追加募集の難関を突破する準備（その３） [気づきなど]
「今までとはパターンを変える」の続き
今週は追加募集の難関を突破する準備として、今までとはパターンを変えることを考えている。今日は、「もっと正直な就活の軸を表現する」ことを試みよう。
就活の軸
就活の軸については、このブログでも何度か説明してきたが、最近では、http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-04-22 の「志望度に関する応え方」に掲載している。要するに、社会人としてどのようなことを大切にしたいのか？ということである。やりがいなのか、給料なのか、勤務場所なのか、勤務環境なのか、休みが多いことなのか・・・を真剣に考えなければならない。業界を選択するよりも、むしろ真剣に考えた方が良いだろう（と私は思う）。
ところが・・・この時期になると、そんな就活の軸などそっちのけで内定に拘り始める。内定を取れそうなところに自分の就活の軸を合わせる始末である。よく思い出してほしい。就活を始めた頃に考えた就活の軸を。
昨年末に大学で自己分析のワークショップをやったところ、参加者は明確な就活の軸を持っていた。社会人として大切にしたいことを優先順位順に５つ並べて、その理由を発表してもらった。「やりがい・働きがいのある会社！長く働きたいから」「給料が高いこと！お金がない何も始まらないから」「関西！家族の望み」「インテリジェンスなオフィス！格好良いから」「休みが多いこと＆いつでも休めること！プライベートも充実させたいから」など・・・自信を持って話されていた。それを聞いて、私は「そのこと、決して忘れないでね。とても大切なことだから。」とコメントしたのを覚えている。
確かに、「もう、そんなことも言ってられないですよ！休みなんて少なくて良い！」という気持ちはわかるが、それでは軸がブレてしまい、あなたの魅力は結局伝わらない。もちろん、良い意味での妥協というか譲歩というか、軸の強さは調整が必要だろう。ただ、軸を失くしてはいけない。少し考え方や伝え方を工夫すれば、もう一度軸を取り戻せる。原点に戻ろう。
【チェンジ！ 軸を深く掘り下げてみる】
なぜ長く働きたいのか？
お金を何に使いたいのか？（どれぐらいのオーダーか）
なぜ家族の意向を大切にしたいのか？
格好良く生きると、その先にあるものはどうなるのか？
プライベートの充実のためどれぐらいの時間を創り出す必要があるのか？
なぜ？なぜ？なぜ？と深く掘り下げてみる。
例えば、なぜ、長く働きたいのか？→その道のプロフェッショナルになりたいから
なぜプロフェッショナルになりたいの？→頼られることで存在感を示したいから
なるほど。ということは、この人の軸は、「この人じゃないとダメ！と言われるほど頼られるプロフェッショナルになれる会社」を懸命に探すことになる。この人のこれからのキーワードは「長く働く」というよりも、「プロフェッショナル」である。面接中にこの言葉が連発されることになるだろう。
【チェンジ！ウソはつかない】
上にあるように、深く掘り下げてキーワードを見つける必要はあるが、ウソをついて企業に合わせる必要はない。就職活動で企業に合わせてしまう人は、その企業に入ってもいつも合わせてしまう人になる。上司の顔色を伺い、部下の機嫌を取る人になる。そして、そんな自分に後悔する時が必ず来る。だから、もう企業に合わせるのは止めよう。企業も合わせてほしいなんて絶対思っていない。もしそんなことを思っているとしたら、将来後悔する人なのだ。そんな人が大切な人事面接に関わるなんて・・・そんな会社入らなくて良いよ。
もっと堂々として自分の軸を意識してエントリーシートの作成や面接に臨めば良い。そんなあなたをイケテル企業は必ず認めてくれる。もう明日から、企業には印象が悪いかな？こう言った方が気に入ってくれるかな？無難なことを言った方が良いかな？などと姑息なことを考えなくて良い。
【チェンジ！今からでも調べられる】
自分の軸は明らかになった。企業に合わせることもなくなった。しかし・・・その就活の軸に対して、その企業はどの程度応えてくれるだろうか。本当に長く働くことができるのか？給料は良いと聞いているが長く続くのか？本当に転勤はないのか？ずっとインテリジェンスなビルに居れるのか（工場への転勤はないのか）？昇進しても確実に休めるのか？・・・実際のところは、その会社に入ってみないとわからないことも多いし、未来のことはその会社で働いている人でさえもわからないだろう。それを学生の人に調べろ！というのは酷な話である。
しかし、ここで重要なことは、調べようとする努力である。みなさんの本当に知りたいことのほとんどは、OBOGを含む社員とフランクに話をする機会を持つことでしか解決しないことが多い。今からでも遅くない。OBOGや説明会にいた社員の方にコンタクトを取ってみよう。社員と会うことが無理なら、書籍・雑誌、過去の新聞データベース、インターネット、Podcastダウンロード・・・いろんな方法を使って会社のことを調べ尽くそう。たとえ、軸との関係はわからないかもしれないが、必ず他のことが見えてくる。他のことが見えてくれば、軸との関係も明らかになるかもしれない。そういう調べようとする努力が奇跡につながる。
ある学生さん（男）の就活の軸は、とても印象に残っている。「私の就活の軸は、女性の働きやすさです！」ちょっと驚いたが、その男の学生さんは続けた。「OBさんにお会いした時に聞いたのですが、女性が働きやすい会社は人を財産として大切にする会社が多いよ」と。なるほど。納得。
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こんばんは。
最近このblogの存在を知り読み始めました。
５月に入ってから長引く就活に焦りばかりが募り、どうすればいいのか分からなくなっていました。
でも、このblogに救われました。
大事にしたかった軸も最近では薄れてしまっていたけれど、自分が幸せになるためにも、もう一度自分と企業と向き合って頑張ろうと思います。
お忙しい中、いつも更新ありがとうございます。
by kiki (2009-05-15 22:34)
KIKIさん
貴重なコメントありがとうございました。
昨年からほとんどNice! もコメントもないブログなので、そろそろ終わりにしようかなと考え始めています（笑）。本当に（勝手ながら）学生さんには幸せになってほしいと思って書いていますので、何度も何度も書いては消して、アップした記事にもいつもいつも反省しています。今日も昨日も原稿は準備していたのですが・・・新宿の駅で見かけたリクルートスーツの学生さんの姿を見ていると、中途半端な記事は出せないな～と思ってしまいました。しかし・・・このようにKIKIさんからのコメントをいただいて・・・私が救われました。KIKIさん、あなたには大きな力があるというとこです。本当にありがとう。また、お役に立てることがあればメールください。
by ネッピー (2009-05-16 01:49)
ネッピーさん、お久しぶりです。
KIKIさんへのコメントの「そろそろ終わりにしようかなと考え始めています」というひとことに驚き、またコメントしています。
こんなこというのはすごく自分勝手ですが「続けて欲しい」という想いでいっぱいです。
記事を読んで、考えさせられて、前に進めた人はたくさんいると思います。
それをコメントなどでネッピーさんへ伝えるなどすれば、ネッピーさんに一番わかりやすく読んでいる人の存在がわかるのですが
コメントを残すのは勇気がいるし（なんでかは私もわからないのですが）
物事がうまくいったときには、その喜びに浸って助けてくれた人に「ありがとう」を伝えるのを忘れてしまうこともあります。
（私自身「あぁ、自分勝手だな。いい時だけ頼るなんて。」と思った経験があります。）
だけど、このブログのおかげで助けられている人は絶対にいると思うのです。
だからこれからもどうか、私たちのシアワセのために力を貸してほしいのです。勝手なお願いですが・・・。
by 637 (2009-05-17 21:15)
637さん
心温まるコメントをいただきありがとうございます。このコメントからも多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございます。ひょっとすると、このブログを読んでいただいている人の方が私よりも大人なのかもしれません。追い越されないようにガンバロ。
本業？の方が忙しかったこともあり、適当な記事を出すのが嫌なので少し時間が空いてしましました。その他の方からも、「このブログと共に日々パワーアップしているのでやめないでください！」というありがたいメールもいただいておりますので、今週末から週明けにかけての更新を考えています。
これからも、共に歩みましょう。ゴールの先の向こう側にある幸せを信じて。
by ネッピー (2009-05-21 00:29)
ブログを読ませて頂いております、とめと申します。私もネッピーさんのブログに救われました。
選考になかなか通らず自分は就職できないんじゃないかと落ち込んでいました。しかし、ネッピーさんのブログに出会い凄く頑張る気になれました！！
本当にありがとうございます！！
道のりは長いかもしれませんが頑張っていきます！！
by とめ (2009-05-24 22:51)
とめさん
コメントありがとうございます。そうですか。それは良かったです。
こうして自分の考え方を柔軟に変えられる人は、幸せをつかむことができる人です。これからもどんどん自分を変える勇気を持って生き抜いてください。
いろいろな壁があると思いますが、自分で立てた壁ほど乗り越えるのは厳しいものです。「自分ができない」と思うことの90％以上は自分に立てた壁が原因と言われています。自分で立てた壁をどんどん取り払い、前に進んでください。たとえ、勇気を出した次の日に心が折れそうになっても、また新しい自分を見つける勇気を持ってください。それが「生きている」ということです。
また、陳腐な言い回しですが、山が高ければ高いほど、登りきった後の満足感が大きいと言います。麓を歩きながら、綺麗な花や瑞々しい（ミズミズシイ）緑を感じて、頂にある幸せを目指してください。精神的にはゆっくりと！物理的には急いでね！時と空間を越えて、どんなときも応援しています。
by ネッピー (2009-05-25 14:04)