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ついに発表!志望動機の作り方(10年度版)パート2~企業の展開を読み、それに対応できる自分を見つける!~ [志望動機・志望理由]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で2位に定着している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。みなさんもいよいよ後期試験も終わりが近づき、来週からは通常の?就活スケジュールに戻ると思う。週末も決して休むことなく、常に一歩リードできるように自己PRを完成させ、志望動機の作り方をマスターしてほしいと思う。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日はみなさんの目下の大きな悩みである志望動機の作成方法について、前回(ついに発表!志望動機の作り方(10年度版)パート1~恋愛告白としての志望理由~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-01-27)に引き続き、パート2として志望動機の後半部分をお届けしたい。パート1を読んでいない方は先にそちらをチェックしていただきたい。そうでないと、今回の記事の意味がわからないと思う。

ちょっと復習。
志望動機の前半部分の第1フェーズでは、他の企業ではなくなぜこの企業を強く志望するのか、他社との比較優位性を示すいわゆる志望理由の表明であった。志望動機全体を恋愛→求婚で例えると、そのうち恋愛モードにあたる。Aさん、Bさん、Cさんの中で、なぜAさんとCさんではなく、Bさんのことが好きなのかを告白するシーンであった。

第2フェーズは、この企業の未来を考えた場合に、この企業の中で自分には何が実現できるのか、そして自分の人間としての目標をどのように達成していくのかを伝えるいわゆる実現宣誓である。つまり求婚モードである。Bさんとともにどのように幸せな家庭を築き、共に人間の完成に向かって歩んでいくのかを約束するシーンを見ていく。

今日は、この第2フェーズの前半部分を見ていきたい。一気に最後までお伝えしたいところだが、ここを適当ににやってしまうと頭に何も残らない可能性があるので、2回に分けたい。

第2フェーズ(実現宣誓)は、以下のとおり、6つのコンテンツから構成される。
(4)今後の競争の鍵となる企業・組織の強みの中の強み
(5)強みの中の強みを生かした企業の今後の展開
(6)企業の今後の展開に関連した自身の強み
(7)企業の今後の展開に関連した自身のこれからの成長の可能性
(8)それらのチカラを発揮して企業の中で貢献&実現できることを表明
(9)自身の社会人あるいは人間としての夢やビジョンとその企業で働くことの関係を表明
である。

このうち今日は、(4)~(7)について見ていく。
上の例としては、
(4)積極的な国際展開
(5)アジア戦略の強化(日本からアジアの企業へ、アジアから世界へ)
(6)ボランティアを通じた国際感覚と多様な文化を認めることができるコミュニケーション能力、どのような困難にも対応できる粘り強さ、チームとして結果を出していくことの達成感など
(7)成果主義、語学力、交渉力、信頼感、改善・改革力 等
である。

まず(4)について、前回のフェース1のコンテンツ(2)である「それらの文化、社風、価値観などから生み出されている企業・組織のいくつかの強み」をここでさらに今後の展開を考えながら「強みの中の強み」を特定しなければならない。

企業の「強み」だけでも難しいのに、「強みの中の強み」なんてほんとに特定できるのだろうか?フェーズ1で説明したように、強みは「競争のための武器」である。ロケット、大砲な、ライフル、ピストル、刀、長刀(ナギナタ)で考えると、企業がこれらの武器のうち今後どの武器で勝負していこうと考えているかを特定しなければならない。言っておくが、ロケットなら良い勝負できるだろうと思うかもしれないが、ロケットは莫大なお金がかかるし、地上戦のつばぜり合いには向かないのだ。

この特定にはまさに企業分析が必要なのである。2月になると企業が説明会に来てくれる大学もあると思う。大学によっては夏や秋にも来たかもしれない。本来ならば、その夏や秋にその企業がどのような武器を持っているかを説明し(これを私は企業研究と呼んでいる)、2月には企業が今後どの武器を中心に闘っていくかのかを説明する(これを私は企業分析と呼んでいる)べきでなのである。

ところが、この世の中、いやいやこの日本の企業の人事部の人たちは全くイケテナイ。夏や秋でも、2月になっても「募集説明会」なのである。エントリーシートがいつ締め切りだとか、どれぐらいの人が面接に進めるかとか、面接はいつから始まるとか、何回ぐらい面接があるのかとか、面接で何を見ているのかとか…みなさんは表面的に知りたいのかしれないが、みなさんが幸せな人生を送ることとは何の関係もない。私が大学のキャリアオフィスで勤務していた頃、毎年300を越える企業が11月と2月に説明会に来ていたが、企業研究や企業分析のための説明をしてくれる会社は年に1社あるかないかであった。

彼ら、彼女らがもっとみなさんのことを愛していれば(関心を持って見ていてくれれば)、みなさんに「今後、私たちはこの武器を中心に闘っていくつもりなので、どうかみなさんのチカラを貸してほしい。一緒に闘おう!」というメッセージをくれるはずである。こうなれば、みなさんの志望動機もはっきりするはずである。自分たちがこれから選択していく武器も示さずに、みなさんにはっきりとした志望動機を要求するなんて、就活ってなんかおかしい気がしないか?

だから…間違っていても良いんだよ。あの人たちが明確に示さないんだから、自分なりの企業研究・分析を通じて得た結論を示せばそれで良い。フェーズ1の例で示した、強みである「顧客のタイムリーなニーズに対応した商品の研究・開発」「日本でのシェアトップ維持」「世界での商品流通」などから、自分なりの企業研究・分析を経て、「世界での商品流通」つまり「積極的な国際展開」を武器にすることを仮に決めれば良い。

なぜ「仮」なのか?それは(6)(7)のところで示す自分の強みが全く生かせないかもしれないので「仮」なのだ。生かせないと判断した場合は、強みの中の強みを別の項目にしなければならない場合もあるだろう。

次に(5)では(4)の強みを生かす場合、今後どのような展開が予測されるかについて想定するのである。不思議なことに、どこの会社も武器の特定は曖昧なのに、今後の展開については話してくれるし、企業秘密にならない程度の情報も出してくれている。「積極的な国際展開」の軸は決まっていない(公表されていない)が、「アジア進出&台頭」は決まっている感じである。これについては、経済雑誌、新聞記事、OBOG・会社訪問などで明らかにしていけば良いだろう。

(5)で自覚しておかなければならないことがある。みなさんの志望動機でよく見るパターンとして、現在の事業展開がそのまま継続されることを前提とした動機となっている。企業は常に動いている。しかも、みなさんが入社するのは来年の話なので、今は国内シェアトップに躍起になっていても、今後は国内シェアを捨てて国際展開に注力するかもしれないということだ。現在の事業が未来も続くと思って志望動機を書いてはいけないということだ。

上の例では、アジア戦略の強化によって日本からアジアの企業となり、さらに世界へ羽ばたくチャンスをつかむための中心として「アジア」を置くことで、展開を想定している。実際には、企業のHPやブローシャーでは「世界の豊かさを創造する!」となっていたが、日経ビジネスの記事から「アジア戦略」を読み取ったカタチである。しかも、日経ビジネスには「脱日本」と書いてあった…など。

(6)については、自己分析によって自分の強みである様々な人間性、行動特性、価値観を始め、知識、能力、経験も含めてあげて、(4)や(5)に関連する強みを特定していけば良い。つまり、自己PRとしてアピールする強みや学生時代に力を注いだことで発揮された行動特性に固執することなく、自分の強みを広く考えてみてほしい。

(4)(5)で国際展開力を軸にしてアジア戦略を想定する場合、自分のどの強みをどのように生かすことができそうなのかの組み合わせを考えてみる。例えば、

アジアでの拠点開拓←(どの強み?)粘り強さ(どのように?)現地での現地の人のニーズ把握
アジアでの営業←(どの強み?)ボランティアでのアジアの経験(どのように?)アジアの人とのコミュニケーション
アジアでのネットワーク形成←(どの強み?)ボランティアやゼミでの活動経験(どのように?)様々な関係者との連携や協議
世界への波及←(どの強み?)障壁や障害を乗り越え、行き詰まりを突破できる力(どのように?)歩みを止めずに進化し続ける体制
などが考えられる。

そして最後に、(4)+(5)で企業の今後の展開を想定したが、(6)の今の強みだけではどうも役に立ちそうにないので、(6)を補強するために(7)を考えるのである。つまり、どう考えても、今の粘り強さ、今のコミュニケーション力、今のネットワーク力、今の突破力では、(4)+(5)には貢献できそうもないのである。(4)+(5)と(6)のギャップを埋めるためにどのような力を付けるべきかを考えれば良い。

上の例では、今の粘り強さを補強するための成果主義であり、今のコミュニケーション力を補強するための語学力の上達であり、今のネットワーク力を補強するための交渉力や信頼感であり、今の突破力を補強するための改善・改革力である。

フェーズ1の例も含めて考えると
『①貴社は、常識にとらわれず現状に満足することなく常に上を目指している姿勢を大切にして、顧客満足度を徹底されている。②この企業文化こそが、顧客のタイムリーなニーズに対応した商品を開発し、日本でのシェアトップを維持し、世界での商品流通を拡大しているなどの強みにつながっていると考えている。③自身は中学校のクラブ活動以来、大学時代のゼミ活動やボランティアサークルに至るまでチームでの取り組みを大切にして成果を上げてきた。メンバーが同じ目標に向かってベクトルを合わし、レベルの高い目標を達成することを喜びや成長として感じることができるので、貴社の考え方に大きく共感できる。また、自身は途上国の貧困削減に貢献するボランティア活動に関わっており、貴社の地域や国別のニーズに対応した海外展開の積極性こそが「世界の企業」としての果すべき役割であることにも共感したことが志望した理由である。
(ココから)また、④貴社は説明会の場でも、今後はこれまで以上に国際展開に取り組まれるとの方向性を示されている。⑤この積極的な国際展開によって、日本の企業からアジアの企業に、そして世界の企業へ羽ばたくためにアジア戦略を位置づけられている。⑥自身はこれまでの国際的なフィールドを対象としたボランティアを通じて国際感覚を身に付けるとともに多様な文化を認めることができるコミュニケーション力を育み、どのような困難な行き詰まりにも対応できる粘り強さは発揮し、チームとして結果を出していくことの達成感を大切にしてきた。⑦さらに今後も現在の強みを補強するかたちで、成果主義の徹底、語学力の上達、交渉力を身に付けること、文化を超えた信頼感の醸成、次につながる改善・改革力を通じて、貴社のアジア戦略に貢献したいと考えている。(ココまで)具体的には… 』

未だ続く。ここまでだけでも字数制限をオーバーしているだろう。あとは削ったり、省いたり、まとめたり、そのあたりの作業は、次のパート3の後に解決したい。まずは、ほぼ全文に近いカタチで文章を構成してみると良い。無難な気持ちを捨て、チャレンジの気持ちを大切にすれば、削ったり、省いたり、まとめたりすることは意外に簡単だ。本当に伝えたいことだけが残るのである。

上辺だけの自己分析や企業研究・分析にピリオドを打って、真剣に自分と向き合い、企業と向き合える日が来ることを祈っている。今、楽をする方向に流れれば、本当の幸せは見えてこない。今、苦痛に耐えるだけでも幸せは近づかない。夢と希望を持って楽しく、昨日より今日、今日より明日の進歩を求めれば、自ずと幸せは訪れるようになっている。諦めるなよ!

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2010-01-29 23:32  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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