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就活カフェABC!続報~イケテル自己紹介・PR イケテル志望動機 イケテル質問 [気づきなど]

先日から、カフェでも飲みながら就活の相談に乗り、具体的な課題を解決しながら、今後の進むべき方向性や改善すべき姿勢を共に考えていく企画「就活カフェABC!」をスタートした。ネッピーの都内での仕事の合間に設定されているため、場所や時間は限られているが、できるだけ就活生のみなさんのリクエストにお応えしていきたいと思っている。この連休明けの時期にこのような企画を始めたのは、この時期だからこそ「自分のことのように考えてくれるコーチ」が必要であり、効果的と感じているからである。「もっと早くお会いしたかった」という意見もあるが、本人の自主性や成長意欲を損なわずに、最後の最後まで諦めない姿勢を失ってほしくないという気持ちから、「今」なのである。「今」こそ、良いコーチを得て、流れを変えるチャンスなのである。

就活カフェABCの場所と時間帯の案内は、ツイッターで@anselmotateyamaをフォローしていただければ配信されるようになっている。ちなみに次回は2010年5月24日(月)11時30分~13時30分@四谷で予定されている。

さて、この「就活カフェABC!」、品川シーサシド、新宿、青山一丁目と実施されてきた。今回はこのうち、新宿と青山一丁目でのカフェについての質問やアドバイスについてみなさんと共有したい。

【質問&アドバイス01:自己紹介と自己PRの違いについて】
このブログでも何度か紹介しているが、私の個人的な見解としては、「自己紹介」は「現在」のことを中心としてできるだけ多くの情報を伝えることである。出身地(現在の所在)、現在の大学での学び、現在の大学での活動(少し過去も入る)、現在の趣味や特技、現在の就活の状況など、現在の全体像を知ってもらうことで、現在の顔と全体像の一致を促すことが大切だ。「自己紹介」と言われて、学生時代に力を注いだことの細かいことをペラペラ話しても、全体像をつかんでもらえない。「自己紹介」の後に、「自己PR」の機会は無いかもしれないが、学生時代に力を入れたことや行動特性についてアピールする機会は必ず巡ってくる。焦るな、焦るな。

一方、「自己PR」は、他人と決定的に違う自分の強みについて、過去、現在、未来の流れでアピールすることで、顔と芯(コア)の一致を目指し、相手に納得してもらう。でも、「自己PR」と言われて、これも学生時代に力を入れたことの細かいことをペラペラ話す人もいる。実はこれもあまりよくない。力を入れたことはわかったけど、その人の人間的な魅力(=強みの中の強み)が「言葉」として残らない。
もう一つ、ついでに言っておくと、「自己PR」と言われて、「自己紹介」をしても良いかどうかである。時と場合にもよるが、一般的には「ノー」だろうが、私の見解としては、自己紹介の一部を取り入れるのはPRでもあるので「イエス」だ。自分の強みの中の強みを表明して説得する前に、簡単に自分の全体像をわかってもらうこともアピールと言えるだろう。「まずは簡単に自己紹介させていただきますと…そして、自分のセールスポイントは…」問題ある?

【質問&アドバイス02:志望動機が難しい】
何が難しい?…組み立て、他社との違いが良くわからない(他社でも通用してしまう)、会社の今後が見通せない、自分に貢献できることがわからない、等であった。確かに難しい。その会社について知っていることは、主に説明会や資料に頼っているし、OBOGや会社訪問も敷居が高くなっているからね。リクルート星人がビジネスモデルを成立させるために、企業と就活生を分断した状況が会社への直接アクセスをやりにくくしているんだよね。そうだ。現実的な志望動機が作れないのも、リクルート星人の仕業なんだ。あいつらほんまに許せんな。
といっても始まらないので、いつくかアドバイスを。まず、その企業のことをもっと知る努力をしよう。HP、日経ビジネスなどの経済雑誌、書籍などに多くの記事が掲載されている規模の大きい会社の場合は、それを隅から隅まで、しかも行間に至るまで読み尽くすことが大切になる。あまり記事が豊富でない会社の場合は、説明会などの後に、人事の方に電話をして「もっと詳しくお話をお伺いしたいのですが・・・」とダメモトでアクセスしてみれば良い。この返答も会社選びの大切な材料になる。良い返事なら、言葉だけではなく本当に人を大切にしようとしてくれている会社だし、「それは無理!」という会社なら一時が万事「それは無理!」だと思ったら良い。そんな会社本当に行きたいか?

次に「組み立て」を考えれば悩みが全て解決する。構造は簡単だ。2つのことを抑える。一つは、「なぜその会社なのか?」、もう一つは、「自分にできることは何か?」、それだけのことである。でもそれだけのことがなかなか難しい。「なぜその会社なのか?」他社のとの違いが良くわからないからである。その会社のことは、HP、説明会とその資料、雑誌・書籍など、OBOG・会社訪問などである程度クリアになるが、他の会社のことまでしっかりと調べる時間もない。確かにそうだ。「それを必死になって調べるんだよ!」と無責任に言ってしまうのは簡単だが、現実的にはやはりそれは酷なところもある。だから、少々乱暴だが、HP、説明会とその資料、雑誌・書籍など、OBOG・会社訪問などから、その行間を読みながら違いを勝手に推測してしまうのだ。「勝手に」ね。

例えば、会社の社風として、「風通しの良さ」が強調されている企業は、他社よりも「圧倒的に風通しが良い!」と思い込んでしまうことだ。あとはどのように「圧倒的に風通しが良い」のかを探すだけ。それは上司部下の関係のことなのか、人事評価のことなのか、部署間のことなのか、提案や発案のことなのか…そしてなぜそのようにしているのかを考えてみる。全く別の記事に「社員一人ひとりのベストパフォーマンスを引き出す、時間のロスが無いようにしっかりとコミュニケーションする」と書かれてあった。だとすると、上司部下の関係に風通しの良い環境を作り出すことで、本当のベストパフォーマンスを生み出し、時間のロスも軽減できるということだ!…勝手にそう考えてしまう。当たらずとも遠からずだろう。志望動機は合っているか間違っているかが問題ではないと思う。その会社のことをどれだけ真剣に考えられているかである。そして、「風通しが良いところに共感しました!」ということは誰にでも言えるが、「風通しの良さを実現することで仕事の効果と効率を上げるという御社の姿勢に持続的な成長を感じました。自身もこれまでの人生の中で常に成長することを教えられ、これからもそうありたいと願っているので、そのような環境で仕事をすることを望んでおります…」ということが言えるようになる。つまり、「風通しの良さ」に惚れるのではなく、「風通しの良さを実現することで仕事の効果と効率を上げることを考えている姿勢」に惚れてほしい。

さて、組み立ての後半部分。「自分にできることは何か?」…その会社に勤めているわけでもない限り、そんなこと難しくて想像もつかない。ひょっとしたら、働いている人でさえも、わからないかもしれないのだから。たとえ、インターンシップでその業務を経験していたとしても、実際のところ将来を見通して、自分の働いている姿を想像するなんて、無理な話だ。でも、それを一生懸命、必死になって考えてみる。なぜなら、それが「熱意」として表れるからだ。いつも言うことだけど、もはや「頑張ります!」「何でもやります!」「必ず貢献します!」などの精神論からは熱意は微塵も感じられない。熱意はこの志望動機の後半にかかっているのだ。それではどのようにして考えれば良いのか。まずは、会社の将来像を考えてみる。説明会やHP上の社長の言葉の行間から5年後、10年後の会社のビジョンを考えてみる。経営者はこの会社をどんな会社にしたいと思っているのだろう。超具体的な戦略については企業秘密もあり公開できないこともあるが方向性は示されている。どの部門、どの地域、どのターゲットを伸ばしていこうとしているのかを調べてみよう。文書上でわからなければ、先程も書いたように、やはり説明会の後(面接の前)にでも会社を訪問すべきである。

そして、その会社の将来像を実現するために、自分には何ができるだろう?と考える。決して、「自分には何がしたいか?」を考えるのではない。残念ながら会社はあなたの夢を実現するために存在しているのではない。面接で「何がしたいの?」と聞かれることがあるが、その質問は「何ができるの?」と聞かれていると考えた方が良いだろう。例えば、会社の将来像として、新しいビジネス領域での積極的な展開が見えたとすれば、単純に考えればそこで必要とされるのは効果的な広報を含む「強烈な営業」であろう。どんな「強烈な営業」になるかを一生懸命考えてみる。新しいビジネス領域での競合他社の動向分析、あっと驚かせるることができる&説得力のあるプレゼンテーション、他社に差をつける肌理細やかなフォローアップ、内部開発部門へのフィードバックや交渉等…分析、セールス、サービス、コミュニケーション…自分のこれまでの人生で蓄積されてきた、知識・能力・資質・経験などから「強烈な営業」の実現を証明してみる。

しかし、問題なのは、残念ながら今の力だけではその「強烈な営業」を実行することができない。「できます!」と言ったところで嘘くさい。それは企業も知っている。いくら自信があっても、「そんな甘い世界ではない」と嘲笑&一蹴されるだけだ。だから、「これまでの人生で蓄積されてきた、知識・能力・資質・経験」に、「これから社会人として伸ばしていくべきチカラ」を付け加えれて説明すれば良い。これなら誰でもできる。英語の苦手な人が、「これからの海外事業の展開に貢献します!海外旅行に行ったことありますし!」と言っても、それは無理だな~と思ってしまう。でも、「社会人としてのビジネス英語など語学力をしっかりと鍛えて、実際に外国人とのコミュニケーションを機会を持って異文化を理解を進めながら、これからの海外事業の展開に貢献します!」と言われると、さらにコミュニケーションを深めたくなる(合格とは言ってないよ)。ビジネス英語はどうやって勉強する?どうやって外国人と話す機会を持つ?という本格的なキャッチボールが始まるのだ。面接で落ちる人の特徴としては、この「本格的なキャッチボール」の前に、自分でキャッチボールを終わらせてしまうのだ。「早く面接が無事終わってほしい」と考えることは、こんな悲劇を生んでいる。しっかりと準備をして、面接を楽しめるようにしてほしい。真剣に考えれば、「給料の10%を語学力の習得に充て、土日に学校に通うつもりです」や「土日に国際的なボランティアグループに参加して鍛えようと思っています」などは言えるようになる。取って付けたような言葉ではなく、真剣に考えて、本当にそうしたいと思ってそれを言葉にすれば、相手には伝わるものだ。

【質問&アドバイス03:質問はありますか?と言われて何を質問して良いかわからない】
世のイケテナイ就活本や雑誌には、いろいろなことが書かれてある。それを読んでいつも笑ってしまう。「御社はどのような人材を求めておられますか?」「御社の一番のセールスポイントは何ですか?」「(面接官に向かって)御社で働いていて一番充実していたこと、一番苦労されたことは何ですか?」…そんなこと言ったら「私は全く企業分析をしておりません!」と宣言しているようなものだ。そんなこと口が裂けても言ったらダメ。これ書いた人…きっとリクルート星人に毒された人材コンサルか何かで、本当の意味での会社を経営したことがないか、学生の未来の幸せなんて考えていない人なんだろうなと思ってしまう。全く、無責任な大人が多いこと、私からお詫びしたいぐらいだ。きっと、同じような年代なので、私まで罪悪感を感じてしまう。ゴメンナサイ。
さて、気を取り直して、面接での「質問」。本当は「聞きたいこと」を聞いたら良いのだが、やはり企業分析していることが前提である。

ということは、
(ダメ01)HP、会社説明資料、新聞・雑誌などで公開されていることは聞いたらダメ
(ダメ02)会社から学校に到着している求人票に書かれてあることを聞いたらダメ
しかも、
(ダメ03)OBOGあるいは会社訪問をして話してわかることは聞いたらダメ
なのだ。
この3ダメ以外のことを聞くことになる。うーん難しい!OBOGあるいは会社訪問したら聞きたいほとんどのことがわかってしまうような気がする。それでも質問あるの?もちろんある。たくさん。

視点的には2つのことが考えられる。ひとつは、過去や現在のことではなく、「未来」のことを聞く。「未来」のことは企業秘密もあり公開されていないことが多い。社長の言葉の行間や説明会での言葉の端々に表れることはあっても、言葉として落ちていないことが多い。10年目やそこらのOBOGでも未来のことが良くわかっていない仕事人間になっている。しかも、みんなはこれから社会人になる。ひょっとするとこの会社の会社員になって30年以上働くかもしれない。だから、その企業の未来を聞くのだ。もうひとつの視点は、過去、現在、未来に限らず、「事実」ではなく「考え方」を聞く。事実はひとつだが、考え方は多様である。その考え方を聞くことによって、会社の企業文化をうかがい知ることができるかもしれない。

それでは、「未来のこと」と「過去、現在、未来に限らず考え方」なら何でも良いのか?それもダメなのだ。ダメ04だね。そこでよく考えてみてほしい。「質問したいこと&質問すべきことは何か?」と。それは、紛れも無く、「就活の軸」に関する質問のはずだ。またに「どういう質問をすれば印象が良いですか?」と聞く人がいる。「印象?」印象を良くしてどうするつもり?相手に好印象に映ってもあなたは幸せになれると限らないので、いや、むしろそんな操作は不幸になるだけなので、もうそんな考え方は捨てた方が良い。どんな社会人でありたいか、どんな働き方をしたいのかの就活の軸に関する質問をする。必然的にそうなるはずだ。

例えば、「海外事業展開に積極的な会社」「女性が働きやすい体制のある会社」「評価制度を重視している会社」だとする。だとすると、聞きたいことは、海外のことであり、女性の労働のことであり、評価のことのはずだ。1次や2次面接では、「他にありませんか?」と言われて困ったことがあるだろう。その場合に備えて、「私は○と◇と△を就活の軸として活動しているのですが、○と関連してお聞きしたいことは…」「他に質問はありませんか?」「それでは、もう一つだけお願いいたします。◇と関連してお聞きしたいことは…」となる。もうそれ以上聞いてくることはないだろう。

ということは、整理すると、「就活の軸に関連して」、「未来のこと」や「過去、現在、未来に限らず考え方」につい
て聞くということ?私ならそうする。いやそうしたい。自分は未開の地アフリカを志向しているのに、アフリカから撤退の可能性があるとしたら、その会社でのモティベーションを維持していくのが難しいような気がするので。違うかな?そういう意味でも、もう一度、就活の軸を見直した方が良いかも知れない。

【参加者からの声】
ANさん
貴重な御時間、ありがとうございました。「なるほど!」と感じるアドバイスをたくさんいただくことができ、今後の行動に移したいと思います。そして、楽しかったです!気分も前向きになりましたので気持ち切り替えて頑張りたいと思います。またご相談させていただくと思いますが、その際はよろしくお願いします。また、移動中には就活の本ではなく、考え方を鍛える本を読むようにアドバイスいただいたので、早速、本屋に寄って面白そうな本を買ってみました。「仕事ってこういうことだったのか-先輩たちが教えてくれたこと-」という本です。働くことに対する考えが詰まっているので、いいヒントを得られそうです! 本当にありがとうございました!

AKさん
本日は貴重なお時間を割いていただいて、ありがとうございました。これまでの自分の志望動機の分析の甘さを客観的に見て、今後のことが不安になっていたところだったので、お会いできて、自分なりに気持ちの整理がついた気がします。最後まで諦めずに、自分なりに納得する企業を見つけていきたいと思います。勇気を出してブログにコメントをし、今回のカフェに参加しなかったら、気持ちの整理をしないまま暗い表情で就職活動に臨んでいたかもしれません。就職活動のターニングポイントとなるような機会を提供していただいて、大変感謝いたしております。自分で解決できない問題が起きた時には、今後も相談させていただくこともあると思いますが、その際にはよろしくお願いいたします。お仕事をされている中でこのような就職活動の相談も受けられていて、とてもお忙しいと思いますが、お体にお気をつけください。本日は本当にありがとうございました。

KNさん
遅くなりましたが本日は飛び入りの参加にもお付き合いただけけて嬉しかったです。ありがとうございました。明日の面接で一杯いっぱいになっておりますが、今後の就職活動での参考になることを沢山伺えたので、それを実現すべく実践で学んでいきたいと思います。取り合えず無闇に漢字(事、為、頂く、行うなど)を使わないよう気をつけます!

【参加者のみなさんへ】
こちらこそ貴重な御礼メールをいただきありがとうございます。こうして、みなさんと情報を共有することができて良かったです。自分ひとりが満足するのではなく、みんなで情報を共有して、みんなで幸せになろうという趣旨を理解いただけたことに感謝しています。みなさんのメールを読んで、「私も就活カフェに参加してみようと!」と考える学生さんが増えて、幸せな道に導かれることを期待しています。これからも就活や社会人のコーチとして役に立てることがあれば、いつでもお声をおかけください。感謝するのはこちらの方です。本当にありがとうございました。

このブログでは、みなさんからのコメントや相談を受け付けています。
http://tateyama.blog.so-net.ne.jp/2010-05-12
にアクセスして書き込んでください。内容に問題がない限り、100%回答します。

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2010-05-20 15:54  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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