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1年振りに更新します。こんな時期だから・・・ [気づきなど]

自己PRや志望動機に足りないもの

1年ぶりにこのページを更新しようと思う。この1年間いろいろあったが、4月も中旬となりようやくパソコンに向かえる時間的な余裕ができた。そして、これまでは守秘義務や知的資産の流出などの障害があり、自分のことを公にできなかったがようやく明らかにできる立場となった。2007年1月に国際開発のコンサルティングファームを自ら立ち上げ(http://inter-works.tekizaitekisho.web.officelive.com/default.aspx)、実はその傍らで昨年の12月末まで立命館大学キャリアオフィスで国際分野への人材輩出と就職活動のアドバンスプログラムを進める専門職員として勤務していた。コンサルティングの仕事が忙しくなってきたこともあり12月で契約を終了させたが、結局、就職活動アドバンスプログラムを完了させるため先月3月末まで委託契約を結び、学生さんとともに就職活動を闘ってきた。

当たり前なことや曖昧なことを言ってないか?

今日はこの不況の時代の就職活動にいろいろな意味で苦しみ、悩み、迷っている学生さんが前に進めるように誠意をこめて書いてみたい。ちょっと長いけれど最後まで読んで欲しい。きっとそこに幸せの種(シーズ)が見つかるはず。今日のテーマは「何か足らないと思わない?」ということである。エントリーシートや面接で自己PRや志望動機を聞かれた時にどこか当たり前でオリジナルがなく、とても曖昧なイメージのまま言葉になってしまい自分らしくないと感じないだろうか?そう。誰にでも言える自己PRやどこの会社にでも通用する志望動機ほどイケテナイものはない。「この人と一緒に働いてみたい」ほとんどの会社に共通する究極的なこの選定基準を到底満たせないのである。他人とは違う自己PRをして、一見無難に思えるような曖昧な言葉を避けて社会人としての夢やコンセプト(この場合は思想に近い)をできるだけ分かり易く自分らしく語れるようにならなければ、当たり前で曖昧な言葉ではあなたの魅力は決して企業に伝わらない。

自己PRに足りないこと〜「未来」が足りない〜

当たり前ににならないためには、未来のことを考えると良い。過去や現在の自分で勝負出来れば良いのだが、過去や現在はどうしても他人と被ってしまう。みんなゼミはやっているし、部活動やサークルにも入っている、アルバイトもやっているし、最近では留学にも行っている人が増えた。この事実だけで人と差別化するのは相当に難しい。その過去や現在の事実に裏打ちされて未来のことを話せれば、明らかに他人とは違う自分を表現できる。つまり、そろそろ真剣に幸せになるための自分の未来について考え始めなければならないということである。

例えば、お金持ちになることが夢だとする。その時のヒントとしては、まず自分の未来について考えたことが本当に幸せになるかどうかを考えてみる。決してお金持ちが幸せだとは思わない(むしろ不幸になる可能性が高いと思っている)が、なぜお金持ちになると幸せになるのか考えてみる。その次にその程度について考えてみる。家庭が円満になる程度のお金持ちなのか、社会に大きな影響を与えることができるぐらいのお金持ちなのかではその中身が随分と違う。そして最後にどのようにすればそのお金持ちになれるかを考えてみる。何かを一発当てる!ということを除いて考えてみる。それは世界標準の営業マンなのかそれとも日本の大企業の経営者のなのか。それになるためにはネイティブレベルの英語力や周りから信頼される人でなければならないだろう。そのためには・・・というようにとどんどん考えていくと未来と現在の自分が結ばれるようになる。まさにあの偉大なイチローが言うように「未来の自分から現在の自分を動かすクセをつける」ということだ。どうしても夢が見つからない人は、「こんな人生は嫌だ」という逆のことを考えてみる。そうすると必然的に夢になるケースもある。

志望動機に足りないこと〜「自分の思想(自分らしさ)」が足りない〜

もうひとつの曖昧にならないためにどうするべきかを考えたい。無難な言葉を選択するのはやめて、自分の言葉でどのように働きたいかの思想をはっきり述べた方が良いということだ。それは企業が喜びそうなビジネスモデルやプロジェクトを無理矢理に想像せよと言ってるのではない。「自分にできることは何なのか?」を考えてみる。間違えてはいけないのは「自分がやりたいこと」ではない。最近のエントリシートや面接では「やりたいことは何ですか?」「あなたは何がやりたいの?」の質問が多くなったが、本来会社というところは自分の希望を叶えるための場所ではないことを忘れてはいけない。個人よりも会社、会社よりも社会に役立つことを考えるところが会社だからだ。それらの質問はどちらかというと、「自分にできることは何か?」という質問だと理解しておこう。

それはトップセールスマンになることなのか、クオリティの高いセールスマンになることか、セールスマンを教育できるトータルなセールスマンになることなのか。クオリティの高いセールスマンは、ニーズを的確に捉える力があるのか、セールスよりもメンテナンスを重視する力があるのか、反省や失敗を改善につなげる力があるのか。自分の潜在能力も含めて、どんどんイメージを膨らましてみる。もちろん、その企業が求めている資質や能力を無視出来ないが、社会を豊にするために自分にできることは何かを真剣にそして楽しく考えてみる必要がある。

何ができるのか?(What)がわかれば、次に誰を対象にしてできるのか?(Whom)を考える。世界の人なのか日本の人なのか、都市の人なのか地方の人なのか、高齢者なのか若年層なのか、男性なのか女性なのか、これもどんどん考えてみる。そして最後にどのようにしてできるのか?(How)を考える。調査なのか、計画なのか、デザインなのか、実施なのか、評価なのか・・・どんどん考えてみる。そんなことを考えているといつの間にか、「自分が好きになれるような自分らしさ」を表現できるようになる。

Stay Hungry, Stay Foolish!

今日、ここまで書いてきたことを実践するためのヒントがある。先日、NHKでサラリーマンNEOのシーズン4が始まった。皆さんはサラリーマンではないので見ている人は少ないと思うが、サラリーマンの会社や家庭でありがちな出来事を面白おかしくコントにしたバラエティー番組である。

今回のシーズン4のテーマを聞いて驚いたいや感動した。Stay Hungry, Stay Foolish!(直訳すると貪欲であれ、馬鹿であれ)アップルCEOのスティーブジョブス氏が愛読した雑誌フォール・アース・カタログの最終刊の後表紙にある言葉である。氏は2005年のスタンフォード大学の卒業式にこの言葉を引用した祝辞を述べた。養子として出された自分の恵まれない生い立ち、大学中退、アップルの旗揚げ、アップルからの解雇、愛する妻との出会い、膵臓ガンとの闘いと奇跡的復活を通じた死の意味をとうとうと話し、最後の締めくくりの言葉として、この言葉を選んだのである。

この言葉を私ならこう訳するだろう。「幸せになる未来の自分を貪欲に探せ、そして決して当たり前に生きるな」と。偶然にも2006年にサラリーマンを辞めることを決意をした時に勇気をもらった言葉である。今もそのスピーチ映像を見ていると涙が出てくる(日本語訳字幕版もあり http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html の中段あたり。これを見るだけでも就活へのヒントが沢山隠されていると思う。)。今回サラリーマンNEOがこの言葉を選んだのは、こんな不況の時代だからこそサラリーマンに勇気を与えるために「貪欲に向上心を持ち、元気に冒険心をもつことを忘れるな!」というメッセージを発しながらも、サラリーマンにありがちなあらゆる愚行に警鐘を鳴らしているのだ。

皆さん、就職活動も同じ。Stay Hungry, Stay Foolish! 決して内定を取るための就活ではなく幸せになるための就活を実践するために未来の自分を徹底的に探し、決して無難な言葉を選んだ就活ではなく固定観念にとらわれない自分らしさを全面に押し出して前に進んでほしい。まだまだ、これから。最近どんなことを大切に就活してますか?と聞かれたら応えよう。Stay Hungry, Stay Foolish!と。

(今後はコメントやリクエストにどんどん応えていきたいと思います。お待ちしています。)

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2009-04-16 02:10  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

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コメント 2

637

はじめてコメントさせていただきます。
スピーチ映像見ました。考えさせられました。
私もまさに、「内定をとることがそんなに重要か?」にある4月にみられる特有の就活生でした。
モチベーションはあがらないし、不安ばっかり頭に浮かんでくるし…。
実家に電話して今の気持ちや状況を話したところ、父親から帰ってきた言葉はネッピーさんと同じ言葉でした。

自分が何をしたいのか。将来どんな風に幸せになっていたいのか。そのために今何が出来るのか。
必死で考えようと思います。
スピーチにもあったように、今生きている人生は私の人生ですもんね。誰かほかの人の人生になんてしたくないです。
自分の中で気持ちや将来像がまとまってきたら、またコメントさせていただきます。
これからの更新を楽しみにしています。
by 637 (2009-04-22 22:53) 

ネッピー

637さんコメントありがとうございます。637さんの痛みが少しでも共有できればと思います。きっとその痛みは幸せに生き抜くための糧となります。まず、お父様に相談されたこと・・・とても大切です。私が企業人事部ならば、そういう人と会ってみたいと思います。SJのスピーチで自分を考え方をしっかり持たなければと自覚したことも非常に重要です。ただし、「食べながら走る」ことも大切です。まずは考えてみて、それから行動するでは間に合わないこともあるので、「ゆっくり、急いでください!」。いつも、いつまでも、どこにいても応援しています。必要に応じて、私の会社のHPの会社概要の一番下にあるメールアドレスにコンタクトしてください。
by ネッピー (2009-04-22 23:23) 

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