卒業生から学んだこと [気づきなど]
再会
昨日、今年の4月から働きは始めた卒業生と飲んだ。4回生の時に3回生の就職活動を支援協力してくれた人たちである。当時、決して自己満足ではなく、他人の幸せを考えられる人として私が任命した。任命した人は8名いる。聞きたくない人もいると思うが、企業名はフジテレビジョン、全日本空輸、アサヒビール、ダイキン工業、日本総研、富士ゼロックス、日立製作所、日本IBMである。
軸のある人たち
昨日は「社会人報告会」として5名が集まった。みんな研修中の身であるが、社会人のスタートとして身の引き締まる思い、同期との情報共有の喜び、働くことの幸せ、そして今後の社会人としての成長ビジョンに満ち溢れていた。誤解を恐れず言うと、この人たちは特に就職活動の優等生でもなく、要領の良い方でもなかった。どちらかといと不器用でうまくいかないことも多かったと思う。ただ・・・頑固に「自分」を持っていたことと、今もなお持ち続けているところは凄い人たちだと思う。人の言うことにしっかりと耳を傾けて吸収しているが、決して自分の軸がブレることがない。嫌のものは嫌、No!と言える人たちなのだ。本当に凄い。
サラリーマン時代に「おまえには軸がない！」「どうしてそんな簡単に軸がブレるのか！」「なんでもYESか！」と言われ続けてきた自分にとっては、そんなことが自然にできるなんて、とても羨ましい話である。いや、待てよ。本当に自然にできるのだろうか。多分、努力しているに違いない。その努力が自然のうちにできているのかもしれない。私が勝手に思うには・・・未来を見ている。そう。未来から現在の自分を見つめることができている。未来と現在を線で結んだ時に、軸がブレていては、決して未来につながらないのだ。それをわかっている。
他己紹介
この8人。
ある人は、途上国とスポーツをメディアで結ぶことを未来の夢として語り、本当に入社1ヶ月前に私の紹介でニジェールに行ってきた。何本も予防接種を打って、プロジェクトの広報映像を作ってきたから凄い。今は多くの芸能人を前に・・・走っているだろう。
ある人は、自己PRの文章をチェックしていて「これで良いんじゃない？」と言うと、「ちゃんと見てください！（未来の私になるために）これではダメなんです」と涙ながらに訴えた。本当の粘り強さを教えてもらった・・・そして、飛び立った。
ある人は、アメリカンフットボールで日本一になった疾風のような人。屋久島や韓国？の一人旅をして自分に足りないものをどんどん吸収しハングリーな自分を思い求めて、今も未来の自分を高めようとしている・・・でも仕事柄毎日酔っている。
ある人は、民間と公務員の完全両立を果し、国家公務員I種にも合格したが、親孝行のために関西地元企業を選択した。誰とでも対等に話すことができて、しかも人一倍反省ができる。その反省は未来の自分のためにある。
ある人は、幸せになることを真剣に考えている人。就活中はいくつかの内定企業に良い意味で妥協しようとしたが私は「ダメ」だと言った。自分の可能性と未来を信じてわずか１名採用の難関を見事にクリアして・・・毎日頭を働かしている。
ある人は、幸せなお嫁さんになるために素敵なダーリンを探すことを就活の目標としていた。私が出会った学生の中で最も強くて堅い軸だった。ダンスと大学院とアルバイトの三位一体のパワーとエネルギーで・・・今はコピー機の前に立っている。
ある人は、連休明けでも内定がなく、日本の常識から逃げ出そうとしていた人。でも、いろいろな常識を覆すためにも大きくて常識を重んじている会社に行けとアドバイスしたら、本当に未来の自分を考えて大きい会社に採用され・・・気になる樹の木陰にいる。
ある人は、一見真面目で律儀な人だ。でもボランティア？サークル？をやりすぎて単位ギリギリで卒業している。でも未来のビジョンが誰よりも明確だ。それらの経験を通じて培われた人間力と社会人力がその未来を支えるだろう。
そう。みんな未来から現在の自分を見つめているから凄いんだね。
そう言えば、イチローもそう言ってたよ。
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おはようございます。
他己紹介をしていただいた中の一人です。
せっかく紹介していただいたのでこちらも・・・
この方のOutPutはすごい。
最初、話を聞くとまさに「目からうろこ」のような回答をいただける。
しかしそれだけでは終わらない。いただいた回答を何度も何度も心の中で考えると、こちらに対しとてつもなく大きな関心を持って話しかけてくださっていることに気づく。その瞬間、自分の無力さを感じると同時に自由になった気になる。
そして、私たちが成長していることに気づく。
つまり人の幸せを心から願い、それをまた自分の幸せとして実現できる方である。
本当にありがとうございました。
そしてまた今後もよろしくお願いします。
by 八士 (2009-05-05 08:53)