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ちょっと気になるOBOGや内定者の話~OBOG訪問や内定者からの話をどのように受け止めるか [気づきなど]

みなさんからの自己PRを大々的に?募集したが、2件しか送られて来なかったで、また休憩モードに入りそうな感じだ。折角の機会なのでもったいない気がするが、11年度就活の方もいろいろな大学や外部のセミナーやイベントに忙しいのだろう。大学でのセミナーやイベントの質の低さや外部でのセミナーやイベントの単なる広報戦略に使われていることに早く気づいてほしいと思うのだが…。

さて、今日は休憩に入る前に少し気になったことがあるので、言っておきたい。OBOG訪問が大切と言われている。それは決して間違っていないが、何か勘違いしている人がいるようだ。OBOG訪問(リクルーター面談は除く)はどうすればその会社に入れるのか?その人はどのようにしてその会社に入ったのか?その人はその会社で働いていて本当に充実しているのか?…そんなことを聞く場ではない!と私は思う。

正解は、「いろいろな社会人のモデル(典型)を理解する」ことである。だから極端に言えば、OBOGではなくても良いし、志望する企業でなくても良いのだ。会ってもらえるなら、OBOGよりももっと頭が切れる人や充実している人に会えば良い。会い方はいろいろとあると思うが、大学のセミナーに来た人に直接会ったり、紹介してもらったり、あるいは、経済雑誌や就活系の雑誌に出てくる人にダメもとでアポイントを取るというのもあるだろう。そんな偶然をどんどん活用して、より多くのモデルを知り、本当に大切な必然に変えていくのである。

その過程でアポイントの手紙を書いたり、電話をしたり、訪問したり、そんな手間を億劫に感じていては就活はうまくいかない。時には冷たいメール文化から抜け出して、手紙、電話、訪問という温かさを感じるコミュニケーションを大切にしてほしいと思う。
そうしているうちに、面接力なんて自然に鍛えられていくのだ。始めのうちはうまくいかないことだらけだけど、だんだん上手く行くようになる。真面目にこういうことをやっていると、とても重要な局面で一番上手く自然に話せるようになるのだ。

ところで「モデルを知る」ということは、OBOGの話はどうでも良いのだろうか?はっきり言っておこう。皆さんが会う20歳代や30歳代のOBOGでは、まだまだ中身のある話はできない。これは40歳代である私の妬みでは決してないからね(笑)。自分がそうだったように、上司からの命令から脱出すべく?部下のパフォーマンスの悪さに右往左往して?この頃はとても忙しくて、全体のことが見えていない。でもどこか自分の話を聞いてくれる人に、自分を正当化するようなことを言ってしまうのだ。「責任を任せてもらえる仕事で充実している」と言う人は、会社では責任を持たない上司にあきれ果て(批判し)、自分は随分成長した気になっている人が多い。一方では、まだまだ汚い世界やドロドロとした関係には手を染めておらず、本当の苦しみはこれからなのだ。

いやいや、OBOGがダメと言ってるのではない。OBOGの充実した社会人生活やその会社で必要とされる人間性や行動特性の話に耳を傾け過ぎず、モデルとしての観察を主眼においてほしいと思う。もちろん、必要とされる人材像の話を断る理由はないので、しっかりと聞けば良いが、「積極的な人材が必要!」よりも「この人は他人のことも自分のことのように話せている。情報共有がうまく出来ている人だ。」ということの方が大切だと言っているのだ。

もうひとつ、同じような話で内定者の話がある。どこの大学でもキャリアセンターや自主企画で内定者の話を聞く機会があると思う。OBOG訪問は、いろいろとうっとうしい手続きが必要であるが、内定者は向こうから親切心で近づいてくれるから楽で良いと考えてる人も多いだろう(それが大きな落とし穴なのだが)。実はこれもOBOGの話とほぼ同じと考えて良い。内定者が喜んで話したがる、就活小手先テクニックや内定獲得秘話ほど危険なものはない。本当にヒントになることが5%ぐらい隠れているので、それをしっかり探してほしいが、95%は聞かない方が良い内容である。だから、これも内定者のモデルを知ることに留めるのだ。

なぜなら、就活のスタイルは人によって違うので、就活の素晴らしいテクニックを披露されても、決して自分には合わないことが多いからである。内定秘話もその状況、その手続き、その審査者、その審査基準がほとんど同じ状況にならなければ同じ結果には至らないだろう。つまり、誤解を恐れずに言うと、残念ながら雑音にはなるが参考にはならないのである。しかしその内定者はどんな人生観、社会観、仕事観などを持っているのか?この人の本当の行動特性とはなんだろう?この人は自分の将来や未来についてどう考えているのだろう?そんなことを分析してほしい。

これは、私が大学のキャリアオフィスに3年間勤務したことで断言できる二つの事実である。私も20歳代~30歳代は海外プロジェクトに従事していたので、大学の後輩にはとても偉そうなことを話していた。いかにも、国際開発の仕事が意義のある仕事で充実しているかをとうとうと話していた。しかし、実際には商社との談合を横目で見ながら、会社の利益にはなるが決して世の中のためにならないような仕事もして、人に話すことで正当化していた時代があった。

最近、歳をとって(と言っても46歳だけど)記憶力が悪くなってきた。いろいろと不便は多いが一つだけ良いことがある。あの偉そうにしていたころの記憶も失いかけていることである。それほど、あの頃のことを恥ずかしく思うのだ。みんながみんな、私のように愚かではないと思っていたが、大学で勤務したことで、多くのOBOGや内定者とお会いし、多くの人が愚か者であることを知ったのである。

今回は自戒の念も含めて言おう…OBOGや内定者の言うことに従うことはない。その人間性をしっかりと観察し、幸せになるための社会人力を見つけよう。そして自分が偉そうになりかけた時に気づいてほしい。そうだ、自分はモデルを見せよう!と。

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2009-11-09 18:28  nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

637

今回の記事、いつにも増して共感しました。
私が就活を通していつも納得できなかったのが、OBOG、先輩社員、内定者が語る志望動機についてです。

もちろん志望動機は人それぞれなので、彼らが答えてくれたものが「間違いだった」と思っているから納得できなかったわけではありません。
しかし、いつも返ってくるのは「人のよさ」や「自分に一番合ってると思ったから」「一番素の自分が出せた」などでした。

ネッピーさんがいつもおっしゃっているように
志望動機では、会社のこれまでのこと、自分のこれまでのこと、会社のこれからのこと、そこにどう自分の強みを生かせるのか、そしてどう発展させていきたいのかを述べるべきだと、私も考えていました。

だけど、実際に先輩から聞く志望動機では全くそれらに触れられていなくて
「その志望動機でいかにして内定が出たのだろう・・・。」と何度も思いました。(もちろん、どの人も面接では違う形で答えていたのだと思うのですが)
「そういうことではなくて、自分の特性と、会社の未来から考えた点についてお聞きしたいのですが・・・」と聞けたらよかったのですが
疑問を強く感じていた時期にはまだネッピーさんとは出逢っておらず
自分でも何にひっかかっているのかがわからない状況だったのです。

こういう想いをしていたからこそ、私が社会人になって、後輩の前で話すときには、違う形で志望動機を話せる自信だけはあるのです。変な話ですが(笑)
by 637 (2009-11-09 20:14) 

ネッピー

637さん
コメントをいただきありがとうございます。出逢いのタイミングというのは実に難しいものですね。でもその偶然さえも、幸せになるための必然につながっているのだと思います。出逢いが早かれ、遅かれ、何事も柔軟に成長力に変えて幸せになれる人は決まっているのかもしれませんね。
「人が良かった」ことが会社選択の決め手になったと語った人が、今その人とのコミュニケーションに悩んでいるという話を良く聞きました。3年以内に40%以上の人がそれに悩んで辞めていくんですよ。
本当の志望動機の考え方を理解してもらうまで、まだまだ時間がかかりそうですが、637さんも日本?のどこかで「正しい志望動機」を伝播させてくださいね。
by ネッピー (2009-11-09 21:21) 

SeintoSeiya

久しぶりにコメントさせていただきます。
最近、内定者として、2011年度の就活生と話す機会が多いのですが、今回の記事を読んで、自分の発言、態度には気をつけようと思いました。ふと考えると、就活生と話すときは、内定者という自分の立場からか、(まだ働いたこともないくせに)偉そうに内定秘話、武勇伝?を語ってしまうことがあったなと反省しています。内定がもらえたという優越感からでしょうか、恥ずかしながら、後輩に「すごいと思われたい」とういう考えが心のどこかにあったのだと思います。自身の高慢な姿勢を反省し、今後は自慢話ではなく、謙虚な姿勢で話したいと思います。
このことに気付けただけでも私にとっては小さな成長だと思います。ありがとうございます。

今回の記事の
「自分が偉そうになりかけた時に気づいてほしい。そうだ、自分はモデルを見せよう!と。」
というフレーズには、はっとしました。
内定者として、就活生と話すとき「モデルを見せよう!」の他にどのようなことに気をつけたらよいですか?

by SeintoSeiya (2009-11-11 02:43) 

ネッピー

Seint Seiya さん
ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。まだ読んでくれているのですね。ありがとうございます。
この文章を読んだらB4M2学生は腹立つだろうな~と思ってましたが、やはり私が人間的に見込んだ人の反応は違いますね。これからもそのような姿勢を忘れずに取り組んでください。
さて内定者としての就活生との関わり方で大切なことは、
(1)一緒に勉強したいとという気持ち
(2)決して向き合うのではなく同じ方向を見る気持ち
(3)そして、主役はこの人で、この人に幸せになってほしいと願う気持ち
だと思います。簡単そうでなかなか難しいことです。しかし、人間はそのように難しいことにチャレンジするために存在できると思ってください。それは、今後社会に出たときに通用することです。お客さんと商品が売れるための工夫を共に考え、共に幸せになり、世の中の豊かさにつなげていくことが、あなたの使命だと思います。
その使命達成人になる準備として、就活生とのコミュニケーションを大切にしてください。そしてモンスターアドバイザー軍団にその見本を示してほしいと思います。
「あんな~俺らのな~自己満足で就活生がホンマに幸せになれると思うか~。俺らのな~使命はな~就活生に一時的な満足を与えるためちゃうで~。人の幸せを考えられる幸せを見つける勉強やで。ホンマに。」
by ネッピー (2009-11-11 11:02) 

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