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模擬面接を通じて見えてくるもの(その2) [面接対策]

模擬面接から

前回に引き続き、現在、副業で進めている就活模擬面接での気づきについてお話したい。模擬面接のベースコンテンツのうち、前回は以下の(1)~(3)について取り上げた。
(1) ノックして入室し、指定の席に座ってもらう
(2) 1分程度で自己紹介をしてもらう
(3) 自己PRをしてもらう
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-30

今回は、以下の(4)~(5)を見ていきたい。
(4) 学生時代に力を入れたことを詳しく話してもらう
(5) (理系の場合は特に)学部、大学院での研究内容について話してもらう

以下の(6)~(8)についても、明日面接を控えている方もおられると思うので、今日の深夜あるいは明日の朝までにはアップしたいと思う(できるかな?)。
(6) 志望動機を話してもらう
(7) 現在の就職活動の状況について話してもらう
(8) その他

学生時代に力を入れたことを詳しく話してもらう

このブログで「検索ワード」の堂々の1位に君臨しているのが、この「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」である。これにはとても驚いている。みなさん、この項目には相当の時間を費やして来たに違いないが、未だに完成に至っていない人もいるということだろう。これにはいろいろと理由があると思うが、私が勝手に犯罪者ベスト3を決めてみた。

(1) 犯罪者1:リクルート星人… http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2008-03-09-2
(2) 犯罪者2:リクルート星人の影響を受けて執筆されている就活本
(3) 犯罪者3:リクルート星人から独立した星人が開催している愛のないセミナー

こんな感じだろうか。全てリクルート星人の仕業じゃないかって?そうみたいだね。。。だからウルトラセブンは闘ってるんだよ。M78星雲に帰るその日まで。

リクルート星人の魔の手にかかり、やたらと言葉の遊びが多く、工夫したことが長々と続きしかもその中身は薄っぺらで、パックツアーでもないバックパックのように気ままでもなく自分で全てを計画的に決める旅行が好き!的なエピソードが多く、決して弱みを見せずに「価値」ではなく「勝ち」に拘る…そんなエントリーシートの例に影響されてきたことは、…まさに悲劇的である。でも心配するな。そんな悲劇から人間は強くなり、成長し、幸せに生きれるようになるのだから。

さて、それではどうすれば良いのだろう?
とりあえず、エントリーシートに書く場合は、以下のサイトを参考とし、
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-03
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-02
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-01
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2008-03-01-3
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2008-03-20

面接の場合は、以下のサイトを参考にしてほしい。
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-04-17-1

しかし、それとて、完璧なヒントとはなっていないような気がする。何か足りないように思っていた…そうして、先週、面接をしている時に気がついたのである。
そうか!入口と出口が同時に見えないから成長がうまく表現できないんだよ!

これまでは、「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」では、「目標」を設定し、時間とエネルギーを注ぎ込むことを力説してきた。その気持ちは今も全く変わっていない。それは、「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」の経験から、その人の行動特性、能力・資質、感情や考え方などを導き出していくと同時に、「パワー」や「エネルギー」を感じたいからである。感覚的に言うと…パワーやエネルギーの「メーター」があって、その針がどれだけ大きく振れるかを観測している。誤解してほしくないのは、元気な経験や表現でメーターが振れて、静かな?経験や表現ではメーターが振れないということではない。内に秘めるパワーもある。むしろそちらの方が評価される場合もあるぐらいだ。

しかし、今回、そのパワーやエネルギーに加えて、入口と出口の差から生じる「成長力」をもっとうまく表現してほしいと感じたのだ。それは、ある学生さんが、なぜその経験をすることになったのかの背景を話し、経験の成果や人間としての成長の結末のところに、その背景との比較の話が出てきて、とても大きな成長力を感じたからだ。しかもその成長力は、その経験をしなければ形成できなかっただろうな~と感じた。

具体的に言うと…その学生さんは、有名な米国系のカフェのアルバイトに最も力を入れたようだ。なぜそのアルバイトを始めたかと言うと、接客を通じて心配り(ココロクバリ)ができる人間に成長したかったことと、そのカフェの特徴として店員のチームワークを素晴らしいと感じていたので自ら体感したかったとのことである。そして、この人は3年間の時を経て、心配り(ココロクバリ)ができる人間に成長し、自分が入店するアルバイトに対して接客の考え方や方法をトレーニングするポジションとなった。同時に店の全体をマネジメントする役割の一部も担うことになった。そして、チームワークを維持する秘訣を含めた成長力をこのように締めくくった。「・・・このように、日々の全体を見渡す力こそが、日々の私の成長を支え、そして、これからの人生も日々信頼される存在でありたいと心から思えるようになりました。」・・・とても深い言葉で、またもや私が育てられた瞬間だった。「ありがとう」と心の中で呟いた。

常日頃、「学生時代に力を入れたこと・力を注いだこと・頑張ったこと」は大学の教育に近いところが優先されると言ってきた。サークルやアルバイトを話す場合には、大学の教育範囲では決しては学べないことをアピールする必要があると。上のアルバイト経験は、まさに大学の教育範囲では学べない貴重な経験だと言える。

入口:なぜ、その経験を始めようと考えたのか?始めは、お金を稼ごうと思っていただけかもしれないが、今から考えて見ると、いつの間にかこういう力を付けたいと思うようになっていた等…後付(アトヅケ)でも良い。
出口:その経験をした自分と、もしその経験をしていなかった自分を想像してみて、その大きな違い(チカラ=成長力)を考えてみる。しかもそのチカラは、その経験でしか育まれなかったか?を考える。

「コミュニケーション力がついた」や「企画力がついた」という陳腐な言葉ではなく、「本当に貴重な良い経験したね!」と思われるほどの臨場感の溢れる言葉を探してみよう。あなたしか経験できなかった、あなただけの素敵なストーリーだから、経験の大きさや派手さに関係なく、「生きた言葉」が必ず見つかるはずである。

学部・大学院での研究内容について話してもらう

勉強や研究の話である。特に理系、特に大学院の場合は必ずと言って良いほど聞かれることである。もちろん、文系でもゼミや卒論のテーマ(予定)を聞かれるので準備は必要である。ただし、理系と文系で質問の意図は違う。

理系の場合は、ほとんどの場合が職種や事業内容と関連付けて聞いている。研究の内容が事業と直結していない場合でも、それらの研究のアプローチやプロセスなどが仕事に生かせるかどうかを見ている。一方、文系の場合は、勉強することが習慣化されているかを見ている。社会人になると、学生の時以上に多くのことを勉強しなければならない。しかし、実際には、勉強をしていない人が多いので、パフォーマンスが悪く使い物にならず、人間的にもダメになる。だから、勉強のことも聞いてくる。

模擬面接では、理系の人の場合、このように質問していた。
「研究のことについて教えていただきたいのですが、以下のとおり分けて話してください。」
(1) 中学・高校?の頃に遡り、理系を選択しようとした動機
(2) 大学の学部・学科を選択した理由や状況
(3) 学部での専門科目の研究の内容について
(4) (研究科の場合)大学院に進んだ理由
(5) (研究科の場合)研究科1年次の研究内容や課題
(6) 今後の4年生あるいは研究科2年次の研究予定と卒業・修士論文について

実際にこのようなパターンの質問はないと思うが、私の場合、「研究について教えてくれる?」と言ったら、この6つのことが聞きたいと思う。もちろん中心は(3)や(5)のことになると思うが、研究者や開発者としての資質や可能性があるかを検討するためにも、それらの前後の情報からも何かをくみ取りたいと思う。それは時系列的に詳しく話すと言うよりは、一言でも良いので「流れを作る」ことを心がけてほしいということだ。

模擬面接での文系の人の場合、このように質問していた。
「ゼミや専門科目のことについて教えていただきたいのですが、以下のとおり分けて話してください。」
(1) 背景(なぜそれを専門としたのか?)
(2) 内容(ゼミのテーマと自身のテーマ)
(3) 方法(資料収集・分析、フィールドワーク、プレゼンなど)
(4) 結果(現段階での成果やわかったこと)
(5) 今後の予定など

これも実際にこのようなパターンでの質問はないと思うが、同じく「ゼミのこと教えてくれる?」と言ったら、この5つのことは知りたい。もちろん中心は(2)の中身になると思うが、取り組みの積極性やプロ意識があるかを検討するためにも、それらの前後の情報からも何かをくみ取りたいと思う。勉強したと自信を持って言える人は自信を持って応え、勉強していない人もこれから勉強します!という反省を込めて自信を持って応えよう!

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2009-05-31 22:07  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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