横行しても、相思相愛の企業が出てきた時に備えて、自分を100%出し切ることができるように準備万端を整えておかなければならない。そこで大切になるのは、「自然体」であり、さらに「決め手」を持っておくことだと思う。

自然体

辞書には「身構えたり、先入観をもったりしないあるがままの態度。」とある
面接になるとどうしても自然体で居れなくなる。身構えることを通り越して、興奮状態になり、本来の自分とはどんどんかけ離れていく。面接官を恐い人だと思い込んで、理論武装が頭を駆け巡り、余計に冷静でいられなくなる。興奮状態を熱意と受け取ってくれれば良いのだが、「冷静さに欠ける」と思われるだけなのである。最終面接になれば、これで最後!頑張ろう!なんて思うと余計に力が入り興奮状態になる。

しかも…最後じゃない。これからの長い人生、毎日毎日が勉強なのだ。これで逃げ切れる!なんて夢のないおじさんくさいことを言ってはだめだ。むしろ、これが始まりだ!この会社に自分の始まりのスタート地点はあるかな?探しに行こう!という終わりではない始まりの感覚を持ってほしい。

それにそんなに頑張ろうとしなくても良いだろう。あなたが企業にかける想いは、自ずと言葉に表れるからである。いや、逆にうまく力が抜けていないと、折角の想いが違うように受け取られてしまう。

これから始まる幸せな時間を力を抜いて探しに行こう、自然体でね。

決め手

最終面接に進むのも、最終面接をクリアするのも、やはり最後の最後は「決め手」が必要となる。ギリギリのところで最終面接に滑り込めなかったり、あと一歩のところで当落線上からこぼれてしまうのは、はっきり言うと「決め手に欠ける」のだ。

勘違いしてほしくないのは、それでは難関をクリアした人が全て「決め手」を準備していたわけではない。逆にワザとらしい決め手を準備していた人は、結果は良くなかった(あるいはこれから不幸なことが起こる)だろう。

準備もしていないのにどうして決め手があったのか。それは話す言葉の力強さ(大きな声とか元気な声ではない)からオーラを感じ取ることができるのである。その言葉の力強さは、「プラスアルファ」あるいは「貴重・希少」あるいは「新しい風」である。どうもわかりやすい言葉で表現できないが…

「プラスアルファ」…
本人が意識している以上のポテンシャル(可能性)から感じる付加価値。もっとわかりやすく言うと「お買い得!」ということだろうか。
「貴重・希少」…
確実に他の人にはないオリジナル性の強い資質・能力。この会社にはないキャラでしかも必要とされるキャラ。
「新しい風」…
常に革新を志して古い価値も認めながら新しい価値を生み出そうとする姿勢。わかりやすく言うと、「うまく何かをやってくれそう(起こしてくれそう)な予感!」という感じ。

力強さに秘められたこの3つの要素こそが「決め手」になるように感じる。これまでに優良企業(大企業とは言ってない)に就職した人や内定を決めた人は、その3つの要素のどれかあるいは全部が自然のうちに表現できているのである。

この3つの要素が多ければ多いほど、決め手は大きくなることは間違いない。しかし、まずはひとつで良いので、自分らしさを、「付加価値」「希少」「革新」のどれかで表現できないかを考えてみよう。難しいならば、「付け足し」でもかまわない。

だからよく思い出してほしい。例えば、付加価値について言えば、相手が想定している以上の結果を出そうと試みたことはないか?自分の予想以上に高い評価を受けたことはないか?自分の意見や進言が効果的に影響して良い結果をもたらしたことはないだろうか?

「希少」で言えば、「あなた変わってるね~」といわれたことはないか?当たり前のことが嫌になってオリジナルを求めたことはないか?周りに流されている自分を変えたいと思ったことはないか?

「革新」で言えば、そもそも論を突き詰めてゼロベースから新しいことを考えたことはないか?古いやり方に抵抗して新しい提案をしたことはないか?現状に満足せず次の壁を破ることを考えたことはないか?

どれかに心当たりがあるはずである。自分にはそういう部分がしっかりと?潜んでいることを自己PR、志望動機、質問の時間のタイミングでアピールするあるいは付け足すことを考えればどうだろう。たった15分の面接時間でも最低3回はチャンスが巡ってくると考えてよい。これからの面接は、こうした「決め手」についても意識して臨んでほしいと思う。

そう言えば…偶然にも私は沖縄で食べた当時1000円のステーキ定食に2000円は出しても良いな~という大きな付加価値を感じ、就職活動にとってこんな大切な時期に沖縄に遊びに行くことで「おまえはさすがAB型だ!」と言われ希少な存在として扱われ、人工的な万座ビーチやオクマビーチには行かず自然な伊計島に新しい何かを求めていた。そうか。やっぱり沖縄に行って良かったんだよ。沖縄が私に「決め手」を教えてくれたような気がする。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-06-03 23:41  nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

模擬面接を通じて見えてくるもの(その3) [面接対策]

模擬面接から・・・の続き

前々回、前回に引き続き、副業で進めている就活模擬面接での気づきについてお話したい。模擬面接のベースコンテンツのうち、前々回は以下の(1)~(3)について取り上げた。
(1) ノックして入室し、指定の席に座ってもらう
(2) 1分程度で自己紹介をしてもらう
(3) 自己PRをしてもらう
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-30

前回は、以下の(4)~(5)について書いてみた。
(4) 学生時代に力を入れたことを詳しく話してもらう
(5) (理系の場合は特に)学部、大学院での研究内容について話してもらう
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-31

そして今回は、以下の(6)~(7)について見ていきたい。
(6) 志望動機を話してもらう
(7) 現在の就職活動の状況について話してもらう

志望動機を話してもらう

はっきり言おう。最近、真剣に考えた志望動機を見ていないし、聞いていない。
志望動機の書き方もブログの中で何度も示してきたが、最近の記事では、
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-08
を参考にしてほしい。

それでは、どこが悪いのだろう?大きく分けて3つのことに集約される。

(1) 他の会社で同じことを言っても間違いではない内容になっている。つまり、なぜその会社なのか?ということが明確ではない。他の会社ではなく、あなたの会社じゃないとダメなんです!というところがないので、どこでも誰にでも同じことを言ってるんだろうな~と思ってしまう。どこの会社も同じような企業理念を掲げているので、大きな違いを見つけられずにいるのかもしれない。でも、それらの行間を読み、資料を探し、OBOGなどの社会人との接点を持つことで、どんどん企業文化の違いがわかり、それらの企業文化から生み出された違う強みに魅力を感じるようになる。

志望動機は恋愛と結婚に例えられるが、まさに恋愛告白ができていない。他の人でも良いのでは?と疑ってしまう。その程度の想いしかないのか?と醒めてしまう。好きなのは私自身ではなく私が着ている服なのか?と卓袱台(チャブダイ=簡単なテーブル)をひっくり返したくなるのである。

(2) この会社に入って何をしたいのか、何をして貢献してくれるのかがわからない。とにかくお役に立てるように頑張りますとか、貢献できるように努力しますとか、そんな根性論・精神論を言われても信用できない。なぜなら、そんなこと言う人に限って、入社したら頑張りも貢献もしないことを経験則的に知っているからだ。精神論はもういいから、あなたの知識・能力・資質、行動特性、これまでの経験等から(現在)どのようなことが実現できそうだと考えているのかを知りたい。

もっと言えば、これからどのような知識をつけ、能力を強化し、経験を試みて、(未来に)どのような新しい価値を提供したいと想像しているのかを知りたいのである。営業なのか、企画なのか、管理なのか。どんな営業スタイルなのか、どんな企画スタイルなのか、どんな管理スタイルなのか。営業の進化はどんなカタチなのか、企画の進化はどんなカタチなのか、管理の進化はどんなカタチなのか。あるいはそれらの組み合わせによるキャリア形成はあるのか。。。自分で、書籍・資料を調べ、身近にいる人から順番に多くの社会人に聞いてみよう。もちろん、今からでも遅くない。

恋愛・結婚論で言うところの、ちょうど恋愛から結婚へ移行する新婚生活の話である。多分?ご結婚の経験はないと思うので、わかりにくい話かもしれないが…お互いが向かい合い、見つめ合い、家庭のためにできることを確認しながら、どのような家庭を築いていくのかをイメージしていく必要がある。今出来ることもあれば、成長や発展が必要なこともあるだろう。しかし、給与額を曖昧にされ、家事への協力が見られず、冷凍食品や加工食品ばかりが食卓に並ぶようになるのでは…と考えると結婚に踏み切れない(誤解のないように言っておくが本来はそんな物理的なことではない)。

(3) 「この人と一緒に働きたい!」と思える「未来」や「夢」が感じられない。これからの人生の半分以上を占める「企業人」としての夢はないのだろうか?どのような大目標(到達点)を意識して、どのような存在感を示し、どのように人間としての成長を遂げていこうとしているのかが見えないのである。企業人としての現場のイメージがつかないので言葉にもならないのかもしれない。

(初めは)間違っていても良いから、自分の企業人としての到達点を考えてみるのだ。もちろん、社長や部長になるという役職(責任の取り方)のことでも良いだろう。新しいモノや価値を生み出したい、自身の限界や可能性に挑戦してみたい、アジアでアフリカで欧米で活躍したい…いろいろ考えられるだろう。

恋愛・結婚論で言えば、かなり先にある未来設計のことである。新婚時代での「お互いが見つめ合う世界」ことから「同じものを見て、感動し、喜び、苦しみ、悲しみ、成長していく世界」に進化することである。この人と同じ方向を見て、共に感動し、共に喜び、共に苦しみ、共に悲しみ、共に成長していきたと思わなければ、人生の伴侶とはなれないのである。

これらの3つのことの改善を促すことを目的として、模擬面接では、志望動機の質問について、このように質問していた。「志望動機を以下の3つに分けて聞かせてもらえますか?」
(1) どうして他の会社ではなく、弊社なのでしょう?
(2) 弊社に入って貢献できることはありますか?また、若いうちにやってみたいことはありますか?
(3) 弊社で退職するまでに弊社で成し遂げたい夢はありますか?

最近のエントリーシートや面接では、これらを分けて応えさせている場合もある。それは、志望動機の質問をしてもまともに応えが返ってこない経験からそのようになったのだと…勝手に想像するのである。この3つが揃って初めて志望動機だと(私は)思っている。もちろん簡単だとは言ってない。自己分析と企業分析の結合が志望動機に現われると考えているので、自分のことばかり話したり、会社のことを持ち上げてばかりいると、志望動機としてのバランスが崩れる。

そこで、面接での志望動機を言う時の提案がある。思い切って、この3つのコンテンツを先に言ってしまうのはどうだろう。「志望動機をお願いします」「はいわかりました。志望動機につきまして、なぜ御社なのか?御社で何にどのように貢献したいと考えているのか?そして、御社で是非とも実現したいと考えていること、この3つに分けて手短に話させていただきます。まずなぜ御社かと申しますと…」と言う具合だ。

面接官もまわりくどく、わかりにくく、抽象的で、どこか精神論的な志望動機を延々と聞かされるよりも、3つを手短に話す安心感に包まれるだろう。「3つではなく、ひとつで良いよ」と言われたりして。

現在の就職活動の状況について話してもらう

就職活動(選考)の状況を聞くと、いきなり「現在まだ内定がない状況で…」と始める人が多いことがわかった。この質問の意図は、2つあると思う。一つは、どのような軸で就職活動をしていますか?という意味。そして、もうひとつは、「他に受けている会社とこの会社との今後の兼ね合いははどうしますか?」という意味である。

なので…2つを応えればよい。
(1) 就活の軸:途中での変化や今後の変更の気持ちがあればそれも話す。
(2) 志望度:単なる志望順ではなく、就活の軸から応える

就活の軸については、
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-13
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-04-22
を参考にしてほしい。
ただし、(2)の応えを考えてある程度逆算して応えなければならない時もある。
例えば、就活の軸が「海外事業展開が積極的な会社」だとする。(2)で現在受けている会社が3社あったとして、やる気はあるものの現状としてはこの会社が最も海外事業展開規模が小さいとした場合、(2)をうまく応えられない。だとすると、就活の軸の表現を少し調整する必要があるだろう。例えば、「海外事業展開に積極的な考えを持っている会社=これからの海外展開の可能性が楽しみな会社」を軸とすることになる。

なんとなく、会社であわせているようで嫌なのだが、矛盾したようなことを言って不信感を持たれるよりも、意味づけを変えずに軸の調整をして辻褄が合うのならその方が良い。また、就活の軸はひとつである必要はない。複数の軸を満たしている会社あるいはその可能性がある会社を探しているとする。

(2)について言えば、正確な志望順は必要ないが、(1)で就活の軸に照らした場合、御社が第一志望であると断言しなければならない。本当は第一志望でない場合でも、今受けている会社の選考にベストを尽くしている限り、それは第一志望なのである。逆に言えば、評価項目と評価基準を決めて、採点しているわけではないので、本当の順位なんて位置づけられないのである。だから、「第一志望ではない」のではなく「なんとく第一志望ではない」のであり「ひょっとすると第一志望になるかもしれない」のである。だから、第一志望で良い。選考場所のビルから出る瞬間まではね。

超余談になるが…志望動機ところで恋愛・結婚論が出てきたが、書きながら思ったことは、自分のイケテナサである。なんとなく、歯切れが悪かったのでバレテいるかもしれないが、私は未だにパートナーにまともな志望動機を出せずにいるのだと。まさに自戒の意味を込めて書かせてもらった。こんな機会を与えていただいた読者のみなさんに感謝したい。ありがとう。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-06-01 02:52  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

模擬面接を通じて見えてくるもの(その2) [面接対策]

模擬面接から

前回に引き続き、現在、副業で進めている就活模擬面接での気づきについてお話したい。模擬面接のベースコンテンツのうち、前回は以下の(1)~(3)について取り上げた。
(1) ノックして入室し、指定の席に座ってもらう
(2) 1分程度で自己紹介をしてもらう
(3) 自己PRをしてもらう
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-30

今回は、以下の(4)~(5)を見ていきたい。
(4) 学生時代に力を入れたことを詳しく話してもらう
(5) (理系の場合は特に)学部、大学院での研究内容について話してもらう

以下の(6)~(8)についても、明日面接を控えている方もおられると思うので、今日の深夜あるいは明日の朝までにはアップしたいと思う(できるかな?)。
(6) 志望動機を話してもらう
(7) 現在の就職活動の状況について話してもらう
(8) その他

学生時代に力を入れたことを詳しく話してもらう

このブログで「検索ワード」の堂々の1位に君臨しているのが、この「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」である。これにはとても驚いている。みなさん、この項目には相当の時間を費やして来たに違いないが、未だに完成に至っていない人もいるということだろう。これにはいろいろと理由があると思うが、私が勝手に犯罪者ベスト3を決めてみた。

(1) 犯罪者1:リクルート星人… http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2008-03-09-2
(2) 犯罪者2:リクルート星人の影響を受けて執筆されている就活本
(3) 犯罪者3:リクルート星人から独立した星人が開催している愛のないセミナー

こんな感じだろうか。全てリクルート星人の仕業じゃないかって?そうみたいだね。。。だからウルトラセブンは闘ってるんだよ。M78星雲に帰るその日まで。

リクルート星人の魔の手にかかり、やたらと言葉の遊びが多く、工夫したことが長々と続きしかもその中身は薄っぺらで、パックツアーでもないバックパックのように気ままでもなく自分で全てを計画的に決める旅行が好き!的なエピソードが多く、決して弱みを見せずに「価値」ではなく「勝ち」に拘る…そんなエントリーシートの例に影響されてきたことは、…まさに悲劇的である。でも心配するな。そんな悲劇から人間は強くなり、成長し、幸せに生きれるようになるのだから。

さて、それではどうすれば良いのだろう?
とりあえず、エントリーシートに書く場合は、以下のサイトを参考とし、
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-03
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-02
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-01
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2008-03-01-3
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2008-03-20

面接の場合は、以下のサイトを参考にしてほしい。
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-04-17-1

しかし、それとて、完璧なヒントとはなっていないような気がする。何か足りないように思っていた…そうして、先週、面接をしている時に気がついたのである。
そうか!入口と出口が同時に見えないから成長がうまく表現できないんだよ!

これまでは、「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」では、「目標」を設定し、時間とエネルギーを注ぎ込むことを力説してきた。その気持ちは今も全く変わっていない。それは、「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」の経験から、その人の行動特性、能力・資質、感情や考え方などを導き出していくと同時に、「パワー」や「エネルギー」を感じたいからである。感覚的に言うと…パワーやエネルギーの「メーター」があって、その針がどれだけ大きく振れるかを観測している。誤解してほしくないのは、元気な経験や表現でメーターが振れて、静かな?経験や表現ではメーターが振れないということではない。内に秘めるパワーもある。むしろそちらの方が評価される場合もあるぐらいだ。

しかし、今回、そのパワーやエネルギーに加えて、入口と出口の差から生じる「成長力」をもっとうまく表現してほしいと感じたのだ。それは、ある学生さんが、なぜその経験をすることになったのかの背景を話し、経験の成果や人間としての成長の結末のところに、その背景との比較の話が出てきて、とても大きな成長力を感じたからだ。しかもその成長力は、その経験をしなければ形成できなかっただろうな~と感じた。

具体的に言うと…その学生さんは、有名な米国系のカフェのアルバイトに最も力を入れたようだ。なぜそのアルバイトを始めたかと言うと、接客を通じて心配り(ココロクバリ)ができる人間に成長したかったことと、そのカフェの特徴として店員のチームワークを素晴らしいと感じていたので自ら体感したかったとのことである。そして、この人は3年間の時を経て、心配り(ココロクバリ)ができる人間に成長し、自分が入店するアルバイトに対して接客の考え方や方法をトレーニングするポジションとなった。同時に店の全体をマネジメントする役割の一部も担うことになった。そして、チームワークを維持する秘訣を含めた成長力をこのように締めくくった。「・・・このように、日々の全体を見渡す力こそが、日々の私の成長を支え、そして、これからの人生も日々信頼される存在でありたいと心から思えるようになりました。」・・・とても深い言葉で、またもや私が育てられた瞬間だった。「ありがとう」と心の中で呟いた。

常日頃、「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」は大学の教育に近いところが優先されると言ってきた。サークルやアルバイトを話す場合には、大学の教育範囲では決しては学べないことをアピールする必要があると。上のアルバイト経験は、まさに大学の教育範囲では学べない貴重な経験だと言える。

入口:なぜ、その経験を始めようと考えたのか?始めは、お金を稼ごうと思っていただけかもしれないが、今から考えて見ると、いつの間にかこういう力を付けたいと思うようになっていた等…後付(アトヅケ)でも良い。
出口:その経験をした自分と、もしその経験をしていなかった自分を想像してみて、その大きな違い(チカラ=成長力)を考えてみる。しかもそのチカラは、その経験でしか育まれなかったか?を考える。

「コミュニケーション力がついた」や「企画力がついた」という陳腐な言葉ではなく、「本当に貴重な良い経験したね!」と思われるほどの臨場感の溢れる言葉を探してみよう。あなたしか経験できなかった、あなただけの素敵なストーリーだから、経験の大きさや派手さに関係なく、「生きた言葉」が必ず見つかるはずである。

学部・大学院での研究内容について話してもらう

勉強や研究の話である。特に理系、特に大学院の場合は必ずと言って良いほど聞かれることである。もちろん、文系でもゼミや卒論のテーマ(予定)を聞かれるので準備は必要である。ただし、理系と文系で質問の意図は違う。

理系の場合は、ほとんどの場合が職種や事業内容と関連付けて聞いている。研究の内容が事業と直結していない場合でも、それらの研究のアプローチやプロセスなどが仕事に生かせるかどうかを見ている。一方、文系の場合は、勉強することが習慣化されているかを見ている。社会人になると、学生の時以上に多くのことを勉強しなければならない。しかし、実際には、勉強をしていない人が多いので、パフォーマンスが悪く使い物にならず、人間的にもダメになる。だから、勉強のことも聞いてくる。

模擬面接では、理系の人の場合、このように質問していた。
「研究のことについて教えていただきたいのですが、以下のとおり分けて話してください。」
(1) 中学・高校?の頃に遡り、理系を選択しようとした動機
(2) 大学の学部・学科を選択した理由や状況
(3) 学部での専門科目の研究の内容について
(4) (研究科の場合)大学院に進んだ理由
(5) (研究科の場合)研究科1年次の研究内容や課題
(6) 今後の4年生あるいは研究科2年次の研究予定と卒業・修士論文について

実際にこのようなパターンの質問はないと思うが、私の場合、「研究について教えてくれる?」と言ったら、この6つのことが聞きたいと思う。もちろん中心は(3)や(5)のことになると思うが、研究者や開発者としての資質や可能性があるかを検討するためにも、それらの前後の情報からも何かをくみ取りたいと思う。それは時系列的に詳しく話すと言うよりは、一言でも良いので「流れを作る」ことを心がけてほしいということだ。

模擬面接での文系の人の場合、このように質問していた。
「ゼミや専門科目のことについて教えていただきたいのですが、以下のとおり分けて話してください。」
(1) 背景(なぜそれを専門としたのか?)
(2) 内容(ゼミのテーマと自身のテーマ)
(3) 方法(資料収集・分析、フィールドワーク、プレゼンなど)
(4) 結果(現段階での成果やわかったこと)
(5) 今後の予定など

これも実際にこのようなパターンでの質問はないと思うが、同じく「ゼミのこと教えてくれる?」と言ったら、この5つのことは知りたい。もちろん中心は(2)の中身になると思うが、取り組みの積極性やプロ意識があるかを検討するためにも、それらの前後の情報からも何かをくみ取りたいと思う。勉強したと自信を持って言える人は自信を持って応え、勉強していない人もこれから勉強します!という反省を込めて自信を持って応えよう!

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-05-31 22:07  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

模擬面接を通じて見えてくるもの(その1) [面接対策]

模擬面接

前回に引き続きタイムリーなトピックをお届けしたい。前にも書いたが、現在、副業で就活模擬面接の担当官を引き請けている。そこで気づいたことについてお話したい。

模擬面接のベースコンテンツ

まずは模擬面接に入る前に、学生さんとこれまでの就活の状況、現在の取り組みの状況、今後の予定などの話をして、面接の想定企業を設定し、特に模擬面接で見てほしいところなども聞いている。人によっても異なるが、ベースコンテンツは概ね以下のとおりである。

(1) ノックして入室し、指定した席に座ってもらう
(2) 1分程度で自己紹介をしてもらう
(3) 自己PRをしてもらう
(4) 学生時代に力を入れたことを詳しく話してもらう
(5) (理系の場合は特に)学部、大学院での研究内容について話してもらう
(6) 志望動機を話してもらう
(7) 現在の就職活動の状況について話してもらう
(8) その他

それぞれの項目について、留意点や気がついたことを書いてみたい。
今日はとりあえず(1)~(3)まで。

席に着くまで

私は挨拶の専門家ではないので、「礼儀」の本質を知らない。いや、どちらかというと苦手分野である。言い訳としては、中身で勝負してきたので、そんな外見に神経を使いたくないと思ってしまう。だから、「正解」は礼儀の本などを参考にして見つけてほしいが、(個人面談の場合)面接官として行動した方が良いと思うことが2つある。

まず、ノックしてドアを開け「失礼します」と言って、一瞬こちらの目を見た後、頭を下げて「よろしくお願いいたします」。面接官から少々距離がある場合は、いつもよりも大きな声を出す。

次に、席の近くに歩み寄り直立し、「どうぞお座りください」と言われたら、着席する前に大学名・学部・学科(あるいは研究科)、名前を告げて、「よろしくお願いいたします。失礼します。」と言って着席する。

これは礼儀のマニュアルとしては間違っているかもしれない。挨拶は「どうぞお座りください」の一瞬前あるいは座った後に言うと書いてあるのを見たことがある。しかし、面接官をやっていて思うのは、どちらにしてもこちらの話す言葉と被ってしまう可能性が高いのである。言葉が被るとそこでタイミングの取り方が崩れて、お互い立て直すのに時間がかかる。面接はキャッチボールだと思っているので、両方がボールを持ってお互いが投げてしまい、しかもそれがぶつかるという事故は未然に避けたいところだ。そういう意味で、言葉が被らないためには「どうぞお座りください」の後しかないと(私は)思う。

なぜ、名前を告げて挨拶するのを薦めるかというと、元気の良さをアピールするというよりも、緊張を解す意味合いが強い。人は自分から積極的に声を出すと、上手い具合に力が抜けて、良い意味での開き直りができると思うからである。関係ないかもしれないが…キャッチボールついでに、野球の話をしたい。

私は日曜日に草野球、いや、おっさん野球(でも終了後にビールを飲むわけではないよ)を20年以上やっているが、ここでエラーしたら負けるよな~と思った瞬間、必ず自分のところに飛んでくる。つい最近もそういうことがあった。自分ではとてつもなく上に上がったと思えるサードフライ…そんな日に限って強風…しかも、試合終了まであと一人、ただ…一点差で勝っていてランナーがセカンドとサードに居る。ツーアウトでランナーは既に走り出しているので…これ落としたらサヨナラ負け?でもなかなかボールは落ちてこない。むしろ風に流されてホームベースの方向に戻されている感じ。早く落ちて来いよ!

その瞬間に体が強張っている(コワバッテイル)感覚が自分でもわかった。ヤバイよな~。そこで声を出した。いつも私のプレーを温かく見守ってくれている後輩が「声出したら楽になりますよ」とアドバイスをくれていたのを完全に思い出した。どんな声だったか忘れたが、叫んだその瞬間に強張りが取れ、プロの選手のように身のさばきで軽快に流されたボールに飛びついてキャッチした。気持ちは興奮していたが、そのままホームベースの方向に走り抜けて審判にボールをトスした。格好良い!いやいや、あ~恐わっ!だった。
そう。声を出して楽になろう!

自己紹介

「初対面ですからね~1分程度で簡単に自己紹介してもらえますか?」というと、10名中9名が自己PRを始めてしまう。あれ?自己紹介なんだけどな~と思っていると…「この強みを生かして御社にも貢献していけると考えています。よろしくお願いいたします!」…おいおい、イケテナイ志望動機も飛び出してしまった。

「自己紹介」と「自己PR」は全然違う質問項目である。たまに、言葉の大切さを知らないアホな人事が「自己紹介をお願いします」と言って自己紹介したら「何か弱いね~もっとちゃんとPRしないとね~」と言われたので「自己紹介とおっしゃったので自己PRではないと思いました。申し訳ございません。」と応えると、「そんな質問してないと思うけど…もっと素直にならないと。」と言われて落ち込んでいた学生さんがいた。そんな言葉の使い方に神経質になれないアホな人事のいる会社に入らなくて良かったよ。この人事の人、嫌な奴と感じるでしょ?でもね~…社会に出たら、こんな奴ごろごろいるからね~。90%ぐらい!学生時代にはいなかったのに、どうして90%も出てくるの?それはね~、今は好きな人としか付き合っていないからだよ。

アホな人事の話はさて置き。自己紹介。自己紹介は初対面の人に自分の過去から現在の事実を話すことで、自分の全体像を知ってもらうことにある。初対面の人と友人になるために必要な情報を出すと考えて良いだろう。そんな時どんな情報を出すだろう?

人によって違うと思うが、典型的な例としては、
(1) 大学名・学部・学科(研究科)
(2) 出身地など(過去)
(3) 過去の主な活動(過去):10年サッカーをやってきたとか…原点や継続活動
(4) 趣味・特技(過去~現在)
(5) 大学時代に力を入れたこと(過去~現在):事実のみ
(6) 大学時代に勉強したこと(過去~現在):ゼミや研究課題
(7) 就職活動の軸や状況:簡単に
これで全体像は理解できるし、聞きたいことも出てきて、コミュニケーションもやりやすくなる。準備しておこう!集団面接で自己紹介を求められているのに、自己PRをやり出した人がいても、あなたは冷静に自己紹介をする。始める前に、「それでは自己紹介!をします」と言おう。

自己PR

やはり何度聞いても、同じパターンに嵌まって(ハマッテ)いる。粘り強い、積極的、協調性がある…今就活に取り組んでいる学生はほとんどが粘り強いし、積極的な人も多いし、グループワークなどを通じて本当の協調性も身についてきたと思う。

このブログでも何度も言ってきたが、その強みの5W1Hを徹底的に探り、本当の強みを見つけるのだ。
昨日の面接での例をあげさせてもらうと…
その人の強みは、どうも「協調性」らしい。
WHAT(どんな協調性?):人と情報を共有することを大切にしている
WHO(誰と協調性があるの?):同じ目標を持った人たちと
WHEN(いつからそうなの?どんな時に協調性が発揮されるの?):高校の時の学園祭で委員をした時から、みんなで一つのことを創り上げようとする時
WHERE(どんなタイミングで協調性が発揮されるの?):リーダー不在の時に自分が進んで
WHY(なぜ協調性を大切にしたいの?):ひとりでできないことがたくさんあるから=ひとりにできることなんて限られているから
HOW(どのように協調するの?):自分の主張をして、他人の話を聞いて、そして、もう一度自分で考えて、自分の意見を柔軟に変えて、他人に伝えるようにしている
素晴らしいでしょ?私が誘導したわけではなく、これらの言葉は全てその学生さんから出てきた言葉なのである。

『私は同じ目標を持った人と、徹底的に情報を共有して、何か大きなものや新しい価値を創り上げていくことができる協調性があります。その力は高校生の時の学園祭で委員を任された時に、みんなとの協調や共有を徹底することで、とてつもないパワーが発揮され、大きな成功に結びついた経験をして以来、育まれてきました。その時に強く感じ、今も常に自分に言い聞かせていることがあるのですが、それは…「ひとりにできることなんて、たかが知れている」ということです。そのために、人と接する時に気をつけていることがあります。それは、まずは自分の意見を主張するものの、あまりそれに拘りすぎず、その人の話にしっかりと耳を傾け、自分の意見をどんどん、柔軟に変えていくことを心がけています。その強みは大学時代には…』という具合である。

つまり、最終的にPRしたかったのは、協調性があるということよりも、集団の中で新しい価値を生み出していける力がある、ということではないだろうか。その力を生み出す秘訣として、協調性や柔軟性があるように思えるのである。みなさんも、今一度、自分の強みの5W1Hを求めてみて、組み立ててみてほしい。もちろん空欄があっても良いし、無理矢理全てPRに使う必要もない。自分の言葉で就活しよう!とはこのことなのだ。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-05-30 17:43  nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

面接を突破する「情熱」と「冷静さ」を持とう [面接対策]

大切なのはバランス感覚

難関企業の面接を突破した人を見ていると共通して見出せる「姿勢」がある。自分の意見をしっかり持っていて自分のことを主張しているのに、他人の話も非常に良く聞いているのである。どうしても、「精一杯伝えよう!」とすると、情熱が前面に出すぎて、冷静さに欠ける人のように思えてしまう。情熱があるのは大切なことだが、社会に出ると、「理解」「確認」「交渉」「提案」「妥結」「評価」「反省」「改善」・・・こうした重要なプロセスの中では情熱よりもむしろ冷静さが成功につながり、情熱と同じぐらい大切なことだと思っても良い。今日は情熱と冷静の置き所について見ていくことにする。

情熱は言葉ではない

「がんばります!」「できます!」「なんとかします!」などの言葉ほどあてにならないものはない。実際そんなことばを口走った人ほど、「働かない」「パフォーマンスが悪い」「他人事」の社会人になっていくのを私は知っている。この手の言葉は興奮状態で他の言葉が出てこない時に、ついつい口走ってしまうのだ。だから、情熱を表すにも冷静さが必要だということだ。何をがんばろうとしているのか?誰とどこで実現できるか?どのようにしてなんとかできると考えているのか?知りたいのはそっちの方だ。

面接の中で情熱を最も傾けられるのは、やはり志望動機だろう。はっきり言うと、志望動機以外のことで情熱的になっても相手に伝わらない。いくら自己PRや学生時代に力を注いだことを興奮して熱く語っても、「なんでそんなに興奮しているの?もっと落ち着いて話して。」となるのが関の山である。特に志望動機の中で、自分が実現できること、実現しなければならないこと、場合によっては実現したいと考えていること、のイメージや例を示すことで、そこに情熱の息吹を注ぎ込むのだ。

単に「国際分野の進展に貢献したいんです!」ではなく、「日本の会社ではなく、アジアの会社となれるように、各国の現地の事情に即した販売ネットワークの拡大とアフターサービスの移転をコーディネートできる営業マンを目指します。具体的には、これからの大きな市場となることが考えられるインドシナ諸国の文化や社会にたいへん関心が強く、製品現状、市場・流通、サービスなどの勉強から初めて、現地のリソース(ヒト・モノ・カネ・シゲン・カンキョウ・ジョウホウ)をフルに活用して、その国自体の豊かさにつながるような製品の普及とサービスを提供していくことにチャレンジしたいと・・」など、「言葉」ではなくあなたの「コンセプト」や「思想」を熱く語るのだ。

冷静さの見せ所

冷静さを示さなければならないシーンが3つある。

一つは、先ほども少し触れた、自己PRや学生時代に力を注いだことを語るときである。もちろん元気さや明るさは必要だが、過度の情熱はいらない。しっかりと自己分析した自分のことを、ゆっくりゆっくり冷静に話すのだ。他人の話をするような感じで話してちょうど良いぐらいだろう。

二つ目、人の話を聞く姿勢である。興奮して、大きくうなずいて、ハイハイ・ナルホドナルホドとされてもわざとらしくて、話している方が落ちつかなくなる。だから、静かな気持ちと姿勢で、話している内容の120%がわかるように聞くのだ。相手が面接官であっても、集団面接の他の学生の意見であっても、120%の理解度を示す。

そしてこれがとても大切な最後の冷静さとなるが、自分の意見を否定された時や疑問視された時の対応である。自分の意見を否定されると、いやいやそういうことを言っているのではなく・・・わかってもらいたい!との想いから、冷静さを見失って勝手にケンカを買ってしまうのである。面接官はケンカを売っているわけではないので、ケンカが買われた瞬間に実質的に面接が終わってしまう。こんな時こそ冷静になって、「自分でも頭の整理ができていないところがあり、たいへん勉強になります・・・」「そのように聞こえたというのは私の伝え方が全然ダメだということですね・・・」「また後ほど自分でも冷静になって考えなければなりませんが・・・」というような言葉を冷静に述べた後に伝え方が足りなければ補足すれ良いし、両意見を両立させても良いし、あるいは場合によっては「おっしゃるとおりです」として自分の意見を撤回することも可能である。いずれにしても、冷静な対応が必要である。

まとめ

興奮して情熱を語ったところで他人と違う自分を表現するのは難しい。情熱と冷静さのバランスを自覚して、今後の面接に臨んでみよう。動と静の自分を楽しむことができれば、自ずと結果はついてくる。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-05-06 01:30  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

最終面接で心がけることは何か? [面接対策]

経営者は何を見ているのか?

最終面接まで行ったけど残念ながらダメだった人もこれから受ける人も最終面接にどのような心構えで臨めば良いか知りたいところだろう。会社によっても違うが最終面接に出てくるのは経営者あるいは事業部の責任者などそれに近い存在の人だろう。経営者は基本的に自分勝手でわがままで気分屋だと思っておいた方がよい。もちろん実際はそうではない人もいるが、そう思っておいて丁度良い。経営者は、(通常)社員ではないので一度退職してから経営者として専念し、自らの株を相当額保有することで大きな責任を背負っている。だから自分勝手でわがままで気分屋なのだ。自分の会社のことを愛してほしい、自分の会社が一番と思ってほしいし、自分以外の会社に心が動いていることに大きく嫉妬する。

つまり、どれぐらい愛されているのか、どれぐらい一番だと思ってくれているのか、どれぐらい本気の心を持ってくれているのかを見ていると言っても良いだろう。それは最終面接での表情、オーラ、受け答えから感じる取るものである。ここで重要なのは「愛される」という言葉の定義である。みなさんは「愛する・愛される」をどのように解釈するだろうか?「いつもそばにいて自分以上に大切に想う」ということか、「惹かれあう・魅せられる」ということか、「相手を尊重し、温かい気持ちになる」ということか・・・人によって解釈はいろいろだろう。ここで言う「愛する・愛される」はマザーテレサの言った定義に限りなく近く、「この世の中で最も残酷なことの反対」・・・つまり、「無視しない→関心を持つ」ということである。好きなところも嫌いなところも認めて(認め合って)、いつもいつまでも関心を持ち続けるということ。その会社の良いところ悪いところもしっかりと好きになって、関心を持ち続けることを求められているのだと思う。余談になるが、みなさんの現在やこれからの恋愛にも大いに役立ててほしい。惹かれ合うことより、関心を持ち続けることの方が簡単そうに見えて実はとても難しく大切なことだと。

一番だと思ってほしいについては、第一志望を強調するしかない。応え方はブログ内の「第一志望は?・・・」を見てほしい。本気の心は、その会社に入って何を実現したい(実現できる)かを熱く語ることだ。その前の面接で指摘されたことや考え直したことも含めて、大きく夢のある話をしてほしい。

どれぐらい最終面接の評価が影響するのか?

これは会社によって大きく違うだろう。最終面接で決めてしまう場合もあれば、予めほぼ決まっていて確認する程度の場合もあるし、ほぼダメだが大学や先生との関係やコマーシャル目的の場合もある。ただ、いずれの場合も、面接時間が限られている。自身の経験からすると、ほんの数分で○×△を判定しないといけないので、あまり細かいことを見たり聞いたりする余裕もない。予め目を通しておいた情報、人事のマネージャーや他のボードメンバー(経営者役員)とのディスカッションの結果などを踏まえて、「見た目」とのギャップを埋めるという感覚であった。つまり、最終面接前に「(合格・不合格の)大勢は決している」と考えて良いだろう。あとは、良い意味でも悪い意味でもギャップが大きい場合の入れ替えのみとなる。まとめて言うと、最終面接の前に合格か不合格の大勢は決しているが、一発逆転もあれば一発沈下の可能もあるので、合格の雰囲気を感じる時は自然体で余計なことを言わず、不合格の雰囲気の時は逆転を狙いに行く・・・というところだろうか。

最終面接での一発逆転とは?

良い意味で開き直って、最後に自分を出し切って終わるということだ。あなたのことを必要としてくれている会社ならあなたの一言に何かを感じてくれるだろう。最後のチャンスは、「最後に質問はありませんか?」というシーンである。この質問の意味は本来、「経営者は忙しいのでつまらない質問はするなよ」という意味である。「面接のチャンスをいただきありがとうございました」と終わるシーンである。しかし、雰囲気的に不合格に近い場合はこれで終わっては悔いが残る。

質問をするとすれば、経営理念に関することだろう、なぜなら経営理念を守り、その言葉に込められている本当の意味を社員にわかりやすく伝えていくのは経営者にとって非常に重要な仕事なのだ。例えば「御社の経営理念の○○○という言葉は私には非常に印象的で、是非今後の自分の人生の教訓としていきたいのですが、御社はこの言葉をどのように社員に実践させておられるのでしょうか。今後の人生のヒントをいただければ幸いです。よろしくお願いします。」と聞くのはどうだろう。その答えが「各部長に任せている・・・」などの他人任せであればそんな会社から内定が出ない方が良いし、「いろんな機会に自分の言葉で社員一人ひとりに伝えるようにしている」という答えなら「参りました!勉強になりました!」と言って帰ってくれば良い。いずれにしても、イケテル経営者ならば、なかなか良い質問だな~と思ってくれるだろう。

質問の時間もなさそうなら、最高の表情で「本日は貴重な面接の機会を与えていただきありがとうございました。ここまでの面接を通じて社会人として持っておかなければならない考え方や軸について多くのヒントをいただくことができました。今後の人生の糧としていきたいと思います。ありがとうございました。」と言って立ち去ろう。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-04-24 15:58  nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

第一志望ですか?と聞かれたらどう応える [面接対策]

なぜそんな質問をするのか?

「うちの会社の志望度は?」「うちは第一志望ですか?」「他に選考が進んでいる会社はありますか?」などの質問はどのようなことを意図しているのだろう?「志望度が高くないと内定を出せないよ=本気がじゃないとダメよ」ということなのか、「志望度が低くてもこの人は確保しておかないと」と思っているのか、あるいは意地悪な質問をしてその人の対応を見ているのか・・・。それは企業によっても違うが、この3つの全てが正解であるように思える。次の選考に進める場合には、やはりその企業のことを真剣に考えてほしいし、求めている人材像に近い人は志望度が高くなくても確保したいので判断基準を知りたいし、その応え方によって論理的な対応力を見たいのである。それではどのように応えれば良いのかを見ていこう。

ダメな応え

「第一志望です!」「第一志望群に入ってます(つまり第一志望ではない)」「志望度は高い方です(つまり志望度はあまり高くないということ)」・・・これらの応え方は全て×である。先ほど書いた「真剣さ」「価値判断」「論理的思考」のどれも満たしていないからである。「第一志望です!」では真剣ささえも伝わらない。どのような価値判断として第一志望となったのか、どれぐらい第一志望として真剣に考えているのかを論理的に説明する必要がある。「第一志望群に入ってます」では第一志望ではない言い訳をしているように聞こえるだけである。第一志望群の判断基準は何か、その第一志望群の中での順位付けをどう(真剣に)考えているか(あるいは決めていないか)を論理的に説明しなければならない。「志望度は高い方です」では、明らかに第一志望ではなく、滑り止めに受けに来たと思われるだけだ。志望の高い・低いの判断基準は何で、志望の高い企業の絞込みについてはどのように(真剣に)考えているのかが問われるところである。つまり、すべて同じ。「真剣さ」「価値判断」を示し「論理的思考」で説明する必要がある。

志望度に関する応え方

まずは企業を選定する上での価値観(大切にしたいこと)を整理しておく。
例えば、自分が大切にしたい価値観を

(1)会社の経営理念に共感できること
(2)競争よりも協力を重視していること
(3)勤務地が東京であること
(4)休日・休暇が確実に取れること
(5)若手社員でも責任を任せてもらえる体制であること
(6)成果が報酬(賞与など)に反映されるシステムであること
(7)国際的な取り組みを重視している会社であること
(8)個人としてもグループとしても満足感を得ることができること
(9)人材育成のプログラムが充実していること
(10)何らかのプロフェッショナルを目指せる仕事であること

のようにどんどん上げて、重要な順番に並べてみる。
そしてこの企業を選定するときに合致した自身の価値観を3つ程度抽出してみると、

(1)会社の経営理念に共感できること
(7)国際的な取り組みを重視している会社であること
(9)人材育成のプログラムが充実していること
だとする。

次にその企業のことを考えている「真剣さ」について応える必要がある。一番効果的なのは企業研究の方法を話すことである。説明会への参加、OBOGへの接触、リクルーターの存在、社員交流会、その他情報記事の分析でも良いだろう。その真剣さを裏付ける証拠がほしい。

あとは基準と真剣さの証拠を論理的に説明するだけである。例を使えばこうなるだろう。
「うちの志望度は?」
「現在は私は就職活動の軸を、会社の経営理念への共感、国際的な取り組み、人材育成の充実、に置いております。御社の説明会に参加させていただき、OBOGのみなさんにもお話をお伺いする中で、自身の軸の全てを満たしていることがわかり、活躍できるチャンスも大きい(広い)と判断しております。したがって、現段階で第一志望と考えております。」

価値観を全て正直に言って良いの?

例えば、
(4)休日・休暇が確実に取れること
(6)成果が報酬(賞与など)に反映されるシステムであること
等の休みや給与に関することはなかなか言いにくい場面もある。どうも休みのことや給与のことを要求するのは印象が悪くなるという思いもある。ならば、言い方を少し変えてみてはどうだろう。休みが多い会社には、「社員の健康を大切に考えてくれている会社」あるいは「新しい発想や考え方を生み出すことを期待している会社」が多い。成果が報酬に反映される会社は、「評価制度が機能している会社」や「目標設定・達成を重視している会社」と言えるのではないだろうか。その基準の意味合いやその基準による結果などを考え、伝え方を工夫してみよう。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-04-23 13:51  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

面接で言う「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと」について [面接対策]

エントリーシートと面接の違い

面接で「学生時代に力を入れたことは何?」と聞かれると、自己紹介書やエントリーシートに書いた内容をそのまま台本棒読みで言う人が結構多い。もうこの時期になると、その棒読みも板についてきて、あまり詰まらずに話せるようになっているので、「これで大丈夫!」と思っているかもしれない。でもそれは正解ではないだろう。エントリーシートと面接は違うのだから・・・と私は思う。

(イケテル)企業側から見るとエントリーシートはその人がどんな人なのかを知る材料なので、「大風呂敷」的にできるだけその人に関する多くの情報や思考について広げてほしいと考えている。一方、面接では、エントリシートを前提として、その人と対面して1分もかからないうちに、どんなタイプの人間かを(勝手に)特定してしまう(してしまいたい)ので、「Focus&Deep(焦点を定めて深く掘り下げる)」を求めている。もちろん、面接官が全てエントリーシートに目を通しているわけではないので、「エントリーシートに書かせていただいた○○○、△△△、□□□の中で今日は特に○○○についての話をさせていただきたいのですが・・・」という前振りは必要かもしれない。いずれにしても、面接では、聞かれてもいないのにペラペラと話し過ぎずに、焦点を定めて簡潔に話すことを心がけるようにする。

例えば学生時代に力を入れたこと・力を注いだことについて、エントリーシートでは学生時代に力をいれたことの背景、内容、目標、役割、課題、工夫、成果、成長が書かれている(ブログ内のエントリーシートの書き方を参照)と思うが、面接でこれ全てを伝える時間もないし、早口で言われても理解できないと思う。それではどのように焦点を絞るかを考えてみよう。

目標設定と目標達成からいろんなことが見えてくる

サブタイトルでわかるように、学生時代に力を入れたことで表明すべき一番大切なことは「目標」である。「目標」を表明することで見えてくるものは次のとおりだ。

(1)力を入れた「プラスのエネルギー」を感じ取れる。目標は「高さ」を表すので、その高さに向かってチャレンジする活動がエネルギーとして表せるようになる。優勝するために、心に響くパフォーマンスを示すために、いろんな年代の人といろんな話ができるようになるために、あらゆる文化の多様性を認めることができるように、資格などに合格するために・・・などできるだけ具体的にできれば数値目標なども考えて「高さ」を出してほしい。これがないと話にならない。あえて「プラス」としたのは、ブログ内「学生時代に力を入れたことのイケテナサ」で話したように、学生時代に力を入れたことが「組織の建て直しやコミュニケーション改善」ではエネルギー値がマイナスからゼロになっただけなのでダメだということをわかってもらうためである。

(2)目標を立てたことで、その目標を達成するためにどのように活動して成果を出したのか、その人の「論理性」をうかがい知ることができる。例えば、ラクロス部として関西で優勝争いできるチームになることを目標とする。それを達成するために何が必要だろう?多分、個人の技術向上(練習)、体力増強(トレーニング)、精神力強化(メンタルトレーニング&フォローアップ)、チーム連携&コミュニケーション、(相手とこちらの)戦力分析などが必要になるだろう。その中で自分が特に力を入れたことがメンタルな部分のフォローアップだと表明することで、論理構造が非常にクリアになるのだ。そしてその論理構造にしたがって「成果」を導き出したとすればますます説得力は高くなる。

(3)目標設定・達成の表明によって全体をマネジメント(管理)し、自分をコントロールできる力があると評価できる。社会人になると、煩いぐらい目標設定・達成を徹底されるようになる。目標設定・達成は、"Work & Pay" "Work & Development" と言われるように、賞与・昇給に影響したり能力啓発・開発につながったりするのである。低く無難に目標を設定してお金や地位を獲得しようとするダメ人間の存在によって、既に目標設定・達成の制度が破綻している大企業も少なくない。そんな中で新入社員には、少なくとも高い目標を設定して若さと論理的思考で達成してもらいたいと期待しているのである。

(4)「課題」や「工夫」の妥当性が見えてくる。学生時代に力を入れたことを書いてもらったり、話してもらったりするとやたらにこの「課題」が長くなる。「チーム内のコミュニケーションが悪くなった時もあった」「なかなか結果だ出ずにモティベーションが下がった」「会費会計制度が曖昧で運営がうまくいかない時があった」・・・など延々と話し尽くされる。長すぎるとは思うが「課題」や「工夫」が悪いと言っているのではない。その「課題」は「目標」を達成するのに大きな障害となったのか、その「工夫」は「目標」を達成するのに大きな貢献となったのかが重要である。例えば、先ほどのラクロス部の例を考えると、コミュニケーションの悪さやモティベーションの低下は優勝争いに影響するが、会計制度については優勝争いとはあまり関係ない。他の例では、和食料亭でのアルバイトで「日本の良き伝統を知り、身に付ける」ことを目標とした場合に「日頃の姿勢の悪さ」は影響するが「皿を割ってしまった」はあまり関係ない。皆さんの書くあるいは言う「課題」が目標を著しく阻害するものであるかどうかを今一度確認すべきだろう。

(5)目標の達成に向けて、どのような協業、連携、役割分担があったのかなどのコミュニケーション力を知ることができる。社会人になると自ずとチームプレーを要求される。成功する時は必ず誰かの協力や支援があり、失敗した時でも必ず誰かのフォローや心の支えに守られるのである。そういう考えができないと、社会人としての成長と高度化が望めない人と判断されてしまう。たとえ、学生時代に力を入れたことが留学や海外バックパック旅行などの個人レベルの経験でも、心の支えとなってくれている家族、友人、先生や先輩などが存在するはずである。

面接で表明すべき学生時代に力を入れたこと

結局、目標設定→目標達成が基本になる。そこにエネルギー、論理性、開発力、課題解決力、協調性や共感・共有力などの要素を注ぎ込み、熱く語ってほしい。それがどんなに小さいことでもこれらの要素をしっかりと取り込めば、あなたを待ってくれている企業は分かってくれるはずである。面接で表明すべき学生時代に力を入れたこと・力を注いだことのコンテンツとしては、
(1)学生時代に力を入れたことのテーマ
(2)目標
(3)目標を達成するために出すべき成果
(4)その中で一番力を注いだこと(の活動)
(5)成果→全体としての目標達成
となるだろう。

余談であるが、「内定を取ることがそんなに重要なことなのか?」にコメントをいただいた。Carlosさんありがとう。コメントを返させていただいたので時間があれば見てほしい。コメントをいただいた方には、自身の時間が許す限り個人的な就活相談にも対応したいと考えている。自分の就活に対する想いなど、どんどん送っていただきたい(ただし、ブログの公序良俗や炎上につながるようなコメントは削除させていただきます)。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2009-04-22 17:18  nice!(2)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

面接対策~面接突破の秘訣(その4) [面接対策]

面接突破の秘訣(その4)~失敗から学べ!成功をイメージし、成功体験を創り出す~

この時期、面接で失敗し落ち込んでいる人が多い。聞いてみると「志望度が高かったので・・・」「第一志望だったので立ち直れなくて・・・」「伝えるべきことを言葉にできなくて・・・」「何を答えたら良いのかわからなくて・・・」「周りに影響されてしまって・・・」などである。大丈夫。あなたが幸せになれる会社はこれから出てくるのでそんなことで悩む必要はない。これからのことを考えよう。そもそも、「志望度が高い」のはイメージで固められたものであり、「第一志望」は幻想に過ぎず、伝えるべきことや答えるべきことを言葉にするには時間がかかり、周りに影響されるのが人間なのである。 落ち込んでいる時間がもったいない。人間は残念ながら死に至る事実だけは動かせないので、もう時間がないのだ。あと50年もあると思わず、あと50年しか猶予がない(医者からあと50年の命ですと宣告された)と考え、早く立ち直ろう。しかも・・・リクルート星人の仕掛けた罠で忘れているかもしれないが・・・コネクションや学閥を重視する大企業のオンパレードなんだから、そんなに落ち込むことないよ。本当に素晴らしい企業ならあなたが緊張して思いどおりに伝えることができなかったことさえも理解してくれたはずである。

それでは、その失敗をどのように生かせば良いのかを考えてみよう。面接で上手くいかなかったことを悔やむのではなく、どうすればうまくいったのかを考えるのである。上手くいかなかったことは思い出したくないだろう。だから思い出すのである。みんながやってないことをやれば、必ず幸せにつながる。良い意味で開き直って思い出そう。そして、どうすれば「合格」したのかをノートにまとめて、その面接シーンを再現してみるのだ。・・・次は必ずうまくいく。

そしてその中から成功体験を見つけ出す。自分はどのような環境におかれると自分らしく話せるのか、一方、どのような状況になると苦しみどのようにしてそこから抜け出せることができたのかを考えてみる。うまくいった時のこともノートにまとめて振り返ってみる。もっと良い方法があったかもしれないので、それもノートに付け加えておく。そうすれば、いつの間にか面接を自分のペースに持っていくことができる。あなたのことを理解してくれる会社(=あなたが幸せになれる会社)はきっとあなたの成功体験を実現させてくれるに違いない。

陳腐な言葉であるが、失敗から成功をイメージし、成功体験の蓄積を本当jの成功(=幸せ)につなげる必要があるのだ。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!投稿記事は tateyama@inter-works.biz に送ってください。お待ちしています。

TOPページへ


2008-04-08 11:16  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。