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就活のヒント~世界を幸せにするエレクトロニクス業界大手企業に内定した人の声から~ [志望動機・志望理由]

キラリと光る人

タイトルを見て内定した人の声など聞きたくないと言う人もいるだろう。でも、これからの就職活動のためになる話にはやっぱり素直に耳を傾けた方が良い。実はこの人、商社を志望していた人で、ひょっとする今もまだ諦められないでいるかもしれないな~。「私、○○に第一志望で内定しました!」と言う空気を読めない人ではないので、きっと話の中にこれからの人生を生き抜くヒントが隠されているはずである。是非最後まで読んでほしい。

こうして就職活動を支援していると、「キラリと光る人材」が年に10人ぐらい現われる。この人もその一人で、学園主催のグローバルスタンダードを目指す特別プログラムのセミナーで私が臨時講師を務めた時に、2回生で受講されていたご本人と始めたお会いした。最初に会った時からそれを感じていた。確かにとても「優秀」に見え、高い志を持っている人だとわかる。でも、本当の魅力は、それらをはるかに超越した、もっと内面から振り絞られる「不可能を可能にするチカラ」を持っているというところだろうか。何かそれ以上適切な言葉が見つからない。簡単に言うと、いつの日か近い将来、物理的にも精神的も追い抜かれる時が来る予感があるような人材だ。ここでは「アスカ」さんと呼ぶことにしたい。なんとなくガネーシャに近い存在に思えるからだ。

口や態度では「あんたなんかすぐに追い抜いてやるよ」と思っている人と今まで何人も会ったが、いつも追い抜かれる気がしなかった。その人たちは一番大切なことがわかっていないからだった。「幸せは心の持ち方、成功はお金と権力の使い方」であり、「幸せの先に成功はあるが、成功の先の幸せはほとんどない」からである。

セミナー以来、アスカさんとは何度かキャンパスですれ違ったが、簡単に目で挨拶する程度だった。いやむしろ目を背けられるような気がしていた。ご想像がつくと思うが、私がセミナーやワークショップを担当すると、テーマから大きく脱線して、「本当のこと」を話し始める。当り前のことではなく、裏の話と裏の裏の話をして表に戻ってくるような話しになる。クサナギくん事件でマスコミが責任や心境の追及をする中で、石原慎太郎都知事が言った「わかるような気がするよ~」の発言方向性に賛成!的な人間なのだ。自分が話した外務省、国際機関、JICA、コンサルタント、NGO、商社などの本当の夢のない話をしすぎたのかもしれないな~と反省していた。

ある日、進路のことで相談に乗ってほしいというリクエストがあり、これまで考えてきた大学院進学から民間企業への就職に方向性を変えることと、就活の軸などについて話したと記憶している。方向転換は決して消極的な理由ではなく、エネルギーやパワーがあるうちに、チャレンジできる時にチャンレンジしておきたいというポジティブな指向だったと記憶している。

就活の軸もはっきりしていて「志を高くして、志の高い人と世界を変えていきたい!それさえあればお金とかはあまり関係がありません!」だった。実はこれってなかなか難しいんだよね。志の高さというのは人によっても感覚が違うし、何を目標にして志を高く持つのか?志を高く持った結果どのような成果が生み出されているのか?どのように世界を変えていける余地があるのか?を検証するのは難しいからね~と言ったことを覚えているが・・・それらもその後に見事に自分で調べ尽したようだった。

その後も2回程度、就活の相談をしたが、やはり一般的な就活スタイルとは明らかに違っていた。自身の就活の軸に合った企業を厳選していた。本来なら、このような不況の時代には、もっと広い視野で就活を進めるようにアドバイスすべきところである。これだけ優秀で可能性のある人材を放っておくわけがない。しかし、アスカさんからは確固たる覚悟のようなもの感じ、厳選した企業がダメなら、そこから進路を大きく変える可能性も考えている雰囲気を感じたので、それ以上何も言わなかった。「不可能を可能にするチカラ」を持っている人に、もっと可能性を追い求めろ!なんて言えないと思ったからである。

その人が「第一志望」と考えていた商社のエントリーシートに関しては3回ほどチェックさせていただいた。文章や表現はあまりわかりやすくないが、荒削りながら、懸命に生きている姿や世界を相手に勝負したいことが伝わってきた。できるだけ正確に伝わらないともったいないので、本人には言葉の使い方や表現の仕方を工夫するように口煩く(ウルサク)アドバイスした。きっと「そんな表面的なこと、大事なんですか?」と言われそうだったが(笑)、グローバルに活躍してくれそうな人材には言葉の使い方やプレゼンテーションの細部にも気を遣ってほしいとの想いがあった。

その後、その商社に関連する人材を紹介したが、そこから先は(私は)何もしていない。エレクトロニクス業界大手企業のエントリーシートも見ていないし、面接対策もアドバイスしていない。ほとんど自分で就活を組み立てて、実行に移しているようだった。自分で計画し、自分で実行し、自分で悩み、自分で気づく。。。やっぱり、キラリと光り輝いている。

それはまるで就職支援の在り方に一石を投じてくれているように思えた。「自分で計画し、自分で実行し、自分で悩み、自分で気づく・・・」そういう人材になるような教育機会が必要だということだ。何でも自分でやれ!ということではなく、学生さんが自分で計画し、自分で実行し、自分で悩み、自分で気づくことができるようなきっかけ、ヒント、環境などのタイミングよく効果的に与えるということだろう。本当に勉強になる。このブログの記事も相当タイミングが悪いと思う。反省。

貴重なノウハウ

アスカさんから商社はダメだったが、エレクトロニクス業界大手企業から内定をいただいたとの報告を受けた。とても自分らしさを出せて、高い評価をいただけたようである。「良かったね」と言ったら、「本当に良かったんでしょうか」と返ってきた。読者のみなさんからすると「贅沢な!」と思うかもしれないが、本人からすると「志を高く、志の高い人世界を変えていけるような気がするが・・・(わかってはいたけど)限定されたモノでどこまで世界を変えていけるんだろう?」という疑問や不安が大きく覆いかぶさったに違いない。

その後もいろんな人からいろんな情報を得て、自分の話も聞いてもらい、前向きな考え方と良い意味での妥協を図ったのだろうと思う。自分で計画し、自分で実行し、自分で悩み、自分で気づくことを徹底しているように思えた。

私は何も役に立たなかったが、そんなアスカさんの考え方を財産として残したいと考え、「今後、就活を進める学生さんに参考になる考え方やノウハウを伝えてほしい」とリクエストしたところ、以下のような貴重な文章をいただくことができた。一字一句を追いかけてほしい。できていた人も、できなかった人も、これからやる人も、みんなである。

抜粋(ココカラ)////////////////////////////////////////////////////////////////////////

私が就職活動で一番大事だと思ったのは、以下の3点です。

(1)他人や情報に惑わされず、自分で考えて、自分で判断して、自分の足で行動すること
これは基本的なことなので割愛します。

(2)自分の夢を具体的に語れるようになること
グループ面接の際に「夢は?」と聞かれて「周りの人を幸せにしたい」という曖昧に応えた学生が多かったように思います。1次面接ではそういった概要でも通過する場合が多いのですが、選考が進むともっと具体的に語る必要があると思います。ちょっと業界研究をしただけでは、多くを語ることができず、とある商社のように「排出権取引はもう終わっちゃたんだよね~」(友人談)とバッサリ切られてしまいます。

私の場合は、この就職活動期間、企業の説明会に行くよりも、自分の関心のある地域のビジネスに関わっている人達を訪ねていました。自分でできる限りの勉強をして、自分なりの夢を持って会いにいく(例:○○国で裾野産業を広げたい!)。そして、それらの専門家の方々と話をしていると、意外な事実が分かります。(例:○○国ではすでに裾野産業が広がっている、現地部品調達率100%等)そこで、自分の夢を修正して、また膨らませていく。この繰り返しです。そうすると、面接でも自信を持って夢を語れますし、何を突っ込まれても平気です。どんどん質問してくれ、そんな気分になります。自分で行動して、考えて曲がりなりにも作った夢ですから、会社にも「自分の夢を一緒に実現しませんか」という姿勢で臨めます。

(3)自分よりもウンと年齢の離れた人と話してモデルを作ること
どんな人間になりたいか、将来何がしたいか、モデルがいることで、ビジョンが明確になる。私は幸運なことに、自分より年がウンと離れたプロフェッショナルの方、人生の大先輩方、自分が憧れている方、世界で活躍されている方々とお話をする機会に多く恵まれていました。特別プログラムでも事務局の方々とよくお話をさせてもらいますし、その方々の仕事に対する想いに触れ感化される機会が多々あります。

ESや、面接で将来の自分像を語るとき、ふと気付きます。あ、これは~さんがモデルだ、ここの部分は~さんだ、という風に。今まで出会ってきた素晴らしい方々をお手本にして、自分の経験と組み合わせて、また考えてビジョンを形成しているということです。

OBを軽視しているわけでは決してありませんが、OB訪問では全く得ることのできなかった要素ばかりです。大半の学生はOB訪問で終わってしまいますし、そういったプロフェッショナルの方々とお会いする機会は少ないとは思います。素晴らしい出会いは、就職活動のみならず、今後の人生にも大きな影響を及ぼします。後輩にもそんな出会いを多くしてほしい、そして自分の理想像をもってほしいと思っています。

(抜粋、ココマデ)////////////////////////////////////////////////////////////////////////

これらを読んで、どんなことを考えただろうか?自分には関係のない、終わったことだと思ってないだろうか。「後輩」という言葉も出てきたし。決してそんなことはない。言葉の一つひとつを見れば、自分に関係する言葉ばかりだと気づくだろう。

気づき

上のアドバイスから以下の7つの気づきある。

(1)「他人」はほとんど関係なく、「自分」の意識が大切であるという視点。
(2)抽象的な夢ではダメということ
(3)企業説明会に行くよりも就職とは直接関係のない人を企業訪問することで大きな気づきがあること
(4)自分の夢の実現性のパーセンテージを上げることで自信につながること
(5)プロフェッショナルと話すことでその人をモデルにビジョンを形成できること
(6)OB訪問が全てではなく、プロフェッショナル訪問で人生を変えることができること
(7)やはり…就職活動は内定を取るためではなく、幸せになるための成長であること

明日から、少しずつでも良いので取り組んでみよう。できるだけ多くの社会人と会って自分の考えを聞いてもらい、その人の考え方からも多くのことを吸収しよう。ご家族、ご家族の友人、友達のご家族、学校の先生、先生の知り合い、学校のイベントでやってくる社会人、もちろんOBOG、その他、選考が進んでいる企業やこれから受けようとする企業と少しでも何らかのキーワードで繋がっていれば、話すことで何かのヒントを得ることができるかもしれない。

プロフェッショナルな人はたいてい時間に追われているので、結果的に会うことは難しいかもしれないが、自筆の手紙でプロフェッショナルなご意見を是非とも伺いたい主旨が伝われば、会ってくれる可能性もある。自分から奇跡を起こすために活動し、偶然を必然に変えることができるようにまずはその一歩を踏み出そう。

今回、このような貴重なヒントを与えていただいたアスカさんに感謝したい。本当にありがとう。
きっとアスカさんが商社に入れなかった理由は「できない」ということではなかったと思う。「真っすぐ過ぎること」だと想像してしまう。私の知っている商社マンはこれ以上曲がらんやろというぐらい曲がりくねっている。外見は真っすぐで情熱の鋼(ハガネ)のように見せているが、中身はそうでもなくて、太い指で電卓弾きながら、自分が曲がっていくのをわかっていない。でも、そんな真っすぐの人が来ると、「ちょっと違うな~曲がるときには曲がってもらわないと。不可能を可能にするなんてリスクが高すぎやしませんか?」と思っているに違いない。

何のモノも真の価値も生み出していない業界に新しい風を吹かせてもらえるかもしれないと期待していたところもあるけど・・・ほんと商社なんて行かなくてよかったんだよ。実は・・・この人はきっといつの日か、自分の会社の後を継いでくれる人になると予感している。そうだ!うちも内定を出すよ!世界を幸せするのはモノじゃない。ハートだとわかった時に移っておいで。

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2009-06-18 14:16  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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