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学生時代に力を注いだことを本気で添削します!パート4!~学費と生活費を自ら捻出するために実行したこと~ [自己分析]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門で3本の指に入っている( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。はい。ついに2位から陥落!なかなか、心の叫びは届かないものだなと思いつつ、励ましのコメントもいただいたので、今日も書きたい。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

今日は「学生時代に力を注いだこと09年秋冬版」(http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-11-18) に基づいて投稿いただいた「学生時代に力を注いだこと」の評価シリーズの続きをお送りしたい。

【学生時代に力を注いだこと04】
投稿抜粋ココカラ///////////////////////////////////////////////////
正確なお題は
「学生時代に最も力を入れたことは何か。またそれが今の自分にどう影響しているか。」
大学生の3年間の寮生活である。高校の先生に、精一杯自己分析できる時間は学生時代だけと言われたことをきっかけに、一人でいる時間を大事にしたいと思った。また、一人暮らしをして自立心を養いたいと思った。これらを背景に、山奥にあり交通が不便な場所に寮がある大学を選択し、奨学金とアルバイトで学費と生活費を賄った。初めは生活に慣れず、日々の食事の栄養が偏っていたため、体調を崩した。近くに病院や薬局がなく、都会にある実家に助けを求めた。自分が情けなく感じ、悔しい思いをしたので、実家に助けを求めずに3年間過ごすことを誓い、節約しつつ、健康維持のために自炊をすることにした。料理の本やブログを参考にして、3ヶ月で一般的な料理は全てマスターし、バランス良く日々の献立を考えることで、3年間健康に過ごすことができ、都会にある実家や両親のありがたみを感じることができた。この経験から、それまで以上に、自分の置かれている環境に対して謙虚になり、最優先事項に対して最大限の努力ができるようになった。時間がある時は、将来のためにコミュニケーション能力を磨くことに専念してきた。自分を理解できなければ他人を理解できないという考えをもとに、自己分析を徹底的に行った。具体的には、今の自分が形成された理由や自分はこれから何をすべきかを考えたり、友人や先生などが私に言った言葉を、自分のどういう態度や行動に対する言葉なのかをあらゆる局面から考えたりして、自分なりの答えを出してきた。自分のことを真剣に考えたことで、自分に関わっている人に対しても真剣に向き合えるようになった。大学院は実家通いなので、その環境を最大限に活かして貪欲に行動している。自己分析を継続しつつ、研究の合間に他大学の人達と勉強会をしたり、社会人が主催する読書会に参加したりと、自分とはバックグラウンドが違う人との交流に力を入れ、充実した毎日を送っている。(796字)
///////////////////////////////////////////////////投稿抜粋ココマデ

まず、全体的な評価をすると、厳しいようだが、ほとんどが自分の世界の中で完結しており、そこからエネルギーや行動特性を全く感じることができなかった。この設問が求めるものとしては、その企業に入った場合に、その行動に注がれたエネルギーやその経験で顕著になった行動特性について、再度企業の活動の場で発揮してもらえるかどうかの判断材料を揃えることである。

毎回のことであるが、「学生時代に力を注いだこと」では、
(1)大学時代に「社会人に近づいた大学生」として
(2)最も時間をかけて取り組んだことを
(3)どれぐらいのエネルギーをかけたのか
を明らかにすることで、その人の
(A)人間性や
(B)行動特性や
(C)価値観(大切にしていること)
が浮き彫りになるのである。

ご自身としては、大学生らしく、時間をかけて、エネルギーを費やしたのは、間違いなく寮生活だと考えていると思う。しかも、自己分析を徹底的にしたということは素晴らしいことなので、それを否定するつもりはないが、できれば、それを生活の基盤としてどのように学生生活を充実させたのかを書いた方が良いと思う。

つまり、題材の変更をお薦めする。あるいはこの題材を生かしながら書くとすれば、最も力を入れたことを「大学時代の全ての学費と生活費を捻出したこと」に設定し、具体的には奨学金の申請、アルバイトの実行、料理などによる節約などを書くのはどうだろうか。私も大学時代に全ての学費と生活費を捻出していた経験があるので、学費が高騰している現在に至っては、たいへん苦労されたと思う。それだけで立派なことである。

例文としてはこのようになる。
『大学時代の学費と生活費を自ら捻出したことである。親から自立して社会で生きていくために寮生活を選択し、学業を怠ることなく学費と生活費を100%捻出することを目標とした。この目標を達成するためには、授業に出て単位を取ること、奨学金を得ること、アルバイトをして稼ぐこと、節約することが必要であると自覚した。そこで、全ての授業に出席してノートを取り、奨学金の手続きを親に任せることなく自身で準備・作成・提出し、空きの時間のほとんどをレストランでのアルバイトに充て、そして自ら料理を覚えることで自炊を徹底して節約と健康に配慮した。中でも、この節約と健康のバランスに配慮した料理の実践では、料理の道具を揃え、節約のためのレシピを集め、料理のコツをつかみ、限られた場所での料理のために片付けながら料理をするなど、相当の時間を費やした。限られた予算の中でのバランスの取れた料理を実践するため、できるだけ無駄なく、鮮度を落とさずに献立を考えるのに苦労したが、材料ごとにレシピをファイリングすることで効率的な料理を実現することができた。その結果、外食の半分以下での自炊を実現することができ、同時に学業でも順調に単位を取得し、奨学金を無事獲得し、アルバイトもほぼ皆勤を達成した。学業を優先しながらも学費と生活費を100%捻出し、充実した学生生活を送ることができた。この経験を通じて、どんなことがあっても、どこでも生きて行けるという生活力への自信がつき、しかも両立を成功させるためのメリハリの付け方やバランスの取り方のコツのようなものをつかむことができた。その生活力も両立も全て自分の成長のためチャレンジであり、現在も常にチャレンジ目標を持って大学院での研究や実験に取り組んでいる。』

しかし…どうしても寮生活で書くならどうすれば良いのか…それがネッピーの使命ではないのか?!…確かにそうだな。でも、結構苦肉の策を提案するだけになるが、それでも良いか?今回投稿いただいた方とは全然違うが、以前、キャリアオフィスで相談に乗ったある学生は、学生時代に頑張ったことなど何もないと言う。本当にないのか、かなり時間をかけて聞いたが、本当になさそうだった。授業には行かず、昼頃に起きてカップ麺を食べながらテレビの番をして、夜になったらパチンコに行き、買ったら牛丼、負けたらカップ焼きそばを食べて、夜からはまたテレビの番とゲーム。友達とは1週間に1回ぐらい深夜に会って他愛も無い話をして別れるそうだ。まさにダラダラとした学生生活を送っていた。

私も個人的にはゴロゴロしながらテレビを見るのは好きだし、チキンラーメンをバリカタで食べるのも好きだし、独身時代は給料前の5日間はすべて79円のUFOだったので、決して責めなかったが、それではエントリーシートも書けない。苦肉の策で、時間とエネルギーをかけたテレビゲームについて書くことにした。

さて、今回の寮生活をどうしても題材としたい場合でも、救出の方法はひとつしか考えられない。それは寮生活での自分の考えではなく、寮生活での活動を書くしかない。寮の行事や規律を捉えて、そこにどのような目標を持って取り組んだのか、そのためにどのような活動を実行して、どのような問題を解決し、どのような成果を上げて目標にどの程度到達し、そして今回の課題のひとつである現在の自分にどのような影響を与えているのか明確にする。

たとえ自分が寮のリーダーではなくても、自分の役割をどのように認識して、寮全体がまとまるようにどのように活動をしたのかが明らかになれば良い。また、うまくいかなかったこともたくさんあったと思うので、それをどのように考えて改善していったのかを明らかにすることで、そこから行動特性が見えてくるのである。では、寮での行事を進めたり規律を守るための行動をしていない場合はどうなるのか?ん~苦しい

ね~…本当に苦肉の策だが、やはり「寮生活を通じての自立」をまとめるしかない。まずは自立の目標を設定する。自分にとっての自立とはいったいどんな状態なのかを定義して、その状態の実現を目指す。ひょっとすると、学費と生活費を捻出したことになるかもしれない。そしてそれを実現するためには、どのような結果を出す必要があり、そのためにどんなことに取り組んだのかを論理的に整理する。そして、苦労したことや工夫したことを表現することで、行動特性を明らかにして、成果、目標達成度、人間としての成長度、そして今の現在に与えている影響をまとめることになる。

寮生活を中心に組み立てる場合の例文を示さなかったのは、やはり寮生活は「基盤」であるから、材料としてお薦めできないのである。もしここで、それらを書いてしまうと、それに近い経験をされた方は、それらの例文にとらわれてしまい、よりベターな、そしてベストなカタチを追いかけなくなってしまうような気がしたからだ。一度是非、題材の変更にトライしてみてほしい。

今回、みなさんと共有したかったのは、この「題材の変更」についてである。まだ題材の選定を迷っている人もいると思うが、「題材の変更」を恐れてはいけない。柔軟に、よりベターな、そしてベストな題材やエピソードを追いかけることを今からよく自覚しておいてほしい。就職活動が進むにつれて、変更するのが恐くなり、より無難な道を探すようになる。

これまでも何度も繰り返して話してきたが、この100年に一度の大不況での就活にとって、無難ほど恐ろしいものはない。自ら進んで題材やエピソードを最も自分らしく、しかも相手に伝わるようなものに変化させていく勇気を持つ。その柔軟性があれば、途中で立ち止まることはなくなる。どんなに就活がうまくいかなくなっても、変化を恐れず途中で立ち止まらなければ、必ず道は開ける。

今まで、就活を途中で放棄した人や進路を諦めた人をたくさん見てきた。その人たちに共通していることは、途中で立ち止まってしまったこと、これに尽きる。途中で立ち止まってしまった人が再び動き出すまでは、一生懸命追いかけてきた時間と同じぐらいの時間を要する。例えば11月から4月まで半年間就活に頑張った人が立ち止まってしまうと、5月から10月までの半年間はまともに動けなくなる。何度か動けなくなった人を救おうとした経験があるが、自分も同じように一度立ち止まって一緒に考えるしか方法がなかった。それは立場的にも走っている多くの人のためにも、残念ながらできないことだった。

どうかみなさんは、どんなことがあっても立ち止まってはいけない。この時代の就活で立ち止まるな!ということは酷なことであるが、それでも立ち止まるなと言いたい。走りながら考えるのだ。ただし、同じように走っていても次の結果は同じだ。走りながら、自分が納得のできる走りを見つけ出し、その走りを評価してもらえるように、柔軟に走り方を考えよう。きっと前周よりもベターな、全周の中でベストな走りが見つかるだろう。

えっ?ダラダラとした学生生活を送っていた人の結果?うん。エネルギー系の優良企業に就職することができた。今でも信じられないが、全てをさらけ出し、そして最後まで諦めなかったことが良かったのだと思う。その人と一緒に考えた自己PRの最後の締めくくりはこうだった。「これからの私を見てください!」…今でも耳に残っている良い響きだ。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、→ここをクリック!
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2009-12-10 23:04  nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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SeintoSeiya

いつも勉強させていただいております。
今回の記事の後半の「題材の変更」の件は大変共感できました。
私自身も、ネッピーさんに相談にのっていただき、昨年度の就活真っ最中?就活本番直前?の3月下旬に「チカラを注いだこと」の題材を変更して勝負した経験があります。
それまで自分で苦労して作り上げてきた題材を変更するのは、初めはとても不安でしたが、修正に修正を重ね、本当に自分らしい題材で勝負することができました。
良い意味で開き直って、この本当の自分が受け入れられなければ、そんな会社には入らなくてもいいと思えるようになり、企業と対等な立場で、自信を持って選考に臨むことができました。
今思い返せば、どこかの就活本にあるように他人のフレーズをパクるのではなく、勇気を持って自分のPRする題材を柔軟に変化させ、試行錯誤を繰り返し、自分だけのキラリと光る言葉を求めて、進化させる過程で成長できたのだと思います。
今後も軸を大切にした上で、変化を恐れない柔軟な姿勢を大切にして、常に進化して生きていきます。

by SeintoSeiya (2009-12-14 17:43) 

ネッピー

SeintoSeiya さん
コメントありがとうございます。大阪オフィスのあの会議室でしたね。よく覚えてます。「そんなんで良いですか?」・・・「良いか悪いかは自分で決めろ!それでダメと言われる会社に行かんでもええやろ」と言った気がします。それを決断できたことが、成長と今後の幸せにつながっていると思います。これからも本質を失わず、自分らしく生きてください。あなたに関心を持ってくれている人がいつもあなたを支えてくれます。勇気を持って前に進んでください。風を切ってね!
by ネッピー (2009-12-14 22:50) 

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