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模擬面接を通じて見えてくるもの(その3) [面接対策]

模擬面接から・・・の続き

前々回、前回に引き続き、副業で進めている就活模擬面接での気づきについてお話したい。模擬面接のベースコンテンツのうち、前々回は以下の(1)~(3)について取り上げた。
(1) ノックして入室し、指定の席に座ってもらう
(2) 1分程度で自己紹介をしてもらう
(3) 自己PRをしてもらう
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-30

前回は、以下の(4)~(5)について書いてみた。
(4) 学生時代に力を入れたことを詳しく話してもらう
(5) (理系の場合は特に)学部、大学院での研究内容について話してもらう
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-31

そして今回は、以下の(6)~(7)について見ていきたい。
(6) 志望動機を話してもらう
(7) 現在の就職活動の状況について話してもらう

志望動機を話してもらう

はっきり言おう。最近、真剣に考えた志望動機を見ていないし、聞いていない。
志望動機の書き方もブログの中で何度も示してきたが、最近の記事では、
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-08
を参考にしてほしい。

それでは、どこが悪いのだろう?大きく分けて3つのことに集約される。

(1) 他の会社で同じことを言っても間違いではない内容になっている。つまり、なぜその会社なのか?ということが明確ではない。他の会社ではなく、あなたの会社じゃないとダメなんです!というところがないので、どこでも誰にでも同じことを言ってるんだろうな~と思ってしまう。どこの会社も同じような企業理念を掲げているので、大きな違いを見つけられずにいるのかもしれない。でも、それらの行間を読み、資料を探し、OBOGなどの社会人との接点を持つことで、どんどん企業文化の違いがわかり、それらの企業文化から生み出された違う強みに魅力を感じるようになる。

志望動機は恋愛と結婚に例えられるが、まさに恋愛告白ができていない。他の人でも良いのでは?と疑ってしまう。その程度の想いしかないのか?と醒めてしまう。好きなのは私自身ではなく私が着ている服なのか?と卓袱台(チャブダイ=簡単なテーブル)をひっくり返したくなるのである。

(2) この会社に入って何をしたいのか、何をして貢献してくれるのかがわからない。とにかくお役に立てるように頑張りますとか、貢献できるように努力しますとか、そんな根性論・精神論を言われても信用できない。なぜなら、そんなこと言う人に限って、入社したら頑張りも貢献もしないことを経験則的に知っているからだ。精神論はもういいから、あなたの知識・能力・資質、行動特性、これまでの経験等から(現在)どのようなことが実現できそうだと考えているのかを知りたい。

もっと言えば、これからどのような知識をつけ、能力を強化し、経験を試みて、(未来に)どのような新しい価値を提供したいと想像しているのかを知りたいのである。営業なのか、企画なのか、管理なのか。どんな営業スタイルなのか、どんな企画スタイルなのか、どんな管理スタイルなのか。営業の進化はどんなカタチなのか、企画の進化はどんなカタチなのか、管理の進化はどんなカタチなのか。あるいはそれらの組み合わせによるキャリア形成はあるのか。。。自分で、書籍・資料を調べ、身近にいる人から順番に多くの社会人に聞いてみよう。もちろん、今からでも遅くない。

恋愛・結婚論で言うところの、ちょうど恋愛から結婚へ移行する新婚生活の話である。多分?ご結婚の経験はないと思うので、わかりにくい話かもしれないが…お互いが向かい合い、見つめ合い、家庭のためにできることを確認しながら、どのような家庭を築いていくのかをイメージしていく必要がある。今出来ることもあれば、成長や発展が必要なこともあるだろう。しかし、給与額を曖昧にされ、家事への協力が見られず、冷凍食品や加工食品ばかりが食卓に並ぶようになるのでは…と考えると結婚に踏み切れない(誤解のないように言っておくが本来はそんな物理的なことではない)。

(3) 「この人と一緒に働きたい!」と思える「未来」や「夢」が感じられない。これからの人生の半分以上を占める「企業人」としての夢はないのだろうか?どのような大目標(到達点)を意識して、どのような存在感を示し、どのように人間としての成長を遂げていこうとしているのかが見えないのである。企業人としての現場のイメージがつかないので言葉にもならないのかもしれない。

(初めは)間違っていても良いから、自分の企業人としての到達点を考えてみるのだ。もちろん、社長や部長になるという役職(責任の取り方)のことでも良いだろう。新しいモノや価値を生み出したい、自身の限界や可能性に挑戦してみたい、アジアでアフリカで欧米で活躍したい…いろいろ考えられるだろう。

恋愛・結婚論で言えば、かなり先にある未来設計のことである。新婚時代での「お互いが見つめ合う世界」ことから「同じものを見て、感動し、喜び、苦しみ、悲しみ、成長していく世界」に進化することである。この人と同じ方向を見て、共に感動し、共に喜び、共に苦しみ、共に悲しみ、共に成長していきたと思わなければ、人生の伴侶とはなれないのである。

これらの3つのことの改善を促すことを目的として、模擬面接では、志望動機の質問について、このように質問していた。「志望動機を以下の3つに分けて聞かせてもらえますか?」
(1) どうして他の会社ではなく、弊社なのでしょう?
(2) 弊社に入って貢献できることはありますか?また、若いうちにやってみたいことはありますか?
(3) 弊社で退職するまでに弊社で成し遂げたい夢はありますか?

最近のエントリーシートや面接では、これらを分けて応えさせている場合もある。それは、志望動機の質問をしてもまともに応えが返ってこない経験からそのようになったのだと…勝手に想像するのである。この3つが揃って初めて志望動機だと(私は)思っている。もちろん簡単だとは言ってない。自己分析と企業分析の結合が志望動機に現われると考えているので、自分のことばかり話したり、会社のことを持ち上げてばかりいると、志望動機としてのバランスが崩れる。

そこで、面接での志望動機を言う時の提案がある。思い切って、この3つのコンテンツを先に言ってしまうのはどうだろう。「志望動機をお願いします」「はいわかりました。志望動機につきまして、なぜ御社なのか?御社で何にどのように貢献したいと考えているのか?そして、御社で是非とも実現したいと考えていること、この3つに分けて手短に話させていただきます。まずなぜ御社かと申しますと…」と言う具合だ。

面接官もまわりくどく、わかりにくく、抽象的で、どこか精神論的な志望動機を延々と聞かされるよりも、3つを手短に話す安心感に包まれるだろう。「3つではなく、ひとつで良いよ」と言われたりして。

現在の就職活動の状況について話してもらう

就職活動(選考)の状況を聞くと、いきなり「現在まだ内定がない状況で…」と始める人が多いことがわかった。この質問の意図は、2つあると思う。一つは、どのような軸で就職活動をしていますか?という意味。そして、もうひとつは、「他に受けている会社とこの会社との今後の兼ね合いははどうしますか?」という意味である。

なので…2つを応えればよい。
(1) 就活の軸:途中での変化や今後の変更の気持ちがあればそれも話す。
(2) 志望度:単なる志望順ではなく、就活の軸から応える

就活の軸については、
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-05-13
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-04-22
を参考にしてほしい。
ただし、(2)の応えを考えてある程度逆算して応えなければならない時もある。
例えば、就活の軸が「海外事業展開が積極的な会社」だとする。(2)で現在受けている会社が3社あったとして、やる気はあるものの現状としてはこの会社が最も海外事業展開規模が小さいとした場合、(2)をうまく応えられない。だとすると、就活の軸の表現を少し調整する必要があるだろう。例えば、「海外事業展開に積極的な考えを持っている会社=これからの海外展開の可能性が楽しみな会社」を軸とすることになる。

なんとなく、会社であわせているようで嫌なのだが、矛盾したようなことを言って不信感を持たれるよりも、意味づけを変えずに軸の調整をして辻褄が合うのならその方が良い。また、就活の軸はひとつである必要はない。複数の軸を満たしている会社あるいはその可能性がある会社を探しているとする。

(2)について言えば、正確な志望順は必要ないが、(1)で就活の軸に照らした場合、御社が第一志望であると断言しなければならない。本当は第一志望でない場合でも、今受けている会社の選考にベストを尽くしている限り、それは第一志望なのである。逆に言えば、評価項目と評価基準を決めて、採点しているわけではないので、本当の順位なんて位置づけられないのである。だから、「第一志望ではない」のではなく「なんとく第一志望ではない」のであり「ひょっとすると第一志望になるかもしれない」のである。だから、第一志望で良い。選考場所のビルから出る瞬間まではね。

超余談になるが…志望動機ところで恋愛・結婚論が出てきたが、書きながら思ったことは、自分のイケテナサである。なんとなく、歯切れが悪かったのでバレテいるかもしれないが、私は未だにパートナーにまともな志望動機を出せずにいるのだと。まさに自戒の意味を込めて書かせてもらった。こんな機会を与えていただいた読者のみなさんに感謝したい。ありがとう。

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2009-06-01 02:52  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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