内定を取ることがそんなに重要なことなのか？ [気づきなど]
4月中旬の５つの悩み解決術
この時期になると次の５つの悩みが頭を支配するようになる。
（１）第一志望（群）の選考に惨敗してやる気がなくなった
（２）どこでも良いから内定が欲しい
（３）あの時面接でしっかりと応えられていたら内定が取れていたはずなのに・・・
（４）持ち駒がなくなった
（５）本当に就職できるの？
どうだろう？今年は100年に一度の不況の時代となり、もっと状況は深刻なのかもしれない。面接に進めない、筆記で落とされる、グループディスカッションで必ず落ちる・・・などの悩みも相当多いと思う。でも、私なら皆さんの悩みを必ず解決出来る。一緒に闘っているから。
【悩み #1】 第一志望（群）の選考に惨敗してやる気がなくなった
「第一志望（群）」〜この言葉自体が全く怪しい言葉だね。私が就職活動のアドバイスをしていて一番聞くのが嫌な言葉である。なぜなら、皆さんの「第一志望（群）」は、イメージに固められたほとんど根拠のない第一志望だ（った）からだ。コマーシャルのイメージ？説明会での生き生きとした説明？社員さんの魅力？・・・どれをとっても、第一志望にはつながらない。そんな気がするだけのことだ。今一度考えて欲しい。何のために就職活動をしてる？（残念ながら？）その答えはひとつなのだ。「自分が自分のやっていることを好きになり、幸せになるため」それに尽きる。
ネームバリューのあるところから内定を取れば、家族は喜んでくれるし、友達にも自慢できる。でも、残念ながら家族は自分のことのように心配してくれるが、あなたの人生の最後までは責任を持って見届けてくれないだろう。あなたがそう感じるように友達もあなたの自慢など聞きたくないと思うに違いない。冷たいかもしれないが、結局は（まずは）自分が幸せにならなければ意味がないってことだ。
第一志望などという曖昧な判断基準にの言葉を捨て、未来の幸せを信じて就活を続ければ必ず道は開ける。やる気がなくなったなどと自分に言い訳せずに、前に進もう。いまからエントリー出来る会社はいくらでもある（エントリーの方法はまた後で）。その会社の中に必ず相思相愛の存在があり、あなたのことを待ってくれているからだ。
【悩み #2】 どこでも良いから内定が欲しい
周りが内定を取り始めた。内定を取った人はどこか余裕が出て、就職活動もスムーズに行っているように見える。自分もどこからか内定が取れれば、もっと思い切って就活できるに違いない。そう思ってないか？
でも答えはノーである。中途半端な企業（ここで言う中途半端は自分が幸せになるかどうか分からない会社）から内定を取っても、どこか緊張感が失われるだけで悪い意味での妥協心が芽生えてしまうこともある。良い意味でのハングリーなオーラがなくなり、変な（不要な）自信に変わってしまうからだ。たとえ内定が取れていなくても「もっと思い切って」就活をすれば良い。1回しかない人生、（基本的に）1回しかない新卒就活じゃないか。無難な就活ほど恐ろしいものはない。思い切ってやってほしい。そもそも、内定を取ることがそんなに大切だろうか。こんなに苦労して、直ぐに辞めることになったら報われない。辞めたくなくても会社が潰れる方が早い時代となった。
就活は内定を取るためにやっているのではない。就活を通じて自分のことについて深く考え、社会の構造を少し知り、いろんな人と出会い、時には落ち込み時には傷つき時には喜び・・・社会人になるために成長していく過程なのである。内定を取って、ホイホイと就活をやめている人ほど、社会人になってから早く会社を辞めている、行き詰まっている、メンタルな病気になっている・・・そう。不幸になっているのを私は知っている。それは当然のことだろう。社会人になるための成長ができなかったのだから。
どこから内定を取れていなくても問題ではない。問題は現在の自分の就活の問題点は何か？自分の人間性をうまく伝えられないことか、企業でやりたいことが思いつかないことか、それとも筆記試験などができないことか・・・まずはそれを突き止めて、今日より明日、明日より明後日、今週より来週、人間的に成長していればそれで良い。それこそが生きている価値なのだから。そういうように真面目にやってれば、結果は自ずとついてくるから、内定なんて要らないよ。
【悩み #3】 あの時面接でしっかりと応えられていたら内定が取れていたはずなのに・・・
はっきり言おう。そんなことはない。本当に相思相愛の相手なら、あたながたとえどんなに緊張していてうまく伝えられなかったとしても、わかってくれた（わかろうとしてくれた）はずである。結局その企業とは相思相愛ではなかったということだ。逆に結構うまく話せたのにダメだった人は余計に相思相愛ではなかったことがよくわかる。反省はするとして、とくにかく忘れよう。
ついでに面接の話しを少ししよう。面接の「決め手」について、誤解を恐れず言うことにする。ほとんどの会社で共有の選定基準となっている「この人と一緒に働きたいと思うかどうか」についてもっと極端な言い方をすると・・・結局は「好きか・嫌いか」なのである。そんな馬鹿な！と思われるかもしれないが、大きな企業になればなるほどこれは当たっていると思う。いやいや「うちは能力重視ですよ！」と反論するバカな人事もいるが、人間性より頭の良いタイプが「好き」なのである。
以前の会社で人事担当の役員になった時に結局「好き・嫌い」で判断している自分を戒めるために、新しい風を吹かせようと考えてあえて「嫌い」なタイプの人を選定したことがある。予想通りうまくいかなかったし、新しい風も吹かなかった。戦力外を通告するに至ったがその責任も取らされることになった。以後は自分の「好き・嫌い」の感性を信じることにした。そうすれば、しっかり責任も取れるからだ。ある日、大企業の役員の方と面会する機会があり、その話しをしたところ、驚いたことに「全くその通りです。結局はその選択が一番正しいですよ。常日頃から人事マネージャーにはそのように指導しています。」とまで言っていただいた。
ならば・・・どうすれば良いのか？その場で「好きになってもらう」なんて到底無理な話なのである。だから面接の合否なんて気にしなくてと良いということだ。相性が悪かっただけのことである。もちろんうまく言えなかったことは反省すべきであるし、好きになってもらえなくても「嫌われない」努力は必要である。嫌われる典型的なパターンは、オイアクマ（おい、悪魔！）な人である。「お」ごり高い人、「い」ばりそうな人、「あ」きらめそうな人、「く」さりそうな人、「ま」けることが平気な人、である。面接の前に、「おい、悪魔」と呟いてみよう。
【悩み #4】 持ち駒がなくなった
就活は将棋と違って、持ち駒が増やせる。変な業界選択の思い込みは捨てて、持ち駒を増やそう。まだまだ間に合う。どうれば良いか？リクルー○星人が運営するリ○ナビやその他のナビも、もう関心は次の年度の集客の獲得に動いているので、今年度の就活には関心がなくなっている。無責任な管理体制で動かしているので、皆さんが「持ち駒がなくなった」というのも悪名高きリクルー○星人の仕業なのである。本当にあの星人は金儲けのシステムしか考えられない可哀想な星人なのでこれからも気をつけてほしい。近くにリクルー○星から内定をもらった人がいればこれから近づかないようにね。
それではどうすれば良いか？学校の求人を検索する。今さら学校？と言われそうだが、より信用のおける（上場企業の）会社から学校に求人が到着している。優良企業の中には、ナビに掲載せずに学校にのみ求人を送っている企業もあるほどだ。学校によって検索システムは違うと思うが、まだ締め切られていない求人情報を1周間に一度チェックするようにして、最低15社のエントリー状態を常に維持する。内定は取っていなくても良いが、エントリー状態の会社がないと人間として成長は見込めないし、精神的にも不安定になる。まずは学校のキャリアオフィスや就職関連部署に行って情報を検索してみよう。
そして学校に行ったついでに図書館に行ってみる。これも学校によってシステムは違うが進んだ大学では、日経ビジネス・東洋経済・ダイヤモンドなどの経済雑誌をWEB上で検索できるシステムがある。進んでいなくてもそれらの経済雑誌は図書館に置いてある（就職関連部署に置いてある場合もある）。1年分ほどをザッと目を通すだけでも、企業分析の情報が満載である。必ずや自分の関心のある記事があるはずだ。それこそが志望動機につながることだろう。直接的に面接の対象となる企業について書かれていなくても、同業種同職種の仕事ぶりは参考になる。むしろ違う企業のやり方を学ぶ方が良いのかもしれないとさえ思う。
【悩み #5】 本当に就職できるの？
答えはイエス！である。真面目にやれば問題ない。「真面目」というのは、「チャレンジを繰り返し」「反省して」「改善して」「成長すれば」ということである。まだまだネームバリューのある会社の選考は続いている。皆さんやご両親が知っているコマーシャルでやっているネームバリューではない。日本の経済にとっての真の意味でのネームバリューである。どんどんエントリーをして、そろそろ就活を楽しもう。いつの日か私達はこの世の中から消えていく。消えていくだけではない。もっと残酷なことには、いつか誰からもその存在があったことさえも忘れられる時が来る。お金持ちになって買いたい家や車、大切な家族、そして名声さえも、一緒に土の中には返ってくれないのだ。だから、変な物欲的な幸せのイメージを捨て、ただひたすら真面目に本当に幸せになる未来をを信じて、就活をやりきろう。応援するよ。
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久しぶりにブログを見たら更新されていたので、嬉しかったです。
立山さんの話はいつもとても励みになります！特に今の僕には泣けそうなくらい・・・。
最近、就活を通して自分が成長しているなと感じているのですが、それが結果に結びつかず、周りに内定をもらっている人が増えてきて、「自分のやり方は本当に正しかったのか？」と悩み自分の方向性を見失いかけていたんですが、このブログを読んでまた前に進む勇気をもらいました！
自分を信じて、自分を見つめなおして、将来、世界を幸せにするためにまず自分が本当の幸せを探していこうと思います。
長くなってすみません。またブログの更新待ってます！！
by carlos (2009-04-22 08:56)
Carlosさん
コメントありがとうございます。昨年ブログを立ち上げて以来、初めてまともなコメントをいただいた次第です。ありがとうございます。Carlosさんが就活で苦労されていることは、血となり肉となって将来の幸せを支えてくれます。私の会社のHPのリンクから「会社概要」の一番下にあるメールアドレスにコンタクトいただければ、（自身の業務の進捗にもよりますが）自己PRや志望動機などをチェックしてあげられるかも知れません。共にゴールの先の向こう側にある幸せを信じて前に進みましょう。
by ネッピー (2009-04-22 11:49)
ついこの間、一番行きたかった企業から内々定をいただくことができました。
4月中はなかなか選考が進まずに焦り、手当たり次第に色々な企業や職種に応募し、当然のことながらそれがうまくいかずにさらに焦りを深めるという悪循環でした。自分はこんなにも社会に必要とされていないのかと落ち込み、捨てばちな気持ちになっていました。
そんなとき、何気ない検索で見つけたこのサイトの「内定を取ることがそんなに重要なことなのか？」という問いかけ、そして記事の内容は、まさに衝撃でした。それまでの自分の考え方が、根本から変わりました。つまらない小手先にこだわっていないで、まず自分を見つめ直すこと。自分には、何が好きなのか？ 何がやりたいのか？ それはなぜか？ 自分なりに突き詰めて考え、段々と志望の軸が固まっていきました。
第一志望となった企業の最終面接、緊張はありましたがここに書かれているように「結局は、好きか嫌いかで採用されるんだ。自分を包み隠さず出して判断してもらうだけだ」と思い気持ちを落ち着かせました。結果、役員の方々の前で自分の思いを悔いることなく伝えられたので「これで落ちたら、もともと入社してもうまく行かなかったんだ」と思うことができました。その日の夜、内定の通知をいただきました。
最初に記事を拝見したときから、すぐにnice!を付けたいと思ったのですが、自分のリテラシーが無いせいか、どのようにしたらいいのか分かりません。
何とか感謝の気持ちをお伝えしたく、長文となってしまいましたが、コメントさせていただきました。本当にありがとうございました。
そんなとき、この
by 2323 (2009-05-23 21:43)
先ほどのコメントで、下に消し忘れの記述が残ってしまいました。
本当に失礼しました。お手数ですが「本当にありがとうございました。」より下は削除していただければ幸いです。御礼を申し上げたかったのにお手数をかけることになり、本当に申し訳ありません。
by 2323 (2009-05-23 22:07)
2323さん
コメントありがとうございます。改行を消せない（カスタマイズできない）のがこのブログシステムのつらいところですが、何度か書き直した？ことがわかってとても良かったです。よく学生さんに言われるのですが、私の書く文章は深すぎて簡単に返信できないと。もしそのパターンでしたら、記念に残ります。
まずは進路が見えてきたようで良かったですね（タイトルのこともあり内定おめでとうとは言いません）。良い意味での開き直りとゴールの先の向こう側を心の眼を通して見つめたことが、結果につながったのだと思います。幸せに入り口に立てたことを「おめでとう」と言います。
社会人になっても決して忘れないでください。就職活動のこと、うつむいたこと、このブログを見つけていただいた奇跡、奇跡を生んだ前向きな心の持ち方、そして評価していただいた奇跡・・・それらの奇跡は決して偶然ではなく、必然としての奇跡であったということです。
いつも、いつまでも、どこにいても、どんなときも、あなたの幸せを願っています。"Stay Hungry, Stay Foolish" いつの日か、幸せなあなたとお会いできる奇跡がありますように。それまで、どうかお元気で。
by ネッピー (2009-05-23 22:50)
はじめまして、こんにちは。
今就活している私ですが、6月26日に最終面接がありその意図が知りたくて軽い気持ちでこのブログに来たのですが、すごく自分に当てはまる事が多く目が離せなくなり、たくさん読ませていただきました。そして今自分がやっている就活はあとあと幸せになれるのか、と改めて考えさせられました。とても心に響く文章ばかりで、なぜかお礼が言いたくなって思わずコメントしたくなってしまいました。
本当にありがとうございました。
自分はもしかしたら不幸の道を進んでいたかもしれません。
そうならないようこれからも頑張って、幸せになろうと思っています。
文章ぐちゃぐちゃかもしれませんがそこはお許しください。
by うめ干し (2012-06-24 14:35)
うめ干しさん
コメントありがとうございます。いよいよ明日は幸せになるための最終面接ですね。書いていただいた文章は100％伝わってましたよ。ありがとうございました。このように人の言うことに一生懸命に耳を傾けられる姿勢は、とても大きな力です。自分の納得できることには、いくらでも集中して、自分を変えていくことができるということですから、そういう人に会ってみたいと思います。
もちろん、何も気付かずに通り過ぎた方が幸せだったのかもしれないのですが、本当の意味での幸せをこの世にいるうちに知ることができたことで、これからの生き方は確実に変わります。ありのままの自分で日々成長して、死ぬ瞬間が最も完成されえた自分となられることを心からお祈りしています。
まだこれから就活を継続されるのであれば、私で協力できることがあればいつでもお声掛けください。タテヤマアットマークテキザイテキショドットオーアールジーまでご連絡ください。
by ネッピー (2012-06-25 17:53)