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エントリーシートで学生時代に力を注いだことを書くときの大切な終わり方~エントリーシートで唯一本当の結論が最後に来る設問~ [気づきなど]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門でベスト3である( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。クリスマスシーズンに突入して、どこのブログもアクセス数やランキング投票が低調のようだ。低いレベルの争いで1位~3位が時間ごとに入れ替わっている。なぜか(笑)、このブログだけは1位になっていないのだが…クリスマス・イブの奇跡が起こるかどうか?!

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

さて、今日はエントリーシートで学生時代に力を注いだことを書く場合の締めくくり方について見ていきたい。今日はクリスマスイブであるが、このブログの読者は(就活生のクリスマスとお正月の過ごし方~人生で忘れられない年を作ろう~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-03 )を自覚されている思うので、ケーキやプレゼントは封印して最後まで真剣に読んでほしい。

学生時代に力を注いだことの文章を見ていると、何を参考にしているのか良くわからないが、「…この経験を通じてコミュニケーションの大切さを学びました。」「…これからもこのようなチームワークを大切にしていきたいと思います。」「…このような課題解決力がついたことは貴重な経験となりました。」等の文章で締めくくられている。このクリスマスに冷静に考えてみてほしい。こんな当たり障りの無い言葉でアピールできていると思うか?多分、嘘ではないと思うが、当たり前過ぎて、スペースがもったいない。もっと自分のことがわかってもらえる文章を考えないといけない。

エントリーシートや面接での回答のほとんどは、欧米式に結論を最初に持って来いと言われる。それは正解だと思う。始めに質問に対する答えを明確にして、その後に理由、原因、手段、プロセス、アプローチなどを論理的にまとめることで、説得力が増すのである。ところが、エントリーシートで唯一と言って良いと思うが、「学生時代に力を注いだこと」については、本当の結論が最後に来る。「本当の」と書いたのは、「学生時代に力を注いだこと」の設問が、実際に「学生時代に力を注いだこと」を聞いているのではなく、「学生時代に力を注いだこと」を通じて発揮された行動特性とその経験を通じての人間としての成長を聞いているからである。行動特性は文章の全体から溢れ出るものなので、人間としての成長こそが「文字」として表現されなければならないことなのだ。

先日のトピック(就活指令…エントリーシートはこう書け!パート1~コンテンツ思考で行こう09冬版バージョンアップ~ http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-16 )でも書いているように、学生時代に力を注いだことのコンテンツ(目次)例は、
①背景・経緯
②内容・目標
③目標の達成のために(期待されるいくつかの成果)
④それぞれの成果をあげるためのいくつかの活動
⑤目標を阻害する要因としての課題と工夫して改善したこと
⑥成果の実績と目標達成度
⑦人間としての成長力
である。

⑦は学生時代に力を注いだことを書く(話す)最後の締めくくりとして設定されている。内容としては、もしそのことに力を注がなかったと仮定した自分と現在の自分を比較した時に、どのような人間としての成長があるかということである。コミュニケーション力、協調性、課題解決力…確かにそれらは育まれただろうし、成長もしているだろう。しかし、その経験、例えばコンビニエンスストアのアルバイトをしなければ、コミュニケーション力、協調性、課題解決力は身につかなかったのだろうか?ということである。カフェのアルバイトでも、テニスのサークルでも、地域のボランティア活動でも、留学でさえも、それらの力は成長したに違いない。その経験からしか進歩・革新できなかった人間としての成長を考えてほしいのである。カフェでもなく、テニスのサークルでもなく、地域のボランティアでもなく、留学でもなく、まさにコンビニエンスストアのアルバイトだからこそ進歩・革新できた人間としての成長が必ずあるはずだ。同じようなことになるかもしれないが、全く同じになることはない。

例えば、コンビニエンスストアのアルバイトをしたことでの人間としての成長を考えると、
(1)知らない人とでも気軽に挨拶できるようになり、広く人とのつながりを持てるようになった。→カフェのアルバイト、テニスのサークル、地域のボランティア、留学、などでもその成長は見込める。
(2)チームワークによって生み出されるパワーの大きさを意識して自分が果せる役割を読み取って実行できるようになった。→カフェのアルバイト、テニスのサークル、地域のボランティアなどでもその成長は見込める。
(3)自分たちの店というオーナーシップやロイヤリティ(帰属意識)を意識して行動できるようになった→カフェのアルバイト、テニスのサークル、などでもその成長は見込める。。
(4)社会の中でお金を稼ぐためには技術力と人間力の両方の進歩が必要であることを理解できた。→カフェのアルバイト、でもその成長は見込める。

かといって、コンビニエンスストアの作業工程である、「商品の検品作業を通じて…」などは使ってはいけないし、商品名である「おでんの販売を通じて…」ももちろんダメである。

そこで考えるのである。「お金を稼ぐ」ということを軸にした場合、コンビニエンスストアとカフェはどう違うのか?それは、例えば「(対応する)客層」ということかもしれない。カフェよりも客層が広くような感じがする。「買わない客もいる」ということかもしれない。カフェに来てカフェを飲まない人はいないだろう。「命の危険がある」ということかもしれない。悲しいことだが強盗が日常茶飯事のように起こってしまう。いろんな違いがあるので、そのあたりを捉えた文章にする。例えば、「社会の中でお金を稼ぐためには、変化する環境に柔軟に対応した技術力やどのような人間でも受け入れることができる人間の大きさの両方の進歩が必要であることを理解できた」などが考えられる。

「お金を稼ぐ」という軸ではなく、「接客」の軸で考えた場合などは、コンビニエンスストアはカフェに比べて混雑する、クレームが多い、店員同士の連携が必要…いろいろと違いあると思う。それらをよく考え合わせて自分の人間としての成長を考えてほしいと思う。それは「クレームが処理できるようになった」ということを書くのではない。「相手のニーズを満たすために、ニーズを理解するだけではなく、ニーズを満たせなかった時の対応も含めて考えることができるようになった」と書く。

「人間としての成長」と言うからには、やはり大きいことでなければならない。「クレームが処理できるようになった」というのは人間としての成長というよりも手続きとしてのコツを得たということであろう。コンビニエンスストアやアルバイトの活動としてお客さんのニーズを満たすことができるようになったということではなく、日常生活の中で、人間として、あらゆる人間の本当のニーズを満たすことができるようになったということである。

文章の最後の方になるとどうしても「エイヤー!」で適当なことを書いてしまいがちであるが、学生時代に力を注いだことだけは最後になればなるほど重要になる。コンテンツの⑤目標を阻害する要因としての課題と工夫して改善したこと、よりも、⑥成果の実績と目標達成度、よりも、⑦人間としての成長力 が充実するように最後まで頑張ってほしい。

最後に少しだけクリスマスを。クリスマスはキリストの降誕を祝う日である。この日に私たちが意識したいのは、「この世に生まれてきた奇跡への感謝」である。もちろん自分の誕生日に意識しても良いが、誕生日はどちらかと言うと、自分が生きてきた一年を感謝し、今後の一年をどのようにして生きていくのかを考える日にしたいものだ。「この世に生まれてきた奇跡への感謝」は、今幸せかどうかということとは関係がない。幸せを感じていても、そうでなくても、感謝しなければならない。どんなに苦しくても、辛くても、この世に生まれてあらゆることを感じ、人間の完成に向かって歩んでいることは間違いがない。この全てを受け入れる感謝こそが幸せにつながっていると信じよう。みなさんの幸せを信じ、多くの愛がみなさんに注がれることを心より祈っている。メリークリスマス!

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2009-12-24 17:36  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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苦しみました。クリスマス

「相手をニーズを満たすために、ニーズを理解するだけではなく、ニーズを満たせなかった時の対応も含めて考えることができるようになった」について質問ですが、この経験はコンビ二でもカフェでもできるのではないかと疑問に思いました。またこの文章で他人と違いを強調できるか疑問を持ちました。最後にすいません。「相手のニーズ」ですよね?
よろしくお願いします。
by 苦しみました。クリスマス (2009-12-25 01:26) 

ネッピー

コメントありがとうございます。正確に言えばそうですが、コンビニエンスストアの方がクレームをつける人が多い(ニーズを満たせないことが発生しやすい)と仮定した場合に、よりクレームをつけられないように常に気を遣うことでその行動特性が身についたという意味です。もちろん、カフェによってはクレームが頻発するかもしれませんので、そのアルバイト等の状況や環境を良く考えて判断していただければ良いと思います。
「相手のニーズ」です。ご指摘ありがとうございました。
by ネッピー (2009-12-25 01:50) 

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