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みんなの自己PRを本気で添削します!パート17 ~責任を持つことをプレッシャーではなくモチベーションと感じることができる人~ [自己分析]

多くのみなさんの大きなご協力のおかげで、現在人気ブログランキング・就職部門でベスト3を維持している( http://blog.with2.net/link.php?803911 )。日替わりで2位と3位が入れ替わるので、今日は3位に落ちる日。だからタイトルを少し変えてみた(笑)。みなさんが他人の自己PRからでも多くの学びがあるよう今日も書こう。

このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

今日は投稿いただいた自己PRの評価シリーズの続きをお送りしたい。順番待ちの方、今しばらくお待ちを!

【自己PR17】便宜的に番号を入れました
投稿抜粋ココカラ///////////////////////////////////////////////////
①相手に対する期待と責任をモチベーションとしながら、とことんエネルギーを費やすことができる。②幼少期の両親とのコミュニケーションを通じ、相手の変化を期待しながら行動するようになった。加えて高校時代、指導者不在のバスケットボール部の主将に就くことでチームを成長させる責任を強く感じ、妥協を許さず行動に移してきたことによって育まれた。③このような特徴は、大学時代では海外ボランティア、国際NGOの学生支部の活動、コンサート運営のアルバイトなどで発揮された。④特に、海外ボランティアではインドで村民の住居造りを手伝った。言葉も通じず、現地の職人や住人の足を引っ張ることが多かったが、住人の生活に対する責任の大きさを自覚し、住居完成後の住人の暮らしの変化に期待を馳せることで使命感に燃えた。力の限り働き、積極的に交流を図ることで、最終日に住人の口から自身が来た意義を教えられた。⑤今後も、活動の先にいる相手の存在を大切にしながら、何度も挑戦することで新しい価値を生み出したい。
///////////////////////////////////////////////////投稿抜粋ココマデ

まず全体的なことを言うと、導入文の意味が「少し」わかりにくいことで、全体として伝えたいことが「かなり」わかりにくくなるという典型的なパターンである。結局、この文章を読んだ全体的な印象としては、「人一倍責任感があるのね?」という感じで、一般的であり、他人との差別的優位性は認められないことになる。その強みが生かされた折角の貴重な経験も、「普通」に終わってしまう。実にもったいない。いつも言うように、導入文は「わかりやすく」「慎重に」「力強く」作成することが大切である。みなさんもこの機会に、導入文をしっかりと見直していただきたい。

さて、上の文章でどこが少しわかりにくいかと言うと、正に出だしの部分である。この場所のわかりにくさは致命的である。「相手に対する期待と責任をモチベーションとしながら…」の「相手に対する期待」とは何だろう?文字通りに、「相手に期待すること」なのか、それとも日本語の間違いで「相手から期待されること」なのか?もし、「相手に期待すること」で正解ならば、「相手に期待すること」がなぜPRになるのだろうか?相手に期待することで相手が動くようになり、自分にはそのようにコントロールする力があるということなのだろうか?どうも後の文脈から言っても、やはり「相手から期待されることがモティベーションになる」ということではないかな?…もう頭がゴチャゴチャになって、考えるのをやめてしまうことになり、あとの文章を真剣に読んでもらえなくなる。

まずは自分で何度も何度も確認し、よりわかりやすくなるように何度も何度も書き直すことだ。諦めが肝心などと自分に言い聞かせて、目を瞑って「エイヤー」と投げてしまわずに、自分の幸せがかかった第一投だと思って慎重に考えてほしい。また、自分ではこれで完璧だ!と思っても、他人が読むと意味の取り方が違うのはよくあることだ。一生の友人に見てもらおう。まずはその導入文だけを意味が通じているかどうかを見てもらえば良い。先輩、OBOG、大学のキャリセンではなく、一生の友人に見てもらう理由は、
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-12-09
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2009-11-09
を見てほしい。

今回、みなさんともう一つ共有したいのは「導入文」としてどの程度のことまでを書けばよいかということである。もちろん字数制限などもあるが、少なくとも以下の3つのことは充足させてほしい。
(1)相手に伝えたい自分の強みや特徴がそれ以降の文章を読まなくてもある程度イメージできるレベルまでできるだけ詳しく伝えること、
(2)相手に伝えたい自分の強みや特徴が発揮される条件(いつどんな時に?、だれを対象に?、どのようなシーンで?どのような方法を取った場合に?等)をできるだけ特定すること、
(3)相手に伝えたい強みや特徴によって導き出される「結果」や「成果」からさらに自分の特徴を掘り下げること、
である。

まず、(1)について、就活本の中には、「できるだけ簡潔に短い文章で結論だけを言う」と書いてあることが多い。本当にそうだろうか?「私は真面目です」と「私は基本的に真面目です」では随分印象が違う。「私は基本的に真面目です」と「私は基本的に真面目ですが、状況によって不真面目なぐらい守備範囲を超えてチャレンジを試みます」では後の文章の読み方が大きく変わってくるのである。つまり、自分の強みや特徴ができるだけ限定されるような形容や修飾をすることで、他人との差別化を図ることが大切であり、それがPRなのだ。

次に(2)について、例えば「責任感が発揮される」のは、「チームが結果を出さなければならない段階で特に責任感を持ち」、「自分の役割というよりもチーム全体としての結果を対象とした責任感を持ち」、「チームが結果を出さなければならないフィールド(場所)で責任を持ち」、「チームのコミュニケーションができる状況で責任を持ち」などを特定する。つまり、「責任感があります」ではなく、例えば「チームとして結果を出せるように、チームの全員が全員の持つ情報を互いに共有し、チーム全体としての責任を持てる行動を心がけています」となる。

最後の(3)について、「相手から期待されることをモティベーションとして実行できる」という強みがあったとすれば、それを実行したことでどのような結果に至っているのかの共通項を考えてみる。概ね相手の期待に応えることができたに違いない。それでは相手の期待に応えることで、自分は何を求めているのだろう?つまり、何のために一生懸命に相手の期待に応えようとしているのか…それを深く考えてみる。そこには、「自分の存在感を明らかにしたい」「自分を超えたところで自分という人間を成長・進化させたい」「他人からの信頼も自分の力として取り込みたい」などの正直な野心が隠れている。これも表現できればもっと良くなる。

もし、上の文章を若干修正して「相手からの期待に応え、自分が責任を取ることをモチベーションとしながら、とことんそこにエネルギーを注ぐことができる。」という強みをより具体化すると、「チームのメンバーからの期待に応え、チームの全員が全員の持つ情報を互いに共有し、チームとして結果を出すことに最大のエネルギーを注ぎ込むことができる。そこでは、自分がチーム全体としての責任を持つことをプレッシャーではなくモチベーションとして感じることで、自身の存在感を示してきた。」等が考えられる。

それでは順番に見ていこう。
①上でも指摘したように「相手に対する期待」の意味をはっきりさせよう。それと「費やす」はマイナスイメージなので「注ぎ込む」などのポジティブな表現を使おう。
②幼少期のころのことが意味がわからなかった。
③「海外ボランティア」「国際NGOの学生支部の活動」「コンサート運営のアルバイト」など複数をあげたことは評価できる。字数制限にもよるが、「結果を出せたこと」や「責任感」などが表われる形容や修飾ができればさらに良くなる。
④ボランティアがどのように実施されたのかをイメージできなかった。個人ベースのボランティアなのか、集団でのボランティアなのか?ボランティアと現地の人との関係(協力関係、支援・援助関係)はどうなっているのか?ボランティアに求められたものは何だったのか?
⑤結果を出すことや責任感との関係がよくわからない。社会人として結果を出し、責任を持てる人間になるためには何が必要なのかを真剣に考えないと意味がない。

不明な点などは脚色して修正案を示すと以下のとおりである。
『チームのメンバーからの期待に応え、チームの全員が全員の持つ情報を互いに共有し、チームとして結果を出すことに最大のエネルギーを注ぎ込むことができる。そこでは、自分がチーム全体としての責任を持つことをプレッシャーではなくモチベーションとして感じることで、自身の存在感を示してきた。これは幼少の頃から両親の期待に応えようとして力を尽くして頑張り、自分が人間として認められてきたことと、中学・高校でのバスケットボール部の部活動を通じて育まれたリーダーシップが大きく影響している。この「結果を出せる責任感」の強みは、大学時代にはインドでの海外ボランティアのプロジェクトの成功、国際NGOの学生支部の活動でのリーダーシップ、コンサート運営のアルバイトでの事故ゼロに発揮された。中でも、海外ボランティアでは、村民の住居造りを支援するプロジェクトにかかわり、日本から参加するメンバーのリーダー的存在として、メンバーと協力し、現地の職人さんのやり方や住人となる現地の人の要望をしっかりと聞くことで、住居を完成させることに尽力した。その結果、チームとして高く評価され、日本人としての存在感を示すこともできた。今後、社会人としても結果を残し、責任感を持って動けるように、より相手のことを尊重できるコミュニケーション力を身に付けていきたい。』

エントリーシートの場合は、導入文が少々長くなったとしても相手に伝えたいことを2~3文に分けて表現すれば良い。面接では、もう少し明確なカタチで、最初に「結果を残すことと責任感をモティベーションに変えることができるのが自身の強みです…」から始めても良い。基本的にエントリーシートと面接は違うものなので、エントリーシートで書いたことを面接での自己PRとして丸覚えしてはいけない。面接では、エントリーシートをベースとして、より相手に伝わりやすい言葉や文章に置き換えるようにすることを覚えておいてほしい。そのうち、このブログでエントリーシートの自己PRと面接での自己PRの違いを紹介したいと思う。

本当にこのままで自分らしい自己PRが完成するのかどうか不安に思っている人もいるだろう。しかし、自分の書いた自己PRを睨んで(ニランデ)いても変化は起こらない。こうして、他人の自己PRでの指摘を自分のPRのことのように置き換えて考えてほしいと思う。私が指摘する事項は、投稿者の間違いや修正点ではなく、多くの人が陥りやすいイケテナサなのである。2009年の年末までにイケテル導入文ができることを祈っている。

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2009-12-15 22:14  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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