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内定辞退は個人を育て、企業も育てる [気づきなど]

内定辞退は社会人としての勉強なのだ!

まずは「内定拘束が始まった」のトピックを読んでほしい。内定辞退を前提として嘘をついて(騙して)内定を確保することへの良心の呵責(カシャク)を感じるというご意見をチラホラとお聞きする。将来、多くの人を幸せにするために、まずは自分が幸せになることが大切なのである。就職活動は長く続ければ続けるほど幸せになる確率が高くなることは言うまでもない(「内定!進路決定!」という人が信じられない。新卒で3年以内で辞める40%にならないことを祈るばかりだ)。だから嘘をつかなければならないこともある。でもそれは、あなたが悪いのではない。企業からの大金を集めるためのビジネスモデルをつくり上げたリクルート星人の無責任さから生ずる歪みがそうさせているのだ。あなたの罪は私が許す。だから自信を持って(就活を継続することのみの)嘘をついてほしい。もちろん、嘘をつかないのが一番良いが、それで内定を取り下げられることの不安定さを考えてあえて「嘘をつけ」と言っているのだ。そういう意味では、昨日良い話を聞いた。「○○生命保険から内定を出したいが他社を辞退しないと内定を出せない可能性があると言われた。その対応の感じが悪かったので、覚悟を決めて自身は最後まで就活をやりきるつもりなのでそれによって内定がいただけないなら悔いはないと伝えた。その後、内定の連絡が来た。」とのことである。勇気ある決断に拍手を送りたい。

それはさておき・・・内定辞退の姿勢についてである。「内定拘束が始まった」でも書いたように、口頭にせよ文書にせよ内定を受けたからには「契約」が成立しており、より志望度の高い(幸せになる確率が高い)企業の内定が決まった場合、その「契約」を取り下げてもらわないといけない。「(勝手や嘘を言って)申し訳ございません」「私の責任です」「おっしゃるとおりです」の連発で、ひたすら謝る必要がある。場合によってはこれまでに散々お世話になった人もいるだろうから、胃が痛いかもしれないが、向こう(企業)も覚悟ができているからそんなことは心配しなくて良い。これは、社会に出たときの「謝る」練習だと思うのだ。社会に出れば、先輩に、同僚に、そのうち部下にも、自分の罪(身勝手さ)を謝らないといけない時が来る。家族でも結婚するパートナーに、子どもに、両親に、親戚にも謝らないといけない時も来るだろう。その時に、人は(自分に対して)何に対してどのような理由で許せないという感情を持っているのかを理解するのだ。これまでに皆さんは対立した人とその理由を考えずに別れてしまっているのでそんな深く考えたことがないかもしれない。しかし社会に出ると好きな人とだけ仕事ができるわけではない。許せない人や嫌いな人も多々出てくるであろうし、逆に許してもらえない存在や嫌われることもある。、「何に対してどのような理由で許せないと思っているのか」を必死に考えるのである。私も女房に「あなたは逆のことを思っているんだから・・・」と怒られるときがよくある(笑)。相手の立場になって考えていない(考えが足りない)証拠である。就活を継続したことを怒っているのか、自分の会社に来ないことを怒っているのか、嘘をついた信頼関係のことを怒っているのか・・・を考える。そしてそれを謝るのである。リクルート星人の陰謀とは言え、裏切ったことには違いないのだから。こういうことをあーでもないこーでもないと考えているうちに、人間は成長する。確実に。謝ることから逃げず、謝ることを避けず、謝ることに蓋をせず、前に進んでほしい。

一方、内定を辞退された側のことを少し考えてみよう。人事担当役員の経験から思うことであるが、人事のマネジャーもリクルーターも「自分が探し出した貴重な卵」をアピールしたいのだ。「勘違いなく会社のことを理解させましたし、この会社の企業文化に間違いなく溶け込める人材です!」という言葉を何度も聞いた。でも私は(意地悪ではなく)毎回こう言った。「革新を持続させるためには同じような人間ではダメ。溶け込める人材ではなく企業文化を良い意味で変えていける人間を上に上げてくれ」と。こういうリクエストを出すと余計に躍起になって見つけ出してくる。そういうもんだ。ところが、そのように必死になって探し出してきた逸材が最終面接を受けた後で簡単に辞退すると「お前が探して来た逸材はなんだ!辞退かよ!!」と思い込んでしまうのである。実際は役員としてそんな風に思っていないが、人事マネージャーはそう思われていると思い込んでしまう。毎年毎年、毎回毎回、これが繰り返されるので、例の大人気ない脅迫モードに入るのである。リクルート星人の影響を受けてか(?)この人事マネジャーも成長の仕方が歪んでしまっているが、本来ならば役員が「君のせいじゃない。会社の魅力がまだまだ足りないからだ。責任はわれわれボードメンバーにある。」という声をかけてやらないといけないと(私は)思う。こうして、皆さんの「内定辞退」は会社を変えるきっかけとなるのだ。より幸せになれる企業が見つかり次第、どんどん辞退をして、この腐り切った日本企業の再生につなげよう!

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2008-04-10 11:28  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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