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最終面接をクリアする「自然体」と「決め手」についての考察 [面接対策]

暑い沖縄?

こうして暑くると必ず思い出すことある。
大学4回生の時。その頃は7月1日が就職活動の解禁日だった。当然?インターネットのない時代なので、4月頃からリクルート星から送られてくる分厚い雑誌の資料請求葉書を書くことがプレエントリーだった。しかし、その頃からリクルート星人が嫌いだったのか(笑)、そんな画一的な就活に反抗したくて、結局資料請求葉書は一枚も書かなかった。6月に入って、いよいよスーツなどの物理的な準備を含め、自己分析や企業研究が進んでいないといけない時期だった。

そこで…私は…「そうだ!沖縄に行こう!?」となった。琉球大学に高校時代の親友がいて、いつでも遊びに来てくれと言っていたのを思い出したのだ。その親友は一浪しているし、相手にしてもらえるに違いない。その親友を知る親友(一浪)を誘い、何の連絡もせずに次の日に出かけることになった。

その頃、飛行機のディスカウントチケットがあったかどうかわからないが、もちろん正規料金である。確か、当時の沖縄はフライトの数が少なかったので、予約を取るのがたいへんだったが、トラキチの親友の親友が親父のコネを使ってねじ込んでくれたと記憶している。

那覇の空港に降り立った瞬間…暑かった。とても眩しい(マブシイ)暑さだった。泊まるところも決まってないし、親友も居るかどうかわからない状況のことなど忘れていた。とにかく経験したことのない暑さがちっぽけな自分を取り囲んでいた。その暑さとともに、その親友の狭い下宿で暮らした2週間は決して忘れない。親や兄弟に猛烈に反対されたけど、これ以上にない自己分析の時間だったから。

自然体と決め手

さてさて、表題に戻りたい。最近のこのブログに辿り着いた検索ワードを見ていると、「最終面接」「最終面接に通らない」「最終面接で落ちる」「最終面接に進むには」の言葉が増えてきたので、それについて思うことを書いてみたい。

最終面接に進めないのも、最終面接に通らないのも、大きな理由はこの100年に一度の大不況が大きく影響している。これが50%ぐらいあると思う。いつもの年なら軽くクリアしているはずなのに、今年は採用人数が極限まで絞られている。こういう年に限ってコネ採用が強くなるのも少なからず影響しているだろう。だから、そんなにそんなに落ち込まなくても大丈夫なのだ。上手く伝えられたし、先方の感触も良かったので、かなり高い確率で大丈夫だろうと思っていたら…バッサリと落とされた~という場合は、ほとんどがこのケースだと思う。大丈夫、大丈夫。その企業に入ったら不幸になるところを、不況が救ってくれたのだ。その奇跡を大切にしよう。

しかし、もう一方の気持ちとしては、どんなに不況でもどんなにコネ採用が横行しても、相思相愛の企業が出てきた時に備えて、自分を100%出し切ることができるように準備万端を整えておかなければならない。そこで大切になるのは、「自然体」であり、さらに「決め手」を持っておくことだと思う。

自然体

辞書には「身構えたり、先入観をもったりしないあるがままの態度。」とある
面接になるとどうしても自然体で居れなくなる。身構えることを通り越して、興奮状態になり、本来の自分とはどんどんかけ離れていく。面接官を恐い人だと思い込んで、理論武装が頭を駆け巡り、余計に冷静でいられなくなる。興奮状態を熱意と受け取ってくれれば良いのだが、「冷静さに欠ける」と思われるだけなのである。最終面接になれば、これで最後!頑張ろう!なんて思うと余計に力が入り興奮状態になる。

しかも…最後じゃない。これからの長い人生、毎日毎日が勉強なのだ。これで逃げ切れる!なんて夢のないおじさんくさいことを言ってはだめだ。むしろ、これが始まりだ!この会社に自分の始まりのスタート地点はあるかな?探しに行こう!という終わりではない始まりの感覚を持ってほしい。

それにそんなに頑張ろうとしなくても良いだろう。あなたが企業にかける想いは、自ずと言葉に表れるからである。いや、逆にうまく力が抜けていないと、折角の想いが違うように受け取られてしまう。

これから始まる幸せな時間を力を抜いて探しに行こう、自然体でね。

決め手

最終面接に進むのも、最終面接をクリアするのも、やはり最後の最後は「決め手」が必要となる。ギリギリのところで最終面接に滑り込めなかったり、あと一歩のところで当落線上からこぼれてしまうのは、はっきり言うと「決め手に欠ける」のだ。

勘違いしてほしくないのは、それでは難関をクリアした人が全て「決め手」を準備していたわけではない。逆にワザとらしい決め手を準備していた人は、結果は良くなかった(あるいはこれから不幸なことが起こる)だろう。

準備もしていないのにどうして決め手があったのか。それは話す言葉の力強さ(大きな声とか元気な声ではない)からオーラを感じ取ることができるのである。その言葉の力強さは、「プラスアルファ」あるいは「貴重・希少」あるいは「新しい風」である。どうもわかりやすい言葉で表現できないが…

「プラスアルファ」…
本人が意識している以上のポテンシャル(可能性)から感じる付加価値。もっとわかりやすく言うと「お買い得!」ということだろうか。
「貴重・希少」…
確実に他の人にはないオリジナル性の強い資質・能力。この会社にはないキャラでしかも必要とされるキャラ。
「新しい風」…
常に革新を志して古い価値も認めながら新しい価値を生み出そうとする姿勢。わかりやすく言うと、「うまく何かをやってくれそう(起こしてくれそう)な予感!」という感じ。

力強さに秘められたこの3つの要素こそが「決め手」になるように感じる。これまでに優良企業(大企業とは言ってない)に就職した人や内定を決めた人は、その3つの要素のどれかあるいは全部が自然のうちに表現できているのである。

この3つの要素が多ければ多いほど、決め手は大きくなることは間違いない。しかし、まずはひとつで良いので、自分らしさを、「付加価値」「希少」「革新」のどれかで表現できないかを考えてみよう。難しいならば、「付け足し」でもかまわない。

だからよく思い出してほしい。例えば、付加価値について言えば、相手が想定している以上の結果を出そうと試みたことはないか?自分の予想以上に高い評価を受けたことはないか?自分の意見や進言が効果的に影響して良い結果をもたらしたことはないだろうか?

「希少」で言えば、「あなた変わってるね~」といわれたことはないか?当たり前のことが嫌になってオリジナルを求めたことはないか?周りに流されている自分を変えたいと思ったことはないか?

「革新」で言えば、そもそも論を突き詰めてゼロベースから新しいことを考えたことはないか?古いやり方に抵抗して新しい提案をしたことはないか?現状に満足せず次の壁を破ることを考えたことはないか?

どれかに心当たりがあるはずである。自分にはそういう部分がしっかりと?潜んでいることを自己PR、志望動機、質問の時間のタイミングでアピールするあるいは付け足すことを考えればどうだろう。たった15分の面接時間でも最低3回はチャンスが巡ってくると考えてよい。これからの面接は、こうした「決め手」についても意識して臨んでほしいと思う。

そう言えば…偶然にも私は沖縄で食べた当時1000円のステーキ定食に2000円は出しても良いな~という大きな付加価値を感じ、就職活動にとってこんな大切な時期に沖縄に遊びに行くことで「おまえはさすがAB型だ!」と言われ希少な存在として扱われ、人工的な万座ビーチやオクマビーチには行かず自然な伊計島に新しい何かを求めていた。そうか。やっぱり沖縄に行って良かったんだよ。沖縄が私に「決め手」を教えてくれたような気がする。

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2009-06-03 23:41  nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

NO NAME

昨日最終面接で、「悪いとこは無いが決め手もない」とまさに言われてしまった者です。記事、とても参考になりました。どうやってオーラを感じさせられるか、これから考えていきたいと思います。
by NO NAME (2010-02-09 08:13) 

ネッピー

NO NAME さん
コメントありがとうございます。参考になって良かったです。いわゆる「無難」ということが就活では最も危険な状態であると気づいていただいたのかもしれません。しかし、いきなり、わざとらしく、不自然なオーラを醸し出そうとしても、なかなか難しいものです。
はやり、一番速く効果が現われるのは、「未来」のことを考えることですね。もちろん、ただ夢と希望を語っても信頼性が無いので、現在や過去をしっかりと捉ええた上で未来を考えて、考えて、考え抜くことです。たとえ、今プラスアルファがなくても、希少な存在でなくても、イノベーション(革新)を起こせる勇気がなくても、未来の自分であれば可能性があると思います。極端なことを言うと、今の自分の欠点こそがイノベーションを起こせる勇気が無いことであり、これからは毎日イノベーションを起こせる人間として成長していきたい・・・と真剣に考えれば良いのです。考えて、考えて、考え抜けば、「本当にそんなことができるのか?」という意地悪な質問にも簡単に答えられるでしょう。いや、むしろ、「頼むから聞いてくれ!」と心の中で叫ぶ余裕ができるでしょう。私は真面目に、真剣に考える人をいつまでも応援します。
by ネッピー (2010-02-24 15:00) 

big to

 お久しぶりです。
 お忙しいところ、失礼致します。
 最近就職活動をしていて、未来について考えることほど、面白く、難しいことはないと考えれば、考えるほど感じています。わからないからこそ真剣にいつも考える必要があるのだなと感じています。最近は正直寝てる時以外いつでも考えている気がします。またこの難しい未来を真剣に考えられる人たちと仕事がしたいなと学生ながら思いました。
 長い前置きでしたが、ネッピーさんに質問なのですが、社会人の方に夢を聞くと大抵仕事や会社のことについて語られます。逆に、会社や仕事以外のその人自身の夢や未来を語ってくれる人はほとんどいません。(本人が社長さんでしたら、話は別なのですが)
 社会人として組織に貢献することは当然のことだと思うのですが、自身の夢を持つということは社会人としてあまりないことなのですか?それともその考え方自体社会人として生きる上でダメなことなのですか?
 つまらない質問ですが、どうぞよろしくお願いします。
by big to (2010-03-10 17:43) 

ネッピー

big to さん
コメントありがとうございます。「未来について考えることの面白さと難しさ」「寝ている以外は未来のことを考えてしまう」…感動しました。私の伝えたいことがあなたの心には響いているのですね。あなたのその一つ一つの言葉が私の夢を実現してくれています。本当にありがとう。
社会人が夢を聞かれるときに仕事以外のことを応えられないのは、学生さんには仕事のことで応えた方が良いのかなと思っているか、実現できそうに無いことを考えたくないか、夢を持つことを忘れているのか・・・いろんな理由があるんでしょうね。
でも、人間としての自分と社会人としての自分が完全に分離していることは間違いないでしょうね。そうなんですよ。私が自分で会社を作ろうと思ったのも、その二つを結び付けるには、結局小さく、小さく、しかも、エネルギーに溢れた空間を創るしかないと思ったからです。
こんな素敵な発想お持ちのあなたであれば、ひょっとするとそれなりの規模の会社でも、その二つをうまく両立させたり、相乗効果を持たせたり、うまくできるのかもしれません。
結論的には、人間としての夢を社会人をやりながら持ち続けることはダメなことではありません。ダメではなく、むしろ一番大切なことだと思います。自信を持ってください。ただし、とても難しいことでもあることは自覚しておいてください。間違いないでくださいね。無理だからやめろとは言っていません。是非実現してほしいと言っているのです。
by ネッピー (2010-03-10 22:23) 

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