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企業研究・分析を日課にしよう!~対照的なSONYとAppleの未来を考える~ [志望動機・志望理由]

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このブログは決してブログランキングで上位になることを目標としているのではなく、みなさんとともに、共感・共有できる仲間を増やすことが目的だ。書籍の執筆の都合で、このブログがいつまで続くかわからないが、今日も&今日こそ、みなさんにクリックしていただけれるように心を尽くしたい。

今日はタイトルにあるように、みなさんが「自己PR」や「学生時代に力を注いだこと」に拘る就活病にならないように、少しだけ一緒に企業研究・分析をしてみたい。就活で使う「企業研究」と「企業分析」の違いは、簡単に言うと、企業の持っている資源(ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ・カンキョウ・ブランドなど)を広く知ることが企業研究であり、企業がこれまで&今後どのような資源を活用してモノやカチを生み出してきたか&生み出そうとしているかを導き出すことが企業分析である。

これって、誰が決めたの?私である。どこの就職情報サイトも定義せずに、適当に使っているので、学生のために定義した。だから、経済学者には「間違ってますよ」と言われるかもしれないが、それならあなたがリクルート星人に連絡して、正確に言葉を使うように進言してくれ!と言い訳するつもりである(笑)。ま~不安であれば、「研究」と「分析」の意味をしっかりと辞書やWEBで調べれていただいて、解釈するのも良いと思う。

今回、企業研究・分析の題材として取り上げたいのは、日経ビジネス2009年11月30日最新号である。この号は中国が特集記事であり、日本企業との関連も大きいので、大学の図書館などで閲覧された方が良いだろう。しかし今回は、この中国のことではなく、偶然にもSONYとAppleという対照的な企業に関する情報があったので、これらを見ていきたい。

このどちらの企業がイケテルか、イケテナイかはご想像に任せる(笑)、というか記事を見れば一目瞭然だろう。そのイケテナイ方の話を少しさせていただくと…私はキャリアオフィスで勤務していたころから、既にその会社のイケテナサを学生に話していた。でも学生はなかなか信じてくれない。やはりイメージが良いのだろう。そのイメージが何によるものなのかは正確に分析できていないが、コマーシャルの効果は絶大なのである。

このイケテナイ企業が大学で研究会や説明会をすると、全日空、資生堂、花王などと並び、500人教室は必ず満員御礼になる。同時並行で本当の優良企業の説明会を組んでも、その数字にはほとんど影響しないのである。いつもとても驚いていた。しかも、その研究会や説明会には、元気の良いOBOGもくっついてきて、「若いうちから大きな責任のある仕事を任され、毎日充実してます!」というメッセージとともに益々評価が高くなるのである。

昔々、大ヒット商品を世に送り出した「技術屋魂」はどこかに置き去りにされ、MBA取得者ばかりで経営を始めるようになってからおかしくなった。おかしくなったというより、新しいことは「リスク」と考え、守りに入って何もしなくなった。MBAなら「リスクはチャンスですよ」と言ってほしかったが、イノベーション(革新)は全て排除されることになった。

昔は、このイケテナイ企業のVA×Oシリーズのパソコンを使っていたが、1年に1回必ず調子が悪くなって、ブルー画面が出てハードディスクが壊れ、バックアップをついつい取り忘れていたメールデータが全て失われた。しかし、その頃は非常に忙しく、未読メールが年に何千件とたまってしまっていた。一瞬、「痛い!」と思うが、少し時間が経つと別に大きな支障がないことがわかり、1年に1回、何らかのモヤモヤを忘れさせてくれる、ある意味よくできたパソコンだった。買い替えももちろんVA×Oシリーズだったことがそれを証明している??(笑)。一方、イケテル企業のパソコンも同時に使っていた。ドローイングとデータベースのソフトは断然このイケテル企業のパソコンの方が使いやすかったからだ。フォントもこちらのシステムの方が充実していて、今でもフォントに拘りたいドキュメントについてはこちらのパソコンを使っている。

それではこれらの企業の情報を見ていこう。じっくり読んでほしい。

投稿抜粋ココカラ///////////////////////////////////////////////////
ソニーが自動車用のリチウムイオン電池事業に参入すると表明した。この分野は参入障壁が高く、自動車と電機の企業間提携も固まりつつある。勝機が見えにくい中、なぜソニーは再び部品事業に資源を振り向けるのか。「事業化を探るということなのか、量産を目指すという意思表明なのか。“本気度”を教えてほしい」「もちろん本気で参入するつもりですよ」 11月19日、ソニー本社で開かれた経営方針説明会。ハワード・ストリンガー会長兼社長の横で、記者の質問に吉岡浩副社長は笑いながら答えた。

ソニーはこの日、2012年度までに売上高営業利益率5%、自己資本利益率10%を達成するという目標を掲げた。2010年度には赤字続きのテレビ、ゲーム両事業を黒字化すると言明、首脳陣はハードとソフトの融合を進める戦略の説明に長い時間を費やした。 その一連の説明の中で、趣が異なったテーマが挙がった。 「自動車用電池ビジネスへの参入検討」ーー。 説明資料にはわずか1行で記されていた。その真意を測りかねた報道陣から冒頭の質問が出たわけだ。量産を目指すというから、よほど自信があるのだろう。

普及拡大が見込まれるハイブリッド車や電気自動車の動力源として欠かせない電池は、一度自動車メーカーと取引関係を構築すると、長期間にわたって安定的な収益を稼ぐことができる。 ソニーは1991年に世界で初めてリチウムイオン電池を実用化した実績を持つ。これまで主流としてきたパソコンや携帯電話、携帯型ゲーム機向けから、成長分野である自動車用にも用途を広げようとしても不思議ではない。 しかし、既に自動車大手に電池を納めている電機メーカーは「自動車分野の参入障壁は極めて高い」と口を揃える。民生分野の中では突出して品質基準が厳しく、顧客との仕様のすり合わせに相当な時間がかかる。 そのうえ、自動車用電池を巡る提携関係は、ほぼ出来上がっており、現段階ではソニーが入り込む隙間はあまり残されていない。ソニーは自動車用電池の顧客獲得レースに完全に出遅れている。

実は、ソニーもかつて自動車用電池に挑戦したことがある。相手は日産自動車。90年代、電気自動車用の電池技術を求めていた日産の呼びかけに応じたのがソニーだった。実際、実車を作るところまでこぎ着けた。しかし、電池の形状や安全性に関する課題が完全に解決できず、量産化を断念。両社の関係は途絶えた。その後、日産はNECと組むことになり、ソニーの自動車用の研究開発も鳴りを潜めた。 それだけに、ソニーの「再参入」への意思表明を意外感をもって受け止めた業界関係者は多い。ただ、ソニーに全くチャンスがないかといえばそうではない。

ある自動車大手の幹部はこう指摘する。「電気自動車やハイブリッド車の電池技術は完全に固まっていない。今後の技術動向次第では、勢力図はオセロゲームのように塗り替わる」。 さらに、トヨタ自動車やホンダ、日産などは、ハイブリッド車や電気自動車の車種拡大を表明しており、電池の1社購買から複数購買に切り替えていくのは確実だ。

こうした状況変化で、自動車用電池へ新規参入する動きが加速している。 韓国のサムスンSDIは独ボッシュと組んで、合弁工場を立ち上げる計画。韓国LG化学も米ゼネラル・モーターズ(GM)へ電池を供給することで合意した。日本勢でも東芝が独フォルクスワーゲンと電池システムの開発で提携し、IHIが米ベンチャーのA123システムズと提携し、自動車用電池への参入を表明した。 ソニーは経営方針説明会で自動車用電池に関し、「相手があることなので、詳しく言えない」(吉岡副社長)とし、サンプル出荷や提案営業をしている段階に入っていることを匂わせた。

仮にソニーの自動車用電池が自動車メーカーから評価されるとしよう。それですべてが順調に進むのか。むしろ、ソニーのジレンマが深まる可能性は高いのではないか。 業績不振に陥っているソニーは、液晶パネルや半導体などデバイスの生産設備を自社で抱えずに、外部調達する「アセットライト」戦略を打ち出している。デバイスで収益を稼ぐビジネスモデルを推進する考えはない。得意のCCD(電荷結合素子)など画像センサー、パソコンや携帯電話向けリチウムイオン電池は、例外分野と言っていい。自動車用電池への参入は、巨額投資を避け、極端な収益変動から逃れるという基本路線から逸脱する恐れがある。

ある自動車大手の幹部は「自動車用電池は半導体と似てきた」と解説する。まず、投資額が大きい。今後、本格的な量産ラインを整えるには500億円規模の投資が必要になると見られる。一定量の生産能力を保証しなければ、自動車メーカーに採用してもらえない。 さらに、多くの企業が参入することで価格競争が激しくなる。今後、値崩れが起きる可能性が高く、投資の規模とスピード感がモノをいう。 果たして、今のソニーにこれだけ激しいデバイスビジネスに首を突っ込む余裕はあるのか。しかも、自動車用以外に、家庭用や業務用のバックアップ電源としての用途開拓も表明している。一方、パソコンや携帯電話など向けの需要拡大は続く見通しで、これに対応した設備投資も必要。そうなると限られた資源が分散するのは必至だ。

大和総研の三浦和晴シニアアナリストは「いきなり自動車用で勝負するのは難しい。大手が参入していない電気2輪車や電動カートに狙いを定めて、業界標準を握るしかないのではないか」と分析する。自動車用でもまずは電気自動車ベンチャーのような小規模な企業を相手にするしかなさそうだ。吉岡副社長は「リチウムイオン電池の売上高を今後3年で2倍に増やす。数年間で電池事業に1000億円を投資する」と表明した。しかし、その程度の投資額だと、取引相手との濃密な関係が求められる自動車用電池は中途半端に終わってしまう恐れがある。 三浦アナリストは「ソニーが将来、デバイス事業をどうしたいのか見えない」と指摘する。アセットライト戦略の一方、自動車用電池に参入しようとするソニー。自動車は、こうした矛盾を抱えたまま果実を得られるような、生易しい分野ではない。
///////////////////////////////////////////////////投稿抜粋ココマデ

どうだろう?この記事を見てどのようなことを感じただろうか。また、どんなことを学んだだろうか?あるいは、これからどんなことを知りたいと思っただろうか?それが企業研究であり、日本経済を大きく捉えるチャンスであり、自分の価値観や経験との共有点を探すことにつながる。この文章は、エコカーの電池に関するタイムリーなトピックである。みなさんはエコカーそのものにしか目が行っていない。あるいは子ども店長にしか注目していない人もいるだろう。しかし、エコカーを支える電池にも目を向けてほしい。携帯電話も同じこと。携帯電話の通信事業会社だけにとらわれず、進化を遂げてきた携帯電話の部品にも目を向けることだ。

この記事を読んだだけで、エコカーの電池をめぐる参入の難しさや逆に競争の原理が働いた場合の参入へのチャンス、チャンスを生かすための投資の必要性、これまでの事業とこれからの事業の関連性など、多くの学びがある。もちろん意味がわからない言葉や文章があるに違いない。それもインターネットを使えばほとんどのことが解決してしまう便利な時代になった。

これらは、将来的な志望動機の作成にも役立つことになる。もしこの自動車電池への参入の意図がわかれば、そのポリシーや考え方から企業文化を読み取ることで、そういう企業でこそ自分は貢献できる、新しい価値を生み出すことができる…とアピールできることだろう。ひとつの記事だけで志望動機が完成するとは思えないが、企業研究や分析の時間がなくエントリーシートを書いたり、面接に臨んだりする事態も増えてくるだろう。そんな時、就活ノート(就活スケジュール帳ではなく企業研究・分析ノートを作ろう)にスクラップした記事が役立つ時が来る

投稿抜粋ココカラ///////////////////////////////////////////////////
携帯電話「iPhone」は世界的な大ヒット。パソコン「Mac」、音楽プレーヤー「iPod」も好調そのものだ。アップルに死角はあるか。フィル・シラー上級副社長に聞いた。

2009年7~9月期、米アップルは過去最高となる16億6500万ドルの純利益を叩き出した。一方、減収減益となった米マイクロソフト(MS)は新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ7」やスマートフォンで巻き返しを図る。今後の勢力図をどう見通すのか。 年末の商戦では、Mac(マック)、iPod(アイポッド)、iPhone(アイフォーン)など強力なラインアップを揃えた。非常に期待できる。顧客満足度調査の結果も良く、ウィンドウズからマックへ乗り換えを加速できるだろう。

ノートパソコンの上位モデル「マックブック・プロ」はアルミをベースに「ユニボディー」と呼ぶ一体構造を採用。デザイン性が高いことはもちろん、単一部品なので丈夫で薄い。初心者向けノートパソコン「マックブック」の新モデルも、ポリカーボネート素材のユニボディー構造。8月発売の新OS「スノー・レパード」も好調だ。前世代OS「レパード」の倍のスピードで売れている。ビデオ機能を追加したiPod新製品や、iPhoneも拡販が期待できる。 IT(情報技術)大手が軒並み景気低迷や価格下落で苦しむ中、独り勝ちを続けるアップル。その力の源泉とは。 ハードとソフトの両面で優れたエンジニアを多数擁している唯一の企業であり、一貫したサービスを提供できる。サポート体制を充実し、製品やソフトを購入するプロセスまで楽しんでもらえるよう気を配っている。

競合メーカーはこうした体制を取れない。どんなに優れたハードを開発しても、OSはMSに依存せざるを得ないからだ。人任せな部分があれば、消費者に負荷がかかることになる。 MSや米グーグルが多くのメーカーを巻き込み勢力拡大を目指すのと対照的に、1社でハード・ソフト・サービスを完結させることで消費者の支持を集めるアップル。だが、シェア拡大には独力ゆえの限界もある。最後は価格勝負となる「コモディティー化」が進むデジタル製品で、どこまで戦略を貫けるか。

我々のシェアは世界中で年々拡大していることをまず指摘しておきたい。日本でノートパソコンは前年比6割増、デスクトップも成長した。ただし我々の「ファーストゴール」はシェアではなく、ベストな商品を顧客に提供すること。シェア拡大が目標なら他社のように格安製品を出すやり方もあるが、我々の手法ではない。アップルの製品はコモディティー化しない。常に革新的な提案を続け、それによって差別化を実現するからだ。他社は我々を追いかける「フォロワー」ではあるが新しいものを生み出しているわけでなく、我々には追いつけない。

(ネット上にあるソフトをサービスとして使う)クラウドコンピューティングが進むことで、我々のチャンスはさらに増える。実際iPhoneで「フェースブック」や「ツイッター」などのネットサービスを使う現象が起きている。 業界内ではアップルが書籍配信を視野に入れた新端末を発売する噂で持ちきりだ。11月、MSのスマートフォン事業に集英社など日本の大手コンテンツ企業が協力を発表した。配信ビジネスで先行するアップルも、さらなるパートナー集めが必須だ。 我々は著作権などを厳しく管理する仕組みを整え、安心してコンテンツを提供してもらえる環境を持っている。(新端末についての)噂にはコメントできないが、書籍配信に関してはiPhoneで用意しているオンラインストアでも非常に普及していることは指摘しておきたい。
///////////////////////////////////////////////////投稿抜粋ココマデ

「常に革新的な提案を続け、それによって差別化を実現するからだ。他社は…新しいものを生み出しているわけでなく、我々には追いつけない。」に何を感じただろう?もやは、それは企業研究・分析を超えて、幸せな社会人となるための心の持ち方とはいえないだろうか?常にリスクを回避するのではなく、リスクを管理しながら、イノベーション(革新)を起こせる会社…まさに優良企業の条件の一つと言えるだろう。そして優良人材の条件も同じである。

また、もうひとつは、ハードとハード、ハードとソフト、ソフトとソフトの「関連付け」が徹底されていることの強い軸が企業の強みとなっていることが読み取れる。以前Appleはソフトの分野が弱かった。つまり、ソフトウェアの数が少なかったり、メンテナンスなどのサービス体制も非常に弱かった。しかし、これを顧客主義を重視して改善した努力や投資は相当のものである。シェアよりもベスト。就活でこの言葉を使うと、企業から「お前には何もわかっていない」と言われそうだが、「シェアよりもベスト、ベストこそが本当のシェアにつながる」という思想を持っておくことは大切だと思う。

実に2社の違いが際立った記事が、偶然にも同じ日付号に載るとは皮肉なものだ。技術を疎かにして経営のゲームで逃げている会社と超一流の技術者を集める会社、新しいことよりも現在のリソースでタイムリーなニーズに無策で?対応しようとする会社と全く新しい価値を生み出す革新性に投資する会社、競合を意識して策略を練る会社と競合を遥かに超える高いレベルの意識を持てる会社…未来のある会社はどちらなのか?…それでも説明会は満席になるんだろうな~。

(注意)この記事の抜粋は無断借用なので消えてしまう可能性もあります。でも日経ビジネスの宣伝効果もあるのでご容赦願いたいところですが。。。

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2009-12-07 23:36  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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