SSブログ

就活カフェABC!@麹町&半蔵門~面接を突破するために自分のオリジナルを前面に押し出そう! [気づきなど]

先日から、カフェでも飲みながら就活の相談に乗り、具体的な課題を解決しながら、今後の進むべき方向性や改善すべき姿勢を共に考えていく企画「就活カフェABC!」をスタートした。ネッピーの都内での仕事の合間に設定されているため、場所や時間は限られているが、できるだけ就活生のみなさんのリクエストにお応えしていきたいと思っている。この時期にこのような企画を始めたのは、この時期だからこそ「自分のことのように考えてくれるコーチ」が必要であり、効果的と感じているからである。「もっと早くお会いしたかった」という意見もあるが、本人の自主性や成長意欲を損なわずに、最後の最後まで諦めない姿勢を失ってほしくないという気持ちから、「今」なのである。「今」こそ、良いコーチを得て、流れを変えるチャンスなのである。就活カフェABCの場所と時間帯の案内は、ツイッターで@anselmotateyamaをフォローしていただければ配信されるようになっている。

さて、今回は「就活カフェABC!」、@麹町&半蔵門についての質問やアドバイスについてみなさんと共有したい。

【質問01:1次面接が通過しない】
ESは通過するようになったが、1次面接に壁を感じるということである。なぜ、1次面接をクリアしないのか?それは、「キラリと光るものが見えない」「何も印象に残るものがない」など2次面接に推薦できないレベルにないということだ。しかし、決してその人に能力や適性がないということではない。本人としては、大学時代の専攻や経験を生かして広告や番組制作の企業を受けているが、1次面接で敗退していることが多いことから、適性がないのではないかと思い始めたようである。もちろん、広告や番組制作に関連した企業なので、クリエイティブな考え方、発想、表現などが求められる業種だろう。面接での一言、一言にクリエイティブな感覚やオーラを期待しているに違いない。しかし、イケテル企業あるいはイケテル面接官であれば、クリエイティブな感覚やオーラを持っている人材ばかりを採用しても、会社は機能しないし、未来もないことは良くわかっているだろう。クリエイティブな人材が多いからこそ、それを支える「当たり前」の人材が必要なのだ。ただし、その当たり前の人材は、クリエイティブな感覚を理解でき、広くて深い心の余裕を持って何事も受け止めることができる人材でなければならない。ということは、「当たり前」ではないような気もするが(笑)。

ということは、1次面接を通過しない理由は、「普通に当たり前」になってしまっている。これは、広告や番組制作に関連した企業でなくても、まず間違いなく始めに切られる要素である。もちろん、「普通に当たり前」の人材を求めている企業もあると思うが、「こんな人と働いてみたい」「この人の将来を一緒に考えたい」「この人に会社の未来を託したい」と思える人は、どこか「普通に当たり前」ではないのだ。いや、もっと言えば、このブログを真剣に読んでいるあなたは、決して「普通で当たり前」の人ではない。自分ではそう思い込んでいるかもしれないが、そんなことはない。自分のオリジナルを見つけ出してほしいと思う。

そして、そのオリジナルを言葉に変えて、しっかりと強調する。ここで注意しなければならないのは、その会社に合わせ過ぎないことだ。クリエイティブな人材を求める会社だからと言って、無理矢理クリエイティブな経験を逆算する人がいるが、それは逆効果である。みんなやっているから「またか…」と思ってしまう。心配しなくても、クリエイティブな企業に魅力を感じる人は、必ずその人自身の資質、能力、経験などの中にクリエイティブにつながるものがあるはずだからだ。クリエイティブな人を支えることができる人というつながりも含めて。

ということは、普通にアピールすれば良いのか?いやいや、「オリジナルを言葉に変えて、しっかりと強調する」と言ったろ?逆算はご法度だけど、オリジナルの強調が大切になる。「私の強みは…」「私が学生時代に力を注いだことは…」「私を一つの言葉で表すと…」なんて言っている場合じゃない。あれ?でもこのブログでも「私の強みは…」「私が学生時代に力を注いだことは…」で始めっている例があるよね?確かにエントリーシートはそれでよいだろう。でも今は面接突破の話をしている。しかも、周りのみんなも面接慣れしてきているこの時期だからこそ、他人とは違う自分を表現するために、よりオリジナル性の強いアピールを考えなければならない。

今回の参加者は、学園祭の実行委員としてこれまでの学園祭の常識を打ち破るような企画や工夫を考えて学園祭を成功させたとのことである。私ならその言葉を最初に持ってくる。もう少し尾ひれをつけて、まずは面接官を振り向かせる。火のついた面接官は、「学園祭の常識って何?」「どんな企画や工夫で常識を打ち破ったの?」「なぜ成功したとわかるの?」という質問をぶつけてくる。そうなれば、もうこちらものである。その三つの想定問答はしっかりと準備しているからである。これまでの面接でも、何も聞いてもらえなかったことや自分に関心がないと感じたこともあるだろう。それは、聞いてもらったり、関心を示してもらったりする「種」を蒔いていないからでもある。「またか…」と思われないようなオリジナルの強い言葉を使ってアピールし、その深さを表すことができる証拠を準備しておく。しかもそれは丸暗記ではない。今までは、面接で言葉を切り返されるのが怖かったと思うが、これからは楽しくなる。日頃から、「学園祭の常識って何だろう?」「常識を打ち破ることができたあの企画や工夫はどのような考えで生まれたのだろう?」「自分にとっての成功とは?出演者にとっての成功とは?来場者にとっての成功とは?」などについて、考えて、考えて、考え抜くことだ。それが就活であり、就活を通じた人間の成長につながるのだから。

【質問02:グループディスカッションが苦手】
グループディスカッションやグループワークが苦手という人も多い。どんな審査基準で、どういうところを見られているのだろう?グループディスカッションといっても、会社によってその位置づけは随分違う。チームワークやチームメンバーとの良好なコミュニケーションをコアコンピテンシー(中心となる行動特性)としている企業では、コミュニケーションの取り方を見ているし、リーダーシップをコアコンピテンシーにしている企業では、必ずしも司会役にならずともメンバーから信頼されチーム全体を引っ張るチカラがあるかを見ている。また、グループディスカッションをふるい落としの審査として使っている企業では、企業が求めるコンピテンシーに反する人材に注目し、×印をつけている。もっとひどい企業では、その企業の考え方や活動の正当性を伝達するためのマインドコントロールのツールとして使っている企業もあるぐらいだ。目的が千差万別なので、審査基準や視点も千差万別だろう。

でも勘違いしてほしくないのは、それぞれの企業に合わせてグループディスカッションやワークに取り組む姿勢を変えなければならないということではない。いつも言うが、そんな逆読みをしたら逆効果である。自分らしくディスカッションやワークに参加すれば良い。

ただし、やはり目的や狙いが千差万別のディスカッションでも、共通して求められていることがあると思う。それは、会議に臨むイメージを持つことである…しかしこれがなかなか難しい。学生時代の会議と社会人の会議は随分違う。しかし、社会人の会議でも、会議のための会議も多く見られることから、学生の会議よりもレベルの低い会議も確かにある。会議をしていたら仕事をしている雰囲気になれて安心だという管理職もいるぐらいだ。そんな低レベルな会議は、ちょっと横に置いておいて、とりあえず社会人の高度な会議をイメージしてほしい。しかし、みなさんのほとんどは高度な社会人の会議に参加したことがないと思うので、イメージすると言ってもなかなか難しいと思うが頑張ってイメージしてほしいと思う。私が個人的にイメージしている高度な会議は
①時間が短い(十分な準備ができている)
②参加したメンバーがそれぞれの役割を認識している
③意見と提案セットになっている
④問題や課題が必ず解決する(懸案が残っても誰が何をいつまでにやるかが決まる)
⑤会議の議事録が共有される
・・・そんな感じだ。そんなの高度じゃなくて、普通じゃない?と言われそうだが(笑)。でも、この要件を完全に満たした会議はこの25年間の社会人人生では1回か2回しか記憶がないからだ。

みなさんのグループディスカッションとの関係を考えてみると、
①については与えられた時間をうまく配分して時間内に収めるということだ。特に司会的役割でなくても、時間配分について提案すれば良い。
②については、これが大きな問題である。一番の問題は司会的役割に立候補する人が、その役割を理解していないことだ。司会は自分の意見は「言わない」あるいは最後の最後でまとめの時に「少しだけ効果的なことを言う」という程度に留めるべきだからだ。司会はメンバーから十分に意見を引き出し、それの意味するところをわかりやすくメンバーに伝え、メンバーから出てきた意見を集約・整理して、「ある程度の結論」に導くことにある。変な司会役が登場したら確かに悲劇なのだが、それはそれで一つの運命なのだ。社会人になってもその悲劇は繰り返されることになる。これはどうしようもない。「おいおい、司会さん。司会さんはあまりしゃべり過ぎない方が良いよ。」なんて言えないし、「司会さんがまとめないから、自分がまとめると…」なんて越権行為を犯したら雰囲気は悪くなるし、採点もどうなるかわからない(私なら良い点をつけると思うが)。
③については、社会人もできないことである。意見や提案について、「意見」することは簡単であるが、そこで現実的で論理的な「新たな提案」をすることがなかなか難しいものだ。以前の会社で、「新たな提案なき意見をしたものは会議から退場させる」ことをルール化した会議をしたことがある。もちろん賛成意見であっても「新たな提案」を求めた。とても緊張感のある会議として始まったが、各自がしっかりとした準備をするようになり、建設的な意見が出され、最終的には楽しく意義のある会議になった。グループディスカッションの議題について、まずは自分の意見を頭の中で考え、問題点や課題を解決するための手段をいくつか考え、それらを羅列した後に特に重要と思われる手段について提案できるようにする。
④については、グループディスカッションの最も大切なことである。ディスカッションのためのディスカッションでなく、ソリューション(解決)のためのディスカッションなので、解決が導かれなければ意味がない。かといって、多数決で一つに決めるべきかと言えばそうでもない。限られた時間の中で一つの答えになるというのも不自然であり、ある意味危険である。「ある程度の結論」とはそういう意味だ。メンバーのみんなが協力して、ある程度の結論が得られるように、努力する必要がある。これは、ディスカッションの始まりの時に共有しておくべきことだろう。
⑤については、言うまでもなく記録を取るということである。グループディスカッションになると多くの人がメモを走らせることもあり、その役割が明確ではなくなるケースもある。「私がメモを取ります!」と言って、時間配分を考えながら、適宜意見をまとめて報告する。特に司会役の人をサポートするような役回りに徹するのが良いだろう。自信を持って声を出そう。

【質問03:ESでの人生の挫折について】
「人生」なので昔に遡っても良いのか?あるいは人生と言っても大学時代のことが良いのか?という質問であった。このエントリーシートの設問は、最近か昔かということは問われないので、昔のことでも良い。心が折れてしまって気力がなくなり、前に進めなくなった経験を伝えればそれで良い。この設問の狙いは、「君たち、挫折したことがあるか?ないだろう?これから社会人になれば挫折の繰り返しになるが大丈夫なのか!」という企業からの挑戦状なのである。今の若い人たちは、いつも周りに支えてくれる人がいてくれたから、挫折をまともに受け止めたことがないだろう…とおっさん連中は考えているらしい。そんなことはない。昔も、今もそんなに変わらないと私は思う。確かに戦時中との比較であれば大きな違いも考えられるが、おっさんの生きた60年代や70年代との挫折の割合など大きく変わると思えない。むしろ、現代に生きる若い人に与えられた新しい試練があると思う。携帯電話、インターネット、バーチャルな空間などの発達に伴って、行き過ぎたり、取り残されたり、流されたり…大切なことが何なのかがわからなくなり、いろんなことが起こっていると思う。なぜ心が折れてしまったのか、前に進まなくなった原因は何だったのか、それをどのように克服したのか、その経験が今の人生にどのような影響を与えているのか、このあたりをコンテンツ(目次)にしてESを考えてみてほしいと思う。そんな大げさなこと今までなかったよ~なんて言ったら、挑戦状に屈してしまうことになるから、一生懸命思い出してほしいと思う。必ずあるはずだから。忘れているだけだよ。そんな大きなイベントのことででなくても良い。友達からの「一言」でも良いんだから。

【参加者からのメール】
本日、就活カフェでお世話になりました。貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。今日のお話しの中から、私が今までの就活から見出していた反省点は漠然とし、鮮明ではなかったのだと気づくことができました。普通の就活生からは卒業できるように努力したいと思います。私はこれまで誰かに就活相談を頼むことをほとんどしてきませんでした。大学の就職課は周りの評判がパッとしないことからじゃあいいか…と勝手に判断していました。また、ゼミの教授のことは尊敬はしているのですが、どこか私と馬が合わないのか考えをうまく伝えられず、ずれている回答をされることが多かったので相談をすることはなくなっていました。これから社会に出ようとしているのにも関わらず、すでにまわりの大人達から何らかの理由をつけて逃げていたのだと思います。この状態で今回、就活カフェに参加しようと決断出来たのは本当に自分のことを何も知らない誰かに、自分を見てもらいたかったという点が大きかったのかもしれません。そしてカフェを終えて、自分の考えを整理できたと感じました。アドバイスをいただけたということもありますが、じっくりと誰かに相談にのってもらう内に自分についてもっと考えるようになったのだと思います。就活生は行き詰まると、誰かに相談することさえも臆病になることがあります。一つは、その相談で面接と同じようにダメ出しをされるのが怖いからだと思います。ですがその殻から抜け出すことは重要なのだと思いました。就活について考え直すきっかけを下さりありがとうございました。また、何か相談させていただくことがあるかもしれませんがその際は何卒よろしくお願いします。これからも就活カフェが続き、参加する学生が増えることを願っています。

【ネッピーより】
丁寧なメールをいただき、ありがとうございます。こちらこそ、とても大切なことを教えていただけたと思います。就活生の細かな心理に気づき、アドバイスそのものよりも殻から抜け出せるように導くことの方が大切ですよね。これまで、何万人という学生さんと接点を持ちながら、こんな大切なことを忘れているなんて、恥ずかしい限りです。こうして結局は学生さんに教えられることばかりです。でもこうしていただいたヒントやそこから生まれたエネルギーをこれから就活カフェABC!に参加される人に伝えていきたいと思います。それが私の使命であり、参加者の皆さんに対する御礼になると思っています。またいつでもコンタクトいただければと思います。実は来週から麹町にオフィス(ラボ)を設けることになりました。遊びに来てください。


このブログでは、みなさんからのコメントや相談を受け付けています。
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-05-12
にアクセスして書き込んでください。内容に問題がない限り、100%回答します。

(お約束!)この記事を読んで満足された方、納得された方、何らかの気づきを与えられた方は、そして、元気が出た方、勇気が出た方、笑われた方は、上や下にある人気ブログランキングあるいは→ここをクリック!
あなたの一票が人気ブログランキング・就職部門に登録しているこのブログに投票され、サイトにつながります。決して、人気を上げることが目的ではありません。気持ちを共有できる仲間をみんなで増やして、レベルを上げていきましょう!

TOPページへ


2010-06-08 14:29  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:求人・転職

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。