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(第2回目)どこにも書かれていない、誰も教えてくれない、そして誰もができる面接対策を学ぶ~(第1章)他人との違いを明らかにして、未来の話をする…これに尽きる [面接対策]

昨日久しぶりに更新したら、アクセス数が倍になった。こんなサイトでも関心を持って読んでくれている人がいるのは素直に嬉しい。私の社会人観としては、というか、私が出会った社会人の97%はイケテナイ人である。自分は何者であるか?何のために生きているのか?今、何をしなければならないのか?良くわかっていない。みなさんは、今までは「好きな」友達や知り合いをある程度選択することができた。イヤナ奴やイケテナイ奴を切り捨てることもできたであろう。しかし、社会人になるとそうもいかない。イケテナイ上司、イケテナイ同僚、イケテナイ部下、あるいはイケテそうで実はとんでもなくイケテナイ人と巡り合うことになる。これは表面的なことではない。あなたのことを自分のことのように、いや、自分のこと以上に心配してくれるイケテル上司、同僚、部下なんて100人のうち3人いれば良い方である。私は思う。このブログを継続して読んでくれている人は、私にとっての3%の人だと。そんなみなさんが幸せになれるように、今日も心込めてお送りしたいと思う。


1.面接の基本を学ぶ

(1)面接とは何か?

1)面接は試験ではなく、「コミュニケーションを通してお互いを知る場」である。つまり、お互いが「納得する」ことが一番大切なのだ。しかし、実際の面接ではお互いが納得できる「機会」「時間」「場所」が限られているのも事実である。与えられた貴重な機会、短い時間、狭い空間の中で、お互いが納得できるかどうかが勝負となる。

2)何を伝えるか?…いかにこの会社で自分が生き生きとして働くことができそうか、そして、役に立ちそうかをわかりやすく伝える。

3)何を聞くか?…何を質問するかということではなく、面接を通じて会社の何を知ろうとするべきか?…会社の文化、姿勢、未来の音を聞く。

(2)面接の考え方(面接を受ける前に知っておくべき大きな考え方)

1)企業とは対等の立場であることを理解する

①先方の迫力に圧倒されない
先方はその道のプロフェッショナルなので迫力があって当たり前である。圧迫気味の面接は、その対応力を観察しているだけなので、「言い訳」せずに自信を持って回答するように心がけよう。質問がわからなければ聞き直す(確認する)、応えられないのであれば少々の時間をもらうか「わかりません」とはっきり言おう。とにかく何か応えなければならないという意識は捨てた方が良い。自信がなさそうな、「正直なところ自信はありませんが・・・」「こんな答えで良いのか不安ですが・・・」「正解ではないかもしれませんが・・・」などの前置きは一切要らない。全くの逆効果なのでやめよう。

②面接を試験と考えない
先程述べたように面接を試験とは考えず、コミュニケーションの場として考える。企業も皆さんとのコミュニケーションを望んでいる。皆さんが持つ潜在的なポテンシャル(可能性)を知りたい(引き出したい)と思っている。隠したり、隠れたりしてしまっては意味がない。どんどん自分を知ってもらい、だんだん企業のことをわかっていくプロセスが大切である。「審査されている」と考えるので辛くなり、緊張する。こちらにも選ぶ権利があることを忘れてはならない。選考されているのではなく、選考しているぐらいの気持ちになる。

③謙虚な姿勢を忘れない
ここで言う、「謙虚な姿勢」とは、決して媚(こび)や諂い(へつらい)で相手に合わせることではない。「相手の話に耳を傾けて、自分を変えていく」ことである。つまり、「相手に合わせるのではなく、自分を変えていくこと」。「自分はダメです。対した経験もありませんし。他の人を選んでいただいた方が良いかもしれません。」…これは謙虚ではない。相手の話を尊敬の気持ちで聞き、ダメな自分を変えていこうと決心をして、こんな自分にもチャンス与えてほしいと願うことが謙虚な姿勢である。また、「謙虚になる」と「謙虚である」は違う。「謙虚になる」は、「いつも謙虚でないから謙虚になる」ということになるからだ。自分の存在そのものが「謙虚である」ように、いつも人の話に耳を傾けて、自分を変えていけるようにしよう。それは「流される」ということではない。自分の軸をしっかりと思った上で、自分を革新・改善していくことだ。

④意味のわからないことは必ず聞き直す
意味のわからない質問、意味のわからない説明、意味のわからないプロセスについては遠慮せずに聞くようにする。「現時点まで良い感じで進んでいる。あとはあなたの判断次第になるだろう。」・・・これって内定???就職活動を止めたら内定??就職活動を止めると宣言した時点で定員に至ってなければ内定?いったいどれだ。キャリアオフィスに相談しても、それまでの経緯や言い方によってなんとでも取れるから判断できない。はっきり聞こう。ただし、聞き方には注意。「それって内定ってことですか?」とは聞かない。例えば「ここまで多くのチャンスを与えていただきありがとうございます。ところで、私が何を判断すればどのようになるのでしょうか。」と聞こう。

2)他人とは違うありのままの自分を知ってもらう機会と考える

①企業に知ってもらいたい自分を自分らしく表現する
マニュアルどおりや台本の棒読み状態の自己PRや志望動機では何も伝わらない。自分の言葉で、自分らしく、本当の自分をわかってもらうようにする。グループ面接などでは周りを意識し過ぎて本当の自分を見失うことがある。他人との差別化を図らないといけないので周りと違うことは良いことだと思うようにしよう。周りがこう言っているから自分もそのような感じのことを言おうというのが一番ダメ。周囲が自分よりも「大きい経験」をしているように思えてしまい自信を失くしてしまう人もいる。大きい小さいではない。経験の大きさに関係なく自分の魅力を最大限に伝え切ることができるようにしよう。あなたを必要と考えてくれる人は、ちゃんと聞いてくれている。

②サクセスストーリーが良いわけではない
学生時代に力を注いだことを聞いていると、サクセスストーリーやハッピーエンドな話しが多すぎて、どこかとても不自然のような気がする。どのような活動でも、目標は達成したとしてもそこには必ずと言っていいほど課題や教訓が残っているはずだ。失敗談や解決しなかったことの方が、自分らしさを表現できる場合もあるので、無理矢理サクセスストーリーに仕立て上げる必要もない。学生時代に残した課題を社会人として克服したいと宣誓するのも良いと思う。
一方、学生時代に力を注いだことが、チームの建て直しや対立の改善に焦点が当てられているものも少なくないが、これもダメ。「・・・悔しい思いをした。そこでチームと話し合い、解決策を話し合った・・・」など、やろうと思えば1日で解決してしまうような課題が登場するパターンだ。 ありのままの自分を知ってもらうには、その後にどのような活動をして、成果を出して、目標を達成したかを言わないと自分を伝えたことにならない。

③自身の価値観(大切にしていること)を伝える
「こんなふうに生きてきた」「これを大切に生きている」「こんな夢を持って生きてゆきたい」などで人柄を表せる。自己PRなどで適当な強みを表明するよりも、このような価値観を語った方が自分らしい場合もある。「私は粘り強いです!」ではなく「父親の影響を受けて粘り強さを大切に生きてきた」の方が伝わる。というのは・・・企業が知りたいのは、状況によって変化する「あなたの強み」でなく、いつもどんな時も変わらない(不変の)「あなたの価値観」である場合が多いからだ。

④将来や未来の話をする
未来の話ができる人間は魅力的で、存在感(プレゼンス)がある。過去の原点を意識したり、現在の自分の力を証明したりすることも大切だが、真剣に考えた未来の話であれば自ずと過去も現在も見えてくる。未来のことを真剣に考え、表現できるように日々努力しよう。まずは、ノートに「自分は何をしている時が一番幸せなのか?→それはなぜなのか?→そのためにはどのような社会人になるべきなのか?」をいろいろ書き出してみる。例えば、寝ている時→全てがリセットされる瞬間だから→いつも新鮮なアイデアを持って革新を考えていけるような「変化できる自分」であること・・・等など。「何がやりたいかわからない」とは言わず、諦めずにいろいろと書き出してみよう。どうしても自分の幸せがわからない人は、不幸せなことややりたくないことを考えて、それらを裏返して考えてみよう。

3)会社の価値観を知る機会と考える

①会社の質問や対応に企業文化が凝縮されている
会社の拘りを観察する・・・個人に拘るかあるいは組織に拘るか?過去に拘るか現在に拘るか未来に拘るか?競争に拘るか協力に拘るか?常識に拘るかチャレンジに拘るか?国内に拘るか海外に拘るか?能力に拘るかポテンシャル(可能性)に拘るか? 自分が会社に観察されているように、会社との接点を通じて会社の動きを細かく観察する。観察すればするほど、企業文化が見えてくる。例えば、1次面接に自分と年齢差のない若手が出てきたとすると、そこから見える企業文化は①若手に仕事を任せている②(誰もがわかる)表面的なことで判断する③年功序列でマネジメントへの距離が遠い、等が見えてくるだろう。内定で脅迫的な拘束をする会社も多々あるが、そういう会社は入社してからもいろいろな脅迫を仕掛けてくるだろう。しっかりと会社を見つめよう。

②企業理念の浸透度を検証する
社員への企業理念の浸透度はモティベーションの高さ、意思決定の早さ、帰属意識の強さに直結する。このモティベーションの高さ、意思決定の早さ、帰属意識の強さがマネジメント(経営者や管理職)への信頼、チームワークの良さ、仕事への誇りなどの「やりがい」や「働きがい」につながるとも言われている。方程式的には、「企業理念が浸透していない→仕事へのやりがいを失う」ということが言える。さらに重要なことは、企業理念の浸透は、経営者にとっての重要な役割である。面接で登場する様々な社員が企業理念を理解して動いているのか、最終面接で登場する(だろう)経営者が本気で経営理念を浸透させようとしているのかを理解することを心がけよう。

③企業の強みを理解して強みの中の強みを特定する
他社にはない強み(差別的優位性)は何なのか?それはどのような企業の価値観、企業文化、社風などによって育まれたものなのかを観察する。そして、その強みの中で今後の展開や競争を勝ち抜いていくための強みを特定していく。企業研究・分析の成果を、面接でのコミュニケーションを通じて検証していく。

④今後会社が展開していく事業を探る
皆さんはこれから働く人なので、当然これからの会社がどうなるかを知らなければならない。しかし、今後の事業の展開の詳細については、実質的に企業秘密のこともあり、容易に知ることはできない。そこで少なくとも方向性(国内か海外か?拡大か縮小か?集約か独立か?内製か外注か?・・・)について知ることができるように説明会、面接でのコミュニケーションや質問などで聞けるようにしよう。

4)この会社で実現できる(貢献できる)ことを伝える機会と考える

①志望動機のコアの部分となる
自身の特性、資質、知識、能力、経験などの強みを生かせること、それらの自身の強みやそれらを伸ばすことで(将来的に)実現できることを表明する。

②実現できること(貢献できること)の正誤は問われない
物理的に実現可能なことでなければならないが、真面目に考えたのであれば、本当に生かせるかどうかや実現できるかどうかは面接での判定にほとんど影響しない。

③何を実現できるか?誰(何)を対象に実現できるか?どのようにして実現できるか?を考える
抽象的ではダメ、具体的過ぎるのもダメ、コンセプトを語る。コンセプトとは概念ではない。思想であり、ポリシーである。そこには、他社との差別的優位性が生まれる。それらを考えることが「熱意」となって表れる。「頑張ります、貢献します、何でもします」は熱意ではない。熱意はコンセプトの表明!これに尽きる。また、数年前までコンセプトは「売上高貢献」のためであったが、最近では「利益創出実現→社会貢献」に変わってきた。

何を?(What)→誰に?or誰と?→どのように?
【例1】
海外商品流通→
アジア→
営業マンとしてのニーズ把握、海外事務所員としてのネットワークの拡大

【例2】
人材育成→
社員→
実際にいろいろな業務を経験して人材育成ニーズを知り、育成をプログラム化する
【例3】
付加価値を提供できるセールス→
お客様→
顧客満足度に拘りを持つセールスマンとしてその人の幸せを真面目に考える

【例4】
世の中を変える商品を企画する→
日本人&世界人→
常識の殻を破り、ゼロベース発想を大切にして世の中のニーズを観察する目を養う

④それを実現するためのキャリア・ビジョンを明確にする
コンセプトの実現までにどれぐらいの時間がかかりそうか?どのような知識・能力・経験が必要となるのか?を表明できるようにする。

(3)先輩の失敗から学ぶ

1)「求められる人物像」に合わせすぎて本当の自分を出せなかった
こう言えば気に入られるのではないか、ああ言えば嫌われるのではないかということを勝手にイメージして、本当の自分を置き忘れているパターンである。気に入られるように振舞って、本当に気に入られたとしても、その会社に入社すれば、気に入られるように振舞わないといけなくなる。本当の自分を出して落とされたのなら、悔いは残らない。むしろ採用されなくて良かったと思えるようになる。

2)自慢話を語るだけで「いかに役に立つか」 が伝わっていなかった
自慢話を延々とするが面接官が反応しないパターンである。途中からは聞いていない。面接官は「だから何?」と聞きたいのだ。その経験の中で成功につながった自分のチカラが今後どのように進化して会社に貢献していけるようになると考えているかを知りたい。多くの学生の面談を通じて、同じような自慢話を延々と聞かされている面接官のことも考えて、「だから何?」と言われないように「だから何?」を先に言ってしまうことも効果的だ。

3)イメージだけで語ってしまい中身が薄いことを指摘された
企業のHPやパンフレットをチラッと見るだけで企業分析を終わらせているパターンである。関連する書籍や経済雑誌は一切読んでいないし、OBOGにも会っていないし、勉強会や説明会にも参加していないので、薄っぺらのことしか話せないので、面接でのコミュニケーションが続かない。だから次の面接には進めなくなる。

4)最初から最後まで3つの準備不足(勉強不足、観察不足、行動不足)に悩まされた
就職活動では、毎日が勉強、毎日が観察、毎日が行動である。自分にチカラが足りないと自覚している人ほど、毎日の勉強、観察、行動が大切になる。友達と必要以上に選考状況の情報交換をしたり、無駄な就活イベントに毎回参加したり、ミンシュウの内定速報を気にしたり・・・そんなことをしている間に大切な時間は過ぎ去っていく。他人がそんな無駄な時間を過ごしているうちに、自分は効果的に勉強、観察、行動することで正に差をつけるチャンスでもある。

5)圧迫面接で喧嘩腰になったり、泣いたりして、冷静に対応できなかった
実際のところ圧迫面接はそんなに多くない。本当の自分で勝負していないから、質問に応えられず「圧迫」に感じているだけケースがほとんどである。確かに、ストレス耐性が採用の要件になっている企業や昨今のメンタル面での疾病の増加に対応するために圧迫面接を採用している企業も存在する。その場合でも、わざと圧迫しているので、冷静に対応すれば良い。そこで喧嘩腰になったり、泣いたりしてしまっては、相手の思うつぼである。

今日はココマデ。次回は面接の方式や流れを学ぶ。1日少しずつでも良いから成長しよう。このブログをプリントアウトして重要だと思うことにマーカーして、就活ノートに貼ろう。「今更!」なんて、おっさん&おばさんくさいことを言わず、就活ノートを作っていない人は、今日からでも良いから始めよう。その一歩があなたの大切な一歩になるんだから。確実に。私にとっての3%にあたる人は、今からノートに買いに行く。そして、今日が白紙でも、明日もっと素敵なノートを見つけて、ノートをうまく使い分ける人だろう。

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2010-11-16 17:41  nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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SeintSeiya

ネッピーさん、久しぶりのブログ更新ありがとうございます。愛読者としてはとてもうれしく思っています。
社会人1年目の私としては、就活時に真剣に考えたことを、日々の忙しさを言い訳に少し忘れかけていた気がします。毎日、自分のイケテナサに日々気づきながらも、どこかで考えることから逃げてしまっていたようです。イケテナイ自分を正当化してしまいそうになっていました。
今回のブログの更新のおかげで、自分のことを改めて考えるきっかけになりました。ありがとうございます。
お客さんの幸せを、その先の世の中の人の幸せや豊かさを一緒に考えて、貢献できるような社会人になりたいと思います。
ネッピーさんにとっての3%になれたら、私にとっても幸せなことです。と思ってコメント書き込んでみました。更新楽しみにしています。お体に無理のないようにしてくださいね。

by SeintSeiya (2010-11-17 00:25) 

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